松尾美緒のエッチなテスターバイト

シンフジ サイ

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商品名【ペロペロ~ン】

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松尾様

お世話になっております、株式会社L&S 営業の本庄ともよと申します。

先日はお時間を頂きまして誠にありがとう御座いました。
是非とも弊社の商品開発のお力添えくださると幸いで御座います。

さて、今回お試し頂きたいのは【ペロペロ~ン】というグッズです。
受け取って頂いた荷物の中を見て頂くと、商品と説明書を確認できることと存じます。

2回分の商品で御座いますので、1回以上使用した感想をレポートにて提出して頂きたいと存じます。
6月15日まで受け付けておりますので、期日を守って頂きますようお願いいたします。

不明点や疑義が御座いましたら、遠慮無くお申し付け下さいませ。
また、使用中に吐き気や微熱など体調が悪化した場合はすぐに使用を中止して下さい。
お手数おかけ致しますが、何卒宜しくお願いいたします。

株式会社L&S 商品開発部門 営業 本庄ともよ


 次の日に大学から帰ってくると、【ペロペロ~ン】なるものは既に配達されていた。
 ……なによ、【ペロペロ~ン】って。胸用のオモチャだから乳首をペロペロされることは確定なんだけど。これ名前は抗議した方が良いの?
 ちなみに私、まだ誰かと本番を迎えたことが無い、処女だ。
 彼氏がいたことはあったけど、特に何も無かった。手を繋いだことまでしか無い。
 そんな訳だから1人エッチに興味がある、気持いいし。
 高校の時にも何人か経験済みの子もいて、よく惚気を聞かされてイラッとした。

「んーと?」

 小鼓の中を見てみると、本庄さんからの手紙と胸に使用するグッズとその付属品、フラグレンス、取扱説明書が入っていた。
 見た目は従来のおもちゃとあまり変わってなくて、よく見る胸を覆うタイプの乳首ローターのようなものだ。
 前に通販で買おうとしたことがあって色々知識はある。少女漫画でもローター位は出てきてるし。
 友達から「美緒も使ってみなよ!」って太鼓判を押され、実家で通販サイトを覗いていたらお父さんに見られて大変気まずい思いをした。
 でも、ほら。あれだよあれ。
 お父さんも年上の幼なじみに襲われてなし崩しに男女がエッチしちゃうビデオだったり、女上司もののアダルティなビデオを持ってるし、とやかく言われることはない。ええ、きっと。だから私も悪くない。
 お母さんの方が2歳年上で尻に引かれてるからそういうことだ。
 人間がエッチな事に興味があるのは仕方ない……よね。だって自分の血を残すのが生物の存在する意義だから。
 ただ、人だけが快楽を求めてエッチをすると聞いたことある。
 獣医学部じゃ無いし、犬や猫と話せる訳じゃ無いから実際は分からない。

「よし、お風呂入ってこよ」

 明日は土曜日で、ちょっと夜更かししても大丈夫だ。それよりも早くこのオモチャを使ってみたい。 女の子の魅力を引き出す……つまりどういうことなんだろう。
 そう思いながら、着替えを持って鼻歌交じりにお風呂へと向かっていくのだった。


 お風呂から上がって髪の毛を乾かした後に、ベッドの上でショーツだけ履いて【ペロペロ~ン】の取扱説明書を眺める。
 でも、使い方は至ってシンプルで、カップ状になっているオモチャ本体の先っちょ(乳首が収まる部分)に付属のジェルを入れて、そのまま胸に乗せれば良いだけみたいだ。
 そしたら、ジェルの中の生体ナノマシーンが付けた人の情報を読み取って、その人に特化した乳首責めをしてくれるってハイテクマシーンらしい。私はどんな風に感じるんだろう。処女でもちゃんと満足できるのかなぁ?
 汗を掻かない方だから多分濡れにくい身体だとは思う。でも、一応ベッドの上にバスタオルを3枚重ねた上に乗って、背中を壁にくっつけてよりかかる。後はスマホかタブレットで動画でも見てよう。
 自動1人エッチって事らしいし、所詮機械でしょ? まあでもこれでお金貰えるなら安いな。
 好奇心と疑心が半々くらいの私は【ペロペロ~ン】をおっぱいにつける。

「お、おお。ブラしてるみたい」

 感触はヌーブラみたいな感じだ。優しくて守られている感じがする。

「ちょっと様子見てよーっと」

 おっぱいについている優しい白色の【ペロペロ~ン】を見ては口元を緩めた。そしてアイマスクで視界を塞ぐ。私の1人エッチのルーティンだ。
 さぁて、テスト開始!


 効果は5分もしないうちに現れた。私は気持ちよさで勝手に出てくる吐息とエッチな声を出さないように耐えるしか無い状況にいる。
 両手で口を押さえて荒くなってる鼻息を聞く。気持ちよすぎて、とてもじゃないけど他の事なんて出来ない。
 目を瞑って必死に快感を耐える。

「んっ……、ふぅ……。ぁん……」

 旅行とかで女同士おっぱいを揉み合うようなそういうガサツさじゃなくて、心から好きな男の人に優しく揉まれている感覚を味わう。私を第1に考えてくれるそんなおっぱいのもみ方だ。
 感度を高められたら指で乳輪を何周もする、でも直接乳首には触れないじらしをされてつい太ももをすり寄せてしまっている。
 顔も身体も熱い。でもこれは風邪とかじゃ無い発情のほてりだ。
 女性用のエッチなビデオとか少女漫画のワンシーンみたいに本当に好きな男性と初夜をむかえてる錯覚を覚えさせる。
 このままいやしない私の初体験の相手に全てを委ねたい。でも初めてで恥ずかしい。そんな二律背反に襲われている。

「(美緒のここ、ビンビンだね)」
「ぁ……!」

 遂には幻聴が聞えた。私が推してる男性アイドル【ハヤト】の甘い声だ。
 甘いルックスでよく”子犬系”って言われてる推しのハヤトと実際にエッチをしているような感覚に襲われて、興奮して尖りに尖った私の乳首をからかわれる。今までこんなに大きくなったことが無くてビックリだ。
 ハヤトはジロジロと視姦してきて恥ずかしがる私を見ては優しくほほえむ。

「(触っちゃおーっと。えいっ!)」
「ぁん……!?」

 乳首に直接触れられた。やさしい触り方だ。でも普段自分で慰めている時以上に感じちゃった。
 そのせいで溢れたエッチな声を無理矢理押し込めてただただ耐える。

「(美緒エッチな顔してるー、ほら、俺に見せてよ。さっきから目合ってないじゃん)」
「だめっ!」
「(俺は美緒の彼氏だよ? 普段のアイドルをしてる俺じゃ無い。ね?)」
「でも、はずかしいよ……」
「(恥ずかしくないよ。俺の女のあられのない姿を見せて)」

 妄想上の彼の優しい声に負けて、私はハヤトと眼を合わせる。優しくて、でも意地悪な顔だ。

「(やっと眼が合ったねー。俺だけを見てて)」

 皆のハヤトじゃない男の姿を見せられて、何度も頷く。
 そして、2つある私の乳首がきゅっと抓られた。

「ぁ……!?」

 軽く形が変わるくらい側面から乳首を潰されて、気持ちよさで目が飛び出しそう。目茶苦茶気持ちいい。

「(あはは、気持ちよさそーだね。もっとしてあげる)」
「……っ、ぅっ……」

 自分で慰める時以上に気持ちよくて、自分の身体なのに自分の身体じゃ無いみたいだ。
 身体全体に気持ちよさが伝わって、ただただ愛撫されるしか無い。
 あるとき、指じゃ無い感覚が私の乳首を襲う。これは……ブラシ? 尖っている乳首の側面全部を磨かれる。

「(そう、歯ブラシ! あ、でも柔らかいやつだから痛くないでしょ?)」
「ぅ、ぅん……」

 痛くない。それどころからすっごい気持ちいい。
 左胸は時計回り、右胸は反時計回りに動いて、私の乳首は磨かれる。気持ちよすぎて感覚が鋭くなってて、毛1本ごとでも分かりそうだ。

「ぁ、ぁ、ぁぁ! ぅっ……」
「(あははー、エッチな顔してるー)」

 シュコシュコ。シュコシュコ。
 歯ブラシでするみたいに乳首を磨かれて、何か身体の奥から溢れてきた。初めての感覚で恐い。

「とめて、とめて!」
「(だいじょうーぶ、それは”イク”ってことだからね)」
「……やだやだ! こわい!」
「(だいじょーぶだって。ね?)」

 真剣な目を下ハヤトに説得されて、この未知の感覚を味合わされる。
 今日までこんな風になることは無かった。寝られないときとかムラッとしたときにちょちょいって触って終わりだったけど、エッチを追究するとここまでなるんだ。初めて知った。

「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ……!」

 我慢できる限界を超えて、勝手に吐息とエッチな声が出ちゃう。そして、パンパンに膨れた風船が割れる時みたいに快楽の爆弾が爆発する。
 ビクッ! ビククッ!! ビクンビクン……!
 勝手に身体が跳ねて、バランスを崩した私はベッドに横向きになる。それでも身体の痙攣は止まらない。
 言うことを聞かない状態でも必死に酸素を求めて荒々しい呼吸を聞いてもっと気持ちよくなっちゃう。
 実際にはそこまで経ってないんだろうけど、アイマスクをしてる私には時間なんて分らなくて、10分くらい喘いでたのかもしれない。やっと落ち着いてきた。

「(良いイキっぷりだったね! み~お!)」
「恥ずかしいからやめてよー」
「(残念でしたー。まだ止めません)」
「へ? ……ひゃん!?」

 例えるなら暖かいぬめっとした氷だったり溶けかけのフォンデチョコ。そんな感覚が私の乳首を襲った。
 慌てて見てみると、妄想の中のハヤトが2人に増えて、それぞれが私のおっぱいに吸い付いていた。左側のハヤトは優しく労るように、そして右側のハヤトは自分の欲求を満たそうと激しく吸い付いてきてる。

「だ、だめぇ!」
「(美緒ちゃんのおっぱい美味しいよ?)」「(俺の技をくらいな!)」
「ぁ゛っ!?」

 バラエティ番組とかで見るおりこうさんのハヤトとライブの時の荒々しいパフォーマンスをするハヤトが現れて、私の両胸をなぶっていく。気持ちよすぎて頭がバカになる。
 お利口さんなハヤトは赤ちゃんが母乳を飲むように乳首をチューチュー吸って、男らしさを見せるハヤトは穫れちゃうんじゃ無いかって位吸い込んだり弾いてくる。
 左右で別の愛撫をされて頭が真っ白になってきた。快感を貪っているときに雄のハヤトが私の手を取って下腹部へと連れていく。

「(自分でもしな!)」
「やだぁ……」
「(大丈夫、僕達しかいないんだから)」

 抵抗するけど、しっかり逆らえるほどの理性は残ってない。幻聴のハヤトの言葉に従って、自分の右手で大事なところを触る。

「うっ……!?」

 うそぉ、びっしょびしょだ。おしっこを漏らしちゃった時みたい。

「(美緒ちゃんえっちな匂いだしてるんだよ? 知らなかった?)」
「そんなこと言われても……」
「(自分でもやれ。いいな?)」
「は、はいぃぃぃぃ!」

 足をちょっと開いて、右手をもぐり込ませる。そして人差し指と中指で溢れてる自分の愛液を掬って、クリトリスに付けた。
 それだけでも、乳首とおんなじくらい存在を主張しているクリトリスは悦んで、私に快楽の波を与えてくる。

「くっ……ぁん!」

 左手で必死に口を押さえるけど、勝手に出るエッチな声を止められない。初めてイッたっていうのに、女の本能がもっと快楽を求めて右手を動かす。
 私のその様子に満足した2人のハヤトもさらに乳首を愛撫してくる。
 誰かにおっぱいを舐められたことが無いから実際には分からないけど、でもやっぱりこの感覚は舐められてるとしか言いようがない。
 2人のハヤトが別々な方法を使って私を虐めてくるから、私も2人に合わせてクリトリスを扱くスピードを早めていく。……さっきの身体の奥からこみ上げてくるものが現れてきた。

「だ、だめっ! なにかきちゃう、やだぁ」
「(イッていいんだよ?)」「(俺達に見せてみな!)」

 そんな幻聴が聞えてすぐに、私の我慢できる限界を超えた。
 ビクッ! ビククッ!! ビクンビクン……!
 勝手に身体が震えて、死なないようにあえぐことしかできない。そのまま荒い呼吸を続けていると、充実感と疲労感が一気に押し寄せてきた。

「使用者の睡魔を感知。終了します」

 あんた喋るのぉ!?
 そう言おうとしたけど、プールの後みたいに倦怠感がこみ上げてきたからそのまま瞼を閉じる。

「(めっちゃきもちよかったぁ…………。これリピ買いしよっ)」

 心の中でそう呟いて、遂に私の意識は無くなった。
 おやすみなさい……………………。
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