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レオは今25歳。
18歳の私とは7才年が違うがこの国では当たり前、初めて会った時に一目惚れしたの。
あれは10歳の誕生日
公爵家の跡取りとしての御披露目パーティー
父の友人の息子として紹介された彼を一目で気に入ったの。
でも、祖父がリュートの祖父がお互いに子供が出来たら結婚させようと約束していたのだけど、二人共に男の子だったから、孫の私達にその話が来たのよ。はっきり言って大迷惑よ。
私はリュートを全く好きでもないし、あんな頼りない男を婿にだなんて御免だわ。
それに、いつも彼の義姉がまるでお菓子のオマケの様に付いてくる。
「リュートは体が弱いから心配で」
この間二人で庭で「あはは、うふふ」とか言って追いかけっこしてたよね
「リュートはあまり女の子と話したことがないから話題に困るから」
だからって、毎度貴女とずっと話していますけど、一度も私と話していませんよね。
「リュートは女の子の買い物は出来ないから」
あっそ、彼が選んでも貴女が選んでも悪趣味なんですけど、私から見ればどちらも同じよ。
「リュートは私以外の女の子は苦手なの」
あのね、そんなこと言っていたら、お付き合いできないでしよう。
そして、遂に
「悪いんだけど、明日の夜会は義姉と行くことにしたから、エスコートは出来ない」
「ごめんなさいね、リュートがどうしてもと言うから」
勝ち誇った様に私を見下してそう告げた。
ふん、もうどうでもいいから好きにして、そして早く婚約破棄したいのよ
リュートと出かけると必ず姉がオマケの様にくっついて来ることに我慢の限界を感じていた。
そして、夜会でこちらの思う壺な行動をしてくれた
愚か者には制裁を
18歳の私とは7才年が違うがこの国では当たり前、初めて会った時に一目惚れしたの。
あれは10歳の誕生日
公爵家の跡取りとしての御披露目パーティー
父の友人の息子として紹介された彼を一目で気に入ったの。
でも、祖父がリュートの祖父がお互いに子供が出来たら結婚させようと約束していたのだけど、二人共に男の子だったから、孫の私達にその話が来たのよ。はっきり言って大迷惑よ。
私はリュートを全く好きでもないし、あんな頼りない男を婿にだなんて御免だわ。
それに、いつも彼の義姉がまるでお菓子のオマケの様に付いてくる。
「リュートは体が弱いから心配で」
この間二人で庭で「あはは、うふふ」とか言って追いかけっこしてたよね
「リュートはあまり女の子と話したことがないから話題に困るから」
だからって、毎度貴女とずっと話していますけど、一度も私と話していませんよね。
「リュートは女の子の買い物は出来ないから」
あっそ、彼が選んでも貴女が選んでも悪趣味なんですけど、私から見ればどちらも同じよ。
「リュートは私以外の女の子は苦手なの」
あのね、そんなこと言っていたら、お付き合いできないでしよう。
そして、遂に
「悪いんだけど、明日の夜会は義姉と行くことにしたから、エスコートは出来ない」
「ごめんなさいね、リュートがどうしてもと言うから」
勝ち誇った様に私を見下してそう告げた。
ふん、もうどうでもいいから好きにして、そして早く婚約破棄したいのよ
リュートと出かけると必ず姉がオマケの様にくっついて来ることに我慢の限界を感じていた。
そして、夜会でこちらの思う壺な行動をしてくれた
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