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六章 昔の話
第115話(何故、気づかない?)
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その後も鈴の兄さんと協力しながら2人をくっ付けようとした。
数ヶ月前 葵視点
(いっっっっさい!気づかないな??)
鈴の兄さんと協力しながら様々なことをしたのだが、どちらも一切気がつかない。
例えば、服を白兄が直々に直すのは兄さんだけだと言っても、兄さんが警戒しないで近くに居るのや隣を許すのは白兄だけだと言っても笑って『そうか』と言うばかりだった。
「、、、しかも、兄さんは『葵にならもっと優しくしてやるんだろうな』とか言いやがる。白兄も白兄で『幼馴染みで葵が好きだというだけでそこまで許すとは紅は本当に葵が好きだな。鈴矢にも警戒しないで隣を許すのはそのお陰だろうな』とか言いやがる、、、これはオレがいけないのか?オレが居るからややこしくなってねぇか?」
「いやいやいや!?そんなこと絶対にねぇから!!ナニがあっても紅達にそんなこと言うなよ?葵ちゃんがそんなこと思ってたと知ったら、アイツら比喩でなく死ぬぞ!!」
「そうか?、、、いや、そうだな、、、兄さん達もオレが兄さん達を好きなのと同じくらい好きだったら悲しくなるだろうから言わねぇよ」
「ああ、そうしてくれ。あと、アイツらは葵ちゃんのこと葵ちゃんが想ってる思いより底無しでドロドロの天井無しの好きだから比べ物にならないと思うぜ」
「底無しなのに天井無し??、、、まぁ、好かれてる自覚はあるから言わないが、、、そこまでか??」
「あ~、、、うん、、、(オレが言えた立場じゃないが、あそこまであからさまに過保護で愛されてるのにそれくらいの自覚しかないのか~、、、まぁ、そう育てたのはオレ達だからなんも言えないんだが)、、、まぁ、かなり好きだと思うよ?だから本当に言わないようにしろよ?」
「??、、、ああ、分かった」
「で、次はどうするか決めてるのか?」
今日も鈴の兄さんに相談というか愚痴というかをしていたところだった。
「いや、、、一つだけやりたい事があるんだが」
「やりたい事?」
「ああ。その、あ~、、、兄さん達には駄目だと言われそうだから鈴の兄さんに協力してもらいたいんだが」
「紅達が駄目?、、、どんなこと?」
「兄さんと白兄を2人だけにしたいんだが」
「アイツらが2人っきりになるのは何回かあるだろ?」
「いや、そうなんだが、、、兄さんと白兄の2人を学園の帰りに2人っきりでデートさせたいんだが、それをするにはオレが1人で帰る必要があ、」
「駄目だ」
「鈴の兄さん?」
「葵ちゃんが1人で帰るのをオレやあの2人が許すとおもう?」
「、、、。」
この相談をする時は絶対に反対されるだろうとは思った。
だが、兄さん達は一回だけでもオレと離れて2人っきりで帰りながら隣に居る相手が自分にとってどんなに大切で大事なのかを再確認して欲しいのだ。
「、、、鈴の兄さんとなら大丈夫だと思うんだが」
「??、、、何が?」
「その、、、オレが1人で帰るのは兄さん達や鈴の兄さんに反対されると思ったから、、、鈴の兄さんがオレと一緒に帰ってくれるなら2人は許すんじゃないかと思ったんだが」
「、、、オレが、葵ちゃんと、2人で、帰る?」
「ああ、そうだ。それなら兄さん達は納得して2人っきりでデートしてくれると思って鈴の兄さんに相談しようと思ったんだが、、、鈴の兄さんは嫌、、か?」
「っ~、、、全然!嫌な訳ないじゃん!!」
「そ、そうか。それなら良かった (そんなに大声で言うほどのことなのか?、、、オレは嬉しいが)」
「それで、何時にするんだ?」
「え?あ、ああ、なるべく早い方が良いと思ってるんだが、、、鈴の兄さんは何時なら大丈夫だ?」
「あ~ (明日はアイツから情報収集しねぇといけねぇから)、、、2日後くらいなら」
「なら、その日に2人を説得するのを手伝ってくれねぇか?」
「勿論、良いぜ」
そしてその2日後にかなりゴネられたが兄さん達を説得してデートさせた。
現在 昼 大広間
「兄さん達はその時ナニかあったらしくてな? (ゲームやったから私はナニがあったか知ってるけど)オレには教えてくれねぇが、だんだんと良い感じになっていったんだが、、、な」
「まだナニかあったの?」
「その様子だと紅がウダウダとヘタレみたいなことになってなかなか進まなかったんじゃない?」
ゲームをやっていてその後の展開を知ってる菫と暗がノリよく聞いてきた。
というか、暗はズバッとその後のことを辛辣に言ってきた。
数ヶ月前 葵視点
(いっっっっさい!気づかないな??)
鈴の兄さんと協力しながら様々なことをしたのだが、どちらも一切気がつかない。
例えば、服を白兄が直々に直すのは兄さんだけだと言っても、兄さんが警戒しないで近くに居るのや隣を許すのは白兄だけだと言っても笑って『そうか』と言うばかりだった。
「、、、しかも、兄さんは『葵にならもっと優しくしてやるんだろうな』とか言いやがる。白兄も白兄で『幼馴染みで葵が好きだというだけでそこまで許すとは紅は本当に葵が好きだな。鈴矢にも警戒しないで隣を許すのはそのお陰だろうな』とか言いやがる、、、これはオレがいけないのか?オレが居るからややこしくなってねぇか?」
「いやいやいや!?そんなこと絶対にねぇから!!ナニがあっても紅達にそんなこと言うなよ?葵ちゃんがそんなこと思ってたと知ったら、アイツら比喩でなく死ぬぞ!!」
「そうか?、、、いや、そうだな、、、兄さん達もオレが兄さん達を好きなのと同じくらい好きだったら悲しくなるだろうから言わねぇよ」
「ああ、そうしてくれ。あと、アイツらは葵ちゃんのこと葵ちゃんが想ってる思いより底無しでドロドロの天井無しの好きだから比べ物にならないと思うぜ」
「底無しなのに天井無し??、、、まぁ、好かれてる自覚はあるから言わないが、、、そこまでか??」
「あ~、、、うん、、、(オレが言えた立場じゃないが、あそこまであからさまに過保護で愛されてるのにそれくらいの自覚しかないのか~、、、まぁ、そう育てたのはオレ達だからなんも言えないんだが)、、、まぁ、かなり好きだと思うよ?だから本当に言わないようにしろよ?」
「??、、、ああ、分かった」
「で、次はどうするか決めてるのか?」
今日も鈴の兄さんに相談というか愚痴というかをしていたところだった。
「いや、、、一つだけやりたい事があるんだが」
「やりたい事?」
「ああ。その、あ~、、、兄さん達には駄目だと言われそうだから鈴の兄さんに協力してもらいたいんだが」
「紅達が駄目?、、、どんなこと?」
「兄さんと白兄を2人だけにしたいんだが」
「アイツらが2人っきりになるのは何回かあるだろ?」
「いや、そうなんだが、、、兄さんと白兄の2人を学園の帰りに2人っきりでデートさせたいんだが、それをするにはオレが1人で帰る必要があ、」
「駄目だ」
「鈴の兄さん?」
「葵ちゃんが1人で帰るのをオレやあの2人が許すとおもう?」
「、、、。」
この相談をする時は絶対に反対されるだろうとは思った。
だが、兄さん達は一回だけでもオレと離れて2人っきりで帰りながら隣に居る相手が自分にとってどんなに大切で大事なのかを再確認して欲しいのだ。
「、、、鈴の兄さんとなら大丈夫だと思うんだが」
「??、、、何が?」
「その、、、オレが1人で帰るのは兄さん達や鈴の兄さんに反対されると思ったから、、、鈴の兄さんがオレと一緒に帰ってくれるなら2人は許すんじゃないかと思ったんだが」
「、、、オレが、葵ちゃんと、2人で、帰る?」
「ああ、そうだ。それなら兄さん達は納得して2人っきりでデートしてくれると思って鈴の兄さんに相談しようと思ったんだが、、、鈴の兄さんは嫌、、か?」
「っ~、、、全然!嫌な訳ないじゃん!!」
「そ、そうか。それなら良かった (そんなに大声で言うほどのことなのか?、、、オレは嬉しいが)」
「それで、何時にするんだ?」
「え?あ、ああ、なるべく早い方が良いと思ってるんだが、、、鈴の兄さんは何時なら大丈夫だ?」
「あ~ (明日はアイツから情報収集しねぇといけねぇから)、、、2日後くらいなら」
「なら、その日に2人を説得するのを手伝ってくれねぇか?」
「勿論、良いぜ」
そしてその2日後にかなりゴネられたが兄さん達を説得してデートさせた。
現在 昼 大広間
「兄さん達はその時ナニかあったらしくてな? (ゲームやったから私はナニがあったか知ってるけど)オレには教えてくれねぇが、だんだんと良い感じになっていったんだが、、、な」
「まだナニかあったの?」
「その様子だと紅がウダウダとヘタレみたいなことになってなかなか進まなかったんじゃない?」
ゲームをやっていてその後の展開を知ってる菫と暗がノリよく聞いてきた。
というか、暗はズバッとその後のことを辛辣に言ってきた。
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