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目が覚めると、知らないベッドにいた…
(え!!?ここ、どこ?!)
「目が覚めたか?朝食にしよう。」
声の方を見るとセオがいた。
(そっか、昨日お酒飲んで………あれ?俺、やらかした?!)
セオの膝で寝てしまったのを思い出す。
あの話や…俺、セオとキスしちゃった?!!
ガバッと起き上がり、セオの近くへ行く。
「ごめんなさい!!!俺、昨日、、っ」
「酒弱いんだな。外で飲むなよ。」
「……はい、キヲツケマス……」
話しつつ、昨日の会話の内容を思い出す。
(俺、全部話しちゃったよな?!セオは、どう思っただろう……作り話だと思ったかな?それとも…)
セオをチラッと見て、気まずくて視線を落とす。
それに気づいたのか、セオが話した。
「昨日の話は、レオンにも話させてくれ。悪いようにはしないから。……気づいてると思うが、俺はお前が好きだ。恋愛として。……おそらくレオンも。」
「え?!レオン兄さんは弟として、だと思う…けど…。」
抜きあいをしたことを思い出して、口籠もる。
「……ちなみに、〈あきと〉は元の世界に戻りたい?」
(秋都!…ほんとに、みんな話しちゃったんだ。なんて言ったらいいか……)
「わかりません……。アルフィのではあるけど、家族は みんな優しいし、セオやリアムたちとも出会えて、こっちの生活も楽しいから。
でも雪夜の行方が気がかりで…。」
「……。
ミラに頼んで、午前中は休み貰ったから、レオンを ここに呼んである。その時また話をしよう。とりあえず朝食食べて。」
目の前には食パンにベーコン、目玉焼きがあった。
「美味しそう!セオが作ったの?」
「焼いただけだけどな。」
「ありがとうございます、いただきます!」
さっきの話は一旦置いておいて、朝食を和かに食べた。
◇◇◇◇
しばらくして、レオンが来た。
「なんで、アルフィがセオの家に?」
ヒヤっとした空気が流れる。
(怒ってる……!!!)
「ごめんなさい!昨日ガイド友達のリアムと、パートナーのジェイと遊びに行って……セオの家に泊まりました…」
怒られるかもと、声が小さくなってしまった。
「なにも無かったんだよね?」
チラッと二人を交互に見た。
(なにも、とは……?)
「……キスだけだ。」
(セオ、何もないって言って…!!)
焦っているのは俺だけ??セオは悪いことはしていないと言わんばかりだ。
はぁ、とため息を一つ付いて、レオンは本題に入ることにした。
「で、俺を呼んだ理由は?」
「その……、怒らないで聞いてほしいんだけど、ずっと言えないことがあって……セオにも、改めて聞いてほしい。」
これまで言えなかった、俺が別の世界から憑依転生したことをレオンに打ち明けた。
「……なるほど。確かに倒れる前までのアルフィとは雰囲気が違うはずだよね。別人なら、納得がいく。」
腕組みをした、レオンが頷く。
「……騙してて、ごめんなさい。酔った勢いでセオに話しちゃったんだけど、セオがレオン兄さんにも話した方がいいって言うから……。」
チラッとレオンがセオを見た。
「フェアじゃないだろ?アルフィの秘密を俺だけ知ってるなんて。」
やっぱり そうか。とレオンが話しだした。
「……セオはアルフィが好きなんだよな?恋愛として。」
「ああ。俺は中身が秋都になってからだけど、アルフィが好きだ。レオンも そうなんだろ?アルフィの話をし出したの、その頃だったし。」
「アルフィ…いや、秋都。ちゃんと言ってなかったけど、俺は お前が好きだ。専属ガイドと、パートナーになってほしいと思ってる。」
レオンが告白した。聞いたアルフィは、ビックリである。
「!!…えっと、、そんなこと言われても……」
急な告白に、なんて言ったらいいか わからない。
「アルフィが困ってるだろ。急に二人から告白されたんだから。」
「……ほ、保留!ってのはダメかな?気持ちは嬉しいけど、まだ わからないって言うか…。あと、紛らわしいから、俺のことは、これからもアルフィって呼んでほしい。」
「……わかった。待つよ。」
「俺もそれでいい。」
レオンが答え、セオもまた笑顔で答えた。
(え!!?ここ、どこ?!)
「目が覚めたか?朝食にしよう。」
声の方を見るとセオがいた。
(そっか、昨日お酒飲んで………あれ?俺、やらかした?!)
セオの膝で寝てしまったのを思い出す。
あの話や…俺、セオとキスしちゃった?!!
ガバッと起き上がり、セオの近くへ行く。
「ごめんなさい!!!俺、昨日、、っ」
「酒弱いんだな。外で飲むなよ。」
「……はい、キヲツケマス……」
話しつつ、昨日の会話の内容を思い出す。
(俺、全部話しちゃったよな?!セオは、どう思っただろう……作り話だと思ったかな?それとも…)
セオをチラッと見て、気まずくて視線を落とす。
それに気づいたのか、セオが話した。
「昨日の話は、レオンにも話させてくれ。悪いようにはしないから。……気づいてると思うが、俺はお前が好きだ。恋愛として。……おそらくレオンも。」
「え?!レオン兄さんは弟として、だと思う…けど…。」
抜きあいをしたことを思い出して、口籠もる。
「……ちなみに、〈あきと〉は元の世界に戻りたい?」
(秋都!…ほんとに、みんな話しちゃったんだ。なんて言ったらいいか……)
「わかりません……。アルフィのではあるけど、家族は みんな優しいし、セオやリアムたちとも出会えて、こっちの生活も楽しいから。
でも雪夜の行方が気がかりで…。」
「……。
ミラに頼んで、午前中は休み貰ったから、レオンを ここに呼んである。その時また話をしよう。とりあえず朝食食べて。」
目の前には食パンにベーコン、目玉焼きがあった。
「美味しそう!セオが作ったの?」
「焼いただけだけどな。」
「ありがとうございます、いただきます!」
さっきの話は一旦置いておいて、朝食を和かに食べた。
◇◇◇◇
しばらくして、レオンが来た。
「なんで、アルフィがセオの家に?」
ヒヤっとした空気が流れる。
(怒ってる……!!!)
「ごめんなさい!昨日ガイド友達のリアムと、パートナーのジェイと遊びに行って……セオの家に泊まりました…」
怒られるかもと、声が小さくなってしまった。
「なにも無かったんだよね?」
チラッと二人を交互に見た。
(なにも、とは……?)
「……キスだけだ。」
(セオ、何もないって言って…!!)
焦っているのは俺だけ??セオは悪いことはしていないと言わんばかりだ。
はぁ、とため息を一つ付いて、レオンは本題に入ることにした。
「で、俺を呼んだ理由は?」
「その……、怒らないで聞いてほしいんだけど、ずっと言えないことがあって……セオにも、改めて聞いてほしい。」
これまで言えなかった、俺が別の世界から憑依転生したことをレオンに打ち明けた。
「……なるほど。確かに倒れる前までのアルフィとは雰囲気が違うはずだよね。別人なら、納得がいく。」
腕組みをした、レオンが頷く。
「……騙してて、ごめんなさい。酔った勢いでセオに話しちゃったんだけど、セオがレオン兄さんにも話した方がいいって言うから……。」
チラッとレオンがセオを見た。
「フェアじゃないだろ?アルフィの秘密を俺だけ知ってるなんて。」
やっぱり そうか。とレオンが話しだした。
「……セオはアルフィが好きなんだよな?恋愛として。」
「ああ。俺は中身が秋都になってからだけど、アルフィが好きだ。レオンも そうなんだろ?アルフィの話をし出したの、その頃だったし。」
「アルフィ…いや、秋都。ちゃんと言ってなかったけど、俺は お前が好きだ。専属ガイドと、パートナーになってほしいと思ってる。」
レオンが告白した。聞いたアルフィは、ビックリである。
「!!…えっと、、そんなこと言われても……」
急な告白に、なんて言ったらいいか わからない。
「アルフィが困ってるだろ。急に二人から告白されたんだから。」
「……ほ、保留!ってのはダメかな?気持ちは嬉しいけど、まだ わからないって言うか…。あと、紛らわしいから、俺のことは、これからもアルフィって呼んでほしい。」
「……わかった。待つよ。」
「俺もそれでいい。」
レオンが答え、セオもまた笑顔で答えた。
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