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22.戦闘
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「こんなの、聞いてなーーーい!!!」
怒っているのは、グレースだ。
S級エスパーのグレース・ロス、25才。茶色の長い髪をポニーテールに結び、茶色の瞳をしている。
「今日はレオンとセオのアシストって聞いてたのに!!騙された!?」
「まぁ、まぁ。班で まとまれただけラッキーだと思って。」
ジェイが宥める。
そう、ここにいるのはC班のみ。壁が突然動き、分断されてしまったようだ。目の前には一本道。
ジェイとリアムを交互に見るグレース。
「あんたら、私を無視してイチャイチャしたら、ぶっ飛ばすからね!!」
「気をつけまーす。」
右手を軽く挙手してリアムが答える。
「さて、いちゃつく暇も無さそうだよ。」
ジェイが道の先に魔物の気配を感じ、言った。
「そうね。弱い魔物だと有難いんだけど!」
先に進むと開けた空間へと出た。
カシャンッ、カシャンッ
「スケルトン ソルジャー…」
現れた魔物を見て、リアムは唾を飲む。
簡単に言うと、武装した骸骨だ。手には剣と盾を持っている。10体ほどいるだろうか…。
「はぁ。良かった。私デカイ魔物 嫌いなのよね。これなら楽勝!」
なんてグレースが言っていたら、
ズシンッ、ズシンッ
後ろから現れたのはオーク ナイト2体だ。
大きな緑色の人間型モンスターで、豚のような醜い顔つきをしている。口には牙があり、手には棘のある鎖付き球体を持っていた。
「はぁ。私はスケルトンね!【聖槍】」
そう言うとスケルトン ソルジャーへ向け、多数の槍を放つ。刺さるというより触れた瞬間、聖なる光に包まれる感じだ。浄化されたのか、スケルトン ソルジャーは消えていった。
その間をぬって、ジェイはオークに向かって駆ける。
「【炎剣】」
右手に炎を纏った剣を創り出し、オークを攻撃する。
表面が硬いのか、致命傷にはならない。
しかも2体の相手は苦戦しそうだ。
「リアム、ジェイと変わるから、ちょっと手を握って。」
リアムはグレースの手を握り気を送る。
「行ってくる!」
「気をつけてくださいっ」
そう言って、ジェイの元へグレースは走っていった。
◇◇◇◇
フィン・エドワーズ。赤髪に灰色の瞳を持つ、24才。
彼の目の前には、リザードマン3体とサイクロプス1体。
リザードマンというのは、武装したトカゲ人間だ。二本脚で直立歩行し、剣と盾を持っている。
サイクロプスは一つ目の巨人だ。手には大きな棍棒を持っている。
「デカイのは俺がやる。トカゲはお前らに任せた。」
フィンは、そう言うと、サイクロプスの方へ歩き出す。
「了解!ルーク、トカゲは尻尾を切ると弱体化するから、まずは尻尾を落とすぞ!」
ライリーがルークに指示を出した。
ライリー・ホワイト、23才。紫髪、メガネをしている。瞳も紫だ。真面目な性格で、魔物に詳しい。
「……アルフィの班が良かったなぁ…。」
ボソッと ルークは、ぼやきながら走り出す。
「【疾風弾葬】」
ザクッ
かまいたちのような鋭い風によって、リザードマンの尻尾が落とされた。
「【雷波】」
フィンもまた呪文を唱え、サイクロプスに波動砲のような雷を放つ。
電撃によって、サイクロプスは動きを止めた。
その隙に、もう一撃。
「【雷爆】」
爆撃によって、サイクロプスが倒れる。
「ボスは他の班のようだな……。ヘレナ、ガイディング頼む。」
「はい!」
フィンの手をヘレナが優しく握った。
◇◇◇◇
同時刻、A班もまた、魔物と戦っていた。
ヒュドラ1体。7本の頭を持つドラゴンだ。
(まさかボスを3人で迎え撃つことになるなんて……俺は戦力外だから、2人か…!)
しかも先に「アルフィが狙われたら嫌だから」と存在を隠す透明化の魔法をかけてもらっている。
「レオン、俺が頭を落とすから、再生しないように凍らせてくれ。」
セオがレオンに言った。
「わかった。」
「二人とも気をつけて…!」
「ああ。行ってくる…!【煉獄剣】」
ザシュッッ
セオは赤黒い剣を創り出し、ドラゴンの頭を1本落とす。
「【氷結】
すかさず、再生しないようレオンが氷で固めた。
(あと1本だ!!!)
残り1本というところで、突然 右腕をつかまれ、ビクッとなる。
「…!?」
見ると、黒い円のようなものから、手が伸びてきている。円は大きくなり、グイッと引っ張られた。
「セオ!!」
アルフィは、とっさに近い方のセオを呼んだ。
ドォンッッ
そのタイミングで、逆の方の横の壁に穴が開く。
「A班、無事!?」
グレースの声。現れたのはC班だった。
「ヒュドラは任せろ!!セオ!!!」
レオンが叫ぶ。
セオはアルフィに手を伸ばし、一緒に黒い円に引き込まれてしまった……。
怒っているのは、グレースだ。
S級エスパーのグレース・ロス、25才。茶色の長い髪をポニーテールに結び、茶色の瞳をしている。
「今日はレオンとセオのアシストって聞いてたのに!!騙された!?」
「まぁ、まぁ。班で まとまれただけラッキーだと思って。」
ジェイが宥める。
そう、ここにいるのはC班のみ。壁が突然動き、分断されてしまったようだ。目の前には一本道。
ジェイとリアムを交互に見るグレース。
「あんたら、私を無視してイチャイチャしたら、ぶっ飛ばすからね!!」
「気をつけまーす。」
右手を軽く挙手してリアムが答える。
「さて、いちゃつく暇も無さそうだよ。」
ジェイが道の先に魔物の気配を感じ、言った。
「そうね。弱い魔物だと有難いんだけど!」
先に進むと開けた空間へと出た。
カシャンッ、カシャンッ
「スケルトン ソルジャー…」
現れた魔物を見て、リアムは唾を飲む。
簡単に言うと、武装した骸骨だ。手には剣と盾を持っている。10体ほどいるだろうか…。
「はぁ。良かった。私デカイ魔物 嫌いなのよね。これなら楽勝!」
なんてグレースが言っていたら、
ズシンッ、ズシンッ
後ろから現れたのはオーク ナイト2体だ。
大きな緑色の人間型モンスターで、豚のような醜い顔つきをしている。口には牙があり、手には棘のある鎖付き球体を持っていた。
「はぁ。私はスケルトンね!【聖槍】」
そう言うとスケルトン ソルジャーへ向け、多数の槍を放つ。刺さるというより触れた瞬間、聖なる光に包まれる感じだ。浄化されたのか、スケルトン ソルジャーは消えていった。
その間をぬって、ジェイはオークに向かって駆ける。
「【炎剣】」
右手に炎を纏った剣を創り出し、オークを攻撃する。
表面が硬いのか、致命傷にはならない。
しかも2体の相手は苦戦しそうだ。
「リアム、ジェイと変わるから、ちょっと手を握って。」
リアムはグレースの手を握り気を送る。
「行ってくる!」
「気をつけてくださいっ」
そう言って、ジェイの元へグレースは走っていった。
◇◇◇◇
フィン・エドワーズ。赤髪に灰色の瞳を持つ、24才。
彼の目の前には、リザードマン3体とサイクロプス1体。
リザードマンというのは、武装したトカゲ人間だ。二本脚で直立歩行し、剣と盾を持っている。
サイクロプスは一つ目の巨人だ。手には大きな棍棒を持っている。
「デカイのは俺がやる。トカゲはお前らに任せた。」
フィンは、そう言うと、サイクロプスの方へ歩き出す。
「了解!ルーク、トカゲは尻尾を切ると弱体化するから、まずは尻尾を落とすぞ!」
ライリーがルークに指示を出した。
ライリー・ホワイト、23才。紫髪、メガネをしている。瞳も紫だ。真面目な性格で、魔物に詳しい。
「……アルフィの班が良かったなぁ…。」
ボソッと ルークは、ぼやきながら走り出す。
「【疾風弾葬】」
ザクッ
かまいたちのような鋭い風によって、リザードマンの尻尾が落とされた。
「【雷波】」
フィンもまた呪文を唱え、サイクロプスに波動砲のような雷を放つ。
電撃によって、サイクロプスは動きを止めた。
その隙に、もう一撃。
「【雷爆】」
爆撃によって、サイクロプスが倒れる。
「ボスは他の班のようだな……。ヘレナ、ガイディング頼む。」
「はい!」
フィンの手をヘレナが優しく握った。
◇◇◇◇
同時刻、A班もまた、魔物と戦っていた。
ヒュドラ1体。7本の頭を持つドラゴンだ。
(まさかボスを3人で迎え撃つことになるなんて……俺は戦力外だから、2人か…!)
しかも先に「アルフィが狙われたら嫌だから」と存在を隠す透明化の魔法をかけてもらっている。
「レオン、俺が頭を落とすから、再生しないように凍らせてくれ。」
セオがレオンに言った。
「わかった。」
「二人とも気をつけて…!」
「ああ。行ってくる…!【煉獄剣】」
ザシュッッ
セオは赤黒い剣を創り出し、ドラゴンの頭を1本落とす。
「【氷結】
すかさず、再生しないようレオンが氷で固めた。
(あと1本だ!!!)
残り1本というところで、突然 右腕をつかまれ、ビクッとなる。
「…!?」
見ると、黒い円のようなものから、手が伸びてきている。円は大きくなり、グイッと引っ張られた。
「セオ!!」
アルフィは、とっさに近い方のセオを呼んだ。
ドォンッッ
そのタイミングで、逆の方の横の壁に穴が開く。
「A班、無事!?」
グレースの声。現れたのはC班だった。
「ヒュドラは任せろ!!セオ!!!」
レオンが叫ぶ。
セオはアルフィに手を伸ばし、一緒に黒い円に引き込まれてしまった……。
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