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騎士団
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「それじゃあ、今更で申し訳ないが自己紹介をさせてもらおうと思う。僕の名前はアーサス・ペンディアス、フランス騎士団団長をさせてもらっている」
「副団長をさせて頂いております。黛薫と申します」
僕と寧さんは今フランスにいる。時刻は日本時間で午前10時。フランス時間で午前2時だ。なんとこの団長と名乗った少年と副団長と名乗った日本人らしい女性はダンジョン間転移を持っていた。
つまり、少なくともフランスはダンジョンを放置しているわけではないと思われる。
そして、フランスの凱旋門ダンジョンは現在ダンジョン内からモンスターが湧き出てくるという現象に直面している訳で、そのダンジョンの入り口に転移したとすれば、現在の俺・達の状態は……
「呑気に自己紹介してる場合じゃねえだろうが!! トルネードファング!」
俺たち四人を取り囲んでいたゴブリンを一刀の下に切り伏せる。そのまま、ダブルウェーブスラッシュを起動して、ゴブリンの集団の一部に穴を開ける。ダンジョンの出口がある方向だ。
どうやら凱旋門ダンジョンではゴブリンが湧くらしい。確かに中継でもゴブリンのような生き物を見た記憶がある。
「おお、流石に世界一位。あ、僕達の事は気にせず存分に暴れてくれ」
金髪のガキがそういうと、女とガキに白い膜が現れる。ゴブリンも、ゴブリンの武器も魔法もその白い膜は全てを拒むようにはじき返している。
なるほど、防御系のスキルか。てか、俺たちは自分でなんとかしろって事かよ。
「ッチ」
まあいい。三人も守んなきゃいけないならともかく、寧の安全さえ確保できればいいのなら方法はある。
天空魔法。それは炎、水、氷、風、雷、光、闇の複合属性魔法。そして、この魔法は恐るべき事にその全ての属性を一つのスキルとして同時に発動できる。
「雷炎の竜巻」
竜巻の目を俺と寧のいる位置に調整し、マナコントロールで安全地帯を力技で広げる事で俺たちは被害を受ける事なく周りのゴブリンを一掃する。
「アーサスとか言ったか? 俺は名乗らねえぞ」
「あ、私は椎名寧と申します。よろしくお願いいたします」
感知スキルで危険域にゴブリンが居ない事を確認し、俺はそう答える。
めんどくせぇ。
ここからは僕が相手をするよ。
「それで、どうしてこんな場所に?」
「いやぁ、すぐにでも魔物討伐に参加してほしくてね。それにダンジョン間転移で向かうと言った段階でこうなる事は予想できていただろう?」
確かにダンジョン間転移はダンジョンからダンジョンにしか転移できず、転移先は必ず入り口になってしまう。だから予想はできたが、ダンジョンの入り口がこんな事になっているのが解っているのなら先んじて教えてくれても良かっただろう。
悪戯と呼ぶには笑えない類の物だ。
「まあ、実力を知りたかったからね。せっかく日本から戦力を借りたのに、それが僕達よりも弱いのなら借りる意味がないだろう?」
「そうですか。では、評価はいかほどで?」
「流石だね。精鋭の騎士たちでも君と同じ規模で魔法を使える物は殆どいないし、何よりあれだけの魔法を使用しても君は疲れた様子さえない。僕は君の能力は五大騎士に並ぶと思っている」
そう言った瞬間、黛薫の目が見開かれる。驚いたようなその顔は五大騎士というワードに関係する気がした。
「五大騎士、ですか?」
寧さんがそう聞くと、黛薫が答えてくれた。
「五大騎士は騎士団の中でも隊を一つ以上管理している五人の隊長の事で、それはつまり他の騎士に比べて格別に強いという意味だとされます」
「そういう事。そして僕がその全部隊を率いる騎士団団長で薫君が第一部隊を率いる副団長だよ」
どうやら、この二人はそれなりにお偉いさんらしい。
「それじゃあ他の隊長達の所へ行こうか、顔合わせが済んだらすぐにダンジョン内に進軍するよ」
そう言って少年は歩き始める。大人びた口調と全ての見透かすような眼、そしてそれを証明するかのようなユニークスキルの存在。認める必要がありそうだ、彼らは僕に匹敵する戦闘能力を持っている可能性を。
隊長達は一か所に集まっていた。凱旋門からあふれ出てくるモンスターを抑え込む関係上、凱旋門周辺の道路は全て封鎖されており、凱旋門を取り囲むように騎士が配置されている。全200名の騎士は魔法を使い魔物を抑え込んでいる。最初は四方八方に存在する通路全てに進軍していたモンスターだが概ねは騎士たちにかられ、凱旋門からあふれ出るモンスターも出現次第駆逐されて行っている。
騎士たちの取り囲む層から一層後ろに陣取る本部はグラム通りと呼ばれる道路にテントなどの簡易的な施設を配置し、そこに格隊長が集まっていた。
僕はフランス語が得意ではないし、寧さんもペラペラという訳でもなく、彼等隊長達も日本語は話せないようなので自己紹介は黛薫とアーサス・ペンディアスが行ってくれた。
フランス騎士団 団長 アーサス・ペンディアス
フランス騎士団 副団長兼第一騎士隊隊長 黛薫
フランス騎士団 第二部隊隊長ティエル・トレース
フランス騎士団 第三部隊隊長ウィリアム・レイド
フランス騎士団 第四部隊隊長ケイオス・リクル
ティエル・トレースは20代くらいの女性で杖を持っている。魔術師という言葉がピッタリな装いだが、現代でその恰好はコスプレ以外の何物でもないだろうというのは僕の心の内に封印する事にした。
ウィリアム・レイドは青年といった年ごろだと思う。ただ、好青年とは言いずらい。目の下のクマや灰色の髪は不健全さを彷彿とさせる。性格は粗野で野蛮と言うのは黛薫の評価である。
ケイオス・リクルはアーサスと同じくらいの少年だ。ただ、アーサスとは違いあまりしゃべる方ではないようだ。根暗な印象を受ける。
ただ、その年で隊長などという身分を任せられているのはアーサス以上の何かを感じさせる。
「よし、それじゃあティエルとウィリアムはここに残ってスタンピードの処理を、ケイオスと薫と僕は日本の冒険者と共にダンジョンに侵入し、原因の調査及びその解決を行う」
「「「「了解」」」」
「副団長をさせて頂いております。黛薫と申します」
僕と寧さんは今フランスにいる。時刻は日本時間で午前10時。フランス時間で午前2時だ。なんとこの団長と名乗った少年と副団長と名乗った日本人らしい女性はダンジョン間転移を持っていた。
つまり、少なくともフランスはダンジョンを放置しているわけではないと思われる。
そして、フランスの凱旋門ダンジョンは現在ダンジョン内からモンスターが湧き出てくるという現象に直面している訳で、そのダンジョンの入り口に転移したとすれば、現在の俺・達の状態は……
「呑気に自己紹介してる場合じゃねえだろうが!! トルネードファング!」
俺たち四人を取り囲んでいたゴブリンを一刀の下に切り伏せる。そのまま、ダブルウェーブスラッシュを起動して、ゴブリンの集団の一部に穴を開ける。ダンジョンの出口がある方向だ。
どうやら凱旋門ダンジョンではゴブリンが湧くらしい。確かに中継でもゴブリンのような生き物を見た記憶がある。
「おお、流石に世界一位。あ、僕達の事は気にせず存分に暴れてくれ」
金髪のガキがそういうと、女とガキに白い膜が現れる。ゴブリンも、ゴブリンの武器も魔法もその白い膜は全てを拒むようにはじき返している。
なるほど、防御系のスキルか。てか、俺たちは自分でなんとかしろって事かよ。
「ッチ」
まあいい。三人も守んなきゃいけないならともかく、寧の安全さえ確保できればいいのなら方法はある。
天空魔法。それは炎、水、氷、風、雷、光、闇の複合属性魔法。そして、この魔法は恐るべき事にその全ての属性を一つのスキルとして同時に発動できる。
「雷炎の竜巻」
竜巻の目を俺と寧のいる位置に調整し、マナコントロールで安全地帯を力技で広げる事で俺たちは被害を受ける事なく周りのゴブリンを一掃する。
「アーサスとか言ったか? 俺は名乗らねえぞ」
「あ、私は椎名寧と申します。よろしくお願いいたします」
感知スキルで危険域にゴブリンが居ない事を確認し、俺はそう答える。
めんどくせぇ。
ここからは僕が相手をするよ。
「それで、どうしてこんな場所に?」
「いやぁ、すぐにでも魔物討伐に参加してほしくてね。それにダンジョン間転移で向かうと言った段階でこうなる事は予想できていただろう?」
確かにダンジョン間転移はダンジョンからダンジョンにしか転移できず、転移先は必ず入り口になってしまう。だから予想はできたが、ダンジョンの入り口がこんな事になっているのが解っているのなら先んじて教えてくれても良かっただろう。
悪戯と呼ぶには笑えない類の物だ。
「まあ、実力を知りたかったからね。せっかく日本から戦力を借りたのに、それが僕達よりも弱いのなら借りる意味がないだろう?」
「そうですか。では、評価はいかほどで?」
「流石だね。精鋭の騎士たちでも君と同じ規模で魔法を使える物は殆どいないし、何よりあれだけの魔法を使用しても君は疲れた様子さえない。僕は君の能力は五大騎士に並ぶと思っている」
そう言った瞬間、黛薫の目が見開かれる。驚いたようなその顔は五大騎士というワードに関係する気がした。
「五大騎士、ですか?」
寧さんがそう聞くと、黛薫が答えてくれた。
「五大騎士は騎士団の中でも隊を一つ以上管理している五人の隊長の事で、それはつまり他の騎士に比べて格別に強いという意味だとされます」
「そういう事。そして僕がその全部隊を率いる騎士団団長で薫君が第一部隊を率いる副団長だよ」
どうやら、この二人はそれなりにお偉いさんらしい。
「それじゃあ他の隊長達の所へ行こうか、顔合わせが済んだらすぐにダンジョン内に進軍するよ」
そう言って少年は歩き始める。大人びた口調と全ての見透かすような眼、そしてそれを証明するかのようなユニークスキルの存在。認める必要がありそうだ、彼らは僕に匹敵する戦闘能力を持っている可能性を。
隊長達は一か所に集まっていた。凱旋門からあふれ出てくるモンスターを抑え込む関係上、凱旋門周辺の道路は全て封鎖されており、凱旋門を取り囲むように騎士が配置されている。全200名の騎士は魔法を使い魔物を抑え込んでいる。最初は四方八方に存在する通路全てに進軍していたモンスターだが概ねは騎士たちにかられ、凱旋門からあふれ出るモンスターも出現次第駆逐されて行っている。
騎士たちの取り囲む層から一層後ろに陣取る本部はグラム通りと呼ばれる道路にテントなどの簡易的な施設を配置し、そこに格隊長が集まっていた。
僕はフランス語が得意ではないし、寧さんもペラペラという訳でもなく、彼等隊長達も日本語は話せないようなので自己紹介は黛薫とアーサス・ペンディアスが行ってくれた。
フランス騎士団 団長 アーサス・ペンディアス
フランス騎士団 副団長兼第一騎士隊隊長 黛薫
フランス騎士団 第二部隊隊長ティエル・トレース
フランス騎士団 第三部隊隊長ウィリアム・レイド
フランス騎士団 第四部隊隊長ケイオス・リクル
ティエル・トレースは20代くらいの女性で杖を持っている。魔術師という言葉がピッタリな装いだが、現代でその恰好はコスプレ以外の何物でもないだろうというのは僕の心の内に封印する事にした。
ウィリアム・レイドは青年といった年ごろだと思う。ただ、好青年とは言いずらい。目の下のクマや灰色の髪は不健全さを彷彿とさせる。性格は粗野で野蛮と言うのは黛薫の評価である。
ケイオス・リクルはアーサスと同じくらいの少年だ。ただ、アーサスとは違いあまりしゃべる方ではないようだ。根暗な印象を受ける。
ただ、その年で隊長などという身分を任せられているのはアーサス以上の何かを感じさせる。
「よし、それじゃあティエルとウィリアムはここに残ってスタンピードの処理を、ケイオスと薫と僕は日本の冒険者と共にダンジョンに侵入し、原因の調査及びその解決を行う」
「「「「了解」」」」
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