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二章 カタナの学園生活一年目

2年後 カタナ学園に入学 前編

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 あれから2年間は特に何も問題はなかった。

 ただ、マシロとハルの通うアルカナでは怪人の襲撃を受けてより一層厳(きび)しい特訓を受けていた。

 そのために2年間は殆ど学園内の寮で生活していた為殆ど帰って来なかった。

 そんな2年間が終わりマシロとハルが帰って来てから2週間後。

「カタナー。忘れ物は無いわよね?」

「忘れ物は無いよ。大丈夫⭐︎」

「カタくん、ご飯食べよー!」

 家族皆で朝食を食べた。

「そうかー。カタナもいよいよ学生かー」

「今日の入学式は皆来てくれるの?」

「「もちろん行くよ!」」

「カタナは甘えん坊さんね!」

「…!ち…違うよ」

「「可愛い!!」」

 そんな会話で盛り上がった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  カタナが通う学園、ホルン学園は今年の入学生は600人だ。この学園では小学部の人しか入学生は受け付けていない。ちなみに、編入生は受け付けている。

 ホルン学園では、今年の入学生を迎える最後の仕上げに取り掛かっていた。

 「今年の入学生はヒーロー適性が殆どの子が高めらしい」

「ヒーロー学園に合格出来なかった子も入学するって言ってたぞ!」
 そんな事を言いながら作業していた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「準備できた?」

「できたよー!」

「それじゃあ行くぞ!」

「おー♪」

 カタナ達はホルン学園にバスで向かった。

 2年の内に技術が大幅に進歩して、バスや電車などが殆どの場所を通れるようになった。それでも魔物が出る所はヒーローと軍隊を除いて馬車で行くんだけど。

 家から15分、バス停から10分の所にホルン学園はある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 カタナ達が学園に向かう1時間半前、陽炎家ではドタバタしていた。

「母さん、艿樹が起きない!」

「デイズー。ってたけし、あなたも起きなさい!」

「うん…何で?」

「あんた今日入学式あるだろ!」

「ん…んー!忘れてた」

「…今日は…職員会議じゃないか!」

「馬鹿か!早く支度しなさい!」

「「はい」」

 2人は慌てて着替えて台所に向かう。

「入学式まで後どれくらい?」

「後30分で支度しなさい!」

「そんなに時間ないの?」

「あるか!」
 そんな慌(あわ)ただしい陽炎家であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 学園では、3人の先生の間である話し合いがされていた。

「今年は少し荒れるぞ!」

「それはどう言う事ですか?」

「今年の学生に〈ヒーローエナジー〉が0の生徒が入学するんだ」

「それは確かに荒れそうだな。しかも今年はなぁ。何とかするさ。その時はな…」

 そんな会話をしていた。
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