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第4章『猫耳貴族を復興させる事にした』

本戦ルールと拍子抜け?

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ユート達がコロッセオに上がると、既に他の三チームが整列していた

「遅いでござる、皆、ユート殿を待っていたのでござるぞ」
先にコロッセオにいたオウミはユートに対してそう言うが、ユートとしてはアナウンスが聞こえてスグに来たのだから文句の言われる事は無いのだが…

ユート以外の心情としては死の瀬戸際で競い合っているのだから緊張感が高まり休息など取ってられないというのだから、ユート以外の参加者としてはユートは非常識であると思っているのだ


「それでは!これから生命遊戯リヘロゲーム本戦の説明に入りま~す!!!」
クゥーちゃんが頃合いを見て観客達に向けて言うと選手達の顔付きも緊張がさらに高まっていく

「『ドキドキ♡敵のハートがシビレビレ!!!愛の【大】脱出劇』」
クゥーちゃんがゲームの題名を言った瞬間、参加者及び、観客達はポカンと口を開けて呆然としていた

「あれれ~?空気が冷めちゃった?まぁいっか!」
「ルールとゲームの内容を説明します!」
・ゲームの参加人数は三人、人質役一人、救出役二人
・敵チームの陣地の何処かに人質は捕えられている、救出役の二人は敵の陣地から人質を見付けて救出する
・武器は支給する『LOVEGUN』のみ、その他の武器は一切禁止(予選同様に元々身体に備わっている物は使用可とする)
・妨害チームと救出チームは交互に行い、救出までの時間が早かった方が決勝進出

「こちらの『LOVEGUN』で撃ち抜かれた人は一時的に行動不能となります、理由は…本番でのお楽しみに☆」
「制限時間は約一時間、その間に人質を見つけ出して救出してください」
クゥーちゃんはそう言った後、そそくさと二階にある解説席のボタンを押すとコロッセオのリングだった物が消え去り、コロッセオの内部が大幅に変化されていく

「十分先に妨害役の人達が戦場バトル・フィールドに入ってトラップを仕掛ける時間を設けますからご安心を~」

雑居ビルが入り交じり、そこらにはジャングルを思わせる様な巨大な木が無数に生えている
神殿のような建物や祭壇もあり、様々な時代の建物が混雑している景色はユートには違和感しか感じなかった

「この女王様が直々に創った特性の戦場バトル・フィールドで戦いまくってください!」
「これから三十分で救出役、人質役、妨害役を決めてください…因みに、同じ人が出来るのは一つまでです」
クゥーちゃんはそこまで言うと一礼してどこかへ行ってしまった


「…これは面倒な内容のゲームだな、これは明らかな『圧倒的に後攻有利』」

先に妨害役…つまりはフィールドにトラップ等を仕掛ける側は救出役をする時に抜け道や防護の穴が空きそうな箇所をあらかじめ知る事が出来る
一方で先に救出をする方は、地形等は開始前の見た一瞬でしか知る事が出来ないため圧倒的に不利なのだ

「まぁこうなったなら仕方ない…全力でやりますか」
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