また、どこかで

「また、あしたね」
そう言って君は消えた。
僕はひとりぼっちで公園に佇んでいた。
トントントンっとボールが弾む音が余計に虚しく思えた。

「また、こんどね」
そう言ってあいつは消えた。
私はひとりぼっちで部屋の中に佇んでいた。
何故だか、急にヒグラシの音が大きく聞こえだした。


そう。これはあの頃の「「僕ら」」の物語だ。
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