不良が多い元男子校に通うよ

あおい夜

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一章 学校に通うよ

兄妹との仲はかなり良いよ

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 学校が終わり家に帰ったけど今日も私が一番早く帰って来たみたいで誰も居ない。
多分もう少し待てば兄妹は帰って来るだろう。
両親は仕事で今日から何日か家に帰って来ない。

“ガチャ”
「ただいま」
「ふぅ、まったく疲れたわぁ~」
「、、、、しずく?」

どうやら兄妹達は揃って帰って来た様だ。
私は心配性の兄妹達の為に素早く玄関に向かった。
(けど珍しいなぁ?もう少し遅くなると思ったんだが?)

「お帰り」
「ただいま、しずく」
「それにしても今日は早かったな?いつもならもう少し遅くなるはずだと思ったんだが?」
「ああ。今日も教師達や生徒達に引き留められたから本当はもう少し遅くなるはずだったけど」
「けど?」
「入学式と引っ越しで疲れてると言って離してもらった」
「あれ?そっちも?僕達も引き留められたんだけど同じように断って帰って来たんだ」
「絶対に私とコイツが一緒の時を狙って引き留めたわあいつら」

と言いながらリビングに向かう私の兄妹を紹介しよう。
一番上の兄で長男の“水源(すいげん)”は前に言った通りかなり頭が良い優しげで爽やかな見た目をしているかなりのイケメンだ。
おっとりしていて優しげな話し方をする。
二番目の水源の双子の妹で長女の“いずみ”はかなり人気のモデルでおっとりしていて優しげな見た目をしているが性格は見た目とは正反対で姐御みたいな性格をしている。
キッパリとしていてサッパリした話し方をする。
三番目の私の双子の兄で次男の“海(うみ)”はかなりの美人な男だが美少女というような可愛げな見た目ではなく冷たい感じの美人風な見た目をしていて私達以外にはかなり冷たい感じだ。
淡々とした話し方をする。
この三人が私の自慢しても足りないくらい自慢な私の兄妹だ。

「しずくは?」
「ん?特に何も無かったけど?自己紹介したくらいかな?」
「そう」
「しずくとだけ学校が離れちゃったから僕達は心配だよ」
「何かあったら直ぐに言いなさいよ?」
「ああ、分かったよ」

私は海と手を繋ぎながら兄に頭を撫でられ姉に抱きつかれるようにしながらリビングまで歩いた。
(心配性だな。だが今通ってる学校の事は言えないな、、、、不良が多い元男子校に通ってるなんて言ったらどうなるやら)

「ほら、しずくこっちに座って?」
「ああ」

私は兄に言われてリビングのソファーに座っている兄の上に座った。
私の横には手を繋いだまま一緒に座った海と私が座ったと同時に私の太ももに頭を置いた姉が居る。
これがいつも私達兄妹四人で居る時の体制だ。

「まぁ今日は海も水兄(すいにぃ)もいず姉(いずねぇ)もお疲れさん」
「うん」
「ありがとう」
「しずくにこうして貰えれば私達は直ぐに元気になるからね」
「そうか?私もみんなにこうして貰えれば嬉しいから良いけど」
「本当に僕達の妹は可愛いね?」
「私達も凄く嬉しいさ」
「しずく」
「ん?なんだ?海」
「一緒に寝るの今日はボクの番だ」
「ああ、そうだな前はいず姉だったから今日は海だな」
「忘れて無いなら良い」

私達兄妹は一緒に寝ている。
小さな頃は四人一緒に寝ていたが大きくなった今は二人一組で寝ているので今日の組み合わせは私と海、水兄といず姉だ。
ちなみにお風呂も寝るのと同じく一緒に入る。
(このあとは海と一緒に風呂に入って夕飯食べて後は少しダラダラしたら海と一緒に寝るだけか、、、今日はみんな一緒だから嬉しいな)

「ほら、先に海としずくがお風呂入りなよ」
「私達は後で入るからどうぞお先に~」
「ん、分かった。行こうしずく」
「ああ、先に風呂の用意しとかないとな」

私は普通に仲が良い兄妹はこれくらい普通にしている事だと思って何も疑問に思った事は無い。
水兄もいず姉も海も忙しくたまに家に帰って来れない事と度々あるので兄妹みんなが集まるのは実に3日ぶりだったのもあってとても嬉しかったのだ。

兄妹は昔から目立って居たので友達も多いが(海は性格上ほとんど居ないが)その兄妹と一緒に居た私はどちらかというと、そんな兄妹達の側に居られてズルいという理不尽極まりない事で嫉妬の対象になっていたので友達はゼロだ。
なので普通の兄妹はこんな事(一緒に風呂入ったり一緒に寝たりかなりベタベタする事)を絶対にしない事を知らなかった。

そう、私は自分がそうなのは自覚していたが兄妹達もかなりのブラコン、シスコンなのを全然知らなかったのだ。





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