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第二章 死ぬまでにしたい【3】のこと
65話 〈ジョシュア殿下とのデート(決戦)の日〉③ワインに想う
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馬車はマルクール城下町の中央に止まった。
日が沈む間際の残照が、明るく町を照らしている。人々が行き交い、屋台や店からは活気ある声が聞こえてくる。
近くにはマルクールで一番高級なレストランがある。そこにいくのだろう。
「はあ。このあたりの食事は食べ飽きてしまって、メニューをそらんじることができますわ」
わたくしはあくびをしながら言った。
「アシュフォード嬢、殿下に失礼だぞ」
アラン殿下は言葉とは裏腹に笑いをかみ殺しているようだ。
「大変申し訳ありません。口から悪女が飛び出してまいりまして」
わたくしがあたまを下げると、ジョシュア殿下が笑った。
高いレストランに連れていけば、無難で間違いないですよね。レストランの入り口に歩いていくと、ドアマンが会釈する。しかし、ジョシュア殿下は通りすぎ、路地へと進む。
「あれ。こちらのレストランにお入りになるのでは?」
「いえ。アシュフォード嬢はずっとマルクールにお住まいですね。さきほどの店には何度も足を運んでいるでしょう。ですからどうやったら喜んで頂けるのか、趣向をこらしました」
「まあ。そうこなくては。退屈したら、わたくし、死んでしまいますので。ああー。どこかに面白いことが落ちていないかしら」
こうやって、常に面白いこと、飽きさせないことを要求するのも、殿方が大変嫌がるものだとエマから教えられました。じわじわと、苦しめることにしましょう。
路地は店の外に机が並んでいて、そこで酒盛りをしたり、屋台が出て賑わっている。
その一角に、小綺麗なパブがあった。
「ささ、汚いところですが、どうぞ」
ジョシュア殿下が扉を開けてくれる。
「おうおう、汚いところっていうのは随分だな。まあ、いいや。奥の席に座んなよ。ジョシュア殿下!」
あたまを丸めた店主が豪快に笑って、席に案内してくれた。
お客はラフな格好で、楽しそうに酒を飲んで、笑っている。店は清潔で、このような大衆酒場に入ったことがないわたくしは、見る物すべてが珍しかった。
「ここは……初めてきました。よく来るのですか?」
「ええ。鳥料理とワインが絶品ですよ。なにせ、アシュフォード家のワイン工場直卸しのワインが飲めますから」
「ああ。そういうことですか。何から何まで気を遣って頂いて、恐れいります」
わたくしはあたまを下げた。
なぜか、ジョシュア殿下に爆笑される。
「あれほど自分は悪女だと言っていたのに、時々素のようなものが垣間見えるのが可愛らしい。ほんとうはとても心優しく、他人に気遣える方なのではないかと思いまして」
殿下の隣に座るアラン殿下も笑っていた。
「世の中には色んな悪のカタチがありますからね。わたくしの悪女は、なんと!!! 隠すこともできます。悪女の力が弱っている今だからこそ助言が可能です。気をつけられたほうが賢明ですよ」
ジョシュア殿下が机の下に顔を隠し、大声で笑っていた。
「おう! ジョシュア殿下よぉ。デートの時はウチじゃなくてよ、もっと良い店連れていかなきゃダメだろうが。っってぇ!!! アシュフォード様に、アラン殿下じゃねーですかい!!」
深々とあたまを下げた。わたくしもあたまを下げた。ジョシュア殿下はそれを見て、大爆笑している。
「アシュフォード家のワイン、看板商品なんですよ。ジョシュア殿下にも贔屓にしてもらって、いつか直接お礼がいいたいと思ってました」
「それはよかったです。お父さまにも伝えておきますね。あの、そろそろあたまをあげてください……」
互いにあたまを下げたまま、床に向かって言った。
店主があたまを上げる気配がないので、我慢大会の様相を呈してきた。絶対に負けませんけどね!
「まあまあ。店主。どうか先にあげてください」
ジョシュア殿下が助け船を出してくれた。
「すみませんね。先に失礼します。できたご令嬢様ですね。全然偉ぶらねぇし、貧民街の子ども達を助けたって評判も聞いてやすぜ。なにより、この国を守る魔女様だ。よかったら、店にきた記念に色紙書いちゃくれねえですか。店に箔がつく」
「いえ。わたくしはそのような大層な者では……」
「そうっすよね。こんなきったねぇ店に来たってなりゃ、恥かいちゃいますもんね」
あたまを触って、悲しげな表情を浮かべる店主。
わたくしは立ち上がった。
「書きたい! 人生でいちばんぐらいに書きたい気持ちに満ちあふれました!! さあ、ありったけ持ってきてください!!」
「悪女はどこにいったのですか!!」
ジョシュア殿下が机を叩いて笑っていた。その音も皆さんが楽しむ喧噪にかき消される。
鳥料理とワインを頼んだ。鳥はスープで煮込んであって、肉がほろほろとしていて、噛むと煮汁がじわっと、口のなかに広がった。
「おいしい! わたくしはとてもここが気に入りました!」
「でしょう。是非一緒に来たいと思っていました」
赤ワインをくぃっと飲んだ。酸っぱいなかに、コクがあり、飲みやすい。
からだが暖かくなって、気持ち良くなってきた。
アラン殿下もワインを飲んでいる。
――ああ。前にもこんな時がありましたね。
婚約破棄をされた日の2週間前。マルクールの王城で、立食パーティが行われた。
まだ、わたくしとアラン殿下は仲良くさせて頂いていた。今日みたいにアラン殿下は銀のコップでワインを飲んでいて、あまりにも美味しそうだったので、奪い取った。
「殿下のワインを奪いました! なんというはしたない女なのでしょう。まあ、美味しい! いくらでも飲むことができます」
足下がおぼつかなくなってきた。アラン殿下の肘をつかみ、上機嫌に笑う。
「フェイト。酒は強くないだろう。飲み過ぎるなよ」
わたくしは、殿下の肩を小突くと殿下が笑う。
「こんな美味しいワインを独り占めしようというのですか? 絶対に許しませんからね!」
わたくしはボーイのワインをとると、半分飲んで、殿下に渡した。
「さあ、飲んでください。汚いなどと言わせませんよ!」
「酔うと、雰囲気が変わるな」
「あらっ。酔ったわたくしとそうでないわたくし、どっちが好きですか」
「どっちも……だ」
「もうっっ! なに言ってるんですか!!!」
照れ隠しするために、殿下を軽く押した。
あの頃が人生でいちばん幸せな時でした。
まだ、あれから、1ヶ月半も経っていないのですね。
日が沈む間際の残照が、明るく町を照らしている。人々が行き交い、屋台や店からは活気ある声が聞こえてくる。
近くにはマルクールで一番高級なレストランがある。そこにいくのだろう。
「はあ。このあたりの食事は食べ飽きてしまって、メニューをそらんじることができますわ」
わたくしはあくびをしながら言った。
「アシュフォード嬢、殿下に失礼だぞ」
アラン殿下は言葉とは裏腹に笑いをかみ殺しているようだ。
「大変申し訳ありません。口から悪女が飛び出してまいりまして」
わたくしがあたまを下げると、ジョシュア殿下が笑った。
高いレストランに連れていけば、無難で間違いないですよね。レストランの入り口に歩いていくと、ドアマンが会釈する。しかし、ジョシュア殿下は通りすぎ、路地へと進む。
「あれ。こちらのレストランにお入りになるのでは?」
「いえ。アシュフォード嬢はずっとマルクールにお住まいですね。さきほどの店には何度も足を運んでいるでしょう。ですからどうやったら喜んで頂けるのか、趣向をこらしました」
「まあ。そうこなくては。退屈したら、わたくし、死んでしまいますので。ああー。どこかに面白いことが落ちていないかしら」
こうやって、常に面白いこと、飽きさせないことを要求するのも、殿方が大変嫌がるものだとエマから教えられました。じわじわと、苦しめることにしましょう。
路地は店の外に机が並んでいて、そこで酒盛りをしたり、屋台が出て賑わっている。
その一角に、小綺麗なパブがあった。
「ささ、汚いところですが、どうぞ」
ジョシュア殿下が扉を開けてくれる。
「おうおう、汚いところっていうのは随分だな。まあ、いいや。奥の席に座んなよ。ジョシュア殿下!」
あたまを丸めた店主が豪快に笑って、席に案内してくれた。
お客はラフな格好で、楽しそうに酒を飲んで、笑っている。店は清潔で、このような大衆酒場に入ったことがないわたくしは、見る物すべてが珍しかった。
「ここは……初めてきました。よく来るのですか?」
「ええ。鳥料理とワインが絶品ですよ。なにせ、アシュフォード家のワイン工場直卸しのワインが飲めますから」
「ああ。そういうことですか。何から何まで気を遣って頂いて、恐れいります」
わたくしはあたまを下げた。
なぜか、ジョシュア殿下に爆笑される。
「あれほど自分は悪女だと言っていたのに、時々素のようなものが垣間見えるのが可愛らしい。ほんとうはとても心優しく、他人に気遣える方なのではないかと思いまして」
殿下の隣に座るアラン殿下も笑っていた。
「世の中には色んな悪のカタチがありますからね。わたくしの悪女は、なんと!!! 隠すこともできます。悪女の力が弱っている今だからこそ助言が可能です。気をつけられたほうが賢明ですよ」
ジョシュア殿下が机の下に顔を隠し、大声で笑っていた。
「おう! ジョシュア殿下よぉ。デートの時はウチじゃなくてよ、もっと良い店連れていかなきゃダメだろうが。っってぇ!!! アシュフォード様に、アラン殿下じゃねーですかい!!」
深々とあたまを下げた。わたくしもあたまを下げた。ジョシュア殿下はそれを見て、大爆笑している。
「アシュフォード家のワイン、看板商品なんですよ。ジョシュア殿下にも贔屓にしてもらって、いつか直接お礼がいいたいと思ってました」
「それはよかったです。お父さまにも伝えておきますね。あの、そろそろあたまをあげてください……」
互いにあたまを下げたまま、床に向かって言った。
店主があたまを上げる気配がないので、我慢大会の様相を呈してきた。絶対に負けませんけどね!
「まあまあ。店主。どうか先にあげてください」
ジョシュア殿下が助け船を出してくれた。
「すみませんね。先に失礼します。できたご令嬢様ですね。全然偉ぶらねぇし、貧民街の子ども達を助けたって評判も聞いてやすぜ。なにより、この国を守る魔女様だ。よかったら、店にきた記念に色紙書いちゃくれねえですか。店に箔がつく」
「いえ。わたくしはそのような大層な者では……」
「そうっすよね。こんなきったねぇ店に来たってなりゃ、恥かいちゃいますもんね」
あたまを触って、悲しげな表情を浮かべる店主。
わたくしは立ち上がった。
「書きたい! 人生でいちばんぐらいに書きたい気持ちに満ちあふれました!! さあ、ありったけ持ってきてください!!」
「悪女はどこにいったのですか!!」
ジョシュア殿下が机を叩いて笑っていた。その音も皆さんが楽しむ喧噪にかき消される。
鳥料理とワインを頼んだ。鳥はスープで煮込んであって、肉がほろほろとしていて、噛むと煮汁がじわっと、口のなかに広がった。
「おいしい! わたくしはとてもここが気に入りました!」
「でしょう。是非一緒に来たいと思っていました」
赤ワインをくぃっと飲んだ。酸っぱいなかに、コクがあり、飲みやすい。
からだが暖かくなって、気持ち良くなってきた。
アラン殿下もワインを飲んでいる。
――ああ。前にもこんな時がありましたね。
婚約破棄をされた日の2週間前。マルクールの王城で、立食パーティが行われた。
まだ、わたくしとアラン殿下は仲良くさせて頂いていた。今日みたいにアラン殿下は銀のコップでワインを飲んでいて、あまりにも美味しそうだったので、奪い取った。
「殿下のワインを奪いました! なんというはしたない女なのでしょう。まあ、美味しい! いくらでも飲むことができます」
足下がおぼつかなくなってきた。アラン殿下の肘をつかみ、上機嫌に笑う。
「フェイト。酒は強くないだろう。飲み過ぎるなよ」
わたくしは、殿下の肩を小突くと殿下が笑う。
「こんな美味しいワインを独り占めしようというのですか? 絶対に許しませんからね!」
わたくしはボーイのワインをとると、半分飲んで、殿下に渡した。
「さあ、飲んでください。汚いなどと言わせませんよ!」
「酔うと、雰囲気が変わるな」
「あらっ。酔ったわたくしとそうでないわたくし、どっちが好きですか」
「どっちも……だ」
「もうっっ! なに言ってるんですか!!!」
照れ隠しするために、殿下を軽く押した。
あの頃が人生でいちばん幸せな時でした。
まだ、あれから、1ヶ月半も経っていないのですね。
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