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第2章『エルフの姫様を助ける事にした』
イリーナの記憶 IV
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私が目を覚ましたのは辺りがすっかり夜も更けていた
斬られた腹部を見るが傷一つない
「なぜだ……確かに腹部を斬られたはず……」
「だが…今はそんな事どうでも良い、リーザス様は…リーザス様はどこに……」
私の腹部の傷が無くなった事などどうでも良い
リーザス様がいない
私が覚えてる限りはリーザス様は殺されていない
私はすぐ探しに行こうとしたが少し足を止める
……もし私が殺されたと他の人が知っていたら今の私を見たら混乱する
そう考えた私は自分に『変化魔法』をかける
私はリーザス様の事しか考えられていなかった為、リーザス様の姿に変化してしまったが
耳を人間のサイズにして目の色を変えれば案外解らないものだ
まずは迷いの森を抜ける為に出口に向かう
空から男の子が降ってきている
「親方!空から男の子が!」
あれ?今私の頭の中で変な声が聞こえてきた様な……気のせいか
私は『飛翔』を発動させ男の子の近くへ飛んで行った
「なるほどな…あの時は骸の王の襲撃の後だったのか」
イリーナ達が受けたクエストの謎の巨大な蛇というのは俺とアルカが出会ったあのヨロイスネークの事だろう
……まぁ俺が殺しちゃったが
「そうか、とりあえず蛇は死んだのか…なら良かった、あの時はリーザス様の事で頭がいっぱいだったからな」
イリーナの強ばった顔が少し解れた
「その後、私はラウラとして冒険者活動をして、ランクがAになった時にヴィクトリア王国に骸の王の瘴気に当てられたゾンビ共が溢れていると聞いて、骸の王にリーザス様の行方を聞くためにあのクエストを受注したのだ」
そういう理由だったのか
まぁ細かな行方を聞いてないけどな
生死を知れただけ良しとするか
イリーナは少し俯いてから俺達に締めの言葉を言う
「以上だ、何か質問でもあるか?」
「それじゃあ一つだけ……お前はこの後はどうするんだ?」
「私はこのままヴィクトリア王国に留まってリーザス様を探すさ、そう言うユート殿達はどうするのだ?」
俺は少し顎に手を当て考えた後答える
「この後は特にやる事はないからな、お前のリーザス探しに協力しても良いかな?」
イリーナは驚いていた
そんなに驚く事か?
そもそもこんな話を聞いた以上見過ごす訳にもいかないしな
「………ユート殿、その気持ちは嬉しいがこの後アルカ殿達とこの街の観光をするのでは無かったのか?」
イリーナはアルカ達に視線を移したずねる
「zzz………ハッ!別に大丈夫ですよ!一緒にリーザスさんを助けに行きましょう!」
「zzz………ハッ!もちろん大丈夫っすよ!問題ないっす!」
二人とも寝てたのか……通りで静かだと思った
「女性が困っていたら助けるのは紳士として当然だろ?俺に任せておけ」
俺は紳士では無いけどな
イリーナが涙ぐむ
「それに………」
「もうお前は俺の仲間だろ?」
その瞬間イリーナが膝から崩れ落ちた
嗚咽混じりの言葉を口から零す
「本当に……ありがとう………」
イリーナは辛かったのだろう
あの様に明るく振舞っていたのは本心を隠す為だったのかもしれないな
「それじゃあまずは…リーザス探しだな……と言いたい所だがそれはもう目星はついてるから問題は無い」
俺がそう言うと泣き崩れていたイリーナが立ち上がり俺の肩を掴んで物凄い勢いで揺らす
「それは本当かユート殿!リーザス様の場所が解るのだな!」
イリーナ、ちょっと待ってくれ…
そんなに揺らされると気持ち悪くなって吐きそうだ
「まぁな…て言うか逆に考えてみろ、そんなカリス国の王女とかの凄い奴を、お前が国のトップ……即ち国王なら何処に捉えておく?」
俺がそう言うとイリーナは少し俯き考えた後、答えが出たのか顔をあげる
「解った…自分の手が届く範囲『王城』か…」
「正解だ、と言ってもまだ確定した訳じゃないけどな」
しかしイリーナは、だとしたら無理だろうと言う
「王城に忍び込むと言いたいのか?仮に見つかったとしたら大事になるぞ」
「いいや…俺に一つ策がある……とっておきの策がな…」
俺が思い付いた策をイリーナ達に伝える
「……少し賭けの要素が強いな」
「賭けの要素があるのですか!?だとしたら私は荷物じゃないですか!」
アルカ……賭けとかの言葉への反応が早いな
「アルカ様、賭けの要素ってだけで完全に運否天賦という訳ではないと思うっすよ」
「そうなのですか?ならお留守番しなくても良さそうです!」
そうだとしたら置いてかれるとでも思ったのかな?
……まぁ多分そうするかもだが
「計画の内容は理解したな?それじゃあ俺はあいつ呼んでくるから……イリーナはまた変化かけとけよ」
そう言い残し俺は部屋を出る
それじゃあ始めますか
『エルフの姫様救出作戦』を
……某桃姫の様にでかい亀的な奴がいなければ良いんだが
斬られた腹部を見るが傷一つない
「なぜだ……確かに腹部を斬られたはず……」
「だが…今はそんな事どうでも良い、リーザス様は…リーザス様はどこに……」
私の腹部の傷が無くなった事などどうでも良い
リーザス様がいない
私が覚えてる限りはリーザス様は殺されていない
私はすぐ探しに行こうとしたが少し足を止める
……もし私が殺されたと他の人が知っていたら今の私を見たら混乱する
そう考えた私は自分に『変化魔法』をかける
私はリーザス様の事しか考えられていなかった為、リーザス様の姿に変化してしまったが
耳を人間のサイズにして目の色を変えれば案外解らないものだ
まずは迷いの森を抜ける為に出口に向かう
空から男の子が降ってきている
「親方!空から男の子が!」
あれ?今私の頭の中で変な声が聞こえてきた様な……気のせいか
私は『飛翔』を発動させ男の子の近くへ飛んで行った
「なるほどな…あの時は骸の王の襲撃の後だったのか」
イリーナ達が受けたクエストの謎の巨大な蛇というのは俺とアルカが出会ったあのヨロイスネークの事だろう
……まぁ俺が殺しちゃったが
「そうか、とりあえず蛇は死んだのか…なら良かった、あの時はリーザス様の事で頭がいっぱいだったからな」
イリーナの強ばった顔が少し解れた
「その後、私はラウラとして冒険者活動をして、ランクがAになった時にヴィクトリア王国に骸の王の瘴気に当てられたゾンビ共が溢れていると聞いて、骸の王にリーザス様の行方を聞くためにあのクエストを受注したのだ」
そういう理由だったのか
まぁ細かな行方を聞いてないけどな
生死を知れただけ良しとするか
イリーナは少し俯いてから俺達に締めの言葉を言う
「以上だ、何か質問でもあるか?」
「それじゃあ一つだけ……お前はこの後はどうするんだ?」
「私はこのままヴィクトリア王国に留まってリーザス様を探すさ、そう言うユート殿達はどうするのだ?」
俺は少し顎に手を当て考えた後答える
「この後は特にやる事はないからな、お前のリーザス探しに協力しても良いかな?」
イリーナは驚いていた
そんなに驚く事か?
そもそもこんな話を聞いた以上見過ごす訳にもいかないしな
「………ユート殿、その気持ちは嬉しいがこの後アルカ殿達とこの街の観光をするのでは無かったのか?」
イリーナはアルカ達に視線を移したずねる
「zzz………ハッ!別に大丈夫ですよ!一緒にリーザスさんを助けに行きましょう!」
「zzz………ハッ!もちろん大丈夫っすよ!問題ないっす!」
二人とも寝てたのか……通りで静かだと思った
「女性が困っていたら助けるのは紳士として当然だろ?俺に任せておけ」
俺は紳士では無いけどな
イリーナが涙ぐむ
「それに………」
「もうお前は俺の仲間だろ?」
その瞬間イリーナが膝から崩れ落ちた
嗚咽混じりの言葉を口から零す
「本当に……ありがとう………」
イリーナは辛かったのだろう
あの様に明るく振舞っていたのは本心を隠す為だったのかもしれないな
「それじゃあまずは…リーザス探しだな……と言いたい所だがそれはもう目星はついてるから問題は無い」
俺がそう言うと泣き崩れていたイリーナが立ち上がり俺の肩を掴んで物凄い勢いで揺らす
「それは本当かユート殿!リーザス様の場所が解るのだな!」
イリーナ、ちょっと待ってくれ…
そんなに揺らされると気持ち悪くなって吐きそうだ
「まぁな…て言うか逆に考えてみろ、そんなカリス国の王女とかの凄い奴を、お前が国のトップ……即ち国王なら何処に捉えておく?」
俺がそう言うとイリーナは少し俯き考えた後、答えが出たのか顔をあげる
「解った…自分の手が届く範囲『王城』か…」
「正解だ、と言ってもまだ確定した訳じゃないけどな」
しかしイリーナは、だとしたら無理だろうと言う
「王城に忍び込むと言いたいのか?仮に見つかったとしたら大事になるぞ」
「いいや…俺に一つ策がある……とっておきの策がな…」
俺が思い付いた策をイリーナ達に伝える
「……少し賭けの要素が強いな」
「賭けの要素があるのですか!?だとしたら私は荷物じゃないですか!」
アルカ……賭けとかの言葉への反応が早いな
「アルカ様、賭けの要素ってだけで完全に運否天賦という訳ではないと思うっすよ」
「そうなのですか?ならお留守番しなくても良さそうです!」
そうだとしたら置いてかれるとでも思ったのかな?
……まぁ多分そうするかもだが
「計画の内容は理解したな?それじゃあ俺はあいつ呼んでくるから……イリーナはまた変化かけとけよ」
そう言い残し俺は部屋を出る
それじゃあ始めますか
『エルフの姫様救出作戦』を
……某桃姫の様にでかい亀的な奴がいなければ良いんだが
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