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04 完全アウトな案件

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自分の周りのミルク粥に足を滑って転んだら義弟のナニを掴んでいた。

「ぎょえええ~~~⁉」

「なっ⁉急に動かさないで下さいっ‼」

ボンッ‼

突如、義弟が叫んだと同時に自分達の直ぐ側にあるキャビネットの上の何かが爆発した。

プスプスと焦げついた何かを見るとまたゾクリッとして嫌な汗が伝う。

先ほどから爆発しているのはどう考えても義弟の魔法。

やべぇ、下手したら私も爆発させられる……。

「い、いつまでも掴んでいるんですか⁉離して下さい‼」

「ご、ごめんっ‼」

慌てて手を引っ込める。

「っつ……‼」

私たちの間には地獄のような変な空気が流れる。

ここは何か小粋な言葉を言うべきか?

私はグッと親指を立てる。

「ナイスっ☆……?」

ボンッ‼

……おっと、焦げ臭いぞ。

あぁ、神様こんなことがまかり通るのでしょうか。

水攻めの次は火攻めですか。

再び死を覚悟した瞬間、扉が勢いよく開けられた。

「タオルをお持ちしまし……ふぇぇええ⁉」

今度は何故か大量のタオルを持ってきたネロリが顔を真っ赤に染めていた。

反射的に顔を手で覆い隠し、指の間からチラチラとこちらを伺っている。

「はにゃーん、わ、私ったらお楽しみ中に………‼」

お楽しみ?

絶賛死にかけなのに?

そこで改めて自分が置かれている状況に気づく。

密室に年若い男女が二人。

一人は下着姿でしかも覆い被さっている。

……うん、これ完全アウトだわ。
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