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「ん? んん……」
ふと私は目を覚ました。ぼんやりとしたその状態で今の状態を確認する。でも、ベッドからの私と和弥の汗や愛液、精液等の匂いが今の私達を物語った。淫臭が凄まじい。
ああ、私疲れてそのまま寝ちゃったんだっけ……。
時間が経つにつれて、次第に記憶が戻ってくる。寝ぼけていた私の頭も覚醒した。それに伴い、私の女の部分が彼とセックスしたことを教えてくる。思わず子宮がある辺りを撫でると、じんわりと温かくなった。
改めて現状を確認する。私の左半身と和弥の右半身が密着するように仰向けで寝ていて、私は和弥に守られているかのようだった。
和弥は規則正しく呼吸を続けていて。彼の胸が上下に動いている。それを見て私はクスッと笑ってしまう。先程までは男だったのに、今では10代前半の男の子みたいに穏やかな寝顔をしている。
「ん、んん……?」
私の含み笑いに気がついた和弥がさっきまでの私と同じように徐々に目を覚ましてしまった。思わず謝る。
「あ、ごめん、起きちゃった?」
「うー、いや大丈夫。大分起きてきた。……今何時だろう?」
彼の問いに答えるべく、私は壁に掛かっている時計を見る。夜中の2時30分頃だった。私はそのまま和弥に伝える。それにしても21時くらいから始めたにしてはあまり時間が経っていなかった。
「あー、オッケー。それにしても凄いことになってるね、ベッド」
「ね、今までにここまでの惨状は無かった」
和弥が起き上がり、私も彼の手に引かれて起き上がる。改めてベッドを見ると、シーツの染みがとんでもない。雨の時に干してしまった洗濯物のようにずぶ濡れだ。
私は首くらいまである自分の髪の毛を触る。行為のせいなのかよくわからないものの寝癖が酷いのが分かった。淑女として直しておきたい。
「和弥、私シャワー浴びてくる。汗とか色々流したいし。どうする?」
「あー、うん。俺も入る。先入ってきて良いよ」
「……一緒に入る?」
私の問いに恥ずかしそうにした和弥は私から目線を逸らす。さっきまでSEXをしていたにも関わらずだ。
和弥はなかなか返事を返さない。私は一緒に入りたいなぁっていう気持ちが分かるように右往左往する彼の視線を追いかける。観念したのか、遂に彼は頷いた。私は小さく笑う。
「フフッ、じゃあ私お風呂の準備しておく」
「分かった、……このベッドのシーツとかって捨てて良いんだよね?」
「うん、大丈夫。じゃあ……」
私、行ってくる。
そう続けて立上がろうとすると、私の下半身で何かがヌルリと垂れたのがわかる。垂れたものがなんなのかを確認するために私は下半身に手を伸ばして辺りを触ってみる。性感帯を刺激されて少し気持ちよくなったけれど、私は目的のものを掬うことが出来た。
察してはいたものの、それは和弥のペニスから放たれたものだった。妙案が思いついた私はそのままそれを口に含む。彼の味は私好みのものだ。私は口を開けて和弥に見せつけるようにした。
「私、和弥の味、だーい好き!」
「っな!」
「照れてる、照れてるー」
私の言葉に動揺した和弥は顔が赤くなって、静まりかえっていたペニスも少し大きくなったのが見えた。あれだけ私を蹂躙していた和弥のモンスターは再び私を求めようとしている。私はペニスを触ろうとしたけれど、和弥は私の手を拒んだ。そう来るとは思わなかった私は思わず彼の顔を見る。彼の瞳の中には再び"男"の本能が見え隠れしていた。私の女の部分がキュンと鳴る。
「ほら、風呂行ってきてよ」
「うーん? うん、分かった」
和弥に返事を返した私は、行為を始める前に着ていたバスローブで胸や下半身を隠しながらフローリングの床を歩いていく。特に、彼から貰った精を零さないように下半身に力を込めた。
脱衣所に着いた私はバスローブを洗濯籠に入れる。そして、棚から予備のバスローブとバスタオルを取り出して鏡の前に置いた。
シャワー室に入る。私達は情事を始める前にお風呂に入っていたので、その温もりがまだ残っていた。
和弥が入ってくる前に軽く流しておきたいので、シャワーの温度を適温にあげる。十分温かくなったお湯を髪の毛が濡れないように首らへんからかけると疲労なんかも流れていく感じがした。全身がポカポカする。女性器から垂れる彼の精を名残惜しく感じながらも流す。
「茜? 入って良い?」
「良いよー」
シャワー室から和弥のシルエットが確認出来たので適当に切り上げる。数秒も経たないうちに和弥も入ってきた。明るい所で見た彼の身体は無駄に芸術的でアスリートらしく無駄な脂肪が一切無い。
さらに、彼の鍛え上げられている筋肉や揺れているペニスが、やはりというべきか女性である私とは全く異なっていてついついジロジロと見てしまう。私の不躾な視線に疑問を持ったのか、和弥は傾げる。
「どうした?」
「んーん、何でも。お湯かけるよ」
「あーぃ」
さっき自分がやったように、私は和弥の身体にシャワーをかけていく。お湯をかけられた和弥は気持ちよさそうに声を出す。全体的にお湯を掛けることが出来たので、私はシャワーヘッドを立てかけた。
「まずは背中から!」
そう言った私はボディーソープを手に取って私の前身で泡立たせる。私の鎖骨辺りからお腹までが十分泡まみれになったところで、和弥の鍛えに鍛えられた背中に抱きつき、前身で和弥の身体を洗っていく。私の胸が押しつぶされて快感を生み出してしまうけれど、今はこのまま続けたい。
和弥の背中が泡まみれになったところで気持ちよさそうにしている和弥の前に体勢を変える。そして、背中と同じように和弥の前身を洗っていく。
懸命に和弥を洗っている私を見た彼はとても気持ちよさそうで、更に慈愛のこもった視線を私に投げかける。それを見た私は一層頑張ろうと思った。
「「っん! ……はぁ」」
お互いの乳首が摩られて2人とも快感を含んだ吐息を漏らす。性的快楽を受け取った和弥のペニスは十分固さを持っていて、私の内股周辺をグイグイと押し上げている。ペニスの先端が滑っていて、ボディーソープの泡だけじゃ無いように思えた。
私は一旦和弥から身体を離して彼のペニスを見る。彼のモノはへそ辺りまでいきり立っていた。それを見た私はしゃがみこみ、和弥のペニスに左手を伸ばして優しく握る。弱点に触れられた和弥は再び快楽の含まれた吐息を漏らした。
ペニスを上下に扱きだす。最初はゆっくりと始め、和弥の反応を確かめながら次第にそのスピードをあげる。ボディーソープの泡が良い潤滑剤になり、摩擦は良い具合に緩和されたらしい。和弥の口からは快感のため息が漏れ出る。
私は扱くスピードを速めた。彼の腰はガクガクと震えて、我慢の臨界点へと達しそうだ。眉間に皺を寄せた和弥の耳に顔を近付けて私は囁く。
「いっぱい出して良いよ、和弥」
「あ……かね……!!」
私はラストスパートをかけた。ほんの数秒も経たないうちに和弥は限界点を超えて、心臓のようにドクドクと脈打ったペニスから精を解き放つ。何とも言えない独特な匂いを発した彼の精は、私の胸へと何度もかかった。私はそれを掬って手に乗せる。一回出したにも関わらず、まだまだ濃厚な彼の匂いが私の鼻腔を擽る。彼の精を口に含もうと思ったけれど、ボディーソープの泡も口に含むことになりそうだから今回は止めておいた。
「たくさん出たね、和弥」
「ああ……」
私は立ち上がり、荒い息を整えている彼の頭を右手で撫でる。母親が子供を称えるようにだ。射精後の倦怠感に襲われている彼は安心したように目を瞑った。
「こんな所で寝ないでよ? 身体流すね!」
そう言って、私はシャワーノズルを持ちお湯をかけ始める。私達に付いていた泡は流されていく。残念だけど彼の精とはここでお別れだ。またどこかで逢おうね、なんて口の中で呟く。
和弥の身体も流し終えた私がシャワーノズルを壁に立てかけると、余韻から回復した彼にいきなり壁に追いやられた。彼は私の耳の後ろの壁に両手を突き、そして、私を見下ろしてくる。いわゆる壁ドンというやつだ。そのまま和弥は口を開いた。
「茜の中で出したかったのに……!」
「えっとぉ、じゃあ挿れて?」
「ベッド行くよ」
「あ、うん、わかった」
私を求めている和弥の言葉に"女"の部分がキュンとなる。お湯じゃ無いものが私の下半身を熱くさせる。
和弥は興奮していて、ペニスはいきり立っていた。血管は浮き出て既に2回放っているとは思えない。アスリートらしく体力も兼ね備えている。また愛されちゃうんだ、と思ったら、期待で胸が高鳴った
シャワー室を出て脱衣所でバスタオルを使って身体の水分を拭っていく。私も和弥も何も言わず、どこか異様な雰囲気が流れていて初めてSEXをするときのことを思い出した。お互いにチラチラ見て、でも目が合うとサッと逸らして。何回も何百回も肌を合わせた関係なのにそんな初々しさが私達の間にある。
「ほら」
「……え? きゃ!」
全身を拭いた後、和弥は私を横抱きで持ち上げる。元々私もアスリート故にそれなりに鍛えていたことで筋肉やらが重いはずなのに、和弥はそんな私を軽々と持ち上げた。私は和弥を持ち上げようとしたら、それなりに集中しないといけないのに。若干の不満が残る。
それはそれとして、私の左半身と和弥の前身が密着してお風呂で火照った体温が伝わってくる。和弥が集中してシたい時だけいつも私をお姫さま抱っこして情事を行なう場所へと連れて行く。それが分かるからこそ、これからが楽しみで思わずキュンと胸が高まった。
浮遊感が私を襲いながら、私達はさっきまで使っていた寝室に向かっていく。
ふと私は目を覚ました。ぼんやりとしたその状態で今の状態を確認する。でも、ベッドからの私と和弥の汗や愛液、精液等の匂いが今の私達を物語った。淫臭が凄まじい。
ああ、私疲れてそのまま寝ちゃったんだっけ……。
時間が経つにつれて、次第に記憶が戻ってくる。寝ぼけていた私の頭も覚醒した。それに伴い、私の女の部分が彼とセックスしたことを教えてくる。思わず子宮がある辺りを撫でると、じんわりと温かくなった。
改めて現状を確認する。私の左半身と和弥の右半身が密着するように仰向けで寝ていて、私は和弥に守られているかのようだった。
和弥は規則正しく呼吸を続けていて。彼の胸が上下に動いている。それを見て私はクスッと笑ってしまう。先程までは男だったのに、今では10代前半の男の子みたいに穏やかな寝顔をしている。
「ん、んん……?」
私の含み笑いに気がついた和弥がさっきまでの私と同じように徐々に目を覚ましてしまった。思わず謝る。
「あ、ごめん、起きちゃった?」
「うー、いや大丈夫。大分起きてきた。……今何時だろう?」
彼の問いに答えるべく、私は壁に掛かっている時計を見る。夜中の2時30分頃だった。私はそのまま和弥に伝える。それにしても21時くらいから始めたにしてはあまり時間が経っていなかった。
「あー、オッケー。それにしても凄いことになってるね、ベッド」
「ね、今までにここまでの惨状は無かった」
和弥が起き上がり、私も彼の手に引かれて起き上がる。改めてベッドを見ると、シーツの染みがとんでもない。雨の時に干してしまった洗濯物のようにずぶ濡れだ。
私は首くらいまである自分の髪の毛を触る。行為のせいなのかよくわからないものの寝癖が酷いのが分かった。淑女として直しておきたい。
「和弥、私シャワー浴びてくる。汗とか色々流したいし。どうする?」
「あー、うん。俺も入る。先入ってきて良いよ」
「……一緒に入る?」
私の問いに恥ずかしそうにした和弥は私から目線を逸らす。さっきまでSEXをしていたにも関わらずだ。
和弥はなかなか返事を返さない。私は一緒に入りたいなぁっていう気持ちが分かるように右往左往する彼の視線を追いかける。観念したのか、遂に彼は頷いた。私は小さく笑う。
「フフッ、じゃあ私お風呂の準備しておく」
「分かった、……このベッドのシーツとかって捨てて良いんだよね?」
「うん、大丈夫。じゃあ……」
私、行ってくる。
そう続けて立上がろうとすると、私の下半身で何かがヌルリと垂れたのがわかる。垂れたものがなんなのかを確認するために私は下半身に手を伸ばして辺りを触ってみる。性感帯を刺激されて少し気持ちよくなったけれど、私は目的のものを掬うことが出来た。
察してはいたものの、それは和弥のペニスから放たれたものだった。妙案が思いついた私はそのままそれを口に含む。彼の味は私好みのものだ。私は口を開けて和弥に見せつけるようにした。
「私、和弥の味、だーい好き!」
「っな!」
「照れてる、照れてるー」
私の言葉に動揺した和弥は顔が赤くなって、静まりかえっていたペニスも少し大きくなったのが見えた。あれだけ私を蹂躙していた和弥のモンスターは再び私を求めようとしている。私はペニスを触ろうとしたけれど、和弥は私の手を拒んだ。そう来るとは思わなかった私は思わず彼の顔を見る。彼の瞳の中には再び"男"の本能が見え隠れしていた。私の女の部分がキュンと鳴る。
「ほら、風呂行ってきてよ」
「うーん? うん、分かった」
和弥に返事を返した私は、行為を始める前に着ていたバスローブで胸や下半身を隠しながらフローリングの床を歩いていく。特に、彼から貰った精を零さないように下半身に力を込めた。
脱衣所に着いた私はバスローブを洗濯籠に入れる。そして、棚から予備のバスローブとバスタオルを取り出して鏡の前に置いた。
シャワー室に入る。私達は情事を始める前にお風呂に入っていたので、その温もりがまだ残っていた。
和弥が入ってくる前に軽く流しておきたいので、シャワーの温度を適温にあげる。十分温かくなったお湯を髪の毛が濡れないように首らへんからかけると疲労なんかも流れていく感じがした。全身がポカポカする。女性器から垂れる彼の精を名残惜しく感じながらも流す。
「茜? 入って良い?」
「良いよー」
シャワー室から和弥のシルエットが確認出来たので適当に切り上げる。数秒も経たないうちに和弥も入ってきた。明るい所で見た彼の身体は無駄に芸術的でアスリートらしく無駄な脂肪が一切無い。
さらに、彼の鍛え上げられている筋肉や揺れているペニスが、やはりというべきか女性である私とは全く異なっていてついついジロジロと見てしまう。私の不躾な視線に疑問を持ったのか、和弥は傾げる。
「どうした?」
「んーん、何でも。お湯かけるよ」
「あーぃ」
さっき自分がやったように、私は和弥の身体にシャワーをかけていく。お湯をかけられた和弥は気持ちよさそうに声を出す。全体的にお湯を掛けることが出来たので、私はシャワーヘッドを立てかけた。
「まずは背中から!」
そう言った私はボディーソープを手に取って私の前身で泡立たせる。私の鎖骨辺りからお腹までが十分泡まみれになったところで、和弥の鍛えに鍛えられた背中に抱きつき、前身で和弥の身体を洗っていく。私の胸が押しつぶされて快感を生み出してしまうけれど、今はこのまま続けたい。
和弥の背中が泡まみれになったところで気持ちよさそうにしている和弥の前に体勢を変える。そして、背中と同じように和弥の前身を洗っていく。
懸命に和弥を洗っている私を見た彼はとても気持ちよさそうで、更に慈愛のこもった視線を私に投げかける。それを見た私は一層頑張ろうと思った。
「「っん! ……はぁ」」
お互いの乳首が摩られて2人とも快感を含んだ吐息を漏らす。性的快楽を受け取った和弥のペニスは十分固さを持っていて、私の内股周辺をグイグイと押し上げている。ペニスの先端が滑っていて、ボディーソープの泡だけじゃ無いように思えた。
私は一旦和弥から身体を離して彼のペニスを見る。彼のモノはへそ辺りまでいきり立っていた。それを見た私はしゃがみこみ、和弥のペニスに左手を伸ばして優しく握る。弱点に触れられた和弥は再び快楽の含まれた吐息を漏らした。
ペニスを上下に扱きだす。最初はゆっくりと始め、和弥の反応を確かめながら次第にそのスピードをあげる。ボディーソープの泡が良い潤滑剤になり、摩擦は良い具合に緩和されたらしい。和弥の口からは快感のため息が漏れ出る。
私は扱くスピードを速めた。彼の腰はガクガクと震えて、我慢の臨界点へと達しそうだ。眉間に皺を寄せた和弥の耳に顔を近付けて私は囁く。
「いっぱい出して良いよ、和弥」
「あ……かね……!!」
私はラストスパートをかけた。ほんの数秒も経たないうちに和弥は限界点を超えて、心臓のようにドクドクと脈打ったペニスから精を解き放つ。何とも言えない独特な匂いを発した彼の精は、私の胸へと何度もかかった。私はそれを掬って手に乗せる。一回出したにも関わらず、まだまだ濃厚な彼の匂いが私の鼻腔を擽る。彼の精を口に含もうと思ったけれど、ボディーソープの泡も口に含むことになりそうだから今回は止めておいた。
「たくさん出たね、和弥」
「ああ……」
私は立ち上がり、荒い息を整えている彼の頭を右手で撫でる。母親が子供を称えるようにだ。射精後の倦怠感に襲われている彼は安心したように目を瞑った。
「こんな所で寝ないでよ? 身体流すね!」
そう言って、私はシャワーノズルを持ちお湯をかけ始める。私達に付いていた泡は流されていく。残念だけど彼の精とはここでお別れだ。またどこかで逢おうね、なんて口の中で呟く。
和弥の身体も流し終えた私がシャワーノズルを壁に立てかけると、余韻から回復した彼にいきなり壁に追いやられた。彼は私の耳の後ろの壁に両手を突き、そして、私を見下ろしてくる。いわゆる壁ドンというやつだ。そのまま和弥は口を開いた。
「茜の中で出したかったのに……!」
「えっとぉ、じゃあ挿れて?」
「ベッド行くよ」
「あ、うん、わかった」
私を求めている和弥の言葉に"女"の部分がキュンとなる。お湯じゃ無いものが私の下半身を熱くさせる。
和弥は興奮していて、ペニスはいきり立っていた。血管は浮き出て既に2回放っているとは思えない。アスリートらしく体力も兼ね備えている。また愛されちゃうんだ、と思ったら、期待で胸が高鳴った
シャワー室を出て脱衣所でバスタオルを使って身体の水分を拭っていく。私も和弥も何も言わず、どこか異様な雰囲気が流れていて初めてSEXをするときのことを思い出した。お互いにチラチラ見て、でも目が合うとサッと逸らして。何回も何百回も肌を合わせた関係なのにそんな初々しさが私達の間にある。
「ほら」
「……え? きゃ!」
全身を拭いた後、和弥は私を横抱きで持ち上げる。元々私もアスリート故にそれなりに鍛えていたことで筋肉やらが重いはずなのに、和弥はそんな私を軽々と持ち上げた。私は和弥を持ち上げようとしたら、それなりに集中しないといけないのに。若干の不満が残る。
それはそれとして、私の左半身と和弥の前身が密着してお風呂で火照った体温が伝わってくる。和弥が集中してシたい時だけいつも私をお姫さま抱っこして情事を行なう場所へと連れて行く。それが分かるからこそ、これからが楽しみで思わずキュンと胸が高まった。
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