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第二章 側仕え編
貴族もどきの春トカゲ
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入室を許可された私は、一度大きく深呼吸をした後に、神官長室へと入室した。
メンバーは、先程演奏会をした時と変わらなかったが、先程とは打って変わって、張り詰めたような空気となっている。
もしかすると、重要なお話を中断させてしまっているのかもしれない。
私は椅子に腰かけている皆さんの前にひざまずいて、首を垂れた。
「パイル。事情はユットゲーにひととおり聞いた。だが、今一度其方の口からも事情を説明してもらおうか。」
「承知しました、神官長。まずは、入室を許可してくださりありがとうございました。また、お話合いを遮ってしまい申し訳ございませんでした。」
「よい。話し合いは一通り済んでいる。さっさと本題に移れ。」
「かしこまりました。」
それから私は、自分の目で見たことと、ウィルから聞いたことのあらましを神官長たちにお話しした。
「……ということで、皆が病に臥せっている状況です。特徴としては、熱と咳があるようで、身体に黒い痣がみられました。」
私がそう話した瞬間、神官長たちは目を見開いて私を凝視した。そして、神官長が立ち上がって、私に近づいてきた。
「身体に黒い痣があるといったか? それはどのような痣だったのだ?」
「上に向かって巻き付くような痣でございました。痣自体に痛みはないときいておりますが……。」
私の答えを聞くと、神官長たちは互いに目線を交わし合って、一つ頷いた。そして、神官長は額に手を当てて、ため息をついた。
「なんということだ。孤児院内に瘴気が満ちているとは……。原因をすぐに突き止めなければならぬ。ユットゲー、至急孤児院の周りを調べよ。原因を突き止めなければ、神殿内にも影響が出かねない。私はカジケープと共に、孤児院内を調べる。孤児院長に話を聞くのが一番早そうだ。」
すぐに行動してくれるということは、みんなのことも助けてくれるということだろうか? とりあえず、安心かな……。
「ありがとう存じます。孤児院のみんなを助けてくださるということでしょうか……?」
私がそういと、神官長は冷たい視線で私を見やった。他の皆さんも厳しい表情をしている。
「何を言っているのだ? 私たちは、原因を解明しに行くだけだ。それから、魔に落ちる者もいるやもしれん。そうなる前に、処分する必要がある。」
「し、処分とは……。」
「殺すということだ。」
「な……。なぜそのようなことを……。」
「魔に落ちれば魔人となり、討伐するのに手がかかる。そもそも瘴気に侵された時点で、今の我々にはどうすることもできないのだ。楽にしてやるのが、せめてもの救いというものだろう。」
魔に落ちる……? 以前、アルミ―に聞いた内容だ。瘴気に侵された生物は、一定の確率で魔に落ちるらしい。
そして、瘴気を取り除くことができるのは、聖女という存在だけであり、その聖女はこの領内に実質1人しかいないということも。
「……せ、聖女様に助けていただくことはできないのでしょうか?」
「今の話を理解しているのか? ……そうか、アルミ―にでも聞いたのか。確かに聖女の力を使えば、孤児たちを助けられるかもしれぬ。だが、それは無理だ。唯一の聖女は、自身の体内に瘴気を取り込まぬために、自らは力を使わない。ましてや、孤児なぞはもってのほかだ。つまり、孤児たちを助ける手段がないのだ。其方には酷かもしれぬが、諦めよ。」
……諦める? 孤児院のみんなが、死にゆくのを黙ってみていろと言うの? 私は、私はここに、解決策を見つけに来たのではないの?
くっ……。
私は涙が抑えきれずに、そして膝から崩れ落ちてしまった。
「では、ユットゲー、カジケープ。指示通りに」
「少し待て。」
神官長が私から意識を外し、瘴気の原因究明に向けて動き出そうとしたその時、イングランド様が待ったをかけた。
「なんだ、イングランド? 其方もこの状況が緊急を要することを理解しているだろう? まさかとは思うが、情に流されたか? 流されたとしても、できることは何もない。」
「あるかもしれないだろう。聖女がいないのなら、新たな聖女が孤児たちを助ければよいではないか。」
「なっ……。何を言っているのだ、其方は? まさか、この者に舞をさせるつもりか?」
「力を証明できたのならばやらせるべきだ。」
「其方は阿呆か? 仮に力があるとしても、このような場で使わせるべきではない。聖女が許容できる瘴気の量は、限りがあるのだぞ?」
「ああ、そのとおりだ。だが、だからといって、この者を管理するつもりか? とすると、その行いは其方が愚かと揶揄するものと、同じ行いになるのではないか?」
「……。」
「私は何も、自由に力を使わせると言っているのではない。今回特別に、力の行使を認めると言っているのだ。条件と引き替えにな。」
イングランド様はそういうと、バツの悪そうな表情を浮かべた神官長から視線を外し、真剣な表情で私を見つめた。
「良いか、パイル。其方は、聖女の力を有している可能性がある。仮に力があった場合、孤児たちを救うために力の行使を許可する。だが、力があるとわかれば我々は其方を放置することができなくなる。この領のため、其方には聖女として、我々に協力してもらうことになる。聖女になるということはつまり、貴族になるということだ。貴族になるということは、今までの人生をすべて捨てるということだ。それに、貴族として必要なことを得るために、厳しい指導を受けねばならない。それでも、其方は力の行使を望むか?」
……私に聖女の力があるかもしれない? もしかして、この胸のネックレスと何か関係が?
いいえ、今は力があるとして考えるべきだ。
聖女不足の領内で私に力があるとわかれば、貴族に囲われるのは当然だ。そして、私は貴族として生きていくことになる。今までの人生を捨てるということは、出生から今までの生活をなかったことして、嘘で塗り固めるのだろう。孤児院のみんなとは、もう対等に話すことができなくなるというこだ。そして、貴族となることで、様々なしがらみに雁字搦めとなって、私は自由を失うことになるだろう。
だけど、みんなを救えるのなら……。
「望みます。私の力で、孤児院のみんなを救えるのでしたら。」
「わかった。ハルウォーガン、神殿長から聖水晶を取り上げてこい。証拠はそろっているのだ。パイルの存在が知られても、貴族の隠し子として押し通し守ることにする。」
「……貴族の隠し子か。幸い、パイルの存在を知っているのは神官や巫女だけだ。聖女の力を持つ可能性のあるパイルを、あの愚か者から守るため隠し育てていたことにすれば、押し通すことはできるかもしれぬ。細かいところは、私が考える。それでいいな?」
「ああ、任せる。」
イングランド様がそういうと、神官長は大きくため息をついて、ユットゲー様に神殿長室へと行くように命じた。
私が意見を言う間もなく、私は貴族の隠し子として、これから生きていくことになるようだ。普通なら荒唐無稽な話のように思えるけど、ここにいるのはこの領の最高権力者たちだ。黒を白に帰ることも力があれば、可能だということだろう。
聖女の力……。まだ、本当にあると決まったわけではない。
神様。お願いします。どうか私に、聖女の力を……。みんなを守る、力を……。
メンバーは、先程演奏会をした時と変わらなかったが、先程とは打って変わって、張り詰めたような空気となっている。
もしかすると、重要なお話を中断させてしまっているのかもしれない。
私は椅子に腰かけている皆さんの前にひざまずいて、首を垂れた。
「パイル。事情はユットゲーにひととおり聞いた。だが、今一度其方の口からも事情を説明してもらおうか。」
「承知しました、神官長。まずは、入室を許可してくださりありがとうございました。また、お話合いを遮ってしまい申し訳ございませんでした。」
「よい。話し合いは一通り済んでいる。さっさと本題に移れ。」
「かしこまりました。」
それから私は、自分の目で見たことと、ウィルから聞いたことのあらましを神官長たちにお話しした。
「……ということで、皆が病に臥せっている状況です。特徴としては、熱と咳があるようで、身体に黒い痣がみられました。」
私がそう話した瞬間、神官長たちは目を見開いて私を凝視した。そして、神官長が立ち上がって、私に近づいてきた。
「身体に黒い痣があるといったか? それはどのような痣だったのだ?」
「上に向かって巻き付くような痣でございました。痣自体に痛みはないときいておりますが……。」
私の答えを聞くと、神官長たちは互いに目線を交わし合って、一つ頷いた。そして、神官長は額に手を当てて、ため息をついた。
「なんということだ。孤児院内に瘴気が満ちているとは……。原因をすぐに突き止めなければならぬ。ユットゲー、至急孤児院の周りを調べよ。原因を突き止めなければ、神殿内にも影響が出かねない。私はカジケープと共に、孤児院内を調べる。孤児院長に話を聞くのが一番早そうだ。」
すぐに行動してくれるということは、みんなのことも助けてくれるということだろうか? とりあえず、安心かな……。
「ありがとう存じます。孤児院のみんなを助けてくださるということでしょうか……?」
私がそういと、神官長は冷たい視線で私を見やった。他の皆さんも厳しい表情をしている。
「何を言っているのだ? 私たちは、原因を解明しに行くだけだ。それから、魔に落ちる者もいるやもしれん。そうなる前に、処分する必要がある。」
「し、処分とは……。」
「殺すということだ。」
「な……。なぜそのようなことを……。」
「魔に落ちれば魔人となり、討伐するのに手がかかる。そもそも瘴気に侵された時点で、今の我々にはどうすることもできないのだ。楽にしてやるのが、せめてもの救いというものだろう。」
魔に落ちる……? 以前、アルミ―に聞いた内容だ。瘴気に侵された生物は、一定の確率で魔に落ちるらしい。
そして、瘴気を取り除くことができるのは、聖女という存在だけであり、その聖女はこの領内に実質1人しかいないということも。
「……せ、聖女様に助けていただくことはできないのでしょうか?」
「今の話を理解しているのか? ……そうか、アルミ―にでも聞いたのか。確かに聖女の力を使えば、孤児たちを助けられるかもしれぬ。だが、それは無理だ。唯一の聖女は、自身の体内に瘴気を取り込まぬために、自らは力を使わない。ましてや、孤児なぞはもってのほかだ。つまり、孤児たちを助ける手段がないのだ。其方には酷かもしれぬが、諦めよ。」
……諦める? 孤児院のみんなが、死にゆくのを黙ってみていろと言うの? 私は、私はここに、解決策を見つけに来たのではないの?
くっ……。
私は涙が抑えきれずに、そして膝から崩れ落ちてしまった。
「では、ユットゲー、カジケープ。指示通りに」
「少し待て。」
神官長が私から意識を外し、瘴気の原因究明に向けて動き出そうとしたその時、イングランド様が待ったをかけた。
「なんだ、イングランド? 其方もこの状況が緊急を要することを理解しているだろう? まさかとは思うが、情に流されたか? 流されたとしても、できることは何もない。」
「あるかもしれないだろう。聖女がいないのなら、新たな聖女が孤児たちを助ければよいではないか。」
「なっ……。何を言っているのだ、其方は? まさか、この者に舞をさせるつもりか?」
「力を証明できたのならばやらせるべきだ。」
「其方は阿呆か? 仮に力があるとしても、このような場で使わせるべきではない。聖女が許容できる瘴気の量は、限りがあるのだぞ?」
「ああ、そのとおりだ。だが、だからといって、この者を管理するつもりか? とすると、その行いは其方が愚かと揶揄するものと、同じ行いになるのではないか?」
「……。」
「私は何も、自由に力を使わせると言っているのではない。今回特別に、力の行使を認めると言っているのだ。条件と引き替えにな。」
イングランド様はそういうと、バツの悪そうな表情を浮かべた神官長から視線を外し、真剣な表情で私を見つめた。
「良いか、パイル。其方は、聖女の力を有している可能性がある。仮に力があった場合、孤児たちを救うために力の行使を許可する。だが、力があるとわかれば我々は其方を放置することができなくなる。この領のため、其方には聖女として、我々に協力してもらうことになる。聖女になるということはつまり、貴族になるということだ。貴族になるということは、今までの人生をすべて捨てるということだ。それに、貴族として必要なことを得るために、厳しい指導を受けねばならない。それでも、其方は力の行使を望むか?」
……私に聖女の力があるかもしれない? もしかして、この胸のネックレスと何か関係が?
いいえ、今は力があるとして考えるべきだ。
聖女不足の領内で私に力があるとわかれば、貴族に囲われるのは当然だ。そして、私は貴族として生きていくことになる。今までの人生を捨てるということは、出生から今までの生活をなかったことして、嘘で塗り固めるのだろう。孤児院のみんなとは、もう対等に話すことができなくなるというこだ。そして、貴族となることで、様々なしがらみに雁字搦めとなって、私は自由を失うことになるだろう。
だけど、みんなを救えるのなら……。
「望みます。私の力で、孤児院のみんなを救えるのでしたら。」
「わかった。ハルウォーガン、神殿長から聖水晶を取り上げてこい。証拠はそろっているのだ。パイルの存在が知られても、貴族の隠し子として押し通し守ることにする。」
「……貴族の隠し子か。幸い、パイルの存在を知っているのは神官や巫女だけだ。聖女の力を持つ可能性のあるパイルを、あの愚か者から守るため隠し育てていたことにすれば、押し通すことはできるかもしれぬ。細かいところは、私が考える。それでいいな?」
「ああ、任せる。」
イングランド様がそういうと、神官長は大きくため息をついて、ユットゲー様に神殿長室へと行くように命じた。
私が意見を言う間もなく、私は貴族の隠し子として、これから生きていくことになるようだ。普通なら荒唐無稽な話のように思えるけど、ここにいるのはこの領の最高権力者たちだ。黒を白に帰ることも力があれば、可能だということだろう。
聖女の力……。まだ、本当にあると決まったわけではない。
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