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第1章 後悔先に立たず
11.
しおりを挟む静まり返る室内は、陰鬱な空気で満ちていた。誰も口を開くことなく、ただ一点を見つめている。部屋も部屋の外も明るい晴れた昼下がりであるのに、ここだけがまるで暗い森の中の様に光がない。
統真様が、風紀委員会にーー。
口にもしたくない様な惨状を思い出して、一見は唇を噛み締めた。鳥丸兄を鳥丸弟に任せたあとも、風紀委員会の雑兵や顧問に尽く「クラス落ち」をチラつかせて脅されて邪魔されて。それすらも振り切って漸く辿り着いた時には、既に手遅れだった。広い風紀委員室内にある「尋問室」の厳重に閉じられた扉を千種が何とか蹴り開けて中に入った瞬間の異臭。血の臭い、吐瀉物の臭い、薬品の臭いーー精液の臭い。
ーーガァアアアン!!!!
菖蒲が衝動のままに机を蹴りあげても、誰も何も言わない。言えない。だって俺たちだってどうにかなりそうなのだ。死んでも護ると決めた相手を目の前で掠め取られていく恐怖と絶望に。護ると宣言したのに護れなかった自分たちへの憎しみに。
細くて白い足が、3人の男の間でぶらりと力なく揺れている。直ぐに意識がないのだとわかるような、断続的なか細い喘ぎ声。隙間から見えた首には真っ赤な首輪が嵌っていて、彼の抵抗を容易く、そして最も残酷な方法で奪ったのだと。
「制裁ですよね」
「ーーあ"?」
「制裁しましょ?風紀とか関係あるんですか?統真様がどれだけ辛かったか。まだ、まだ目が覚めないんですよ?きっと僕、まだアイツらが学園をのうのうと闊歩してるからだと思うんです!」
「……」
「殺しちゃいましょうよ!統真様を傷付ける奴なんて全員死ぬべきなんです!」
ボロボロと大きな目から涙を零しながら、異様に明るい声で続ける千種の頭を万波がゆっくりと撫でている。
発見されてすぐ、風紀委員長と風紀幹部の2人は焦ることも無く俺達に統真を渡し、「また貸せよ」と言って出ていった。Aの統真にこんな仕打ちをしても、Sでしかも風紀委員会の彼等には何の咎めもない。寧ろ、もし統真が訴えでも起こせば、不相応にもSクラスを誑かしたAクラスとして、学園内で非常に悪い立ち位置になる。理事長の采配によってはクラス落ちも有り得るのだ。実際、風紀委員会の3人は今も普通に学園内で生徒を我が物顔で取り締まっている。
幸いにも、一般生徒には「統真様が犯された」という情報は広まっておらず、「体調不良の統真様を保護した風紀委員会に親衛隊が過剰にブチ切れた」「統真様の体調は思ったよりも深刻」と言う平和な誤情報が広まってくれている。これは恐らく花染や月待とその親衛隊、そして御堂のおかげだろう。統真様はあれから2週間がたった今も、意識を取り戻すことも無く、面会謝絶状態だ。街の何処の病院に入院しているのかも知らされていない。仲良し3人組すらも見舞いすら許されていないようだ。
そして、親衛隊間でも「百地隊」を中心に緊張状態が広がっている。まず、風紀委員会の親衛隊には、親衛隊総隊長の仲介を経て「関係断絶宣言」を提出した。これは風紀委員会の親衛隊が中心で起こった問題には一切援助等の親和的関与を行わないという宣言だ。更にいえば、風紀委員会の親衛隊と他の親衛隊の関係が悪化した際には、他の親衛隊に味方に着くと事前に宣言しているものだ。更に更に分かりやすくいえば戦争宣言である。
風紀委員会の親衛隊からは「遺憾」という旨の書面が届いたが、沈黙を貫いてている。
「ーーどうするんだよ隊長。このまま終わるつもりか?」
隣に座る十時の言葉に、親衛隊員から爆発したかのように罵詈雑言が飛ぶ。この親衛隊は、菖蒲選りすぐりの統真様フリークが集まった、超過激派集団だ。何にも報復せずに終わるなんて選択肢はないのだろう。ーー勿論一見自身にも。
ぼんやりと焦点の合わない目で蹴り上げた机を眺めていた菖蒲は、緑の目を瞬かせて顔を上げた。小さく嗤う。
「んなわけないやん。俺ら全員Dになってもええやんね」
迷わず頷く俺達は、立派な「百地隊」隊員だ。統真様の為ならDにだって地獄にだって落ちてやるさ。統真様が俺達に同じ目にあえというのなら、今からS校舎にいって輪姦されてきたっていい。それくらいの覚悟だった。
特に一見達『位持ち』にとって、統真はただの敬愛する相手ではない。一見達を身を呈して小学生の頃から護ってくれた神様なのだ。これ以上誰にだって汚されたくない。汚したくない。ただ幸せになって欲しい。
菖蒲は残酷に嗤う。一見も、十時も、千種も、万波も。みんなも。同じように歪に嗤った。
「風紀委員長、 貴船 総司。風紀幹部、飛鳥 和臣、飛鳥 和大。この3人を制裁対象とする。殺し以外やったらなんでもしてええよ。ただし、証拠は残すな」
「なんで?」
「完全犯罪にして公然の秘密にすれば、百地隊に過激派としての箔が付くやろ。そしたらもう誰も統真様に手ぇ出せん」
確かに。堂々と制裁をしてD落ちしても、親衛隊も所詮学園の制度には逆らえないのだとしらしめてしまうだけになる。それよりも、時期的にどう考えても百地隊だが証拠がないという状況を作り出した方が、周囲の恐怖心を擽る事が出来る。一見は穏やかに嗤う。完全犯罪は、『位持ち』の専売特許だ。
「風紀を潰せ」
地獄を見せてやる。
ぴぴ、ーーぴぴ、ーー
鳥丸 時雨は小さな丸椅子に座り、柔らかな布団の中で眠りにつく自分の弟の顔を眺めていた。そうしている間にも、血が滲むガーゼや包帯を甲斐甲斐しく変えていった男性看護師(この島には男性しかいないが)が恭しくお辞儀をし、部屋を去っていく。
事件の後、街に降りてすぐの所にある、風紀関係者専用の病院の一室に、重症の鳥丸 氷雨は運び込まれた。強い脳震盪と頭部からの相当量の出血、両足と右手の複雑骨折、肋骨の単純骨折。生命に別状はないが、彼もまた、2週間前からしっかりと意識が戻っていない。目が覚めては眠り、を何度も繰り返しているのだ。
すり、とガーゼに覆われていない方の頬をなぞる。鳥丸 時雨は自他ともに認めるブラコンであった。たった一人の「運命」を諦めて排他的になる弟が、唯一自分には「兄さん」と慕って駆け寄ってきてくれるのが可愛くて仕方がない。かつて弟なら抱ける、と当時同室であった貴船に告げたところ気に入られ、気づけば風紀副委員長などという重要な役割を任されていた。
だからこそ、突然現れた百地家の倅は時雨にとっては大切な弟を奪った邪魔者に過ぎなかったのだ。「運命」を見つけたと輝く様な顔と声で告げる弟を本気でぶち犯さずに部屋に帰った俺を褒めて欲しい。風紀委員会には暫く「ヘタレ」とレッテルを貼られたが非常に遺憾だ。
しかし新入生歓迎会で姿を見つけた時には、せいぜい少しばかり痛めつけてやろう位の軽い気持ちだった。それがこのザマである。『鳥』の衝動のままに、百地を迎えに行こうとする弟と戦い、意識障害が続く程の大怪我をおわせ、別の病院に入院しているらしい百地も1度も意識が戻っていないという。
つまり、時雨は今罪悪感で死にそうなのだ。衝動が落ち着いた頃には弟は血反吐を吐きながら倒れていて、弟を抱えて風紀室に戻れば発狂する菖蒲と一見が暴れていて。その声に一度目を覚ました弟が見たのは、自分の「運命の主」の見るも無惨な姿だった。
吐き気が込み上げてくる。あんな弟の悲鳴を聞いたことがなかった。弟の呆然とした表情が常にチラついて離れず、頭痛となって襲ってくる。側でこうして氷雨の顔を覗いていないと、学園生活をままならなくなった。結果、時雨の状況を憂いた理事長に長期休暇を頂いた為、時雨はこの2週間氷雨の病室で寝泊まりしている。
「氷雨ーー」
嫌われてしまっただろうか。『鳥』の武の衝動のままに自分を傷付ける兄を、百地を傷付けることに加担していた兄を。そうなったらきっと、時雨は今度こそ氷雨を離してやれなくなる。ーーいや、氷雨と百地を纏めて囲ってしまえば、氷雨も褒めてくれるかもしれない。
「百地に謝らないとな……」
謝って、傍に置こう。氷雨の為に。
もう一度弟の頬を撫で、その柔らかな唇に1粒のキスを落とした。
突然だが、俺の名前は田中である。下の名前は今後出てこないと思うので覚えなくてもいい。俺は『麗蘭学園』のBクラスに中等部からいるのだが、別に顔も良くなければ頭も良くないし金も無いので、街での友人達との遊びにも付き合えず気付けば孤立した。更には同性愛という物にどうしても馴染めなかった結果、病んで保健室登校になっている雑魚である。多分Bクラスの人達は田中という生徒がいることも覚えていないだろう。
「まっじで全員死ねばいい」
目の前でブチギレる生徒は百地 統真というらしい。高等部からA組に入学を果たした猛者だが、保健室の先生曰く、精神療養の為に俺がいる保健室内の知る人ぞ知る隔離室に同居することになった。
随分と荒れているらしい彼は、ふとした瞬間にこうして暴言パラダイスになる。
「親衛隊も大口叩いて全然来ねぇし鳥丸もクソほど役に立たねぇし。てか治安維持を担う風紀が何してんだゴミが」
「……」
「せっかく会長と仲良くなったから使えると思ったのに全く使えねぇし。何奴も此奴も人のケツの穴掘りたいだけの唯の動物だろ。ーー俺は異性愛者なんだよッッッ!!!!お前らの性事情に俺巻き込んでんじゃねぇよ!!!」
「めっちゃ分かる」
「ホモはホモ同士で乳繰りあってろそして死ね!!」
「それな」
ーーガシャン!!!
「ぁあああぁーーーーでも俺は幸せ者だよな。こんなに沢山の人に好意を向けて貰えるんだから。きっと運がいいんだよな。だって見向きもされない人もいるんだから。それに比べれば幸せ者だよ。幸せ者だ。」
「いや違うと思う」
「あーーーーーー」
普段は一言も話さなかったり、かと思えばボロボロと泣きじゃくったりと不安定だが、今日は苛苛してしょうがないらしい。机の上に置いてあった花瓶が大きな音をたてて割れる。ブツブツと自己暗示に取り掛かる彼の言葉を否定すると、少し落ち着いたらしい彼はベッドに戻り、虚空を見つめて動かなくなる。
俺も課題を終え、解けた彼の腕の包帯を回収すると、破片が散らかる机に置いてベッドに戻った。
「……はぁ、またかよ」
「おかえり先生」
「ハイハイただいま」
俺の気のない挨拶に適当に返してくれる彼は、保険の先生。名前は興味ないから覚えなかった。俺にとっての先生は彼だけだから、先生は先生でいい。先生は虚空を見つめる百地君を見て溜息を着くと、掃除道具を取り出して机の上と下の破片を回収していく。
「百地、今から俺はお前の包帯を巻き直す為に近くに寄る」
反応のない彼にそう宣言して近づく先生に、百地君の息が少しづつ荒くなる。先生の手が触れた瞬間、彼は絶叫した。
「ぁあああぁあ"あ"!!!触んな!!」
「百地、わかった。一旦離れる」
「うるせぇうるせぇうるせぇ、喋んなゴミが!!どっか行け!!ーーどっか行けよ!!!」
半狂乱になる彼に、初期はビビり散らかしていた俺だが流石にもう慣れたもので、この叫び声をBGMに読書もできるようになった。これが成長かーーなどと考えていると、先生が俺に近づいてくる。
「田中」
「……」
「百地の包帯頼んでもいいか?」
「なんで?」
「百地がしんどそうだからだ」
「なんで俺なの?」
「お前しかいないからだ」
嬉しくなる。先生が頼れるのは俺だけなんだって。じゃあいいよ、と包帯を受け取れば、先生は疲れたような笑みを向けてくる。何となくイラッとして忍ばせておいた花瓶の破片を投げつければ、先生の頬に当たった。つぅーー、と血が流れていく。
逃げるように部屋から去っていった先生に、興味をなくして百地君に近寄っていく。俺が近づいても何も言わない百地君の手を取り、難なく包帯を巻き直していく。紫に変色した痣を掴めば、痛みでか小さくビクリと震える。
「痛い?」
「いてぇ」
「なんで?」
「いたいから」
「そうなんだ」
「触んな」
「なんで?」
「キモイから」
成程。手を離すと、彼は心底嫌そうに手を振り距離をとった。何となくそのまま隣に腰を下ろし、彼の掌を弄る。マジで気ぃ狂ってんだよなぁ、と百地君は言うが、俺からしたら突然泣き出したり怒りだしたり、かと思えば黙ったりする百地君の方が頭がおかしいと思う。
でも、何となく彼は嫌いじゃない。ゲイもバイも全員死ねばいいと思うのもおなじ。
ーーそうだ。
「なんかさ、異性愛者だけで組織作るとかどう?部活みたいな。守り合えるじゃん」
「ーーーー天才かお前」
「やっぱ才能って出ちゃうんだよなぁ」
顔もいい百地君が中心になれば、いずれはしっかりした、異性愛者を護る組織になってくれるはずだ。同性愛者や両性愛者が蔓延るこの学園の中で、異性しか愛せない事は欠陥なんかじゃないんだって、証明してやろう。そしたらもう、俺や百地君みたいなに理不尽に傷つく人はいなくなる……と、思いたい。
とにかく、俺達はもう傷つきたくない。もうそろそろ幸せになりたい。
「今の百地君は、悪いけど幸せ者じゃないよ」
「ーーうん、知ってる。…………。知ってるよ」
立て膝に頭を乗せ、項垂れる百地君の頭をよしよしと撫でておく。暫くすると、ぐず、と鼻をすする音が聞こえた。……首の包帯が痛々しい。
落ち着いたらしい百地君と、俺は端末を取り出して早速連絡先を交換しあった。
「よろしくな、田中」
「よろしくね、百地」
まさか、生徒会、風紀委員会、親衛隊に継ぐ第4組織、『莇会』が、こんな軽いノリで作られたとは、後世の後輩たちは夢にも思わないだろう。
「そういや百地、2週間前から目覚めてないことになってるらしいよ」
「マジで?」
「うん、面会謝絶」
「ありがてぇー。もう誰でも会いたくない」
「わかる」
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