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一章 姉さん達の学園生活!

マシロとハルの学園生活in新人戦〜勝者〜

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「もう手加減しないわよ。ヒーロー技[ヒーローパンチ]」

「やってくれたわね。[ヒーローキック]」

 全力でマシロは殴り飛ばし、ハルは蹴り飛ばす。

「ぐ…‼︎どこにそんな力があるんだ?」

「さっきまでかなり弱ってたのに!」

「ありえねーぞ。こんなの!」

「うっさい。弟に手出しするクズはとっとと消えなさい!」

「舐めんな…グフ‼︎」

 1発ごとに威力が上がっていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 一方その頃コリンの後ろにカタナは付いて歩いていた。

「カタナ、横きなさい。さっきから寄り道するんだから!」

「だってお腹すいたんだもん。食べてないんだよお昼ご飯。ねー、お腹空(す)いた。食べようよー。あ、…パンケーキとオムライスだー♪」

「待ちなさい。分かったから帰りにね。今はシズエの所に行くんだから!」

「(・・?)」

「クエスト報告するんでしょ!」

「あ、そうだった。"ゴブリン調査"。調べて来るだけだって言ったから簡単だと思ってたのにさ!」

「襲って来たゴブリンも含(ふく)めて消し炭にて暴れてたでしょ!」

「だって襲って来たんだもん。仕方ない!」

「(まさか"クエスト達成"報告する何て思ってないだろうなー、シズエ。カタナ更に強くなってるのは驚きよね。)はぁ!」

「(・・?)どうしたの」

「何でもないわ」

 コリンは少し溜め息を吐いた。まさか1人でゴブリン5,000匹を簡単に屠(ほふ)る何て思って無かった。

 ちなみにゴブリンの巣1k m掛(か)かった時間は10分だった。

 コリンはどう説明するか考えながらヒーロー協会をカタナと目指す。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「舐めるなー。[雷初級魔法サンダ]」

「ハー。ヒーロー技[シャインナックル]」

「何…馬鹿(ばか)な。もう本物の【ヒーロー】になったとでも言うのか!」

「うっさい。カタ君傷付ける奴は許さない。」

「うおー。俺は認めない。認めないぞ!俺達が負ける訳がない。負ける訳ないんだー!」

「弟を傷付けた報(むく)いを受けなさい。ヒーロー技[シャインシュート]」

 マシロとハルの技は相手の急所(きゅうしょ)を確実に捉えた。

「グァ。俺は…」

 カタナを傷付けた最後の1人が倒れた。

「良し。この機会を逃すなー。一気に攻めるぞー!」

 そこからの反撃は凄まじかった。相手は手も足も出ずに倒されていく。

 一時間後に最後の1人が倒れた。

 皆ぼろぼろになっての勝利だ。

「「勝ったー!」」

 勝ったαクラスを見て負けたクラスの誰かが呟いた。

「そうか…誰かの為に頑張る人は強いんだな。自分の為の人も。なのに俺は
…。」

 と、そんないろんな感情を含んだ声はどこかに消えるのだった。

「さー。戻ろっか!」

「良いね!」

 αクラスが戻ろうとした時、怪人が姿を現した。

「くそ…。まさかここまで強いとは。しかない撤退だ」

「貴方(あなた)が今回の黒幕ね。許さない」

 αクラスが武器を取り出した。

「あゝ。俺の邪魔をするんじゃねぇ。退(ど)けー![ダーク波動]」

 怪人は黒いオーラをαクラスにぶつけて来る。

「「…‼︎」」

「交(か)わし切れない。ファイアー。…魔力切れ!」

「まともに戦える人はいないぞ。どうする」

「このままじゃ全滅だよ!」

「カタ君…。どうしたら良いの?」

「弟、皆を守る力を貸して!」

「マシロさん、ハルさん…。こんな素顔見るの初めてだわ」

 マシロとハルが呟いた時、ペンダントが光り声が聞こえて来た。

「対象の危機(きき)を感知」

「え、ペンダントが喋った!」

「どう言う事?」

「何だ。何だ?」

「作者の言付け、『お姉ちゃん達がピンチになった時に発動する用にしてと。じゃ、頼んだよ!』により魔法発動‼︎シールド魔法[全天(ぜんてん)]」

 ペンダントがもう一度光った時、巨大な純白(じゅんぱく)の盾が現れた。

 全天に当たった相手の攻撃は完全に遮(さえぎ)られた。

「何だあの魔法、すげーぞ!」

「あの攻撃を受けて全く無傷で防ぐとかスゲーだろあの魔法」

「発動中相手の攻撃を完全に防ぐ効果です。」

「それマジックアイテムだよね、どこで手に入ったの?」

「「…これ弟が作ったんだよね。ははは。何これ」」

「「えー!」」

 周りは驚きの声を上げ、マシロとハルは乾いた声で笑った。

 その間にも怪人の攻撃は続いているが完全に防ぐ。

「な。何なんだその魔法は。くそーこうなったら。コイツらを無視して逃げるか。まだ完全に体力が戻ってねーしな!」

 怪人は徐に壁に手を出して[ダーク波動]をぶつけた。

「壁に穴が。まさか逃げるき!」

「今回は引いてやる。覚えていろ、このまま終わると言うな!」

 怪人はそう言い残して壁穴から姿を消した。

「くそ、壁に穴開けて逃げやがった」
「〈ホーリーナイツ〉が来たぞ!後は彼女達に任せよう!」

「そうだな。表彰は後にして生徒達を休ませる様に!」

「「了解!!」」

 こうして新人戦は幕を閉じるのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くそー。ヒーローまで出て来やがった。もう少しだったのに。ん…良い感じに隠れられる所があるじゃねーか!」

 怪人は一軒の"喫茶店"に目を付けた。これが怪人の大きな間違いである事も知らずに。


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