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8.ガイディング

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「アルフィ、俺を癒して?」
 押し倒された状態で、レオンに見つめられると、胸がドキドキと高鳴った。
 (ち、近い!!!)
 そう思った瞬間、レオンの唇が俺の唇に触れた。
「ん…っ」
 息が漏れる。
 (癒すってハグじゃダメなの!?でもミラさんも接触してって言ってたし…。ガ、ガイディングしないと…!)
 俺は、なんとか平静を装ってガイディングをしたが、レオンは容赦なく攻めてくる。
 舌を絡めとられ、吸われる。
 その間も腕を左手で、ひとまとめにあげられ、身動きを取れないのをいいことに右手は俺のペニスを服越しに触っている。
 
 服越しに触られ、俺のは熱を持ち始めていた。
「ん…っ、待って、レオン兄さん!!」
 なんとかレオンの唇から逃れた俺は、息を整えるが目は涙目である。
 レオンの傷は癒えたが、まだ瞳は金色…
「嫌?気持ち良さそうだけど。……ここ、固くなってるよ。」
「……っ」
 直に触られ、体が反応する。
 (確かに気持ちいいけど…兄に触られて感じるなんて、、)
「ね?もっと気持ちいいことしない?」
「……っ兄弟でダメだよ。手、離してっ」
 ふっと手が自由になるが、まだ俺の上からは どいてくれないらしい。
「血は繋がってないから、平気だよ。」
 そう言って、俺の服を脱がすレオン。
 (手慣れてる…!?)
 ダメだと言いながら、なおも触ってくるレオンの手によって、俺のは立っていた。
 
「ほら、ガイディングに集中して。」
「無理だよ……」
 右胸を舐められ軽く吸い、その上にもキスを落とし、首元を強く吸われた。
「…っ」
 白い肌に赤く跡が残った。
 
 そして、レオンも自分のペニスを出し、俺のと一緒に こする。
 (俺のより大きい……)
 大きさに驚く。
 (俺で興奮してるんだ…、ぬ、抜き合いだけなら……。)
 気持ち良さに負けて、ガイディングを続けた。
「あ……っう、ダメ、ッ」
 
 (イくッ)
「く…っ」
 同時に果てていた。お互いの胸に飛び散り、俺は顔を真っ赤にさせた。
 (レオン兄さんと、こんなことしてしまうなんて…っ)
 恥ずかしくて、レオンの顔が見れない。
「アルフィ、こっち見て。」
 おそるおそるレオンを見ると、瞳の色が元の灰色に戻っていた。
「もう、大丈夫…?」
 少し落ち着いてきて、レオンの様子を伺う。
「あぁ。ありがとう、アルフィ。本当は、もっと先まで したかったんだけど…怖がらせたくないから、今日は ここまでにするよ。」
(もっと先って…まさか……)
 想像してしまい、また顔が赤くなる。
「ふふ、可愛いな。好きだよ、アルフィ。」
 (え!?俺、今 告られてる?それとも、からかわれてるだけ??)
「からかわないでよ。」
「おかげで傷も治ったし、一緒にシャワーしよ!」
「……うん。」
 とりあえず、一刻も早く汗と精液でベタついた体を流したいと思うアルフィだったが、力を使いすぎて上手く立てない。
 結局レオンに支えられ、シャワー室へ向かうのだった───。
 
 
 
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