人の心は深い闇

紅那

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第1章

再確認

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「おーい?こはる?朝だよー?」
と急に声がして飛び起きた…時。

ゴツン!!

と音がして目の前が真っ暗で星が飛んでた。
痛いし、おでこは熱くなってじーんと痛みを訴えてくるし、痛いし。
痛いし!!!
痛みの反動でベットに仰向けになる…が、勢いがありすぎて。。まさかのベットのクッションじゃないところに後頭部を打った。

ゴン!

あああああああ!!!
おでこも痛いし後頭部も痛いし、もう何が何だか分からなくなって頭を抱えて横になって悶絶した。
あああぁぁぁぁぁ…なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉ…いたい………ぃぃぃいいい!!!!


「っは。。だ、大丈夫?ごめんね、こはる」
と痛みを堪えるお兄ちゃんの声が布団にさえぎられてくぐもって聞こえる。
けど、痛みで口を開きたくもないから、
「………痛い。」
とだけ言って口を閉じた。
「保冷剤、あるよ。冷やそ?」
とそう言ってきたけど頭の中が痛い。ので。ので!
布団の中から手を出してバツ印を作った。
多分それだけでお兄ちゃんは分かってくれると思うから。

「分かった。保冷剤置いとくね、タオルと一緒に。それと…出来れば下に降りてきて欲しいな」
とそう言って扉を閉める音が布団の外で聞こえた。

やっぱり…お兄ちゃんは優しいな
とそう思える程度には痛みが収まって来てた。
その事に少し安堵した。


大事にならなくてよかったなって思った。
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