10 / 48
第一章
さよなら、初恋の人
しおりを挟む
何か夢を見ていたような気がするが、起きた時にはベアトリーチェの記憶から全て消えていた。
相変わらず、ベアトリーチェの周りを蛍の様に飛び回る闇の精霊。手で追い払う仕草をすると、ホテルの使用人が怪訝な表情を見ている。
いけない。普通の人には見えないのだわ。気を付けないと…。
ベアトリーチェは気を取り直して支度を急いだ。
今日は、王宮に呼ばれている。国王への謁見が終われば、長年住んでいたアルカイドを出て、父母の故郷フロンティアに向かう予定だ。
新しい国に行く不安よりも、何かが始まりそうでわくわくした気持ちの方が勝っている。
「準備は出来たかい?」
部屋の外で待っていたレオンハルトは、ベアトリーチェに声をかけた。
「はい。できています」
ベアトリーチェは、初めて着るフロンティアの衣装に感動した。アルカイドは重たいドレスなのに、フロンティアのドレスは軽い。滑らかでシンプルなデザインだがどこか品が感じられる。長いワンピースを着ているような不思議な感覚。
色はベアトリーチェとレオンハルトの瞳の翠。シルバーのネックレスには青い宝石が填められていた。父と母に包まれるような衣装はベアトリーチェの心を弾ませるのに十分だった。
あの日から随分と会っていないレイノルド。果たして自分はきちんと笑う事が出来るだろうか。暫し不安に駆られたが、リリエンヌが馬車の中でそっとベアトリーチェの手を握ってくれている。
その温もりにほっと息をつく。
王都の街並みを抜ければ、王宮への道は一本道。昔は何度も往復して通いなれた道。王宮に向かう道のりはレイノルドへの想いで気が逸ったが、帰る時は寂しく、公爵家に着く頃には意気消沈していたものだ。
だが、これからは違う。これで最後となるのだ。これからは誰かの為に生きるのではなく。自分の為に生きて行こうと考えていた。
昨夜、父から渡された手帳にやりたい事をいっぱい書いて、二度目の子供時代を謳歌したい。決して後悔しない様に…。
今度は、絶対に間違えない。
強く拳を握っていたのか。リリエンヌが「大丈夫よ。心配しないで」と優しく声を掛けて、握っていた掌を開いてくれた。
王宮に着くと、ベアトリーチェ達は案内してくれている騎士の後を付いて行った。そこに見知った騎士がいる。この頃は駆け出しの新人だったのだろうが、後8年経てば中堅の部隊長になる。その人物は、あの日ベアトリーチェを頭を押さえつけ、腕を捻じ曲げた騎士だった。その後乱暴に牢に投げ入れられたのを覚えている。
誰かから聞いた話では、彼の妹はレイノルド様に近付こうとして、ベアトリーチェに排除されたらしい。何人もそういった輩が大勢いて、ベアトリーチェは数えるほどしか記憶していない。
どれほど排除していっても後から蛆の様に湧いてくる。レイノルドという甘い蜜に群がる美しい毒蝶は、常にベアトリーチェの神経を逆なでする存在だった。
過去の記憶を思い出していたせいか、立ち止まっていたらしい。
「どうかしましたか?」
親切に訊ねてくるが、あの時受けた痛みは忘れられない。ふと、目に入った中庭への階段…。
ここでレイノルド様と話をしたんだった。あそこでは、読書をしているレイノルド様の横に座って彼が読み終わるのを待っていた。
そんなこともあったのだと済ませられるほど、簡単な気持ちではない。複雑な気持ちを押し込めて、ベアトリーチェはその場を後にした。
謁見室に辿り着くと国王と王妃が玉座に座り、宰相がことの顛末を話した。
「では、先日約束した通り、ベアトリーチェはベンジャミン・チェスター公爵の実子ではないことを確認しました。そこで、レイノルド王太子殿下の婚約者はチェスター公爵の実子であるジュリア・チェスター嬢に内定し、仮の婚約期間を設ける事を提案いたします」
「そうだな。令嬢は平民の血が流れているそうではないか。まだ貴族令嬢としての知識や振る舞いが身についていないであろう。ならば、暫し猶予を与え、様子を見てから結論を出すことにしよう。そうだな。3年ぐらいあれば成果が出るのではないか?」
「畏まりました。ではそのように手配いたしましょう。その間の妃教育は中止ということで宜しいでしょうか。王妃殿下」
「仕方がありませんね。そうするしかないでしょう。でも、令嬢が落第した場合、次の候補はどうするのです」
「その時は異国の王女を迎えても良いかと」
「それも一理ある。準備を始めるがよい」
「ところで、フロンティア帝国の大公殿下。大公令嬢も候補に加えさせてもらえまいか。その宝石眼は実に見事なものだ。次代の子らにも受け継げられようぞ」
「申し訳ありませんが、いずれ我が帝国内で縁談を探すつもりですので、ご容赦下さい」
「そうか、残念ではあるが今回は縁がなかったと考えよう」
国王ジルベスターは残念そうに頷いた。王妃は扇で口元を隠しているが、その口角はしてやったりとほくそ笑んでいる事だろう。
彼女にとって、フロンティア帝国は地雷のようなもの。ある人物を思い出して腸が煮えくり返るのを必死で隠そうとしていた。
ベアトリーチェは大人たちの話が進む中、国王の隣に立つレイノルドの方をじっと見つめていた。
───遠い……。
今までは気に留めていなかったが、玉座と壇下に位置する自分との距離が酷く遠くに感じていた。
ああ…今、わかったわ。これがわたしとレイノルド様との距離だったのね。こんなに遠いのに必死で追いかけて隣に立とうともがいていた自分が滑稽だわ。
どんなに急いで走っても追いつくことはない距離。レイノルド様は一度も私の歩行に合わせてはくれなかったし、わたしも急ぎ過ぎた。気持ちだけが逸って、全てを置き去りにしたのよ。だから、わたしは選ばれなかっただけ。もっとゆっくりと歩み寄れば良かったのに、あの頃のわたしにはそんな余裕もなかった。与えられてもいなかったわ。
ベアトリーチェは自分を苦笑し、皮肉った。過去の行いを顧みてもレイノルドがベアトリーチェを選ぶはずはなかった。寧ろ嫌悪していたくらいだろう。
それに、今ならベアトリーチェの方もリリエンヌがレオンハルトに向ける様な情念があったとは思えない。確かにレイノルドに恋はしたかもしれない。愛されたいという想いだけが先先走って、愛そうと努力はしなかったように思えるのだ。
求めるばかりの未熟な恋心は、愛という物に変化する以前のものだった。ただ、レイノルドの中の一番になりたい気持ちを押し付けただけの一方通行な幼い恋心。
あまりにも求めすぎた為にそれを愛だと勘違いしたのだ。そんなものは愛でもなんでもない。子供の様に絵本やぬいぐるみを欲しがっていただけの我儘だった。
今なら分かる。あの時の想いは愛ではなく好きだという幼い子供の幼稚な想いだという事も…。でも、彼に恋した気持ちは本物だった。
だから、言える。
はっきりと気持ちに区切りをつけられる。
わたしはあなたに実らぬ恋をしました。でもそれは叶わぬ夢だったのです。だから、これでお別れです。もうこの想いは心の奥に封印します。いつの日か、その恋心が別の想いに変わるまで…。
さようなら、わたしの大好きだった王子様──。
ベアトリーチェは、心の中で自分の想いを封じ込め、整理をつけたのだった。
壇上にいるレイノルドがどんな顔をしていたのかも知らずに……。
相変わらず、ベアトリーチェの周りを蛍の様に飛び回る闇の精霊。手で追い払う仕草をすると、ホテルの使用人が怪訝な表情を見ている。
いけない。普通の人には見えないのだわ。気を付けないと…。
ベアトリーチェは気を取り直して支度を急いだ。
今日は、王宮に呼ばれている。国王への謁見が終われば、長年住んでいたアルカイドを出て、父母の故郷フロンティアに向かう予定だ。
新しい国に行く不安よりも、何かが始まりそうでわくわくした気持ちの方が勝っている。
「準備は出来たかい?」
部屋の外で待っていたレオンハルトは、ベアトリーチェに声をかけた。
「はい。できています」
ベアトリーチェは、初めて着るフロンティアの衣装に感動した。アルカイドは重たいドレスなのに、フロンティアのドレスは軽い。滑らかでシンプルなデザインだがどこか品が感じられる。長いワンピースを着ているような不思議な感覚。
色はベアトリーチェとレオンハルトの瞳の翠。シルバーのネックレスには青い宝石が填められていた。父と母に包まれるような衣装はベアトリーチェの心を弾ませるのに十分だった。
あの日から随分と会っていないレイノルド。果たして自分はきちんと笑う事が出来るだろうか。暫し不安に駆られたが、リリエンヌが馬車の中でそっとベアトリーチェの手を握ってくれている。
その温もりにほっと息をつく。
王都の街並みを抜ければ、王宮への道は一本道。昔は何度も往復して通いなれた道。王宮に向かう道のりはレイノルドへの想いで気が逸ったが、帰る時は寂しく、公爵家に着く頃には意気消沈していたものだ。
だが、これからは違う。これで最後となるのだ。これからは誰かの為に生きるのではなく。自分の為に生きて行こうと考えていた。
昨夜、父から渡された手帳にやりたい事をいっぱい書いて、二度目の子供時代を謳歌したい。決して後悔しない様に…。
今度は、絶対に間違えない。
強く拳を握っていたのか。リリエンヌが「大丈夫よ。心配しないで」と優しく声を掛けて、握っていた掌を開いてくれた。
王宮に着くと、ベアトリーチェ達は案内してくれている騎士の後を付いて行った。そこに見知った騎士がいる。この頃は駆け出しの新人だったのだろうが、後8年経てば中堅の部隊長になる。その人物は、あの日ベアトリーチェを頭を押さえつけ、腕を捻じ曲げた騎士だった。その後乱暴に牢に投げ入れられたのを覚えている。
誰かから聞いた話では、彼の妹はレイノルド様に近付こうとして、ベアトリーチェに排除されたらしい。何人もそういった輩が大勢いて、ベアトリーチェは数えるほどしか記憶していない。
どれほど排除していっても後から蛆の様に湧いてくる。レイノルドという甘い蜜に群がる美しい毒蝶は、常にベアトリーチェの神経を逆なでする存在だった。
過去の記憶を思い出していたせいか、立ち止まっていたらしい。
「どうかしましたか?」
親切に訊ねてくるが、あの時受けた痛みは忘れられない。ふと、目に入った中庭への階段…。
ここでレイノルド様と話をしたんだった。あそこでは、読書をしているレイノルド様の横に座って彼が読み終わるのを待っていた。
そんなこともあったのだと済ませられるほど、簡単な気持ちではない。複雑な気持ちを押し込めて、ベアトリーチェはその場を後にした。
謁見室に辿り着くと国王と王妃が玉座に座り、宰相がことの顛末を話した。
「では、先日約束した通り、ベアトリーチェはベンジャミン・チェスター公爵の実子ではないことを確認しました。そこで、レイノルド王太子殿下の婚約者はチェスター公爵の実子であるジュリア・チェスター嬢に内定し、仮の婚約期間を設ける事を提案いたします」
「そうだな。令嬢は平民の血が流れているそうではないか。まだ貴族令嬢としての知識や振る舞いが身についていないであろう。ならば、暫し猶予を与え、様子を見てから結論を出すことにしよう。そうだな。3年ぐらいあれば成果が出るのではないか?」
「畏まりました。ではそのように手配いたしましょう。その間の妃教育は中止ということで宜しいでしょうか。王妃殿下」
「仕方がありませんね。そうするしかないでしょう。でも、令嬢が落第した場合、次の候補はどうするのです」
「その時は異国の王女を迎えても良いかと」
「それも一理ある。準備を始めるがよい」
「ところで、フロンティア帝国の大公殿下。大公令嬢も候補に加えさせてもらえまいか。その宝石眼は実に見事なものだ。次代の子らにも受け継げられようぞ」
「申し訳ありませんが、いずれ我が帝国内で縁談を探すつもりですので、ご容赦下さい」
「そうか、残念ではあるが今回は縁がなかったと考えよう」
国王ジルベスターは残念そうに頷いた。王妃は扇で口元を隠しているが、その口角はしてやったりとほくそ笑んでいる事だろう。
彼女にとって、フロンティア帝国は地雷のようなもの。ある人物を思い出して腸が煮えくり返るのを必死で隠そうとしていた。
ベアトリーチェは大人たちの話が進む中、国王の隣に立つレイノルドの方をじっと見つめていた。
───遠い……。
今までは気に留めていなかったが、玉座と壇下に位置する自分との距離が酷く遠くに感じていた。
ああ…今、わかったわ。これがわたしとレイノルド様との距離だったのね。こんなに遠いのに必死で追いかけて隣に立とうともがいていた自分が滑稽だわ。
どんなに急いで走っても追いつくことはない距離。レイノルド様は一度も私の歩行に合わせてはくれなかったし、わたしも急ぎ過ぎた。気持ちだけが逸って、全てを置き去りにしたのよ。だから、わたしは選ばれなかっただけ。もっとゆっくりと歩み寄れば良かったのに、あの頃のわたしにはそんな余裕もなかった。与えられてもいなかったわ。
ベアトリーチェは自分を苦笑し、皮肉った。過去の行いを顧みてもレイノルドがベアトリーチェを選ぶはずはなかった。寧ろ嫌悪していたくらいだろう。
それに、今ならベアトリーチェの方もリリエンヌがレオンハルトに向ける様な情念があったとは思えない。確かにレイノルドに恋はしたかもしれない。愛されたいという想いだけが先先走って、愛そうと努力はしなかったように思えるのだ。
求めるばかりの未熟な恋心は、愛という物に変化する以前のものだった。ただ、レイノルドの中の一番になりたい気持ちを押し付けただけの一方通行な幼い恋心。
あまりにも求めすぎた為にそれを愛だと勘違いしたのだ。そんなものは愛でもなんでもない。子供の様に絵本やぬいぐるみを欲しがっていただけの我儘だった。
今なら分かる。あの時の想いは愛ではなく好きだという幼い子供の幼稚な想いだという事も…。でも、彼に恋した気持ちは本物だった。
だから、言える。
はっきりと気持ちに区切りをつけられる。
わたしはあなたに実らぬ恋をしました。でもそれは叶わぬ夢だったのです。だから、これでお別れです。もうこの想いは心の奥に封印します。いつの日か、その恋心が別の想いに変わるまで…。
さようなら、わたしの大好きだった王子様──。
ベアトリーチェは、心の中で自分の想いを封じ込め、整理をつけたのだった。
壇上にいるレイノルドがどんな顔をしていたのかも知らずに……。
6
お気に入りに追加
3,939
あなたにおすすめの小説

【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・

隠れ蓑婚約者 ~了解です。貴方が王女殿下に相応しい地位を得るまで、ご協力申し上げます~
夏笆(なつは)
恋愛
ロブレス侯爵家のフィロメナの婚約者は、魔法騎士としてその名を馳せる公爵家の三男ベルトラン・カルビノ。
ふたりの婚約が整ってすぐ、フィロメナは王女マリルーより、自身とベルトランは昔からの恋仲だと打ち明けられる。
『ベルトランはね、あたくしに相応しい爵位を得ようと必死なのよ。でも時間がかかるでしょう?だからその間、隠れ蓑としての婚約者、よろしくね』
可愛い見た目に反するフィロメナを貶める言葉に衝撃を受けるも、フィロメナはベルトランにも確認をしようとして、機先を制するように『マリルー王女の警護があるので、君と夜会に行くことは出来ない。今後についても、マリルー王女の警護を優先する』と言われてしまう。
更に『俺が同行できない夜会には、出席しないでくれ』と言われ、その後に王女マリルーより『ベルトランがごめんなさいね。夜会で貴女と遭遇してしまったら、あたくしの気持ちが落ち着かないだろうって配慮なの』と聞かされ、自由にしようと決意する。
『俺が同行出来ない夜会には、出席しないでくれと言った』
『そんなのいつもじゃない!そんなことしていたら、若さが逃げちゃうわ!』
夜会の出席を巡ってベルトランと口論になるも、フィロメナにはどうしても夜会に行きたい理由があった。
それは、ベルトランと婚約破棄をしてもひとりで生きていけるよう、靴の事業を広めること。
そんな折、フィロメナは、ベルトランから、魔法騎士の特別訓練を受けることになったと聞かされる。
期間は一年。
厳しくはあるが、訓練を修了すればベルトランは伯爵位を得ることが出来、王女との婚姻も可能となる。
つまり、その時に婚約破棄されると理解したフィロメナは、会うことも出来ないと言われた訓練中の一年で、何とか自立しようと努力していくのだが、そもそもすべてがすれ違っていた・・・・・。
この物語は、互いにひと目で恋に落ちた筈のふたりが、言葉足らずや誤解、曲解を繰り返すうちに、とんでもないすれ違いを引き起こす、魔法騎士や魔獣も出て来るファンタジーです。
あらすじの内容と実際のお話では、順序が一致しない場合があります。
小説家になろうでも、掲載しています。
Hotランキング1位、ありがとうございます。

ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

【完結】私を捨てて駆け落ちしたあなたには、こちらからさようならを言いましょう。
やまぐちこはる
恋愛
パルティア・エンダライン侯爵令嬢はある日珍しく婿入り予定の婚約者から届いた手紙を読んで、彼が駆け落ちしたことを知った。相手は同じく侯爵令嬢で、そちらにも王家の血筋の婿入りする婚約者がいたが、貴族派閥を保つ政略結婚だったためにどうやっても婚約を解消できず、愛の逃避行と洒落こんだらしい。
落ち込むパルティアは、しばらく社交から離れたい療養地としても有名な別荘地へ避暑に向かう。静かな湖畔で傷を癒やしたいと、高級ホテルでひっそり寛いでいると同じ頃から同じように、人目を避けてぼんやり湖を眺める美しい青年に気がついた。
毎日涼しい湖畔で本を読みながら、チラリチラリと彼を盗み見ることが日課となったパルティアだが。
様子がおかしい青年に気づく。
ふらりと湖に近づくと、ポチャっと小さな水音を立てて入水し始めたのだ。
ドレスの裾をたくしあげ、パルティアも湖に駆け込んで彼を引き留めた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最終話まで予約投稿済です。
次はどんな話を書こうかなと思ったとき、駆け落ちした知人を思い出し、そんな話を書くことに致しました。
ある日突然、紙1枚で消えるのは本当にびっくりするのでやめてくださいという思いを込めて。
楽しんで頂けましたら、きっと彼らも喜ぶことと思います。

私の頑張りは、とんだ無駄骨だったようです
風見ゆうみ
恋愛
私、リディア・トゥーラル男爵令嬢にはジッシー・アンダーソンという婚約者がいた。ある日、学園の中庭で彼が女子生徒に告白され、その生徒と抱き合っているシーンを大勢の生徒と一緒に見てしまった上に、その場で婚約破棄を要求されてしまう。
婚約破棄を要求されてすぐに、ミラン・ミーグス公爵令息から求婚され、ひそかに彼に思いを寄せていた私は、彼の申し出を受けるか迷ったけれど、彼の両親から身を引く様にお願いされ、ミランを諦める事に決める。
そんな私は、学園を辞めて遠くの街に引っ越し、平民として新しい生活を始めてみたんだけど、ん? 誰かからストーカーされてる? それだけじゃなく、ミランが私を見つけ出してしまい…!?
え、これじゃあ、私、何のために引っ越したの!?
※恋愛メインで書くつもりですが、ざまぁ必要のご意見があれば、微々たるものになりますが、ざまぁを入れるつもりです。
※ざまぁ希望をいただきましたので、タグを「ざまぁ」に変更いたしました。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
さよなら、皆さん。今宵、私はここを出ていきます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【復讐の為、今夜私は偽の家族と婚約者に別れを告げる―】
私は伯爵令嬢フィーネ・アドラー。優しい両親と18歳になったら結婚する予定の婚約者がいた。しかし、幸せな生活は両親の突然の死により、もろくも崩れ去る。私の後見人になると言って城に上がり込んできた叔父夫婦とその娘。私は彼らによって全てを奪われてしまった。愛する婚約者までも。
もうこれ以上は限界だった。復讐する為、私は今夜皆に別れを告げる決意をした―。
※マークは残酷シーン有り
※(他サイトでも投稿中)
私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜
みおな
恋愛
大好きだった人。
一目惚れだった。だから、あの人が婚約者になって、本当に嬉しかった。
なのに、私の友人と愛を交わしていたなんて。
もう誰も信じられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる