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第3章『双子の少女を救出する事にした』
時計の精霊との主従契約
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黒焦げ状態から復活したマッドハッターと俺達はハートの女王の住む城まで進んでいた
「ところで…僕の時計はいつ返してくれるのかな?」
マッドハッターは俺…では無く精霊にゴマ擦りしながら話し掛ける
『いやじゃ、主はもう飽きたのじゃ儂は自由に気ままに生きるのじゃ』
『それに儂の時計を壊してあの呪いを倒したのもこの男じゃし』
『その後、時計を修復を使い完全に儂を元通りの姿にしてくれた…儂はこの男に着いていくと決めたのじゃ』
精霊は俺の肩の上に乗りながらマッドハッターを拒絶し俺の頬を指でつつく
「そんなぁ~…ユート君何とかしてよぉ~」
マッドハッターは俺の手を握り振り回す
「俺に言われてもなぁ…それは本人…いや本霊の問題だし当事者達で何とかしてくれ」
俺はマッドハッターの手を振りほどく
マッドハッターの力は先程の黒焦げの影響でまだ完全に筋肉が再生してないから力は弱い
『ほほぉ~、主はユートという名前なのか…良いのォ名前があって羨ましいのぉ』
精霊は俺の顔をチラチラと見る
要するにつけて欲しいんだろ?まぁ名前をつけるくらいなら大丈夫か
「そうか…だったら…『クローノ』で」
時間の神クロノスから派生して考えた
……まぁ急に振られてもこの程度の名前しか思いつかないぞ?
『クローノ…クローノか…中々良い名じゃ気に入ったぞ、これで主従契約は完了じゃ』
するとクローノの体が光り輝く
「な…なんだ!?」
マッドハッターは木の影に隠れる
光が収まったと思ったらクローノの姿が変わっていた
褐色の可愛らしい肌に綺麗な銀髪、黒目も無かった目には鮮やかなルビー色に輝く
裸だったのも浴衣ドレスと言うのだろうか…イリーナが着たら破壊力抜群になりそうな服だ
さっきまでの何にも特徴が無かった外見からガラリと印象が変わった
「どうじゃ?主様よ、主様から授かった名前から出来た外見じゃぞ?」
声も変わったな、神々しい感じの声から一気に親近感が湧く様な声になった
「主様?いやいや…何を言ってるんだクローノ、俺はただお前に名前を付けただけで…」
「ユート君知らないの?精霊との主従契約は名前を付けることなんだよ?」
マッドハッターは木の影から出てくる
「そういう理由じゃ、よろしく頼むぞ主様」
クローノは俺の頭の上に乗っかりながらぐで~とした姿勢をとる
「……精霊か…仲間に1人はいても良いかな」
俺がそう呟いた瞬間
『クローノが仲間になった▼』
頭の中にこのウィンドウと音楽が流れた様な気がした
…こっちの世界に来て半年くらいか、久しぶりにやりたいな、今度アルトに頼んでみるか
そんな事を考えていたら森を抜け、目に飛び込んできたのは巨大な赤い城だった
「ハートの女王は赤色が好きだとは知ってるが…ここまで真っ赤に染めるのはやりすぎだと思うな」
見渡す限り全部赤、赤い家に赤い服に赤い空…ん?空?
俺は空をよく見ると空はまるで赤いペンキをぶちまけた様な色をしている
「おいおい…いくら赤が好きだからって自然の色まで赤色にするってどんだけだよ…よく見れば遠く離れたこの場所も赤色が混ざって濁った黄色してるし…」
流石は童話の世界…何でもありって事かよ
「相変わらずメチャクチャやってるな彼女は…」
マッドハッターは真面目な顔で城を見ている
「マッドハッターはハートの女王とどんな関係なんだ?」
俺がそう聞くとマッドハッターは帽子を深くかぶる
「それを聞くのは野暮って物さ、行こうかユート君」
マッドハッターは進もうとする
「あっ!マッドハッター…その先は…」
俺が注意しようとするとマッドハッターは真っ逆さまに落ちていった
「……崖だから気を付けて降りろって言おうとしたんだが…遅かったか…まぁあいつなら死なないだろ」
俺はマッドハッター同様崖から落ちる
だが流石にまったく同じだと俺も崖下の地面にギャグ漫画の様な人形の穴を開けかねないので俺は地面に触れる数秒という所で飛翔を使い落下の勢いを殺す
「おーい、大丈夫かマッドハッター」
返事が聞こえない、ただの屍の様…って屍でいま困る
俺は穴の近くに行くと、中からマッドハッターが飛び出してきた
「マッドハッター復活!キラン」
マッドハッターが決めポーズをとる、クソダサいが……
「まったく…お前は復活早いよなぁどれだけ深くまで落ちたんだか…」
俺はマッドハッターが作った穴を覗こうとしたが…気付くとその穴は消えていた
これがギャグ漫画仕様か…素晴らしいな
「主様の思考は面白いのぉ、聞いてて飽きないのじゃ」
クローノはクスクスと笑っている
「俺の思考を読んでるのか?」
「契約により儂と主様の頭の中は共有されておるからの」
「この世界の理とは違う世界から来たことや不思議な冒険をしてきた事なども知っておるぞ?」
凄いな、カリスの事を不思議な冒険と言えるとは中々の神経してるぜ
「それと…」
クローノが顔を赤らめる
「外の世界に主様は三人の伴侶がいる事も…」
あ~…うん、そうだね
「ユユユ…ユート君!君はその年で三人もいるのかい!?僕は独り身だというのに!」
マッドハッターは俺の肩を掴み揺らす
お前もこれをやるのか…うっぷ…吐きそうだ
「とりあえず離せマッドハッター…このままだと…出る」
俺は必死に胃の奥底から溢れ出そうな物を必死に出さない様耐える
「いいや離さない!ずるいぞ!私だって!私だって…」
マッドハッターによる揺れがより一層強まる
「もう…限界…」
その後、マッドハッターは気絶した
理由は言うまでもあるまい
因みにクローノは俺の顔が青色に成り始めてから時計の中に戻って俺の吐瀉物は回避した
「ところで…僕の時計はいつ返してくれるのかな?」
マッドハッターは俺…では無く精霊にゴマ擦りしながら話し掛ける
『いやじゃ、主はもう飽きたのじゃ儂は自由に気ままに生きるのじゃ』
『それに儂の時計を壊してあの呪いを倒したのもこの男じゃし』
『その後、時計を修復を使い完全に儂を元通りの姿にしてくれた…儂はこの男に着いていくと決めたのじゃ』
精霊は俺の肩の上に乗りながらマッドハッターを拒絶し俺の頬を指でつつく
「そんなぁ~…ユート君何とかしてよぉ~」
マッドハッターは俺の手を握り振り回す
「俺に言われてもなぁ…それは本人…いや本霊の問題だし当事者達で何とかしてくれ」
俺はマッドハッターの手を振りほどく
マッドハッターの力は先程の黒焦げの影響でまだ完全に筋肉が再生してないから力は弱い
『ほほぉ~、主はユートという名前なのか…良いのォ名前があって羨ましいのぉ』
精霊は俺の顔をチラチラと見る
要するにつけて欲しいんだろ?まぁ名前をつけるくらいなら大丈夫か
「そうか…だったら…『クローノ』で」
時間の神クロノスから派生して考えた
……まぁ急に振られてもこの程度の名前しか思いつかないぞ?
『クローノ…クローノか…中々良い名じゃ気に入ったぞ、これで主従契約は完了じゃ』
するとクローノの体が光り輝く
「な…なんだ!?」
マッドハッターは木の影に隠れる
光が収まったと思ったらクローノの姿が変わっていた
褐色の可愛らしい肌に綺麗な銀髪、黒目も無かった目には鮮やかなルビー色に輝く
裸だったのも浴衣ドレスと言うのだろうか…イリーナが着たら破壊力抜群になりそうな服だ
さっきまでの何にも特徴が無かった外見からガラリと印象が変わった
「どうじゃ?主様よ、主様から授かった名前から出来た外見じゃぞ?」
声も変わったな、神々しい感じの声から一気に親近感が湧く様な声になった
「主様?いやいや…何を言ってるんだクローノ、俺はただお前に名前を付けただけで…」
「ユート君知らないの?精霊との主従契約は名前を付けることなんだよ?」
マッドハッターは木の影から出てくる
「そういう理由じゃ、よろしく頼むぞ主様」
クローノは俺の頭の上に乗っかりながらぐで~とした姿勢をとる
「……精霊か…仲間に1人はいても良いかな」
俺がそう呟いた瞬間
『クローノが仲間になった▼』
頭の中にこのウィンドウと音楽が流れた様な気がした
…こっちの世界に来て半年くらいか、久しぶりにやりたいな、今度アルトに頼んでみるか
そんな事を考えていたら森を抜け、目に飛び込んできたのは巨大な赤い城だった
「ハートの女王は赤色が好きだとは知ってるが…ここまで真っ赤に染めるのはやりすぎだと思うな」
見渡す限り全部赤、赤い家に赤い服に赤い空…ん?空?
俺は空をよく見ると空はまるで赤いペンキをぶちまけた様な色をしている
「おいおい…いくら赤が好きだからって自然の色まで赤色にするってどんだけだよ…よく見れば遠く離れたこの場所も赤色が混ざって濁った黄色してるし…」
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「相変わらずメチャクチャやってるな彼女は…」
マッドハッターは真面目な顔で城を見ている
「マッドハッターはハートの女王とどんな関係なんだ?」
俺がそう聞くとマッドハッターは帽子を深くかぶる
「それを聞くのは野暮って物さ、行こうかユート君」
マッドハッターは進もうとする
「あっ!マッドハッター…その先は…」
俺が注意しようとするとマッドハッターは真っ逆さまに落ちていった
「……崖だから気を付けて降りろって言おうとしたんだが…遅かったか…まぁあいつなら死なないだろ」
俺はマッドハッター同様崖から落ちる
だが流石にまったく同じだと俺も崖下の地面にギャグ漫画の様な人形の穴を開けかねないので俺は地面に触れる数秒という所で飛翔を使い落下の勢いを殺す
「おーい、大丈夫かマッドハッター」
返事が聞こえない、ただの屍の様…って屍でいま困る
俺は穴の近くに行くと、中からマッドハッターが飛び出してきた
「マッドハッター復活!キラン」
マッドハッターが決めポーズをとる、クソダサいが……
「まったく…お前は復活早いよなぁどれだけ深くまで落ちたんだか…」
俺はマッドハッターが作った穴を覗こうとしたが…気付くとその穴は消えていた
これがギャグ漫画仕様か…素晴らしいな
「主様の思考は面白いのぉ、聞いてて飽きないのじゃ」
クローノはクスクスと笑っている
「俺の思考を読んでるのか?」
「契約により儂と主様の頭の中は共有されておるからの」
「この世界の理とは違う世界から来たことや不思議な冒険をしてきた事なども知っておるぞ?」
凄いな、カリスの事を不思議な冒険と言えるとは中々の神経してるぜ
「それと…」
クローノが顔を赤らめる
「外の世界に主様は三人の伴侶がいる事も…」
あ~…うん、そうだね
「ユユユ…ユート君!君はその年で三人もいるのかい!?僕は独り身だというのに!」
マッドハッターは俺の肩を掴み揺らす
お前もこれをやるのか…うっぷ…吐きそうだ
「とりあえず離せマッドハッター…このままだと…出る」
俺は必死に胃の奥底から溢れ出そうな物を必死に出さない様耐える
「いいや離さない!ずるいぞ!私だって!私だって…」
マッドハッターによる揺れがより一層強まる
「もう…限界…」
その後、マッドハッターは気絶した
理由は言うまでもあるまい
因みにクローノは俺の顔が青色に成り始めてから時計の中に戻って俺の吐瀉物は回避した
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