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10.癒し
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翌日、ぐっすり寝たせいか、体力は だいぶ戻っていた。
昨日のレオンとのことは…今は考えないようにしよう!!と、少し赤い顔で いつものガイディング室へ向かう。
向かう途中で腕時計型通信機からガイディング場所の変更連絡が入った。
(いつもより広い部屋だ…)
指名者は…セオだった。
昨日の戦闘で負傷したと聞いたが、誰かにガイディングはしてもらったのだろうか…。まだ体調が良くないとか?
慌てて変更された部屋へと向かう。
トントントン……
(もう来てるかな?)
一応ノックしてから入る。
すると、セオはベッドに横になっていた。
近づくと、
「アルフィか?」
目を開けたセオは体を起こす。
「はい。あ!そのままで大丈夫ですよ!昨日の戦闘で疲れてますよね?」
「すまない。昨日ガイディングしてもらったんだが、どうも相性が合わなくてな…」
顔色が悪く、疲れた顔をしている。
「手、握りますね。」
と手を握ろうとしたら、そのまま引っ張られ、ベッドに一緒に横になってしまった。
「ハグがいい。」
向かいあって抱きしめられた。
(この態勢はちょっと……)
と思ったが、今は癒すのが先決だと、ガイディングに集中する。
暖かい…
レオンを癒す時と同じように、セオとハグをすると ほっとする。
あまりの気持ち良さに眠気が来てしまうほどに……
「!!?はッ 俺、寝ちゃってた!??」
まだセオの腕の中だった。
(ガイディング中に寝てしまうなんて…!!)
「もう起きたのか?もっと寝てていいのに。」
ガバッとベッドから飛び起きると、残念そうにセオが あくびをしていた。
「ごめんなさい!!!すごく暖かくて…!!」
顔は真っ赤だ。
「俺も気持ち良かったよ。やっぱりアルフィとは相性がいいな。もっと、いろいろしたくなる。」
「い、いろいろって…!?」
「言っていいのか?」
セオはクスっと笑って、焦る俺を見ている。
「からかわないで下さい!あ、えっと、どのくらい寝てました?」
時計を見て確認する。するとガイディング時間内であることに気づき、ほっとした。
「寝てたのは15分くらいだ。もう少し横になったら?お前も昨日疲れただろ?」
「ぐっすり寝たので大丈夫です!!」
「ところで…」
「?」
こちらを伺うようにセオが俺を眺める。
そして首元を指さすと、
「それは、どうしたんだ?昨日はレオンのガイディングが、最後だったよな?」
「……え!?」
ぱっと首元のキスマークを隠す。
(み、見られた!?)
「……」
「えっと~、あ!昨日 待機中に虫に刺されちゃって!!!」
きっと顔は赤くなっているに違いない…
「…そうか。
とにかく、ガイディング助かったよ。ありがとな。」
「いいえ!俺も寝ちゃって、すみませんでした。で、では今日は これでッ」
ペコッと頭を下げ、慌てて その場を去った。
寝起きのセオは色気があって、やばい!!
部屋を出る時のセオの表情…
(絶対キスマークだって気づいてる!!恥ずかしすぎる!!!)
早歩きで休憩室へと向かうのだった。
昨日のレオンとのことは…今は考えないようにしよう!!と、少し赤い顔で いつものガイディング室へ向かう。
向かう途中で腕時計型通信機からガイディング場所の変更連絡が入った。
(いつもより広い部屋だ…)
指名者は…セオだった。
昨日の戦闘で負傷したと聞いたが、誰かにガイディングはしてもらったのだろうか…。まだ体調が良くないとか?
慌てて変更された部屋へと向かう。
トントントン……
(もう来てるかな?)
一応ノックしてから入る。
すると、セオはベッドに横になっていた。
近づくと、
「アルフィか?」
目を開けたセオは体を起こす。
「はい。あ!そのままで大丈夫ですよ!昨日の戦闘で疲れてますよね?」
「すまない。昨日ガイディングしてもらったんだが、どうも相性が合わなくてな…」
顔色が悪く、疲れた顔をしている。
「手、握りますね。」
と手を握ろうとしたら、そのまま引っ張られ、ベッドに一緒に横になってしまった。
「ハグがいい。」
向かいあって抱きしめられた。
(この態勢はちょっと……)
と思ったが、今は癒すのが先決だと、ガイディングに集中する。
暖かい…
レオンを癒す時と同じように、セオとハグをすると ほっとする。
あまりの気持ち良さに眠気が来てしまうほどに……
「!!?はッ 俺、寝ちゃってた!??」
まだセオの腕の中だった。
(ガイディング中に寝てしまうなんて…!!)
「もう起きたのか?もっと寝てていいのに。」
ガバッとベッドから飛び起きると、残念そうにセオが あくびをしていた。
「ごめんなさい!!!すごく暖かくて…!!」
顔は真っ赤だ。
「俺も気持ち良かったよ。やっぱりアルフィとは相性がいいな。もっと、いろいろしたくなる。」
「い、いろいろって…!?」
「言っていいのか?」
セオはクスっと笑って、焦る俺を見ている。
「からかわないで下さい!あ、えっと、どのくらい寝てました?」
時計を見て確認する。するとガイディング時間内であることに気づき、ほっとした。
「寝てたのは15分くらいだ。もう少し横になったら?お前も昨日疲れただろ?」
「ぐっすり寝たので大丈夫です!!」
「ところで…」
「?」
こちらを伺うようにセオが俺を眺める。
そして首元を指さすと、
「それは、どうしたんだ?昨日はレオンのガイディングが、最後だったよな?」
「……え!?」
ぱっと首元のキスマークを隠す。
(み、見られた!?)
「……」
「えっと~、あ!昨日 待機中に虫に刺されちゃって!!!」
きっと顔は赤くなっているに違いない…
「…そうか。
とにかく、ガイディング助かったよ。ありがとな。」
「いいえ!俺も寝ちゃって、すみませんでした。で、では今日は これでッ」
ペコッと頭を下げ、慌てて その場を去った。
寝起きのセオは色気があって、やばい!!
部屋を出る時のセオの表情…
(絶対キスマークだって気づいてる!!恥ずかしすぎる!!!)
早歩きで休憩室へと向かうのだった。
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