【完結】婚約者には必ずオマケの義姉がついてくる

春野オカリナ

文字の大きさ
上 下
5 / 8

4

しおりを挟む
 レオは今25歳。


 18歳の私とは7才年が違うがこの国では当たり前、初めて会った時に一目惚れしたの。


 あれは10歳の誕生日


 公爵家の跡取りとしての御披露目パーティー


 父の友人の息子として紹介された彼を一目で気に入ったの。


 でも、祖父がリュートの祖父がお互いに子供が出来たら結婚させようと約束していたのだけど、二人共に男の子だったから、孫の私達にその話が来たのよ。はっきり言って大迷惑よ。


 私はリュートを全く好きでもないし、あんな頼りない男を婿にだなんて御免だわ。


 それに、いつも彼の義姉がまるでお菓子のオマケの様に付いてくる。


 「リュートは体が弱いから心配で」

 
 この間二人で庭で「あはは、うふふ」とか言って追いかけっこしてたよね

 
 「リュートはあまり女の子と話したことがないから話題に困るから」

 
 だからって、毎度貴女とずっと話していますけど、一度も私と話していませんよね。

 
 「リュートは女の子の買い物は出来ないから」


 あっそ、彼が選んでも貴女が選んでも悪趣味なんですけど、私から見ればどちらも同じよ。


 「リュートは私以外の女の子は苦手なの」


 あのね、そんなこと言っていたら、お付き合いできないでしよう。


 そして、遂に


 「悪いんだけど、明日の夜会は義姉と行くことにしたから、エスコートは出来ない」


 「ごめんなさいね、リュートがどうしてもと言うから」

 勝ち誇った様に私を見下してそう告げた。


 ふん、もうどうでもいいから好きにして、そして早く婚約破棄したいのよ

 
 リュートと出かけると必ず姉がオマケの様にくっついて来ることに我慢の限界を感じていた。


 そして、夜会でこちらの思う壺な行動をしてくれた


 愚か者には制裁を

 
 

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

平凡令嬢の婚活事情〜あの人だけは、絶対ナイから!〜

本見りん
恋愛
「……だから、ミランダは無理だって!!」  王立学園に通う、ミランダ シュミット伯爵令嬢17歳。  偶然通りかかった学園の裏庭でミランダ本人がここにいるとも知らず噂しているのはこの学園の貴族令息たち。  ……彼らは、決して『高嶺の花ミランダ』として噂している訳ではない。  それは、ミランダが『平凡令嬢』だから。  いつからか『平凡令嬢』と噂されるようになっていたミランダ。『絶賛婚約者募集中』の彼女にはかなり不利な状況。  チラリと向こうを見てみれば、1人の女子生徒に3人の男子学生が。あちらも良くない噂の方々。  ……ミランダは、『あの人達だけはナイ!』と思っていだのだが……。 3万字少しの短編です。『完結保証』『ハッピーエンド』です!

お義兄様に一目惚れした!

よーこ
恋愛
クリステルはギレンセン侯爵家の一人娘。 なのに公爵家嫡男との婚約が決まってしまった。 仕方なくギレンセン家では跡継ぎとして養子をとることに。 そうしてクリステルの前に義兄として現れたのがセドリックだった。 クリステルはセドリックに一目惚れ。 けれども婚約者がいるから義兄のことは諦めるしかない。 クリステルは想いを秘めて、次期侯爵となる兄の役に立てるならと、未来の立派な公爵夫人となるべく夫人教育に励むことに。 ところがある日、公爵邸の庭園を侍女と二人で散策していたクリステルは、茂みの奥から男女の声がすることに気付いた。 その茂みにこっそりと近寄り、侍女が止めるのも聞かずに覗いてみたら…… 全38話

貧乏子爵令嬢ですが、愛人にならないなら家を潰すと脅されました。それは困る!

よーこ
恋愛
図書室での読書が大好きな子爵令嬢。 ところが最近、図書室で騒ぐ令嬢が現れた。 その令嬢の目的は一人の見目の良い伯爵令息で……。 短編です。

【完結】王太子殿下が幼馴染を溺愛するので、あえて応援することにしました。

かとるり
恋愛
王太子のオースティンが愛するのは婚約者のティファニーではなく、幼馴染のリアンだった。 ティファニーは何度も傷つき、一つの結論に達する。 二人が結ばれるよう、あえて応援する、と。

婚約者に選んでしまってごめんなさい。おかげさまで百年の恋も冷めましたので、お別れしましょう。

ふまさ
恋愛
「いや、それはいいのです。貴族の結婚に、愛など必要ないですから。問題は、僕が、エリカに対してなんの魅力も感じられないことなんです」  はじめて語られる婚約者の本音に、エリカの中にあるなにかが、音をたてて崩れていく。 「……僕は、エリカとの将来のために、正直に、自分の気持ちを晒しただけです……僕だって、エリカのことを愛したい。その気持ちはあるんです。でも、エリカは僕に甘えてばかりで……女性としての魅力が、なにもなくて」  ──ああ。そんな風に思われていたのか。  エリカは胸中で、そっと呟いた。

殿下の愛しのハズレ姫 ~婚約解消後も、王子は愛する人を諦めない~

はづも
恋愛
「すまない。アメリ。婚約を解消してほしい」 伯爵令嬢アメリ・フローレインにそう告げるのは、この国の第一王子テオバルトだ。 しかし、そう言った彼はひどく悲し気で、アメリに「ごめん」と繰り返し謝って……。 ハズレ能力が原因で婚約解消された伯爵令嬢と、別の婚約者を探すよう王に命じられても諦めることができなかった王子のお話。 全6話です。 このお話は小説家になろう、アルファポリスに掲載されています。

王子様、あなたの不貞を私は知っております

岡暁舟
恋愛
第一王子アンソニーの婚約者、正妻として名高い公爵令嬢のクレアは、アンソニーが自分のことをそこまで本気に愛していないことを知っている。彼が夢中になっているのは、同じ公爵令嬢だが、自分よりも大部下品なソーニャだった。 「私は知っております。王子様の不貞を……」 場合によっては離縁……様々な危険をはらんでいたが、クレアはなぜか余裕で? 本編終了しました。明日以降、続編を新たに書いていきます。

それぞれのその後

京佳
恋愛
婚約者の裏切りから始まるそれぞれのその後のお話し。 ざまぁ ゆるゆる設定

処理中です...