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しおりを挟む「…っお願いやめて、…いた、痛いの、っ」
「…こんなに濡れてるのに?ならもっとほぐさなきゃ駄目だな」
「ち…っ、ぅ、ぁ、あ…っ」
馬鹿にしたように言って、彼はわたしをほぐす。
わたしの両手はほどかれたスカーフで高くまとめられ、足はみっともないほど開かれている。
激しく動かされて、無意識に身体が跳ねる意味をわたしは知らない。
親指がぐりぐりと押し潰すように動くたび、お腹の奥が縮まってゆく。
くちゅ、ぐちゅ、と音と一緒に溢れるのははしたない声。
汗と涙に塗れながら必死に押さえようとするけれど、彼はそれをゆるさないと言ってるみたいに逸らした視線を引き戻しわたしを見つめて、執拗にくり返す。
「っあ、ゃ、あっ、」
「よくなってきたろ?指喰い千切られそう。
ナカぐちゃぐちゃになってるし」
「ぁ、あっ、あ…っ、やだ…っ」
「やだじゃなくて。イきそうなんだろ、レイラ」
「っ、」
見つめられて名前を呼ばれれば、お腹の奥が、切なくなる。
彼はそれを知っているみたいに、くり返す。
「……レイラ」
深く、覆い被さって。
彼の銀糸が、頬にふれた。
空っぽになったと思ったのはほんのわずか。
「お前は、」
「…っ…っ、ッーー!」
耳もとで囁かれて、
「好きでもないやつに犯されて、イくんだろ?」
苦しいほどの痛みに、貫かれた。
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