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六章 昔の話
第114話(主人公の鈍感補正をここで発揮しなくていい!)
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あの時知った白兄と兄さんの事を目の前の鈴の兄さんに説明した。
鈴の兄さんは目を見開き驚いた表情で言った。
「え?アレで気づいてねぇの?マジで?白銀はともかく紅も?マジで?あんな日常的にイチャイチャしてんのに?」
「ああ、、、あんなに夫婦みたいなやり取りをしているのにだ」
「マジで?」
「マジだ」
鈴の兄さんの混乱状態は他人事ではない。
オレもかなり混乱したので、鈴の兄さんが落ち着くまで少し待つ。
「マジか~、、、アレで?、、、白銀はともかく紅が?、、、気づいてねぇのにあんなに自分のモノだってアピールしてたのか?マジで?」
「まぁ、兄さんが白兄を誰かにやる事なんてあり得ないからな」
「あ~、、、まぁ、紅はそうだろうな」
鈴の兄さんが少し落ち着いてきたのでオレは本題を言った。
「それで、鈴の兄さんに相談ってのはあの2人をどうやって早急にくっ付けるかなんだが」
「いや、どっちかがコクれば直ぐ終わるだろ?」
「、、、未だにアレなのにか?アレなのにどちらもまだ告白の『こ』もしてねぇぞアレは」
「、、、あ~、、、無理か」
「理想は兄さんから告白することなんだが」
「まぁ、白銀よりはする可能性が高いしな」
「白兄は告白どころか見守る体勢だからな」
その日は混乱が勝って冷静に考えることが無理だとなったのでまた次の日に日を改めることにした。
現在 昼、大広間
ここまで話すとみんな驚愕した顔をして私を見ていた。
ちなみに、鈴の兄さんは苦笑いをしていて、兄さんと白兄は床(畳だけど)に沈んで顔を上げない。
「え?アレで?え?ボ、ボクと付き合った時にはもう2人は付き合ってたんだよね?」
「、、、いや、この中で兄さんと一番最初に付き合ったのは緑さんだ」
「え?マジで?あの時まだ2人は付き合ってなかったの?アレで?ボクはもう2人は昔からの仲なんだと、、、アレで?」
「ちなみにだが、兄さんが付き合った順は緑さん→黒さん→紫さん→白兄だからな?」
「え?最後?アレで?ぼくが最後に紅と付き合ったんだと思ってた、、、アレで?」
「ああ、紫さんの後だ」
そこまで言うとみんなは混乱状態になった。
(いや、分かるよ?スッゴク分かるよ?私も葵に成ってから初めて知った驚愕的な事実だったからね?アレで、あんなにイチャイチャラブラブしてて付き合ってないとは誰も思わないよね!けど、けどね?兄さんは兄さんはね、)
「オレが出会って友人として親しくなった時にはコイツらはもう夫婦なんだと、、、は?アレで付き合ってなかった?それどころかお互いの想いにも気づいてなかった?アレでか?」
「ああ、兄さんは白兄にだけ何故か、何故か!酷く鈍感でな」
「いや~、、、オレも紅が白銀にだけ!あそこまで鈍感だとは思ってなかったからな」
そう、何故か兄さんは白兄にだけ主人公補正『鈍感』を発揮していた。
(いやいやいや!なんでピンポイントで白兄にだけ発揮したのかな?一番発揮しちゃダメな人に何で?そこで主人公補正を発揮しなくていいよね?)
「それから、オレと鈴の兄さんは色々とやった」
「あ~、、、うん、色々、、、うん、本当に色々やったな」
「例えば、兄さんと白兄を2人っきりでデートさせるためにオレと別れて帰らせたり (葵の鈴矢への片思いが明らかになる場面)したんだが、その時は何故かオレが兄さん達2人で帰って欲しいとお願いしたあとに、鈴の兄さんが絶対に安全に家まで送ると約束してなんとかデートさせれたな?2人はオレを心配し過ぎだと思うんだが?」
「いや、アレはそうなるよ?葵ちゃん、あの時1人で帰ろうと思ってただろ?」
「ああ、兄さん達2人をどうしてもデートさせたかったからな?」
「はぁ、、、この2人が大事な大事な葵ちゃんを1人で帰らせるはずないじゃん。オレが居なかったら絶対にデートはしなかったよこの2人。オレも葵ちゃんを1人で帰すなんて絶対にさせなかったしな」
「??オレは男だぞ?しかも成人男性だぞ?」
「葵ちゃんが何歳でも!性別がなんでも!オレ達が大事な葵ちゃんを1人にさせるはずねぇだろ?」
この世の常識だろ?って顔しながら鈴の兄さんはそう言うし、兄さん達も当たり前のことだろ?って顔で頷いていたので私はモヤモヤしながらも(否定したら面倒臭そうだから)頷いておいた。
(ま、まぁ?葵は可愛いし?兄さん達は超絶ブラコンだから?葵を心配するのも分かるし?、、、??、、、葵は普通に強いからそこらの奴ら(雑魚)なんかに負けないと思うんだけど?まぁ、兄さん達と比べたら弱いけど、、、え?私が変なの?)
「まぁ、それはいい。話の続きだ」
そして私は気分を切り替えてからみんなに昔話の続きを話した。
鈴の兄さんは目を見開き驚いた表情で言った。
「え?アレで気づいてねぇの?マジで?白銀はともかく紅も?マジで?あんな日常的にイチャイチャしてんのに?」
「ああ、、、あんなに夫婦みたいなやり取りをしているのにだ」
「マジで?」
「マジだ」
鈴の兄さんの混乱状態は他人事ではない。
オレもかなり混乱したので、鈴の兄さんが落ち着くまで少し待つ。
「マジか~、、、アレで?、、、白銀はともかく紅が?、、、気づいてねぇのにあんなに自分のモノだってアピールしてたのか?マジで?」
「まぁ、兄さんが白兄を誰かにやる事なんてあり得ないからな」
「あ~、、、まぁ、紅はそうだろうな」
鈴の兄さんが少し落ち着いてきたのでオレは本題を言った。
「それで、鈴の兄さんに相談ってのはあの2人をどうやって早急にくっ付けるかなんだが」
「いや、どっちかがコクれば直ぐ終わるだろ?」
「、、、未だにアレなのにか?アレなのにどちらもまだ告白の『こ』もしてねぇぞアレは」
「、、、あ~、、、無理か」
「理想は兄さんから告白することなんだが」
「まぁ、白銀よりはする可能性が高いしな」
「白兄は告白どころか見守る体勢だからな」
その日は混乱が勝って冷静に考えることが無理だとなったのでまた次の日に日を改めることにした。
現在 昼、大広間
ここまで話すとみんな驚愕した顔をして私を見ていた。
ちなみに、鈴の兄さんは苦笑いをしていて、兄さんと白兄は床(畳だけど)に沈んで顔を上げない。
「え?アレで?え?ボ、ボクと付き合った時にはもう2人は付き合ってたんだよね?」
「、、、いや、この中で兄さんと一番最初に付き合ったのは緑さんだ」
「え?マジで?あの時まだ2人は付き合ってなかったの?アレで?ボクはもう2人は昔からの仲なんだと、、、アレで?」
「ちなみにだが、兄さんが付き合った順は緑さん→黒さん→紫さん→白兄だからな?」
「え?最後?アレで?ぼくが最後に紅と付き合ったんだと思ってた、、、アレで?」
「ああ、紫さんの後だ」
そこまで言うとみんなは混乱状態になった。
(いや、分かるよ?スッゴク分かるよ?私も葵に成ってから初めて知った驚愕的な事実だったからね?アレで、あんなにイチャイチャラブラブしてて付き合ってないとは誰も思わないよね!けど、けどね?兄さんは兄さんはね、)
「オレが出会って友人として親しくなった時にはコイツらはもう夫婦なんだと、、、は?アレで付き合ってなかった?それどころかお互いの想いにも気づいてなかった?アレでか?」
「ああ、兄さんは白兄にだけ何故か、何故か!酷く鈍感でな」
「いや~、、、オレも紅が白銀にだけ!あそこまで鈍感だとは思ってなかったからな」
そう、何故か兄さんは白兄にだけ主人公補正『鈍感』を発揮していた。
(いやいやいや!なんでピンポイントで白兄にだけ発揮したのかな?一番発揮しちゃダメな人に何で?そこで主人公補正を発揮しなくていいよね?)
「それから、オレと鈴の兄さんは色々とやった」
「あ~、、、うん、色々、、、うん、本当に色々やったな」
「例えば、兄さんと白兄を2人っきりでデートさせるためにオレと別れて帰らせたり (葵の鈴矢への片思いが明らかになる場面)したんだが、その時は何故かオレが兄さん達2人で帰って欲しいとお願いしたあとに、鈴の兄さんが絶対に安全に家まで送ると約束してなんとかデートさせれたな?2人はオレを心配し過ぎだと思うんだが?」
「いや、アレはそうなるよ?葵ちゃん、あの時1人で帰ろうと思ってただろ?」
「ああ、兄さん達2人をどうしてもデートさせたかったからな?」
「はぁ、、、この2人が大事な大事な葵ちゃんを1人で帰らせるはずないじゃん。オレが居なかったら絶対にデートはしなかったよこの2人。オレも葵ちゃんを1人で帰すなんて絶対にさせなかったしな」
「??オレは男だぞ?しかも成人男性だぞ?」
「葵ちゃんが何歳でも!性別がなんでも!オレ達が大事な葵ちゃんを1人にさせるはずねぇだろ?」
この世の常識だろ?って顔しながら鈴の兄さんはそう言うし、兄さん達も当たり前のことだろ?って顔で頷いていたので私はモヤモヤしながらも(否定したら面倒臭そうだから)頷いておいた。
(ま、まぁ?葵は可愛いし?兄さん達は超絶ブラコンだから?葵を心配するのも分かるし?、、、??、、、葵は普通に強いからそこらの奴ら(雑魚)なんかに負けないと思うんだけど?まぁ、兄さん達と比べたら弱いけど、、、え?私が変なの?)
「まぁ、それはいい。話の続きだ」
そして私は気分を切り替えてからみんなに昔話の続きを話した。
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