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第一章
レイノルドとフェリシア
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フェリシアの護衛騎士と侍女たちは深妙な面持ちでその光景を見ていた。
宝石眼を持たない主は、役立たずの『ハズレ王女』として王妃宮で目立たたず、ひっそりと暮らしていたのにありえない事が起きたのだ。
その王女が宝石眼を持ってしまった。しかも精霊と契約までしている。となれば今までの待遇が改善され、自分たちが行なってきた悪事も明らかになる可能性が高い。
王女に支給される金銭をくすねている者や或いは、王女に出す食事を粗末な物に変え、自分たちが食していた者だっているだろう。
ベアトリーチェは容易に想像できたが、それ以前にフェリシアが心配になっていた。いくら、精霊師だといっても闇の精霊師となれば、この国では住みにくいのではないかと。
「そこで何をしている!!」
声の主はレイノルドで、フェリシアの行方を捜していたのだろう、酷く慌てている様子が見て取れた。
「おにいちゃま」
「フェリシア、大丈夫か?けがはないようだね。今の光は何?」
矢繋ぎにフェリシアに質問するも、フェリシアは自分の身に何が起きたのか上手く説明が出来なかった。
「王太子殿下。ご心配には及びません。王女殿下は、先ほど『闇の精霊』と契約して、精霊師となられたのです。これから王女殿下は精霊師の事を学ばなければならないでしょう」
「や…闇の…それは……」
レイノルドの顔色が悪くなっていく。
それもそのはず、この国は闇の精霊を歓迎していない。寧ろ、蔑にされている。レイノルドの脳裏にこの事を知った実母…王妃オパールがフェリシアをどう扱うのか過ぎった。
母上なら間違いなく闇払いをすると言って教会に引き渡すだろう。一体どうすれば、この憐れな身の上の妹を守れるのか。
12才のレイノルドは、フェリシアの身に起こるであろう事に畏れ、心配していた。
「殿下…もう、これ以上お隠しにならない方がよいかと思いますよ。真実をお父上…国王陛下に伝え、フェリシア王女をお守りする方が適切です」
レオンハルトは思案しているレイノルドにそっと助言した。
ベアトリーチェは、フェリシアの境遇ならきっと陛下の耳にも届いているはず。その言葉に意味を図りかねて首を傾げていた。
「ベアトリーチェ嬢、す…すまない。貴女の前で取り乱してしまって」
レイノルドは、ベアトリーチェがいることにやっと気が付いたようで、大声を上げて取り乱したことを恥じている。
既にレイ丿ルドに見切りをつけているベアトリーチェは、レイノルドが誰をどのように優先しようが興味がない。
それよりも先ほどのレオンハルトの言った意味の事の方が自身の興味をそそられるものだった。
レオンハルトは、改めて近習の者に、もう一度国王への謁見を申し込んだ。事が事だけに近習も足早にその場を後にした。
直ぐに別の者がベアトリーチェ達を客間に案内したが、フェリシアも一緒に行くと言って聞かなかったので、レイノルドもフェリシアの元に残ったのだ。
レオンハルトは、リリエンヌに時間が掛かるから滞在しているホテルで待つように伝えるとベアトリーチェの手を引いて連れて行こうとした。だが、レオンハルトは「ベティにも関係することだ」と言って、リリエンヌだけを戻らせた。
客間にベアトリーチェ、レオンハルト、フェリシアそしてレイノルドが国王に呼ばれるのを待っている。フェリシアはベアトリーチェの行く国フロンティアの事を聞きたがり、レオンハルトは自国の事をかみ砕いてフェリシアに分かり易く教えたのだ。
フロンティアとアルカイドでは精霊に関する考え方が全く違っていて、多くの闇の精霊師も存在している。しかし、他国が懸念している様に闇は人間の心に干渉できる能力が高いため、扱う魔術も気を付けなければならない事も理解していた。その為、魅了魔術は禁忌とされている。
その点は、フロンティアもアルカイドも同じであった。
レオンハルトが話をしているとレイノルドの視線をずっと感じていたベアトリーチェは、
「王太子殿下。何かわたしに訊ねたい事があるのでしょうか?」
「い…いや。だが、確認したいことはある。どうして、婚約者を取り換えなければならないのか。僕は納得ができないんだ」
「そのことについて陛下から説明を受けられたのでは?」
「ああ、受けた。しかし、異国の王族が嫁いだ例もあるのだから…」
ベアトリーチェが答える前にレオンハルトが、レイノルドの問いに答えた。
「フロンティアの王族は他国に嫁いだ事はないのです。理由は、フロンティアの王族には闇の精霊と契約しているが多いからです。そういえばおわかりでしょう」
その言葉にレイノルドもそれ以上、訊ねることを止めた。
レオンハルトは、レイノルドの様子から「拙いことになった」と心で呟いた。
回帰前の彼に何があったのかは、分からないが明らかにベアトリーチェに執着しているような気がしたのだ。
これから陛下の御前での説明に納得してくれればよいのだがと考えていた。
先ほどの近習がやってきて、「陛下がお会いするそうです」と伝えてきて、皆はまた謁見室に向かった。
宝石眼を持たない主は、役立たずの『ハズレ王女』として王妃宮で目立たたず、ひっそりと暮らしていたのにありえない事が起きたのだ。
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王女に支給される金銭をくすねている者や或いは、王女に出す食事を粗末な物に変え、自分たちが食していた者だっているだろう。
ベアトリーチェは容易に想像できたが、それ以前にフェリシアが心配になっていた。いくら、精霊師だといっても闇の精霊師となれば、この国では住みにくいのではないかと。
「そこで何をしている!!」
声の主はレイノルドで、フェリシアの行方を捜していたのだろう、酷く慌てている様子が見て取れた。
「おにいちゃま」
「フェリシア、大丈夫か?けがはないようだね。今の光は何?」
矢繋ぎにフェリシアに質問するも、フェリシアは自分の身に何が起きたのか上手く説明が出来なかった。
「王太子殿下。ご心配には及びません。王女殿下は、先ほど『闇の精霊』と契約して、精霊師となられたのです。これから王女殿下は精霊師の事を学ばなければならないでしょう」
「や…闇の…それは……」
レイノルドの顔色が悪くなっていく。
それもそのはず、この国は闇の精霊を歓迎していない。寧ろ、蔑にされている。レイノルドの脳裏にこの事を知った実母…王妃オパールがフェリシアをどう扱うのか過ぎった。
母上なら間違いなく闇払いをすると言って教会に引き渡すだろう。一体どうすれば、この憐れな身の上の妹を守れるのか。
12才のレイノルドは、フェリシアの身に起こるであろう事に畏れ、心配していた。
「殿下…もう、これ以上お隠しにならない方がよいかと思いますよ。真実をお父上…国王陛下に伝え、フェリシア王女をお守りする方が適切です」
レオンハルトは思案しているレイノルドにそっと助言した。
ベアトリーチェは、フェリシアの境遇ならきっと陛下の耳にも届いているはず。その言葉に意味を図りかねて首を傾げていた。
「ベアトリーチェ嬢、す…すまない。貴女の前で取り乱してしまって」
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