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偏見アンサー
理解のある彼くん、あるいは先輩
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「今、一人で生活してるって言ったな」
「は、はい」
「金は?身体売ってねェだろうな」
「昼間はカフェのアルバイトと…夜は居酒屋のバイトで生計を立てています…」
「居酒屋ァ?何時までだ」
「え、えと。終電まで…」
「…今までよく生きてこられたな」
その言葉も二度目だ。今度は疑問形ではなく、絞り出すような声だった。まるで面接の質疑応答が永遠に続くかのような時間。久留里は「越碁が久留里と友達になりたいと本当に言ったのか」確かめに来たのに、これでは久留里の人生相談だ。多少無理してでも、本筋に戻さなければ。
「あ、あの!私、越碁さんに聞きたいことがあって!」
「家。賃貸なら月末で解約しろ」
「へ…!?」
「うちの離れが空いてるから、貸してやる。鍵も掛かるし、昔宿舎として使ってた。水回りは完備されてる。金はいらねェ。好きに使え。一人で暮らすのが不安ならナギを呼ぶ。あいつは実家暮らしだがすぐ近くに住んでいる。何度かうちにもツルと泊まってるし、呼べば断ったりしねェよ」
「離れって…」
「気になるなら案内する。それと、夜のバイトもやめろ。若い女が夜の街一人でふらふら出歩くなんざ危機感がなさすぎる。いいか、今までは運が良かっただけだ。一生消えない傷を負う前に辞めるのが一番いい。何かあってからでは遅いんだ。楽観視してるやつ程後で痛い目を見る」
「私、夜のバイトやめたら生活できません!」
「金なら俺が出す」
「え…っ!?」
そんな義理も道理もないのに、住む場所も金銭も用意してくれるなんて、そんなうまい話があるだろうか。危機感がないと久留里を非難している越碁の方がよっぽど突拍子もないことを言っている。詐欺でなかったら、一体なんだと言うのだ。
「あの、親切心にしては、ちょっと…出来すぎた話だと思うんです…。私にはお支払いできるものは身体くらいしかありませんし、奨学金の返済だってあるんです。今のうちから多少無理してでもお金を稼がないと、私。こんなんだから就職できる気もしません…」
「一生面倒見てやるから、部屋を引き払って、夜のバイトもやめてうちに来い。人を疑うこと知らねェんだろ。返事ははいかイエス以外存在しないんじゃねェのかよ」
「あの…私のこと、からかってますか」
「嘘は言わねェ」
越碁か信じるにたる人物か。久留里は考えようとして、考えることを放棄した。久留里のような人間に親身になってくれるような人は、数えるほどしかいなかった。誰も久留里など気にも留めない。心無い言葉を向けて攻撃する為視界に捉えることはあっても。
久留里に手を差し伸べてくれる人は、神様だ。
人間以下の久留里は、差し伸べられた手を無条件で掴む。人間以下の久留里を人間として対等に、親切にしてくれる人は、久留里にとっては崇めるべき神様であるから。久留里は神様に好かれるため、神様が望む姿になる。
「…私、怖かったんです」
「羊森さんのこと…。私は、父親を…写真でしか見たことなくて…お客さんと店員としてお話をすることはあっても、氈鹿久留里として、若い男性と至近距離で会話するのは、はじめてに等しくて…それで…」
「羊森さんは声が低いから…いつ怒鳴られるんだろう、酷い扱いを受けるんだろうって、怖くてたまらなかった…。酔った若いお客さんって、想像もつかないことをするんです…。私は、店員だから、お金を貰ってるから。我慢しなくちゃって…。だけど…。職場ではなく大学で…氈鹿久留里として、酷いことをされたら、私…。本当に人間以下の存在まで落ちるんだって思ったら…!」
久留里は怖くて仕方がなかった。鶴海の頭に蹴りを入れた越碁が、同じように久留里へと暴力を振るったらと思うと、想像するだけでも震えが止まらない。お金が貰えるから我慢できることも、金銭が発生しない場所では、絶対に我慢できないと思った。越碁が心配しているリスクも全て頭の中で一度は考えたことではあったが、身体を売るよりはマシだと思って、居酒屋のバイトを選んだのだ。少しでもお金が貯まるスピードを早めたかった。本当に生活が立ち行かなくなる前に。誰かに一生消えない傷をつけられ、人間以下まで落ちる前に。
「だけど全部…私の勘違いだったんですね…。羊森さんは、声が低くて、外見が大人びているだけの、人を思いやれる普通の若者です。私が、私みたいな人間が怖いと縮こまる必要もない…立派な、自立した大人の男性、なんです」
「…俺にはカモシカの痛みはわかんねェ。人の痛みなんざ、経験したものにしかわからねェよ。わかった気になって、受け入れてもらった気になって、依存し合うから、人間は壊れていく」
「それは予言ですか」
「させねェよ。俺が、させねェ」
久留里はこのまま越碁のありがたい申し出を受け入れることなく自らの道を歩み続ければ、いずれ本当の意味で人間以下の無価値な人間になるだろう。久留里も、自覚している。今にも脆く崩れ去ってしまいそうな吊り橋の上から、向こう岸に渡ろうとしていることは。
「見返りなんざ気にすんな。俺は、カモシカが生きてさえくれたらそれでいい。カモシカを傷つける奴はーー俺がなんか言やァ黙んだろ」
「…勘違い、されてしまいますよ」
「何が」
「男女の…仲、とか?」
「問題あるのかよ」
「私は、ない…です」
「だろうなァ。付き合ってる奴でもいたら、送り迎えくらいはすんだろ。部屋引き払うまで送り迎えしてやる。シフト教えろよ」
「そ、そんな。週4日も深夜にご迷惑をお掛けするわけには…!」
「行き帰りに襲われる方がよっぽど迷惑。いいから、シフト」
「は、はい…」
有無を言わさぬ越碁の態度に久留里が折れた。お互いフリーで、男女の仲に間違われても構わないと言う場合。これは今日からお付き合いしますと言うことになるのだろうか?異性交際に詳しくない久留里は頭の中ではてなマークを浮かべながら、越碁に促されるまま手帳片手に居酒屋バイトのシフトを教えるのだった。
「は、はい」
「金は?身体売ってねェだろうな」
「昼間はカフェのアルバイトと…夜は居酒屋のバイトで生計を立てています…」
「居酒屋ァ?何時までだ」
「え、えと。終電まで…」
「…今までよく生きてこられたな」
その言葉も二度目だ。今度は疑問形ではなく、絞り出すような声だった。まるで面接の質疑応答が永遠に続くかのような時間。久留里は「越碁が久留里と友達になりたいと本当に言ったのか」確かめに来たのに、これでは久留里の人生相談だ。多少無理してでも、本筋に戻さなければ。
「あ、あの!私、越碁さんに聞きたいことがあって!」
「家。賃貸なら月末で解約しろ」
「へ…!?」
「うちの離れが空いてるから、貸してやる。鍵も掛かるし、昔宿舎として使ってた。水回りは完備されてる。金はいらねェ。好きに使え。一人で暮らすのが不安ならナギを呼ぶ。あいつは実家暮らしだがすぐ近くに住んでいる。何度かうちにもツルと泊まってるし、呼べば断ったりしねェよ」
「離れって…」
「気になるなら案内する。それと、夜のバイトもやめろ。若い女が夜の街一人でふらふら出歩くなんざ危機感がなさすぎる。いいか、今までは運が良かっただけだ。一生消えない傷を負う前に辞めるのが一番いい。何かあってからでは遅いんだ。楽観視してるやつ程後で痛い目を見る」
「私、夜のバイトやめたら生活できません!」
「金なら俺が出す」
「え…っ!?」
そんな義理も道理もないのに、住む場所も金銭も用意してくれるなんて、そんなうまい話があるだろうか。危機感がないと久留里を非難している越碁の方がよっぽど突拍子もないことを言っている。詐欺でなかったら、一体なんだと言うのだ。
「あの、親切心にしては、ちょっと…出来すぎた話だと思うんです…。私にはお支払いできるものは身体くらいしかありませんし、奨学金の返済だってあるんです。今のうちから多少無理してでもお金を稼がないと、私。こんなんだから就職できる気もしません…」
「一生面倒見てやるから、部屋を引き払って、夜のバイトもやめてうちに来い。人を疑うこと知らねェんだろ。返事ははいかイエス以外存在しないんじゃねェのかよ」
「あの…私のこと、からかってますか」
「嘘は言わねェ」
越碁か信じるにたる人物か。久留里は考えようとして、考えることを放棄した。久留里のような人間に親身になってくれるような人は、数えるほどしかいなかった。誰も久留里など気にも留めない。心無い言葉を向けて攻撃する為視界に捉えることはあっても。
久留里に手を差し伸べてくれる人は、神様だ。
人間以下の久留里は、差し伸べられた手を無条件で掴む。人間以下の久留里を人間として対等に、親切にしてくれる人は、久留里にとっては崇めるべき神様であるから。久留里は神様に好かれるため、神様が望む姿になる。
「…私、怖かったんです」
「羊森さんのこと…。私は、父親を…写真でしか見たことなくて…お客さんと店員としてお話をすることはあっても、氈鹿久留里として、若い男性と至近距離で会話するのは、はじめてに等しくて…それで…」
「羊森さんは声が低いから…いつ怒鳴られるんだろう、酷い扱いを受けるんだろうって、怖くてたまらなかった…。酔った若いお客さんって、想像もつかないことをするんです…。私は、店員だから、お金を貰ってるから。我慢しなくちゃって…。だけど…。職場ではなく大学で…氈鹿久留里として、酷いことをされたら、私…。本当に人間以下の存在まで落ちるんだって思ったら…!」
久留里は怖くて仕方がなかった。鶴海の頭に蹴りを入れた越碁が、同じように久留里へと暴力を振るったらと思うと、想像するだけでも震えが止まらない。お金が貰えるから我慢できることも、金銭が発生しない場所では、絶対に我慢できないと思った。越碁が心配しているリスクも全て頭の中で一度は考えたことではあったが、身体を売るよりはマシだと思って、居酒屋のバイトを選んだのだ。少しでもお金が貯まるスピードを早めたかった。本当に生活が立ち行かなくなる前に。誰かに一生消えない傷をつけられ、人間以下まで落ちる前に。
「だけど全部…私の勘違いだったんですね…。羊森さんは、声が低くて、外見が大人びているだけの、人を思いやれる普通の若者です。私が、私みたいな人間が怖いと縮こまる必要もない…立派な、自立した大人の男性、なんです」
「…俺にはカモシカの痛みはわかんねェ。人の痛みなんざ、経験したものにしかわからねェよ。わかった気になって、受け入れてもらった気になって、依存し合うから、人間は壊れていく」
「それは予言ですか」
「させねェよ。俺が、させねェ」
久留里はこのまま越碁のありがたい申し出を受け入れることなく自らの道を歩み続ければ、いずれ本当の意味で人間以下の無価値な人間になるだろう。久留里も、自覚している。今にも脆く崩れ去ってしまいそうな吊り橋の上から、向こう岸に渡ろうとしていることは。
「見返りなんざ気にすんな。俺は、カモシカが生きてさえくれたらそれでいい。カモシカを傷つける奴はーー俺がなんか言やァ黙んだろ」
「…勘違い、されてしまいますよ」
「何が」
「男女の…仲、とか?」
「問題あるのかよ」
「私は、ない…です」
「だろうなァ。付き合ってる奴でもいたら、送り迎えくらいはすんだろ。部屋引き払うまで送り迎えしてやる。シフト教えろよ」
「そ、そんな。週4日も深夜にご迷惑をお掛けするわけには…!」
「行き帰りに襲われる方がよっぽど迷惑。いいから、シフト」
「は、はい…」
有無を言わさぬ越碁の態度に久留里が折れた。お互いフリーで、男女の仲に間違われても構わないと言う場合。これは今日からお付き合いしますと言うことになるのだろうか?異性交際に詳しくない久留里は頭の中ではてなマークを浮かべながら、越碁に促されるまま手帳片手に居酒屋バイトのシフトを教えるのだった。
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