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4章
4-8-2 ……キミはひどいやつだよ
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そのまま少しの間、無言でヤナギはアマツマの熱を感じていたが。
ぽつりと口を開いたのは、アマツマのほうが先だった。
「……緊張、してる?」
不意にそんなことを訊いてくる。
こちらを見ようとしたのか、アマツマの髪が鼻先を撫でた。といっても風呂場に明かりはない。暗闇の中ではこちらの顔など見えなかっただろうが……
ごまかすのと素直に返すのと、どっちが面目を保てそうか考えて。ヤナギは素直に白状した。
「してる。なんでこんなことになってるのかがさっぱりわからん。正直、テンパってる」
「……そっか」
「お前は?」
軽いはずみで、つい聞き返した。
そして、訊かなきゃよかったと後悔した。
「……ボクは、ドキドキしてる」
「……そうかい」
緊張してる、ではなく。よりにもよってそう表現してきた。おかげで変に意識してしまって、身動き一つできなくなる。
そんなこちらのことなどつゆ知らず、アマツマはこてんと頭を後ろに倒してきた。
リラックスするようにヤナギの肩を枕にして、天井を見上げて呟いてくる。
「ボク、ワガママかな?」
「……どうしたいきなり」
「独りになるのがイヤで……だから、キミと一緒にいたかった。それだけでもよかったはずなのに……今は、それだけじゃイヤだって思ってる。今度は、黙ってる時間がイヤで……だからもっと、話がしたいって思ってる」
現状でもあっぷあっぷなヤナギとは対照的に、アマツマはもっと、と言ってくる。
だがそれがアマツマの本音なのだろう。その証拠にか、アマツマが身を固くしたのが感触でわかった。ワガママを言った。それを拒絶されるのが怖くて身を縮めた。
そのいじましさに、というわけでもなかったが。ヤナギはわずかに身じろぎした。アマツマを受け入れるように、わずかに後ろに姿勢を反らす。
そうしてもう少しだけアマツマがもたれかかりやすい姿勢を作ると、観念とともに呟いた。
「……話って言われてもな。悪いが疲れて頭が回らん。なんか話題あるか?」
「話題……話題かあ……」
話をしたいとは言っていたが、その中身までは考えていなかったのだろう。
数秒ほどの沈黙の後にアマツマが言ってきたのは、こんなことだった。
「……“女の子”がね、できないんだ」
唐突といえば唐突な切り出しだ。だが、先ほどの話の続きでもあった。あの雨の中での話の続き。
静かに語るアマツマの言葉を、ヤナギは無言で促した。
「最初は母さんが喜ぶから、男の子っぽいことをやってたんだ。途中で、子供の頃の父さんっぽいことをすると喜ぶんでくれるって気づいた。男のことばっかり遊んでたのもそう。父さんが昔やってたって言う合気道を習ったのも、それが理由。足が速くて陸上の大会に出たって言うから、ボクも出てみた。母さん、喜んでたな……」
「…………」
「だけど、いつからか……逆に、女の子っぽいことをすると、母さんが不機嫌になることに気づいたんだ」
「それは……父親の代わりとして、アマツマを見始めたから?」
問うと、アマツマは「たぶんね」と頷いた。
「そうやって、女の子らしいことをしないようにして……父さんっぽいことを続けているうちに……わからなくなっちゃった」
「……なにが?」
「……全部」
「全部?」
「母さんはボクを見ていたのか、それともボクを通してあの人を見ていたのか。ボクの好きなものは、本当に“ボク”の好きなものなのか。ボクの人生は本当にボクのものなのか。もしボクのものじゃないのなら……“ボク”って、誰なんだろう?」
お前はお前だろう――そう言いかけて、口を閉ざした。薄っぺらい気休めにしかならないだろうし、そんなものをアマツマが欲しがってるとも思えなかったからというのもある。
だがやめた一番の理由は、アマツマの言葉がまだ続いていたからだ。
「わからなくなった頃に、母さんが死んだ」
「……!」
「交通事故。中学に上がる前かな……制服の注文をしに行く途中だったみたいでさ。それがたぶん……母さんがボクのことをどう思ってたか知れる、最後のチャンスだった」
「……チャンス?」
「男子用と女子用の、どっちの服を頼んだのか。母さんが正気だったのか……それとも、狂ってたのか」
そこでふと、アマツマはくすりと微笑を挟んだ。
「父さんは正気だったかな。買ってくれたのは女子用の制服だったから。だから……一番狂ってたのは、たぶん、ボクだ」
「……お前が?」
訊くと。
ためらうようにわずかな沈黙を挟んで。静かに、アマツマはそれを答えた。
「制服を……生まれて初めて、スカートを履いたときにね。気持ち悪くなって、吐いたんだ」
「吐いた?」
「うん……鏡に映った自分が、自分のようには見えなくて、眩暈がした。スースーする足の、あんまりな冷たさにゾッとした。男子みたいに育てられた自分が、本当は女なんだって事実を突き付けられたような気がして……でも、それが間違ってるようにしか思えなくて。わけがわからなくなって、わからないことが気持ち悪くなって……ボクはその場で吐いたんだ」
「……それがお前の言う、“女の子ができない”?」
「……うん」
ふと、思い出す言葉があった。図書館裏で、アマツマが女子に告白されていた時のこと。
“それしか息の仕方を知らない”と。悲しげに呟かれた言葉をまだ覚えている。望まれて、誰かのマネをして生きてきた。その真似をし続けた期間が長すぎて、もうやめることもできなくなった。
それが“王子様”の正体だった。
だから……あるいは、それでも。ヤナギは呟いた。
「いいんじゃねえか、別に。“女の子”ができないお前でもさ」
「……え?」
苦笑とともに告げるのだ。
それしかできることなど――してやれることなどないのだから。
「“あの人っぽく育てられた”とか、“自分がわからない”とか、“皆王子様としてしか見てくれない”とか、お前、言うけどさ。悪いけど、俺にはよくわからねえよ。お前はお前だーなんてマヌケなことは言いたかないけど、かといってじゃあ“ボクは誰だ”って訊かれると、お前を指さすくらいしかできねえしさ」
「…………」
「だから、わからなくなったら話せよ。聞くからさ」
告げるのには、勇気がいる。なんのための勇気かといえば、相手の苦悩に踏み込む勇気だ。
もしかしたら役に立たなくて、的外れで、思い上がりも甚だしくて。相手を傷つけてしまうかもしれない、そんなことを言うための勇気。
一度だけ、深呼吸を挟んで……ヤナギは目の前にいる彼女に告げた。
「今みたいにさ。思うことがあったら、言えばいいんだ。そりゃ、聞いたから何かしてやれることがあるわけでもないけどさ。だからって、知った以上は他人事でもいられないし。だから、聞けって言うなら聞くし、見ろって言うなら見るよ、お前を」
「…………」
「わからなくなったら言えばいいんだ。お前を完璧に理解するなんてできないかもしれないけど……それでも、話くらいは聞くよ。お前が満足するまでさ」
――その程度のことなら、俺でもしてやれるから。
そうして言い切ると、そのままヤナギは唇を引き結んだ。
かっこつけたことを言った自覚はあった。そのくせ、大したことをしてやれないことに羞恥を感じていた。恩着せがましかったのではないか。そんなことすら考えてしまう。
だが、言った。だから……あとは、アマツマの反応次第だが。
変化は言葉ではなく、動きだった。
最初はパシャンと、水の跳ねる音。ついで、動き――暴れるというほどに激しくはない。だがアマツマが大きく身じろぎする。
体越しに触れる感触で、アマツマが振り向いたのだとわかった。もたれかかっていた体が、今は向かい合っている。
暗闇の中では、相手の顔など見えたはずもないが。
「……キミはひどいやつだよ」
泣き出しそうな顔で微笑んだのだろうとわかる声音で。アマツマが囁いた。
「そうやって……まっすぐに、人を惑わせるようなことを言うんだから」
「惑わせるってお前、人聞きが悪いこと――」
「わかってるよ。どうせ……キミにはそんなつもりなんてないんだろうから」
そこから先の行動は、ヤナギの予想を完全に超えた。
飲み込むように、真正面から。包み込むように、抱き寄せられる。唐突な動きに何もできないでいる間に、ヤナギはアマツマの胸の内に抱きしめられた。
体温も、呼吸も、体の震えも。すべて自身の肌で感じた。服越しに、アマツマの熱がしみ込んでくるような。そんな錯覚に、心臓が跳ねた。
ヤナギも、アマツマも。お互い自然とひそめるように、息を殺す。抱きしめられたままの無音の世界に、心臓の拍動だけがただうるさかった。
どうして抱きしめられているのか。今、アマツマは何を思っているのか。わからないまま――ただ、時間だけが過ぎていく。
ようやく口を開けるようになったのは、伝わる熱と伝える熱に、境界がなくなってからだった。
「おい、アマツマ――」
「もう少しだけ」
震える声で、囁くように。
抱きしめる手に力を込めながら、彼女はそうしてもう一度だけ、呟いた。
「……もう少しだけ、このままで……」
「…………のぼせても知らねえぞ」
無粋かもしれないことを言ったが、それ以上の言葉はなく。
ヤナギはただ、アマツマが満足するまで身を任せた。
ぽつりと口を開いたのは、アマツマのほうが先だった。
「……緊張、してる?」
不意にそんなことを訊いてくる。
こちらを見ようとしたのか、アマツマの髪が鼻先を撫でた。といっても風呂場に明かりはない。暗闇の中ではこちらの顔など見えなかっただろうが……
ごまかすのと素直に返すのと、どっちが面目を保てそうか考えて。ヤナギは素直に白状した。
「してる。なんでこんなことになってるのかがさっぱりわからん。正直、テンパってる」
「……そっか」
「お前は?」
軽いはずみで、つい聞き返した。
そして、訊かなきゃよかったと後悔した。
「……ボクは、ドキドキしてる」
「……そうかい」
緊張してる、ではなく。よりにもよってそう表現してきた。おかげで変に意識してしまって、身動き一つできなくなる。
そんなこちらのことなどつゆ知らず、アマツマはこてんと頭を後ろに倒してきた。
リラックスするようにヤナギの肩を枕にして、天井を見上げて呟いてくる。
「ボク、ワガママかな?」
「……どうしたいきなり」
「独りになるのがイヤで……だから、キミと一緒にいたかった。それだけでもよかったはずなのに……今は、それだけじゃイヤだって思ってる。今度は、黙ってる時間がイヤで……だからもっと、話がしたいって思ってる」
現状でもあっぷあっぷなヤナギとは対照的に、アマツマはもっと、と言ってくる。
だがそれがアマツマの本音なのだろう。その証拠にか、アマツマが身を固くしたのが感触でわかった。ワガママを言った。それを拒絶されるのが怖くて身を縮めた。
そのいじましさに、というわけでもなかったが。ヤナギはわずかに身じろぎした。アマツマを受け入れるように、わずかに後ろに姿勢を反らす。
そうしてもう少しだけアマツマがもたれかかりやすい姿勢を作ると、観念とともに呟いた。
「……話って言われてもな。悪いが疲れて頭が回らん。なんか話題あるか?」
「話題……話題かあ……」
話をしたいとは言っていたが、その中身までは考えていなかったのだろう。
数秒ほどの沈黙の後にアマツマが言ってきたのは、こんなことだった。
「……“女の子”がね、できないんだ」
唐突といえば唐突な切り出しだ。だが、先ほどの話の続きでもあった。あの雨の中での話の続き。
静かに語るアマツマの言葉を、ヤナギは無言で促した。
「最初は母さんが喜ぶから、男の子っぽいことをやってたんだ。途中で、子供の頃の父さんっぽいことをすると喜ぶんでくれるって気づいた。男のことばっかり遊んでたのもそう。父さんが昔やってたって言う合気道を習ったのも、それが理由。足が速くて陸上の大会に出たって言うから、ボクも出てみた。母さん、喜んでたな……」
「…………」
「だけど、いつからか……逆に、女の子っぽいことをすると、母さんが不機嫌になることに気づいたんだ」
「それは……父親の代わりとして、アマツマを見始めたから?」
問うと、アマツマは「たぶんね」と頷いた。
「そうやって、女の子らしいことをしないようにして……父さんっぽいことを続けているうちに……わからなくなっちゃった」
「……なにが?」
「……全部」
「全部?」
「母さんはボクを見ていたのか、それともボクを通してあの人を見ていたのか。ボクの好きなものは、本当に“ボク”の好きなものなのか。ボクの人生は本当にボクのものなのか。もしボクのものじゃないのなら……“ボク”って、誰なんだろう?」
お前はお前だろう――そう言いかけて、口を閉ざした。薄っぺらい気休めにしかならないだろうし、そんなものをアマツマが欲しがってるとも思えなかったからというのもある。
だがやめた一番の理由は、アマツマの言葉がまだ続いていたからだ。
「わからなくなった頃に、母さんが死んだ」
「……!」
「交通事故。中学に上がる前かな……制服の注文をしに行く途中だったみたいでさ。それがたぶん……母さんがボクのことをどう思ってたか知れる、最後のチャンスだった」
「……チャンス?」
「男子用と女子用の、どっちの服を頼んだのか。母さんが正気だったのか……それとも、狂ってたのか」
そこでふと、アマツマはくすりと微笑を挟んだ。
「父さんは正気だったかな。買ってくれたのは女子用の制服だったから。だから……一番狂ってたのは、たぶん、ボクだ」
「……お前が?」
訊くと。
ためらうようにわずかな沈黙を挟んで。静かに、アマツマはそれを答えた。
「制服を……生まれて初めて、スカートを履いたときにね。気持ち悪くなって、吐いたんだ」
「吐いた?」
「うん……鏡に映った自分が、自分のようには見えなくて、眩暈がした。スースーする足の、あんまりな冷たさにゾッとした。男子みたいに育てられた自分が、本当は女なんだって事実を突き付けられたような気がして……でも、それが間違ってるようにしか思えなくて。わけがわからなくなって、わからないことが気持ち悪くなって……ボクはその場で吐いたんだ」
「……それがお前の言う、“女の子ができない”?」
「……うん」
ふと、思い出す言葉があった。図書館裏で、アマツマが女子に告白されていた時のこと。
“それしか息の仕方を知らない”と。悲しげに呟かれた言葉をまだ覚えている。望まれて、誰かのマネをして生きてきた。その真似をし続けた期間が長すぎて、もうやめることもできなくなった。
それが“王子様”の正体だった。
だから……あるいは、それでも。ヤナギは呟いた。
「いいんじゃねえか、別に。“女の子”ができないお前でもさ」
「……え?」
苦笑とともに告げるのだ。
それしかできることなど――してやれることなどないのだから。
「“あの人っぽく育てられた”とか、“自分がわからない”とか、“皆王子様としてしか見てくれない”とか、お前、言うけどさ。悪いけど、俺にはよくわからねえよ。お前はお前だーなんてマヌケなことは言いたかないけど、かといってじゃあ“ボクは誰だ”って訊かれると、お前を指さすくらいしかできねえしさ」
「…………」
「だから、わからなくなったら話せよ。聞くからさ」
告げるのには、勇気がいる。なんのための勇気かといえば、相手の苦悩に踏み込む勇気だ。
もしかしたら役に立たなくて、的外れで、思い上がりも甚だしくて。相手を傷つけてしまうかもしれない、そんなことを言うための勇気。
一度だけ、深呼吸を挟んで……ヤナギは目の前にいる彼女に告げた。
「今みたいにさ。思うことがあったら、言えばいいんだ。そりゃ、聞いたから何かしてやれることがあるわけでもないけどさ。だからって、知った以上は他人事でもいられないし。だから、聞けって言うなら聞くし、見ろって言うなら見るよ、お前を」
「…………」
「わからなくなったら言えばいいんだ。お前を完璧に理解するなんてできないかもしれないけど……それでも、話くらいは聞くよ。お前が満足するまでさ」
――その程度のことなら、俺でもしてやれるから。
そうして言い切ると、そのままヤナギは唇を引き結んだ。
かっこつけたことを言った自覚はあった。そのくせ、大したことをしてやれないことに羞恥を感じていた。恩着せがましかったのではないか。そんなことすら考えてしまう。
だが、言った。だから……あとは、アマツマの反応次第だが。
変化は言葉ではなく、動きだった。
最初はパシャンと、水の跳ねる音。ついで、動き――暴れるというほどに激しくはない。だがアマツマが大きく身じろぎする。
体越しに触れる感触で、アマツマが振り向いたのだとわかった。もたれかかっていた体が、今は向かい合っている。
暗闇の中では、相手の顔など見えたはずもないが。
「……キミはひどいやつだよ」
泣き出しそうな顔で微笑んだのだろうとわかる声音で。アマツマが囁いた。
「そうやって……まっすぐに、人を惑わせるようなことを言うんだから」
「惑わせるってお前、人聞きが悪いこと――」
「わかってるよ。どうせ……キミにはそんなつもりなんてないんだろうから」
そこから先の行動は、ヤナギの予想を完全に超えた。
飲み込むように、真正面から。包み込むように、抱き寄せられる。唐突な動きに何もできないでいる間に、ヤナギはアマツマの胸の内に抱きしめられた。
体温も、呼吸も、体の震えも。すべて自身の肌で感じた。服越しに、アマツマの熱がしみ込んでくるような。そんな錯覚に、心臓が跳ねた。
ヤナギも、アマツマも。お互い自然とひそめるように、息を殺す。抱きしめられたままの無音の世界に、心臓の拍動だけがただうるさかった。
どうして抱きしめられているのか。今、アマツマは何を思っているのか。わからないまま――ただ、時間だけが過ぎていく。
ようやく口を開けるようになったのは、伝わる熱と伝える熱に、境界がなくなってからだった。
「おい、アマツマ――」
「もう少しだけ」
震える声で、囁くように。
抱きしめる手に力を込めながら、彼女はそうしてもう一度だけ、呟いた。
「……もう少しだけ、このままで……」
「…………のぼせても知らねえぞ」
無粋かもしれないことを言ったが、それ以上の言葉はなく。
ヤナギはただ、アマツマが満足するまで身を任せた。
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