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第三章 魔獣狩り、のちダンジョン、ときどきドキドキ!?

登場人物紹介④ ブレイブ・ハートのメンバー

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 パーティー名『ブレイブ・ハート(73)』

 リーダー・アルトリウスの「勇者になりたい!」という想いによって設立されたパーティー。
 パーティー名もずばり「ブレイブ・ハート」だが、世界中に「ブレイブ・ハート」という名前のパーティーがたくさんある為、その73番目のパーティーということで冒険者ギルドでは「ブレイブ・ハート(73)」という名称で登録されている。
 普段はみんな、単に「ブレイブ・ハート」と呼んでいる。

 テミスやランスからは「ネーミングが安直」と言われているが、アルトリウスにネーミングセンスが無い為、他の名前を考えさせるともっとダサい名称になってしまうので、結局、この名前になった。(ちなみにテミスやランスにもネーミングセンスは無い……)


 ◎アルトリウス

 『ブレイブ・ハート(73)』のリーダー。
 金髪碧眼で髪型はショートのツーブロック。
 身体が大きい訳では無いが引き締まった身体つきをしている。(細マッチョな感じ?)

 現在の職業は「戦士」。
 装備は剣と動きやすさ重視の軽鎧――ジャック・オブ・プレートという見た目は布製の服だが裏地に金属のプレートが貼ってある鎧、防御力はやや低いがその代わり普通の鎧よりも軽く、動きやすい――を装備している。

 アヴァロンという辺境の島の出身者だが、故郷の村では「近くのアルカナ級ダンジョン通称『魔の森』に迷宮遺物『勇者の剣』が眠っている」という伝承があり、少年時代にそれを信じて実際に『魔の森』にある泉で剣を見つけて持ち帰ったエピソードを持っている。
 見つけてきた剣が迷宮遺物かどうかは不明だが本人はそうだと信じている。
 (ちなみに今装備している剣もその時拾ってきた剣)

 「勇者」は聖神教の教義にもあり、実際に聖神教が認定している「認定勇者」も存在している。
 彼が目指しているのはその「認定勇者」になること。

 いつの日か聖神教から正式に「勇者」認定をされることを夢見て聖神教に入信し、冒険者として日々実績を積んでいる。


 ◎狩人 テミス

 アルトリウスと同じアヴァロン島にある村の出身。
 父親がアヴァロン島の狩人組合の組合長をしており、父から狩りの技術を学ぶ。

 狩猟女神ケルヌンナの眷属である金熊ウルサの末裔で、獣人族。
 ウルサに由来する獣魔術を使って、自身の肉体強化や吠え声ハウリングで敵のステータスを下げることができる。

 長めの赤髪をざっくりした感じで高めのポニーテールにしてまとめている。
 第三章で女性であることが発覚したが、見た目も性格も男前な感じ。
 母親は早逝し、父に男手一つで育てられた為、男っぽくなった。

 男勝りな性格で言葉遣いも男っぽいが意外と乙女チックな部分もある?
 アウトドア料理が得意。

 スタイルは良く、巨乳。
 弓を使う時に胸が邪魔になる為、弓を使うのが嫌い。
 もし使うとしても胸が邪魔にならない短弓を使用するが威力は低い。

 武器は鉈のような幅広で短めの剣と手斧、短弓、投石紐スリングを装備し、防具は鉄製の胸当てに最近討伐した土属性賢魔兎ワイズ・ラビットの黄色い毛皮を貼り付けたものを使用している。

 父が昔ながらの土着神である狩猟女神ケルヌンナを崇めているため、聖神教には入信していない。

 ニケは気づいていないが実は年下で年齢は18歳。(アルトリウスも同い年)
 この世界は15歳で成人になり、お酒が飲めるようになる。

 ◎騎士 ランス

 同じくアルトリウスと同郷で親友。
 年齢は2歳上の20歳でニケと同い年。

 髪は黒っぽい栗色で長めでセンターで分けている。
 瞳の色は琥珀色アンバー
 顎には無精ひげが生えている。
 割とイケメンだが女と見ればすぐ口説く、チャラい男……

 体が大きく、力も強い。
 パーティーの盾役タンクを務める。

 父はアルトリウスの故郷の村を納めている騎士の身分でいちおう貴族出身だが、次男で家を継がない為、幼馴染のアルトリウスといっしょに冒険者になった。
 貴族身分ということもあり、聖神教に属しているがそれほど熱心な信者ではない。

 幼少期から父の手ほどきで騎士としての訓練を受けていたことや年齢がアルトリウスやテミスよりも上ということもあってパーティー内でも最もレベルが高く、一番早く銅等級に昇格した。

 普段はちゃらんぽらんな振りをしているが、年齢がアルトリウス達より少し上だということや貴族出身で教養がある為、パーティー内では一番分別があり、冷静な判断もできる大人な性格をしている。(リーダーはアルトリウスだが実際のまとめ役は彼がしている。)

 防具はプレートアーマーと金属製のヒーターシールド、武器は剣を使っている。


 ◎神官 ラファエロ

 彼だけアルトリウスの村の出身ではなく、ロムルス聖神教国にある迷宮都市レムシアの出身。

 父はロムルス聖神教国の迷宮都市レムシアで神官をしており、父のような立派な神官になることが目標。
 母親がエルフの為、彼はハーフエルフ。

 美しい透き通るような長い金髪をした美少年でともすれば女の子のようにも見えかねない。
 ニケはBL小説のネタにされると可哀そうだからと、出来るだけ『腐』属性女子トリオを彼に近づけないように気を付けている。

 今は神官としては修行中の身で遍歴神官として各地を巡って修行している。
 ブレイブ・ハートのメンバーとはアンヌンで出会い、回復役が居ないと困ると判断したランスが声をかけ、パーティーに所属することになった。

 パーティーがお休みの日は、アンヌン内にある聖神教会が運営する孤児院のお手伝いや、貧民街での炊き出しなどのボランティアをしている心優しい青年。

 装備は神官用のローブとメイス。
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