サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す

海翔

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増援

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Dランクだけあって耐久力が高いが、後はこのまま全員で集中砲火すれば勝てる。
俺達は4人同時にスキルを発動して仕留めにかかる。

『グアァアァアアアア~!』

葵の『エクスプロージョン』の着弾と共に周囲にギガントオーガの断末魔の叫びが響き渡り消滅に追いやる事に成功した。
あとはロックタートル一体か。

「山沖くん、君凄いな。ダブル、いやトリプルスキルホルダーなのか? 噂で若葉さんに寄生する無能者と聞いていたから……すまない。やっぱり自分の目と耳で確かめないとダメだな」

相谷さん、俺の事を知ってるってことはもしかして同じ学園の生徒なのか?

「あの、相谷さんって」
「ああ、同じ学園の二年だ。東山も同じだよ」
「そうなんですね」
「初め君が名乗った時に噂が頭をよぎってしまって良い印象を抱かなかったんだ。すまなかった」
「いえ、良いですよ。本当の事でもありますし」
「本当の事?」
「相谷先輩、とにかく凛くんはすごいんです。無能者なんかじゃ無いですから」
「ああ、それはさっきので十分に理解出来たよ、なあ玲」
「うん、私達だけじゃギガントオーガは無理だった。助けてくれてありがとう」
「助けたっていうかレイドバトルですからね」
「それでもよ」
「はい」

まだ戦いは終わってないのでロックタートルの方に向かおうとしたその時

「嘘だろ…………」

ロックタートルのかなり後方、視線の先に三体のモンスターがいた。

「ギガントオーガ…………しかも三体」
「そんな……無理よ」

なぜ新たにここにギガントオーガが三体も現れるんだ?
元からいたのか?
いやさっきの奴の叫び声に呼ばれた?

「野崎さん、新手です!ギガントオーガ3体です。誰か一人こっちに無理ですか?」
「嘘だろ? こっちは三人でなんとか持ち堪えてるが、二人じゃ無理だぞ」

俺達が話している間にもギガントオーガはこちらに向かって来ている。
交戦状態になる迄にそれ程の猶予はない。
どうする?
どうしたらいい?
逃げる事も選択肢の一つだがそれをしてしまうと、戦力が分散して一気に呑まれる可能性も否定出来ない。
俺は葵さえ逃がせればそれでいいが、俺一人で三体の足止めをするのは、どう考えても無理だ。
しかも葵は自転車だ。自転車の速度でギガントオーガを振り切る事も不可能に思える。であれば、戦って倒し切るしか無い。

「葵、一体は俺がやる。もう一体を相谷さん達と頼めるか?」
「でも、それではもう一体が……」
「先に倒した方がもう一体をやろう。それまでは俺がなんとかする」
「凛くん、なんとかするってDランク二体ですよ!?」
「前に葵が言ってただろ。俺ならDランクのモンスター相手でも単独でどうにかなるかもって。大丈夫だ、任せろ」
「……はい。無理はしないでくださいね」
「そう言う事なので相谷さん達は葵と組んで、とにかく一体を速攻で倒してください。それまでは俺がなんとかします」
「正気か? Dランク三体だぞ……いや、それしか無いか。山沖くん頼んだ」
「はい、それじゃあ行きますよ」

出し惜しみは無しだ。ギガントオーガは頑強だがダメージは通る。であれば速攻で一体を弱らせて、その間にもう一体を仕留めるしか無い。
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