上 下
2 / 2

L’épisode 1

しおりを挟む
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

たとえば禁忌からはじまる小さな英雄譚

おくり提灯LED
ファンタジー
 ――本当は助けていたんです!  これが言えたらどれだけ楽だったか。  その日、冒険者クラン“龍へと至る道”で5年荷物持ちを勤めていたアレクセイは、あえなく解雇となった。  ずっと家族のように思っていたのに。  クランリーダーのおやっさんに、「役立たずだから出ていけ」と告げられ、仲間達も誰一人としてアレクセイを引き留めなかった。  アレクセイはもって生まれた能力、憑依で幾度となく仲間を救ってきた。でも、魂とは神に祝福されたものであり、そのものをどうこうするような力は教会が定めた禁忌。  そのことは決して言えなかった。  解雇を受け入れるしかなく、借りていた剣を返そうとしたら、役立たずが使っていた剣なんて「ゲンが悪い」と突き返される始末。  アレクセイは涙をこらえ、「皆さんは俺の憧れでしたッ」と最後に言い残して、元仲間達の元を去った。  とはいえ、つらいかなしいとばかりも言ってられない。  いきなりの無職なのだから。  そんなアレクセイが外に出ると、声をかけてくる者がいた。  白鉄騎士団団長ライヤと名乗る女性。更に、その後ろにはフードで顔を隠した長身の女性。 「ぜひ、君を我が白鉄騎士団に迎え入れたい」  まさかの騎士団への勧誘。  心が動く。だが、アレクセイは冷静に考えた。  冒険者をクビになったら、騎士団が勧誘? なんの実績もない平民を?  そんな都合のいい話あるかぁ!  詐欺だ、絶対に詐欺だ。しかも心が弱っているところを狙ってくる最低の詐欺だ。  ちくしょう! と、アレクセイはダッシュした。  二人ともが騎士の勲章をつけていることに気づかずに。  ――アレクセイの明日はどっちだ……!?  というようなはじまりの小さな英雄譚。  決して生まれてきてはならない――そんな風に定められた禁忌の少年が、居場所を見つけ、仲間として受け入れられ、そして英雄へとなってゆく物語。  小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。

至高の騎士、動きます〜転生者がこの世界をゲームと勘違いして荒らしてるので、最強騎士が分からせる〜

nagamiyuuichi
ファンタジー
人智を超えた力を持つ転生者が暴虐の限りを尽くす世界。 増大する転生者への脅威はとうとう国を一つ滅ぼすほどになり、対抗する手段を探るべく、エステリーゼ王国騎士団の召喚師であるサクヤはある日、突如異世界より現れた遺跡の調査を命じられる。 安全地帯での遺跡調査。転生者の強さの謎に後一歩で迫るかと思われたそんな時。 突如起動した遺跡により転生者が召喚され、サクヤたちは襲撃をされてしまう。 圧倒的な力の前に絶体絶命のサクヤ。 しかし、意識を手放すその瞬間、彼女を一人の騎士が救い出す。 「モブキャラだと思った? 残念‼︎ 主人公でした‼︎」 自らを至高の騎士と名乗るその騎士は、転生者を一撃で粉砕。 その後なぜかサクヤに忠誠を誓い、半ば強引に従者となる。 その後は死人を生き返らせたり、伝説の邪竜を素手で殴り飛ばしたり、台所で料理感覚でエリクサー作ったりと何をするのも規格外で空気が読めない至高の騎士。 そんな彼を従えるサクヤは、当然転生者と人間との戦いの中心に(主に至高の騎士が原因で)巻き込まれていく。 この騎士こそ、転生者達の世界で最強と語り継がれた〜理想の騎士〜であることなど知る由もなく。 ※しばらくは毎日更新予定です

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

転生したらデュラハンだった。首取れてたけど楽しく暮らしてるん。

Tempp
ファンタジー
*試しにタイトル変更(旧:デュラはんは心の友 【あらすじ】 俺、デュラハンのデュラはん。 異世界にトラック転生したら、何故かデュラハンになってた。仕事放り出してプラプラしてたら拾ってくれたのがキウィタス村のボニたん。ボニたんめっちゃええ人で、同僚から匿ってくれるん。俺は代わりに村の周りの魔物倒したりしてるん。 でもなんか最近不穏なんよな。

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

ゴブリンでも勇者になれますか?

結生
ファンタジー
 魔法は使えない、身体能力は人間以下そんなゴブリンが勇者になる!?  最強のゴブリン、ここに爆誕!  様々な種族が共存する、とある世界のとある国――。  ゴブリンであるゼルは帝国騎士の頂点である勇者に憧れていた。  帝国騎士は戦闘能力の高い者ものたちで構成されたエリート集団である。  18歳になったゼルはその帝国騎士入団試験を受ける。  全種族の中でも最弱と言われているゴブリンであるが、血の滲むような努力でそのハンデを乗り越えたゼルは入団試験に合格する。  しかし、ゼルが配属されたのは騎士団の中でも最低最悪と評判の第7師団だった。  果たして、この問題児だらけの師団の中で彼は勇者になれるのだろうか?  あ、転生とかはしてないです。

処理中です...