24 / 113
1章 強制入学編
4-2 ランク戦だっ!!
しおりを挟む
学園都市のメイン機能はあくまで名の通りに“学園”だが。
都市という名前のほうを裏切ることもなく、事実としてセイリオスには街がある。浮島中央は学園の他、繁華街、住宅エリア、魔道具工房なんかが適当に固まっており、ムジカたちが目指したのも、学園の近場にある繁華街だった。
飲食店、服飾屋、音楽ショップに百貨店。各店を運営しているのはもちろん学生だ。メインは一般教養科の高学年で、調理・製菓専攻の生徒が飲食店を営むように、自身の専攻を生かした店を持つ者が多い。
目的地、プリュム亭もそんな飲食店の一つらしい。
シックな雰囲気の落ち着いた喫茶店として有名で、料理もうまく常連も多い。店長は一般教養科の六年男子だが、アーシャたちと同じバリアントの出身らしい。アーシャたちとも知り合いのようで、だから今日は寄ってみようという話になったそうだ。
店内にはその店長の他にも、ウエイトレスの姿がある。店長は忙しいようで迎えてくれたのはその一人だが、その少女はこちらに――とりわけアーシャとサジに――気づくなり、露骨に不機嫌そうに唇を尖らせた。
「……なんで、なんにも言わずにいきなり来るの」
「アハハ。驚いた? いえー?」
「いえーじゃない。サジも。なんでアーシャのイタズラに乗ったの。止めておいてよこの暴走機関車」
「ボクに止められるわけないだろ?」
対するアーシャはいたずらっ子めいた元気な笑み。相手の不機嫌をむしろ楽しんですらいるような様子だ。サジも苦笑するだけで、その様にウエイトレスはまた眉間のしわを深めるのだが。
なんというか。相手は知り合いだった。前回会った時の制服姿と違って、今はメイド風のウエイトレス姿だったので気づくのも遅れた。名前は確か、クロエ。アーシャたちと同じ、バリアント島の出身の子だ。
少々スカートの丈が気になるのか、持っているトレイを下にしながらむっつりしている。
「もう……まだ仕事に慣れてないから、もう少し落ち着いてからにしてほしかったのに。この服、まだ恥ずかしいし……」
「えー? かわいいからいいじゃん」
「……そういう問題じゃない」
クロエはふてくされたようにそう言ってから。
「…………」
「……?」
ちらと、どこか窺うような視線と目が合う。何か言いたいことがあるのかと思いきや、そうでもなさそうなので、きょとんとムジカは首を傾げた。
が、ふと気づいて訊いた。
「ああ、すまん。急に来たから迷惑だったか?」
「……別に、迷惑とかじゃないです。ただ、その……慣れてないから、知り合いにあんまり見られたくなくて……」
「そういうもんか? 似合ってるし、別にいいんじゃないか? 変なところもないし。見られたって困ることもないと思うけど」
「……デリカシーのない兄ですみません」
と、リムがいきなり謝る。
なんで謝ったのかわからずリムを見やると、返答は無言の肘打ちだ。余計にわからないまま視線を戻すと、これまた何故か、クロエは恨めしそうにこちらを見ている。
ひとまず、何か間違えたことだけは確からしい。が、いまいち釈然としないので首を傾げていると。
「あーもー。前から言ってるのに。照れ隠しでついつっけんどんになる癖、人によっては勘違いされるからやめたほうがいいって――」
「アーシャっ!!」
今度は顔を真っ赤にして、噛みつくようにクロエ。アーシャは「きゃーっ」などと悲鳴を上げてサジを盾にするが、顔は完全に笑っていた。からかって遊んでいるらしい。
とにもかくにもひとしきりじゃれ合いが納まると、そこでようやく席に案内される。クロエに注文を告げると、彼女はそそくさとキッチンのほうへと戻っていった。
店長、ランチ四人前ーでーすという間延びしたオーダーに、「あいよー」とキッチンから応答。穏やかな空気に感じ入っていると、不意にぽつりとリムが呟いてくる。
「……いい雰囲気ですねー……いいなあ、こういう落ち着けるところ……」
「そうか? 綺麗すぎて、俺は逆に落ち着かないけどな」
「デリカシー……」
望む答えではなかったらしい。リムに半眼で睨まれるが、好みの話なんだから仕方がない。
と、気になったのか、アーシャが訊いてくる。
「逆に訊くけど、ムジカが落ち着くところってどんなところよ?」
「こう言っちゃなんだが、もうちょい小汚いとこのがいいな。ボロいスイングドア押しのけて入る、場末の酒場みたいなとことか」
「確かにあんた、そういうところにいそうだけど……なんでそんなところで落ち着けるのよ」
「肩肘張らなくていいからだよ。どうせ、周りもろくな奴じゃねえからな。テーブルマナーがどうこうでうだうだ言われたり、白い目で見られたりもしねえし」
昔はそうでもなかったと思うが、傭兵に慣れてからはむしろそちらでないと落ち着けなくなった。このプリュム亭のような、小綺麗なところは自身の異物感が半端ないのだ。
性根から荒くれ者になったということだろう――
と。
――ワアアアアアアアァァァァァァァっ!!
「な……なんっ?」
突如響いた大歓声に、思わず上ずった声が出た。
慌てて音源を探せば、壁際に置かれていたモニターが起動している。映し出されているのは第一演習場だ。観客席は満席。どうやら先ほどの大歓声は、彼らの声を集音機が拾ったものらしい。
どうやら、何かのイベントのようらしいが。
「これは……?」
「――ランク戦だっ!!」
「うわっ?」
感極まったようなサジの声に、また思わず声を上げる。見やれば彼の顔には興奮の色。どうも、ノブリスが絡むときのサジはいつもこんな調子だが……
「ランク戦?」
きょとんと呟いたのはクロエだ。ちょうどウエイトレス業が休憩になったので、こちらにやってきてたらしい。
と、答えを継いだのはアーシャだ。
「戦闘科の生徒に課せられてる序列争いよ。要は、自分がどれだけ強いのかーとかそんな感じの順番争い。ただそれだけじゃなくって、ランク上位の人ほどいろんなところで優遇されるみたい」
「優遇って?」
クロエの疑問にアーシャは「さあ?」と肩をすくめる。なんで戦闘科なのに知らないの……と残念な者を見る目でクロエが見つめるが。
代わりというわけでもないだろうが、答えたのはサジだった。
「褒賞金とか生活面での賃金的優遇に、一部奉仕義務の免除やらいろいろあるらしいけど――ノーブルにとって、大きいのは主に二つだよ。新規モジュール開発・調整の公募権と、周辺空域警護隊の参加許可」
「なにそれ?」
「前者はノブリスの新しいモジュール設計するとき、優先して話を聞いてもらえる権利だって。自分の所属してる研究班だけじゃなくて、他の班にも『誰それがこういうの欲しがってる』って公示できるんだ。んで後者はざっくり言うと、ノーブルらしく空域警護隊の一員になっていいって許可みたい。一種の名誉称号みたいなことも言ってたかな」
「……なにそれ?」
同じ疑問をクロエは繰り返す。ただ後半は本当に理解できなかったようで、小首をかしげるついでに眉間にしわも寄っていた。
だが、ムジカはなんとなくわかるような気がした。
「要は、メンツの問題だろ?」
「メンツ?」
「ノーブルの存在価値なんて、“人々と浮島を守るために戦うこと”しかないんだ。どいつもこいつも、“人々を守ることこそ義務にして使命”なんて教え込まれて育ってるはずだしな。そういう奴らにとって、“お前はこの島を守る立場の人間である”って認めてもらえるのは名誉なことなんだろ」
「そうそう、そんな感じ」
と、サジが相槌を打つ。「ほへー」などと感心したような顔をしているのはアーシャだ。なんで戦闘科のお前が知らないのかと軽く睨むが、彼女に通じた様子はない。
そしてクロエはと言えば、どこか感心した様子で、
「詳しいんですね、ムジカさん」
「いや、実際には知らんぞ? 錬金科じゃランク戦の話なんて欠片も出ないし――」
「いえ、そっちじゃなくて」
「?」
きょとんと瞬きすると。
クロエが言ってきたのは、こんなことだった。
「ノーブルのこと。メンツの話とか、存在価値の話とか。私、アーシャとそのご家族しかノーブルのこと知らないから、詳しいんだなって」
「……そらまあ、いろんな浮島を旅してきたからな」
歯切れ悪く呟く。ごまかしたつもりはなかったが、今の言葉は微妙に嘘だ。
浮島を旅する前から、ムジカはそれを知っていた。思い出したい過去でもない。だから咳払いをして、ムジカは無理やり話を逸らした。
「まあ、そんなことはどうでもいいさ。ランク戦ってことは、ノブリス同士の戦闘だろ? この島にゃどんな奴がいるのかね――って?」
「え?」
そうしてモニターを見やって。思わずリムと二人、素っ頓狂な声を上げる。
モニターに映し出されていたのは、純白の装甲に身を包んだ、軽装甲・高機動指向の<カウント>級ノブリスと、もう一機。
装甲もつぎはぎでズタボロの、見覚えある<ナイト>級――
「――父さん何やってるの!?」
ラウルだった。
都市という名前のほうを裏切ることもなく、事実としてセイリオスには街がある。浮島中央は学園の他、繁華街、住宅エリア、魔道具工房なんかが適当に固まっており、ムジカたちが目指したのも、学園の近場にある繁華街だった。
飲食店、服飾屋、音楽ショップに百貨店。各店を運営しているのはもちろん学生だ。メインは一般教養科の高学年で、調理・製菓専攻の生徒が飲食店を営むように、自身の専攻を生かした店を持つ者が多い。
目的地、プリュム亭もそんな飲食店の一つらしい。
シックな雰囲気の落ち着いた喫茶店として有名で、料理もうまく常連も多い。店長は一般教養科の六年男子だが、アーシャたちと同じバリアントの出身らしい。アーシャたちとも知り合いのようで、だから今日は寄ってみようという話になったそうだ。
店内にはその店長の他にも、ウエイトレスの姿がある。店長は忙しいようで迎えてくれたのはその一人だが、その少女はこちらに――とりわけアーシャとサジに――気づくなり、露骨に不機嫌そうに唇を尖らせた。
「……なんで、なんにも言わずにいきなり来るの」
「アハハ。驚いた? いえー?」
「いえーじゃない。サジも。なんでアーシャのイタズラに乗ったの。止めておいてよこの暴走機関車」
「ボクに止められるわけないだろ?」
対するアーシャはいたずらっ子めいた元気な笑み。相手の不機嫌をむしろ楽しんですらいるような様子だ。サジも苦笑するだけで、その様にウエイトレスはまた眉間のしわを深めるのだが。
なんというか。相手は知り合いだった。前回会った時の制服姿と違って、今はメイド風のウエイトレス姿だったので気づくのも遅れた。名前は確か、クロエ。アーシャたちと同じ、バリアント島の出身の子だ。
少々スカートの丈が気になるのか、持っているトレイを下にしながらむっつりしている。
「もう……まだ仕事に慣れてないから、もう少し落ち着いてからにしてほしかったのに。この服、まだ恥ずかしいし……」
「えー? かわいいからいいじゃん」
「……そういう問題じゃない」
クロエはふてくされたようにそう言ってから。
「…………」
「……?」
ちらと、どこか窺うような視線と目が合う。何か言いたいことがあるのかと思いきや、そうでもなさそうなので、きょとんとムジカは首を傾げた。
が、ふと気づいて訊いた。
「ああ、すまん。急に来たから迷惑だったか?」
「……別に、迷惑とかじゃないです。ただ、その……慣れてないから、知り合いにあんまり見られたくなくて……」
「そういうもんか? 似合ってるし、別にいいんじゃないか? 変なところもないし。見られたって困ることもないと思うけど」
「……デリカシーのない兄ですみません」
と、リムがいきなり謝る。
なんで謝ったのかわからずリムを見やると、返答は無言の肘打ちだ。余計にわからないまま視線を戻すと、これまた何故か、クロエは恨めしそうにこちらを見ている。
ひとまず、何か間違えたことだけは確からしい。が、いまいち釈然としないので首を傾げていると。
「あーもー。前から言ってるのに。照れ隠しでついつっけんどんになる癖、人によっては勘違いされるからやめたほうがいいって――」
「アーシャっ!!」
今度は顔を真っ赤にして、噛みつくようにクロエ。アーシャは「きゃーっ」などと悲鳴を上げてサジを盾にするが、顔は完全に笑っていた。からかって遊んでいるらしい。
とにもかくにもひとしきりじゃれ合いが納まると、そこでようやく席に案内される。クロエに注文を告げると、彼女はそそくさとキッチンのほうへと戻っていった。
店長、ランチ四人前ーでーすという間延びしたオーダーに、「あいよー」とキッチンから応答。穏やかな空気に感じ入っていると、不意にぽつりとリムが呟いてくる。
「……いい雰囲気ですねー……いいなあ、こういう落ち着けるところ……」
「そうか? 綺麗すぎて、俺は逆に落ち着かないけどな」
「デリカシー……」
望む答えではなかったらしい。リムに半眼で睨まれるが、好みの話なんだから仕方がない。
と、気になったのか、アーシャが訊いてくる。
「逆に訊くけど、ムジカが落ち着くところってどんなところよ?」
「こう言っちゃなんだが、もうちょい小汚いとこのがいいな。ボロいスイングドア押しのけて入る、場末の酒場みたいなとことか」
「確かにあんた、そういうところにいそうだけど……なんでそんなところで落ち着けるのよ」
「肩肘張らなくていいからだよ。どうせ、周りもろくな奴じゃねえからな。テーブルマナーがどうこうでうだうだ言われたり、白い目で見られたりもしねえし」
昔はそうでもなかったと思うが、傭兵に慣れてからはむしろそちらでないと落ち着けなくなった。このプリュム亭のような、小綺麗なところは自身の異物感が半端ないのだ。
性根から荒くれ者になったということだろう――
と。
――ワアアアアアアアァァァァァァァっ!!
「な……なんっ?」
突如響いた大歓声に、思わず上ずった声が出た。
慌てて音源を探せば、壁際に置かれていたモニターが起動している。映し出されているのは第一演習場だ。観客席は満席。どうやら先ほどの大歓声は、彼らの声を集音機が拾ったものらしい。
どうやら、何かのイベントのようらしいが。
「これは……?」
「――ランク戦だっ!!」
「うわっ?」
感極まったようなサジの声に、また思わず声を上げる。見やれば彼の顔には興奮の色。どうも、ノブリスが絡むときのサジはいつもこんな調子だが……
「ランク戦?」
きょとんと呟いたのはクロエだ。ちょうどウエイトレス業が休憩になったので、こちらにやってきてたらしい。
と、答えを継いだのはアーシャだ。
「戦闘科の生徒に課せられてる序列争いよ。要は、自分がどれだけ強いのかーとかそんな感じの順番争い。ただそれだけじゃなくって、ランク上位の人ほどいろんなところで優遇されるみたい」
「優遇って?」
クロエの疑問にアーシャは「さあ?」と肩をすくめる。なんで戦闘科なのに知らないの……と残念な者を見る目でクロエが見つめるが。
代わりというわけでもないだろうが、答えたのはサジだった。
「褒賞金とか生活面での賃金的優遇に、一部奉仕義務の免除やらいろいろあるらしいけど――ノーブルにとって、大きいのは主に二つだよ。新規モジュール開発・調整の公募権と、周辺空域警護隊の参加許可」
「なにそれ?」
「前者はノブリスの新しいモジュール設計するとき、優先して話を聞いてもらえる権利だって。自分の所属してる研究班だけじゃなくて、他の班にも『誰それがこういうの欲しがってる』って公示できるんだ。んで後者はざっくり言うと、ノーブルらしく空域警護隊の一員になっていいって許可みたい。一種の名誉称号みたいなことも言ってたかな」
「……なにそれ?」
同じ疑問をクロエは繰り返す。ただ後半は本当に理解できなかったようで、小首をかしげるついでに眉間にしわも寄っていた。
だが、ムジカはなんとなくわかるような気がした。
「要は、メンツの問題だろ?」
「メンツ?」
「ノーブルの存在価値なんて、“人々と浮島を守るために戦うこと”しかないんだ。どいつもこいつも、“人々を守ることこそ義務にして使命”なんて教え込まれて育ってるはずだしな。そういう奴らにとって、“お前はこの島を守る立場の人間である”って認めてもらえるのは名誉なことなんだろ」
「そうそう、そんな感じ」
と、サジが相槌を打つ。「ほへー」などと感心したような顔をしているのはアーシャだ。なんで戦闘科のお前が知らないのかと軽く睨むが、彼女に通じた様子はない。
そしてクロエはと言えば、どこか感心した様子で、
「詳しいんですね、ムジカさん」
「いや、実際には知らんぞ? 錬金科じゃランク戦の話なんて欠片も出ないし――」
「いえ、そっちじゃなくて」
「?」
きょとんと瞬きすると。
クロエが言ってきたのは、こんなことだった。
「ノーブルのこと。メンツの話とか、存在価値の話とか。私、アーシャとそのご家族しかノーブルのこと知らないから、詳しいんだなって」
「……そらまあ、いろんな浮島を旅してきたからな」
歯切れ悪く呟く。ごまかしたつもりはなかったが、今の言葉は微妙に嘘だ。
浮島を旅する前から、ムジカはそれを知っていた。思い出したい過去でもない。だから咳払いをして、ムジカは無理やり話を逸らした。
「まあ、そんなことはどうでもいいさ。ランク戦ってことは、ノブリス同士の戦闘だろ? この島にゃどんな奴がいるのかね――って?」
「え?」
そうしてモニターを見やって。思わずリムと二人、素っ頓狂な声を上げる。
モニターに映し出されていたのは、純白の装甲に身を包んだ、軽装甲・高機動指向の<カウント>級ノブリスと、もう一機。
装甲もつぎはぎでズタボロの、見覚えある<ナイト>級――
「――父さん何やってるの!?」
ラウルだった。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる