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1章 強制入学編
4-4 “最強のノーブル”になるんだったか?
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『まさか、まさか、まさか――勝ったのは! 元傭兵の新任講師、ラウル・リマーセナルぅ!! 大番狂わせ、大番狂わせです!! <ナイト>で<カウント>を狩るジャイアントキリング!! 誰がこの結果を予想できただろうか――』
割れんばかりの大歓声に、興奮しっぱなしの実況。モニターから垂れ流される音声を聞きながら――
「ほれ見ろ、ラウルが勝った」
しごくあっさりと、ムジカは呟いた。
当然の結果――とまでは言わないが。まあどうせ、こうなるだろうとは思っていた。リムもまあ、さほど驚いてはいない。どころか少々大人げないとさえ思っていそうだ。
そんなムジカたちとは対照的なまでに、ぽかーんとしている顔が二つ。アーシャとサジだが、言葉を口にできたのはサジだけだ。
「嘘でしょ……<ナイト>で、<カウント>を……?」
「だーから言ったろ、一対一なら<カウント>でも勝てねえって。マジモンのバケモノだぞアイツは。ヤクトとかいうのも悪い実力じゃなかったが、相手が悪かったな」
というより、悪すぎた。敵の目を眩ませるための行動として、“魔弾で魔弾を撃ち落とす”なんて選択肢がある奴が相手だったのだ。普通はそんなバケモノ、想定すらしないだろう。
ただ、アレはいわゆる奇策の類だ。相手を驚かせるのが目的の奇襲で、ある意味対外的なパフォーマンスでもある。もし手段を選ばなくていいのなら、ラウルはもっとえぐいことも平然とやる。だから、ムジカはラウルとは模擬戦ですらやりたくないのだ。<サーヴァント>で遊ぶくらいならともかく。
と、アーシャたちとはまた違う意味でぽかーんとしているクロエが呟く。
「私、よくわからなかったんだけど……そんなにおかしな結果なの? 先生なんでしょ? なら、勝っても普通なんじゃないの?」
「ノブリスの等級が一緒だったらそうかもなんだけど……こうまで等級差が違うと、まずあり得ちゃいけない結果だよ」
冷静さを少し取り戻して、サジが説明する。ただ、彼の声は震えていて、興奮が隠しきれていなかったが。
「ノブリスの等級差って、わりと絶対的な基準なんだ。等級が一つ変わるだけで、できることが本当に変わるんだ。一般的に、一個上の等級のノブリスを相手にするなら、その三倍の数のノブリスが必要って言われてるくらいに」
「三倍? じゃあ、<ナイト>で<カウント>を相手にするなら……」
「<ナイト>の上の<バロン>で三倍。<バロン>の上の<ヴァイカウント>で三倍。<ヴァイカウント>の上の<カウント>で三倍だから……」
「……二十七体?」
「あくまで計算だけならな」
そこでムジカが補足を入れる。
「当然、実力差があればこの限りじゃない――し、いわゆる等級三倍論も根拠はないんだ、実のところ。等級が違えば魔道機関の出力が三倍になってるかっつーとそんなこともねえし、機体構成によっては相性差なんてもんも出てくるしな。ただそれでも……等級が三つも上の相手を倒すなんてことは、普通ならまずねえな」
「じゃあ……あのヤクトって人が、弱かったってこと?」
「いいや。腕は悪くなかったよ、本当に。ナンバーズだったか? 学園内じゃトップクラスってのは間違いないんだろ、たぶん。一般的なノーブルよりは明らかに上だ……それでこの結果なんだから、やっぱり相手が悪かったとしか言えんよ」
よりにもよって、ラウルが相手だ。そろそろ歳も四十が近づいてきているが、傭兵として渡り歩いて能力的には円熟の頃合いだ。経験値の差が絶大すぎる。
と。
「……すごい――」
「……?」
そういえば、あまりにも静かだったので忘れかけていた。今もなお、モニターに釘付けのまま、ぽつりとアーシャが呟いた。
最初は静かに――だがゆっくりと、何かをため込むように震えながら、深く息を吸い――
「すごい、凄い凄い凄い!! 何アレ、何アレ!?」
「うおっ?」
「すごい、凄かったね!? 魔弾の中を一気に駆け上って、魔弾を撃ち落として、さらに突っ込んで!! 何が見えてたんだろ――ラウル先生、凄い!! あたし、もあれできるようになりたい……!!」
目を輝かせ、興奮のままに喋る姿はそのまんま、ヒーローに憧れる子供のそれだった。
そのままどこかに駆け出していきそうな雰囲気だ。じたばたと何やらしている辺り、先ほどのラウルの雄姿は相当ツボに入ったらしい。
ちらと盗み見るようにクロエとサジを見やると、二人とも仕方ないとでも言いたげな苦笑を浮かべている。
それを声に出したのは、クロエだった。
「元々アーシャ、そういうのが目的でセイリオスに来たんだもんねえ……」
「そういうのって……強いノーブル見ることか?」
「そうだよ! すごいノブリス、すごいノーブル! すごく強い人たちに会いに来たの!」
クロエに聞いたつもりだったが、答えてきたのはアーシャだ。
ばっと勢いよくこちらに振り向き、嬉しさで口角を吊り上げながら、
「バリアントにも強い人はいたし、学校とか訓練所もあったけどさ! 他の島のことも知りたかったの! どんな戦い方があるのかとか、どんなノーブルがいるのかとか! セイリオスに来たのはそれが理由! あたし、いろんな人を見て、学んで、強いノーブルになりたいの!!」
まっすぐにこちらを見つめて、あまりにも真っすぐに言ってくる。
その姿にしばし、ムジカは圧倒された。反応一つ出来ず、言葉も出てこない。少女の目が本気なだけに、何を言うべきかもわからなかったほどだ。
だがふと思い出した。
「……“最強のノーブル”になるんだったか?」
アーシャたちに初めて出会ったあの日、彼女自身が言ったことだ。
言い方が少し皮肉っぽくなってしまったからか、ムッとアーシャが唇を尖らせる。
「……なによ。文句ある? 言っとくけどあたし、本気だからね……そりゃ、今はまだひよこみたいなものだけどさ」
「みたいっつーか、文字通りひよこだろ……睨むなよ。けなしてるわけじゃない」
「なんか含みがあるのよ、あんたの言い方」
「悪かったよ。だが別に、お前に対しての含みでもない」
「……? どゆこと?」
わかるはずもないことを、不思議そうにアーシャは訊いてくる。
だが答えずに、ムジカは肩をすくめてみせた。
本当に、少女に対しての含みではなかった。そしてどうでもいいことだ。この少女の夢がなんであろうが、自分には関係ないのだから。何も言う必要もない。
代わりににやりと笑って、さっと話を変えた。
「んなことより、賭けは俺の勝ちだな? 昼飯代ごっそさん。あ、クロエ。ここ甘味のお土産ってやってるか? なら、それも勘定に入れといてくれ」
「あ、ちょっと!? なに変なの突っ込もうとしてるのよ!? それはノーカウントでしょ!?」
「いいじゃねえか、別に……お、次のランク戦始まるのか。なら、またどっち勝つかで賭けるか? 俺が勝ったら甘味分も追加な」
「やってやろうじゃないの!!」
「……あーあ。ドツボだよこれ……」
サジのため息とクロエとリムの生ぬるい視線に、だがアーシャは全く気付かない。
結果はアーシャにとって悲惨なことになったのだが。それはまあ、余談である。
割れんばかりの大歓声に、興奮しっぱなしの実況。モニターから垂れ流される音声を聞きながら――
「ほれ見ろ、ラウルが勝った」
しごくあっさりと、ムジカは呟いた。
当然の結果――とまでは言わないが。まあどうせ、こうなるだろうとは思っていた。リムもまあ、さほど驚いてはいない。どころか少々大人げないとさえ思っていそうだ。
そんなムジカたちとは対照的なまでに、ぽかーんとしている顔が二つ。アーシャとサジだが、言葉を口にできたのはサジだけだ。
「嘘でしょ……<ナイト>で、<カウント>を……?」
「だーから言ったろ、一対一なら<カウント>でも勝てねえって。マジモンのバケモノだぞアイツは。ヤクトとかいうのも悪い実力じゃなかったが、相手が悪かったな」
というより、悪すぎた。敵の目を眩ませるための行動として、“魔弾で魔弾を撃ち落とす”なんて選択肢がある奴が相手だったのだ。普通はそんなバケモノ、想定すらしないだろう。
ただ、アレはいわゆる奇策の類だ。相手を驚かせるのが目的の奇襲で、ある意味対外的なパフォーマンスでもある。もし手段を選ばなくていいのなら、ラウルはもっとえぐいことも平然とやる。だから、ムジカはラウルとは模擬戦ですらやりたくないのだ。<サーヴァント>で遊ぶくらいならともかく。
と、アーシャたちとはまた違う意味でぽかーんとしているクロエが呟く。
「私、よくわからなかったんだけど……そんなにおかしな結果なの? 先生なんでしょ? なら、勝っても普通なんじゃないの?」
「ノブリスの等級が一緒だったらそうかもなんだけど……こうまで等級差が違うと、まずあり得ちゃいけない結果だよ」
冷静さを少し取り戻して、サジが説明する。ただ、彼の声は震えていて、興奮が隠しきれていなかったが。
「ノブリスの等級差って、わりと絶対的な基準なんだ。等級が一つ変わるだけで、できることが本当に変わるんだ。一般的に、一個上の等級のノブリスを相手にするなら、その三倍の数のノブリスが必要って言われてるくらいに」
「三倍? じゃあ、<ナイト>で<カウント>を相手にするなら……」
「<ナイト>の上の<バロン>で三倍。<バロン>の上の<ヴァイカウント>で三倍。<ヴァイカウント>の上の<カウント>で三倍だから……」
「……二十七体?」
「あくまで計算だけならな」
そこでムジカが補足を入れる。
「当然、実力差があればこの限りじゃない――し、いわゆる等級三倍論も根拠はないんだ、実のところ。等級が違えば魔道機関の出力が三倍になってるかっつーとそんなこともねえし、機体構成によっては相性差なんてもんも出てくるしな。ただそれでも……等級が三つも上の相手を倒すなんてことは、普通ならまずねえな」
「じゃあ……あのヤクトって人が、弱かったってこと?」
「いいや。腕は悪くなかったよ、本当に。ナンバーズだったか? 学園内じゃトップクラスってのは間違いないんだろ、たぶん。一般的なノーブルよりは明らかに上だ……それでこの結果なんだから、やっぱり相手が悪かったとしか言えんよ」
よりにもよって、ラウルが相手だ。そろそろ歳も四十が近づいてきているが、傭兵として渡り歩いて能力的には円熟の頃合いだ。経験値の差が絶大すぎる。
と。
「……すごい――」
「……?」
そういえば、あまりにも静かだったので忘れかけていた。今もなお、モニターに釘付けのまま、ぽつりとアーシャが呟いた。
最初は静かに――だがゆっくりと、何かをため込むように震えながら、深く息を吸い――
「すごい、凄い凄い凄い!! 何アレ、何アレ!?」
「うおっ?」
「すごい、凄かったね!? 魔弾の中を一気に駆け上って、魔弾を撃ち落として、さらに突っ込んで!! 何が見えてたんだろ――ラウル先生、凄い!! あたし、もあれできるようになりたい……!!」
目を輝かせ、興奮のままに喋る姿はそのまんま、ヒーローに憧れる子供のそれだった。
そのままどこかに駆け出していきそうな雰囲気だ。じたばたと何やらしている辺り、先ほどのラウルの雄姿は相当ツボに入ったらしい。
ちらと盗み見るようにクロエとサジを見やると、二人とも仕方ないとでも言いたげな苦笑を浮かべている。
それを声に出したのは、クロエだった。
「元々アーシャ、そういうのが目的でセイリオスに来たんだもんねえ……」
「そういうのって……強いノーブル見ることか?」
「そうだよ! すごいノブリス、すごいノーブル! すごく強い人たちに会いに来たの!」
クロエに聞いたつもりだったが、答えてきたのはアーシャだ。
ばっと勢いよくこちらに振り向き、嬉しさで口角を吊り上げながら、
「バリアントにも強い人はいたし、学校とか訓練所もあったけどさ! 他の島のことも知りたかったの! どんな戦い方があるのかとか、どんなノーブルがいるのかとか! セイリオスに来たのはそれが理由! あたし、いろんな人を見て、学んで、強いノーブルになりたいの!!」
まっすぐにこちらを見つめて、あまりにも真っすぐに言ってくる。
その姿にしばし、ムジカは圧倒された。反応一つ出来ず、言葉も出てこない。少女の目が本気なだけに、何を言うべきかもわからなかったほどだ。
だがふと思い出した。
「……“最強のノーブル”になるんだったか?」
アーシャたちに初めて出会ったあの日、彼女自身が言ったことだ。
言い方が少し皮肉っぽくなってしまったからか、ムッとアーシャが唇を尖らせる。
「……なによ。文句ある? 言っとくけどあたし、本気だからね……そりゃ、今はまだひよこみたいなものだけどさ」
「みたいっつーか、文字通りひよこだろ……睨むなよ。けなしてるわけじゃない」
「なんか含みがあるのよ、あんたの言い方」
「悪かったよ。だが別に、お前に対しての含みでもない」
「……? どゆこと?」
わかるはずもないことを、不思議そうにアーシャは訊いてくる。
だが答えずに、ムジカは肩をすくめてみせた。
本当に、少女に対しての含みではなかった。そしてどうでもいいことだ。この少女の夢がなんであろうが、自分には関係ないのだから。何も言う必要もない。
代わりににやりと笑って、さっと話を変えた。
「んなことより、賭けは俺の勝ちだな? 昼飯代ごっそさん。あ、クロエ。ここ甘味のお土産ってやってるか? なら、それも勘定に入れといてくれ」
「あ、ちょっと!? なに変なの突っ込もうとしてるのよ!? それはノーカウントでしょ!?」
「いいじゃねえか、別に……お、次のランク戦始まるのか。なら、またどっち勝つかで賭けるか? 俺が勝ったら甘味分も追加な」
「やってやろうじゃないの!!」
「……あーあ。ドツボだよこれ……」
サジのため息とクロエとリムの生ぬるい視線に、だがアーシャは全く気付かない。
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