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4.恋の欠片
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「いただきまーす!!」
まずはスープを一口。コンソメ風の野菜入りスープだがコクがあって美味しい。そしてメインのお肉料理をパクリ。
「美味しいー!」
「いつも思うけど、美味そうに食べるよな。」
アルが微笑んで言った。
アルとは、よく食事に来ている。始めはモブに〈幼馴染設定〉なんてある?!と驚いたが、そのおかげで いろいろと助かっている。
「アルだって、このお店好きでしょ?」
「あぁ。」
もう一口食べようとした時だった、見たことのある人物が横切った。
「!?なんでいるの……?」
「?」
視線の先に『ジョン・テイラー』がいた。セラの護衛騎士。緑の髪と瞳を持つ男性だ。歳は20才。一人、少し離れた席へ座った。
ゲーム【恋の欠片】のストーリーは、貧しい町の生まれのヒロイン『セラ・ホワイト』が聖魔法を使えるようになったところから始まる。セラはピンク色の髪に茶色の瞳をした可愛らしい女性だ。歳は17才。
聖魔法の修練後、聖女として王都に来るのだが、昔、大魔導士によって封印されていた『ブラック・ドラゴン』が再び動きだそうとしていると冒険者ギルドに連絡が入る。Sランク冒険者と聖女でパーティを組み、討伐をするのだが、ブラック・ドラゴンを倒せばハッピーエンド。
『セラ』、そして『セラの護衛騎士 ジョン』のどちらかが死んでしまうとバッドエンド…という感じだ。
基本はジョンとの恋愛だが、脇役とのシークレット エンディングもある。
ゲームプレイヤーは、セラのレベルを上げつつ、ジョンや、他のキャラとの好感度を上げる必要があった。
セラとジョンが出会うのは修練の始めあたりだ。
聖魔法を発現させたセラの護衛に任命され、セラの元へ向かうジョン。聖魔法を放つセラの姿に見惚れて、徐々に好きになるはずなのだが……まだ出会う前なのだろうか?
私や他のキャラたちも、ゲームとは違う動きをしているから、ストーリーが変わった??それとも……。
「ルーナ!!」
「え?」
無言になった私にアルが心配して呼びかけた。
「さっきから、どうしたんだ?緑の髪のヤツ、知り合いか?」
「ううん、気のせいだったみたい。」
「……。そういえば、『ロイ・ブラウン』とダンジョンに行ったって本当か?」
「え!?なんで知ってるの?!」
その話はアルにしていない。なぜ知っているのだろうか?
「受付のハンナさんに聞いた。なんで、俺を誘わないんだよ?」
「え、一緒に行きたかったの?たしかにS級の人と行く機会、あんまりないだろうけど…。」
「違う、お前と行きたかったんだよ!」
「たしかに素材はお願いしてるけど、一緒に行ったことはないかも…。」
「今度、俺とも行こう?!」
「あ、うん。」
まさかアルに誘われるとは………。
まずはスープを一口。コンソメ風の野菜入りスープだがコクがあって美味しい。そしてメインのお肉料理をパクリ。
「美味しいー!」
「いつも思うけど、美味そうに食べるよな。」
アルが微笑んで言った。
アルとは、よく食事に来ている。始めはモブに〈幼馴染設定〉なんてある?!と驚いたが、そのおかげで いろいろと助かっている。
「アルだって、このお店好きでしょ?」
「あぁ。」
もう一口食べようとした時だった、見たことのある人物が横切った。
「!?なんでいるの……?」
「?」
視線の先に『ジョン・テイラー』がいた。セラの護衛騎士。緑の髪と瞳を持つ男性だ。歳は20才。一人、少し離れた席へ座った。
ゲーム【恋の欠片】のストーリーは、貧しい町の生まれのヒロイン『セラ・ホワイト』が聖魔法を使えるようになったところから始まる。セラはピンク色の髪に茶色の瞳をした可愛らしい女性だ。歳は17才。
聖魔法の修練後、聖女として王都に来るのだが、昔、大魔導士によって封印されていた『ブラック・ドラゴン』が再び動きだそうとしていると冒険者ギルドに連絡が入る。Sランク冒険者と聖女でパーティを組み、討伐をするのだが、ブラック・ドラゴンを倒せばハッピーエンド。
『セラ』、そして『セラの護衛騎士 ジョン』のどちらかが死んでしまうとバッドエンド…という感じだ。
基本はジョンとの恋愛だが、脇役とのシークレット エンディングもある。
ゲームプレイヤーは、セラのレベルを上げつつ、ジョンや、他のキャラとの好感度を上げる必要があった。
セラとジョンが出会うのは修練の始めあたりだ。
聖魔法を発現させたセラの護衛に任命され、セラの元へ向かうジョン。聖魔法を放つセラの姿に見惚れて、徐々に好きになるはずなのだが……まだ出会う前なのだろうか?
私や他のキャラたちも、ゲームとは違う動きをしているから、ストーリーが変わった??それとも……。
「ルーナ!!」
「え?」
無言になった私にアルが心配して呼びかけた。
「さっきから、どうしたんだ?緑の髪のヤツ、知り合いか?」
「ううん、気のせいだったみたい。」
「……。そういえば、『ロイ・ブラウン』とダンジョンに行ったって本当か?」
「え!?なんで知ってるの?!」
その話はアルにしていない。なぜ知っているのだろうか?
「受付のハンナさんに聞いた。なんで、俺を誘わないんだよ?」
「え、一緒に行きたかったの?たしかにS級の人と行く機会、あんまりないだろうけど…。」
「違う、お前と行きたかったんだよ!」
「たしかに素材はお願いしてるけど、一緒に行ったことはないかも…。」
「今度、俺とも行こう?!」
「あ、うん。」
まさかアルに誘われるとは………。
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