百地くんは愛される

なこ

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第1章 後悔先に立たず

07.

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「あぁいうのやめてくださいよホント」


 目の前の料理をつつきつつぼやけば、冷泉先輩はケラケラと笑った。




 5月も間近になり、そろそろ新入生歓迎会(という名の虐めBy一見先輩)も近付こうかというこの頃。春も終わり、夏が始まろうとするなか、俺は生徒会長である冷泉先輩と共に街に繰り出していた。
 菖蒲先輩との一件から気に入られたらしい俺は前々からよく遊びに誘われているのだが、最近は鳥丸が側仕えとなり、親衛隊も本格的に始動したこともあり、すこし疎遠になっていた。菖蒲先輩や一見先輩が口を揃えて「冷泉の性癖はヤバい」と言っていたので警戒していたのもあるが。

 それはさておき、今日こうして一緒に遊んでいるのは、冷泉先輩本人から誘われたからに他ならない。どうにも風流を好むらしいこの人は、最近は文通にハマったようで、態々誘いの手紙に桃の小枝を添えて俺の寮室まで自分の親衛隊に運ばせてきた。大方「もも」に準えたのだろうが、こういう事をされるとを調べてしまうからやめて欲しい。持ってきてくれた親衛隊員の歯軋りの音がやばかった。
 平安貴族の恋文のようなやり方に、最近益々過保護になった律と樹は発狂して自分の親衛隊に生徒会長の襲撃を命じようとするし、存外ミーハーな玲太は目をキラキラさせて手紙を眺めていた。鳥丸は「ついて行かせてくれないと課題見せません」なんて言うし、本当に勘弁して欲しい。ーーちなみに菖蒲先輩は鳥丸を側仕えにしてから拗ねモードでめんどくさいので今回の事は報告していない。


 そんな俺の苦労とは裏腹に、楽しそうに笑う冷泉先輩。彼はどうやら人の周りを引っ掻き回すことが趣味らしい。本当に同じ人間か?と疑問を覚えるほど人間離れした美貌だが、快活な笑顔が乗ると途端に人懐っこい印象を与えるのだからずるいよなぁと思う。彼の人気たる所以はそこにあるのだろう。圧倒的な容姿、身分、能力を持ちながらも周囲の人間に気安く接することが出来る度量。流石は『四天』のトップ。俺が女だったら結婚したい男ランキング堂々の1位だ。
 

「面白かっただろ?」
「時代錯誤も甚だしいです」
「この学園でそれを言うか?」


 確かに。街を見渡すと、自分が今現代に生きているのかわからなくなる位には「時代錯誤」である。今食事をとっているお店だって、ヨーロッパにありそうな宮殿の一室のような内装だ。完全個室制のこの店は、俺と冷泉先輩が遊ぶ際は必ずランチをする店で、勝手知りたるとばかりにVIP席に案内してくれる。
 周りの生徒たちから聞く冷泉先輩はとにかくヤバい性癖で、冷酷で、人を人とも思わないような最低男だが、実際話してみるとそんなことは全くない。ユーモラスで優しい、なんならこの狂った学園で数少ない「常識人」だと思う。ちなみに俺の中での常識人枠はこの人と玲太だけだ。ーー樹と律はたかが友人相手に過保護すぎて正直頭おかしいと思っている。


「新入生歓迎会って、何するんですか?」
「去年までは鬼ごっこだったなァ。新入生16人新しい奴隷を追いかけて、捕まえた奴がっていうルールの。逆に新入生は生徒会役員を捕まえれば、クラス上げ」
「うわぁ……絶対に無理じゃないですか」
「まぁな。ありもしない救済措置だ。ーー今年はお前らAがいるからなァ」


 A組相手に例年通りの歓迎会をする訳にも行かねぇし、かと言って数人の支配者クラスの為に、他の従者クラスも楽しめる歓迎会にする訳にも行かねぇし、検討中だな。そう告げる先輩には疲れの影が見えた。従者制度を憂いて、制度に反する優遇措置を与えた過去の会長が排斥され、奴隷にまで落とされた事もあるのだとか。会長である前に理事長の支配下である学園の生徒だと言うことを勘違いしては行けないのだ。……仕事の話をしたのは失敗だったかもしれない。やはり生徒会長ともなれば、仕事量も段違いなのだろう。せめて今日が休憩になればいいと思う。
 なんかして欲しいことあるかァ?と聞いてくる先輩に、ナイフを止める。して欲しいこと……なんだろうか。ピアスをくるくると弄る。考えに耽ける俺を見ていた先輩が首を傾げた。


「ピアス弄んの、癖なのか?」
「……あー、確かに、そうかもです」


 指摘されて初めて気付いたが、そう言えばよく考え事をする時とかにくるくると回す癖があるかもしれない。頷けば、後で買ってやるから付けろよ、と言ってくれる。冷泉先輩はこうして良くアクセサリーをプレゼントしてくれるのだが、センスがいいから俺も気に入って付けている。本人曰く「あげたがり」らしい。ノブレス・オブリージュと言うやつか。……少し違うか。流石に最初は受け取れないと断ったが、最近ではもう諦めている。なんなら今日はほぼ全身先輩コーデだ。


「んー、鬼ごっこでも良いですよ。その代わり逃げ切ったらご褒美欲しいです」
「……例えば?」
「食堂1年間無料とか、街での買い物1年間半額とか。……もし捕まっても、Aの罰は相手と1日街でお出かけとかに留めて欲しくはあります」


 流石に街での買い物は無料とは言いません、と言えば、クスクスと笑う先輩。俺の庶民発言が彼のツボらしい。ちゃんと従者制度に沿った歓迎会になる範囲での「おねだり」に先輩も満足したらしく、考えとく、と端末にメモをしてくれる。



 外で待っとけと言われ、会計を済ます先輩を置いて外に出る。店員が先輩の美しい顔に釘付けなのが面白くてくすくす笑っていると、不意に両肩に力が込められる。体制を崩しかけつつ振り返れば、額に青筋を浮かべた笑顔の少年が立っていた。


「うわ、出た」
「うわ、出た、じゃないでしょ!?なんでここにいるの!?ここが会長様御用達のお店だってわかってる!?百地如きが来ていい店じゃないんだよ!身の程を知りな!」
「化粧濃くね?前の方が似合ってたと思う」
「ほんと?やっぱり?……って違う!話を聞け!」


 きいきい喚く少年が煩くて思わず耳を塞ぐと、更に憤慨した様子で胸倉につかみかかってくる。会長と一緒にいるんだけど、と言えば真っ青になり真っ赤になり歯軋りする。情緒不安定が過ぎて心配になってくる。
 彼は生徒会長の親衛隊員で、俺への使いっ走りとしてよく利用されている哀れな少年だ。会長に気に入られるためにバチバチに化粧をし、お洒落をしているがしばしば迷走しがちで、今だってドラァグクイーンのようになっている。本職の方の美しさとこいつのこれが違っていることは俺にでもわかる。


「もうすぐ会長出てくるけど」
「なんですって!?早く言いなよ!今回は許すけど二度と一緒に出掛けないこと!わかった!?」
「それは会長に言って」
「煩い!言えるものなら言ってる!」


 瞬く間に去っていく嵐のような少年に呆れていると、心地よいドアベルの音ともに先輩が出てきた。お洒落な手提げ袋を手渡してくる。


「なんですか?これ」
「土産のクッキーだと。俺は甘いもん無理だから仲良し4人組で食え」
「まじっすかありがとうございます」


 ここのお店のクッキーは絶品なのだ。帰ったら玲太も招待して菓子パでもしよう。わくわくしていると、先輩は「嵐」が去っていった方向を眺めて小さく溜息をついた。彼の親衛隊は過激派で有名らしく、どうにも暴走しがちな親衛隊に少しばかり苦手意識を持っているらしい。俺は会長の顔を覗き込み、目を見つめた。


「別に、会長の親衛隊の皆さん優しいですよ」
「なんかあったらすぐ言えよ」
「会長の魅力について1時間くらい語られるのは確かに迷惑です」


 それはいい事だな、とニヤリと笑う姿も様になるのだから腹が立つ。げしげしとローキックをかませば笑ってチョップされる。
 先輩おすすめのアクセサリーショップへ向かう途中、ハンカチをくわえて涙目でこちらを見る先程の少年が目に入り、思わずうんざりとしてしまう。ため息を着くと、冷泉先輩は面白そうに彼に手を振ってやる。ーーあ、死んだ。


「うわー、悪魔だ。そうやって虜にするんだ」
「うるせぇよ。お前も手網は掴んでおいた方がいい。特に菖蒲」


 確かにそれもそうだ。菖蒲先輩や一見先輩を筆頭に、親衛隊の人達は俺がちょっとでも悪意を向けられただけで相手を平気で半殺しにしようとする。Dクラスに行った3位と4位の生徒を俺の親衛隊員が全員でリンチしたという噂も聞く。流石にそれは菖蒲先輩本人に聞いたら否定されたが、火のないところに煙は立たないと言うし、似たようなことはしたのだろう。俺だって男なのだから蝶よ花よと守ってもらう必要は無いし、なんならこの学園に来てからいちばん俺に酷いことをしたのは菖蒲 杏椰なのだから、彼自身も半殺しにされるべきではないか。

 直感で気に入ったシルバーのピアスに決め、左耳の元あったピアスを外してつける。似合ってる、と耳元で囁く先輩の心地よい低音にぞくりとしながら、ありがとうございますとだけ告げて店を出た。流石俺が中学生の頃に買った安物とは違って耳触りも良いし、違和感もほとんどない。 


「あは、統真様じゃん」
「十時先輩」
「涼介ブチ切れてたよ」


 店を出てすぐの交差点で、友人だろう人と歩く十時先輩に出会った。愉快そうに笑いながら言う十時先輩に思わず呻く。一見先輩を怒らせたら面倒なのだ。頑張れーと笑って去っていく先輩を見送り、ため息を着く。冷泉先輩が気遣わしげに頭を撫でてくれるのを享受した。手網は握っといた方がいい、念押しして告げる先輩もかつては同じように過保護にされたのかもしれない。好いてくれるのも護りたいと思ってくれるのも嬉しいし、そんなふうに思ってもらえることは幸運な事だと理解してはいるが、なかなかどうして面倒臭い。誰と遊ぼうが俺の勝手だと思うのだが。





 何となく興が削がれ、帰路に着く。馬車に揺られながら今では随分と見慣れた街並みを眺める。ビルが立ち並ぶ大都会に住んでいたのが遠い昔のように感じられる。窓のカーテンをあけ、夕方の心地よい風を感じる。そんな俺を眺めていた冷泉先輩はおもむろに口を開いた。


「また誘ってもいいか?」
「メールでならぜひ」


 文通は懲り懲りだ、と言えばもうしねぇよと笑われる。どうやら文通にハマった訳ではなく、疎遠になっている状態ではスルーされると思った結果だったらしい。それなら効果は絶大だったと言える。あんな連絡が来て断ったらそれこそ親衛隊の「制裁」待ったなしだろう。

 ちらりと先輩を見やる。相変わらず美しい顔だ。

 何となく、冷泉先輩は俺に「恋」をしている訳では無いと思う。家も立場も関係ないただの友人の存在が珍しくて、構ってくれているだけだ。もし彼が俺に「付き合ってくれ」と言えば、男同士とか考えもせず間違いなく頷くのだろうなと思う。それだけ魅力的な人だ。


「冷泉先輩、」
「龍我でいい」
「じゃあ龍我さん。次は俺から誘ってもいいですか?」
「!……勿論だ。待ってる」


 優しく微笑んでくれる先輩に、俺も心が踊るのがわかる。だけど、俺のこれも恋ではない。彼が俺に「恋人になってくれ」と言えば、俺はきっと断る。意味は一緒だが、「彼氏」と「恋人」で何となく重みが違って聞こえるように、俺も先輩の「彼氏」にはなれても「恋人」にはなれないと思う。要するに、今の関係がいちばん楽しいってことだ。


「龍我さんと友達になれて良かったです」


 窓の外を眺めながら自然に漏れたその言葉に、龍我さんも「……あぁ、俺もだ」と言ってくれる。年の違う友人ができるというのはなんだか不思議な気持ちで、でも嫌な気分ではなかった。
 だから、俺は龍我さんが酷く傷ついた表情をしていた事に、全く気付くことが出来なかったのだ。




















「ぶはははは!!!言質取られてやんの!」
「ざまぁぁああ!!ナイス統真様!『友達になれて良かったです』……ッッんはははは!!!あんだけ貢いでも友達以上望まれてへんやんおもろ過ぎやねんけど!!」


 一見 涼介の笑い声が部屋中に響き、冷泉 龍我のこめかみに青筋が浮かぶ。同じく冷泉の部屋に居座る菖蒲 杏椰も腹を抱えて笑う。聡いように見えて鈍感な我らが敬愛する統真様は、どうやらこの生徒会長が誰にでも奢り貢ぐ「お貴族様」だと思っているらしい。一見は笑いすぎて出た涙を拭う。ーー有り得ないだろう。冷泉 龍我は俺たちが忠告した通りの冷徹極まりない男だ。そして従者制度を最大限考慮するなどと言っているが、彼が考えているのは統真様思うような「CDがいる中でAをいかに優遇するか」では無い。「Aがいる中でいかにCDを差別するか」である。統真様の前でいい子ヅラをして近づく冷泉は正直殺しいと思っていたが、まさかこんなに面白い展開になるとは。


「ぜってぇ手に入れたと思ったのに……」
「統真様がそないに簡単なわけないやろ」
「そーだそーだ身の程知らずが!」
「黙れ死ね」


 哀愁漂う冷泉の方を叩いて追い打ちをかける菖蒲に、一見も笑う。正直元来ノンケで、『位持ち』のゴタゴタのせいで警戒心の高い統真様がかなり懐いている姿を見て、そうそうに冷泉に軍杯があがるかと思っていた。しかし、告白しようと口を開いた瞬間に「友達でよかった」と心から漏れたと言わんばかりに告げられればあの冷泉の心も折れるというものだ。流石俺たちの統真様。人の心を折る方法を熟知している。


「これからだからなァ……そう、これからだから……まだまだ時間はあるから……」


 哀れな独り言に菖蒲の痙攣が激しくなる。冷泉と一日一緒にいて彼を好きにならなかった生徒なんて両手で足りる程度しかいない。因みに菖蒲と一見の初恋の相手は冷泉だ。消し去りたい過去である。
 勿論親衛隊員としても統真様には是非逃げ切って欲しいが、冷泉の友人としては是非もっと面白い展開になって欲しい。
 盗聴器でも付けるか。一見はケラケラと笑いながら端末を開いた。
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