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■そもそも、精霊とは…
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ある日、その精霊に「どなたに対しても、そのように名乗っているのか?」と聞いたことがある。
すると、「そう。尤も、地域や時期によって、若干変化があるようだが」と答えていた。
僕は、その時は「ふーん」という感じだったのだが、その規模について知ったのは、だいぶ経ってから改めてである。
どうも、ギリシャ語では同じような存在を「セイレーン(Seiren)」というらしい。
ただし、姿は、半人半漁とか、半人半鳥とか一貫性がなく、顔は主に美人の女性であったようだ。
さらに、英語にも該当する言葉があり、「サイレン (siren)」というらしい。
どうやら、英語圏に於ける精霊は「姿」よりも「声」に特徴があるらしい。
その他、Wikiで調べると、各国の呼び名が、芋づる式に出てきた。
時期的なものも、どうやら、数世紀にわたっており、いわゆる「地域や時期」の常識的範囲を凌駕していることを思い知らされた。
精霊にとって、「地域」とは世界各国であり、「時期」とは数世紀にわたる時の流れのようである。
「(呼び名の)若干変化」についても、訛りや方言とかではなく、言語レベルであった点も驚きである。
ただし、精霊は姿や性格などには一貫性がなく、精霊の定義づけをするうえで、唯一かつ最大の共通点をまとめて、次のように定義した。
「精霊とは、肉体を持たない生命体である」
肉体を持たないからこそ、発見は個人差があり、目撃例も、一貫性がない。
しかし、意思疎通を図ろうとしている点や、思想、生活感があり、生命体であると考えるのが妥当と感じた。
この精霊も、例えば同じような存在で幼馴染の「坂東さん」のように名前はある。
だが、どうも、あちこちで、いろいろやらかしており、万が一有名になって、その「やらかし」の、とばっちりを食らうと、僕も大変なこととなり、僕の「平穏に暮らす」の希望が断たれるので、名前出しNGとした。
ただ、名前が一切出せないと、いろいろ不便で、話の内容理解の妨げにもなるので、ここでは、坂東さんが名付けた「ガジロー」とでもすることとする。
それにしても、いつも何者からか追われている様子であるあたり、非常に気になる。
すると、「そう。尤も、地域や時期によって、若干変化があるようだが」と答えていた。
僕は、その時は「ふーん」という感じだったのだが、その規模について知ったのは、だいぶ経ってから改めてである。
どうも、ギリシャ語では同じような存在を「セイレーン(Seiren)」というらしい。
ただし、姿は、半人半漁とか、半人半鳥とか一貫性がなく、顔は主に美人の女性であったようだ。
さらに、英語にも該当する言葉があり、「サイレン (siren)」というらしい。
どうやら、英語圏に於ける精霊は「姿」よりも「声」に特徴があるらしい。
その他、Wikiで調べると、各国の呼び名が、芋づる式に出てきた。
時期的なものも、どうやら、数世紀にわたっており、いわゆる「地域や時期」の常識的範囲を凌駕していることを思い知らされた。
精霊にとって、「地域」とは世界各国であり、「時期」とは数世紀にわたる時の流れのようである。
「(呼び名の)若干変化」についても、訛りや方言とかではなく、言語レベルであった点も驚きである。
ただし、精霊は姿や性格などには一貫性がなく、精霊の定義づけをするうえで、唯一かつ最大の共通点をまとめて、次のように定義した。
「精霊とは、肉体を持たない生命体である」
肉体を持たないからこそ、発見は個人差があり、目撃例も、一貫性がない。
しかし、意思疎通を図ろうとしている点や、思想、生活感があり、生命体であると考えるのが妥当と感じた。
この精霊も、例えば同じような存在で幼馴染の「坂東さん」のように名前はある。
だが、どうも、あちこちで、いろいろやらかしており、万が一有名になって、その「やらかし」の、とばっちりを食らうと、僕も大変なこととなり、僕の「平穏に暮らす」の希望が断たれるので、名前出しNGとした。
ただ、名前が一切出せないと、いろいろ不便で、話の内容理解の妨げにもなるので、ここでは、坂東さんが名付けた「ガジロー」とでもすることとする。
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