166 / 167
六章 昔の話
第114話(主人公の鈍感補正をここで発揮しなくていい!)
しおりを挟む
あの時知った白兄と兄さんの事を目の前の鈴の兄さんに説明した。
鈴の兄さんは目を見開き驚いた表情で言った。
「え?アレで気づいてねぇの?マジで?白銀はともかく紅も?マジで?あんな日常的にイチャイチャしてんのに?」
「ああ、、、あんなに夫婦みたいなやり取りをしているのにだ」
「マジで?」
「マジだ」
鈴の兄さんの混乱状態は他人事ではない。
オレもかなり混乱したので、鈴の兄さんが落ち着くまで少し待つ。
「マジか~、、、アレで?、、、白銀はともかく紅が?、、、気づいてねぇのにあんなに自分のモノだってアピールしてたのか?マジで?」
「まぁ、兄さんが白兄を誰かにやる事なんてあり得ないからな」
「あ~、、、まぁ、紅はそうだろうな」
鈴の兄さんが少し落ち着いてきたのでオレは本題を言った。
「それで、鈴の兄さんに相談ってのはあの2人をどうやって早急にくっ付けるかなんだが」
「いや、どっちかがコクれば直ぐ終わるだろ?」
「、、、未だにアレなのにか?アレなのにどちらもまだ告白の『こ』もしてねぇぞアレは」
「、、、あ~、、、無理か」
「理想は兄さんから告白することなんだが」
「まぁ、白銀よりはする可能性が高いしな」
「白兄は告白どころか見守る体勢だからな」
その日は混乱が勝って冷静に考えることが無理だとなったのでまた次の日に日を改めることにした。
現在 昼、大広間
ここまで話すとみんな驚愕した顔をして私を見ていた。
ちなみに、鈴の兄さんは苦笑いをしていて、兄さんと白兄は床(畳だけど)に沈んで顔を上げない。
「え?アレで?え?ボ、ボクと付き合った時にはもう2人は付き合ってたんだよね?」
「、、、いや、この中で兄さんと一番最初に付き合ったのは緑さんだ」
「え?マジで?あの時まだ2人は付き合ってなかったの?アレで?ボクはもう2人は昔からの仲なんだと、、、アレで?」
「ちなみにだが、兄さんが付き合った順は緑さん→黒さん→紫さん→白兄だからな?」
「え?最後?アレで?ぼくが最後に紅と付き合ったんだと思ってた、、、アレで?」
「ああ、紫さんの後だ」
そこまで言うとみんなは混乱状態になった。
(いや、分かるよ?スッゴク分かるよ?私も葵に成ってから初めて知った驚愕的な事実だったからね?アレで、あんなにイチャイチャラブラブしてて付き合ってないとは誰も思わないよね!けど、けどね?兄さんは兄さんはね、)
「オレが出会って友人として親しくなった時にはコイツらはもう夫婦なんだと、、、は?アレで付き合ってなかった?それどころかお互いの想いにも気づいてなかった?アレでか?」
「ああ、兄さんは白兄にだけ何故か、何故か!酷く鈍感でな」
「いや~、、、オレも紅が白銀にだけ!あそこまで鈍感だとは思ってなかったからな」
そう、何故か兄さんは白兄にだけ主人公補正『鈍感』を発揮していた。
(いやいやいや!なんでピンポイントで白兄にだけ発揮したのかな?一番発揮しちゃダメな人に何で?そこで主人公補正を発揮しなくていいよね?)
「それから、オレと鈴の兄さんは色々とやった」
「あ~、、、うん、色々、、、うん、本当に色々やったな」
「例えば、兄さんと白兄を2人っきりでデートさせるためにオレと別れて帰らせたり (葵の鈴矢への片思いが明らかになる場面)したんだが、その時は何故かオレが兄さん達2人で帰って欲しいとお願いしたあとに、鈴の兄さんが絶対に安全に家まで送ると約束してなんとかデートさせれたな?2人はオレを心配し過ぎだと思うんだが?」
「いや、アレはそうなるよ?葵ちゃん、あの時1人で帰ろうと思ってただろ?」
「ああ、兄さん達2人をどうしてもデートさせたかったからな?」
「はぁ、、、この2人が大事な大事な葵ちゃんを1人で帰らせるはずないじゃん。オレが居なかったら絶対にデートはしなかったよこの2人。オレも葵ちゃんを1人で帰すなんて絶対にさせなかったしな」
「??オレは男だぞ?しかも成人男性だぞ?」
「葵ちゃんが何歳でも!性別がなんでも!オレ達が大事な葵ちゃんを1人にさせるはずねぇだろ?」
この世の常識だろ?って顔しながら鈴の兄さんはそう言うし、兄さん達も当たり前のことだろ?って顔で頷いていたので私はモヤモヤしながらも(否定したら面倒臭そうだから)頷いておいた。
(ま、まぁ?葵は可愛いし?兄さん達は超絶ブラコンだから?葵を心配するのも分かるし?、、、??、、、葵は普通に強いからそこらの奴ら(雑魚)なんかに負けないと思うんだけど?まぁ、兄さん達と比べたら弱いけど、、、え?私が変なの?)
「まぁ、それはいい。話の続きだ」
そして私は気分を切り替えてからみんなに昔話の続きを話した。
鈴の兄さんは目を見開き驚いた表情で言った。
「え?アレで気づいてねぇの?マジで?白銀はともかく紅も?マジで?あんな日常的にイチャイチャしてんのに?」
「ああ、、、あんなに夫婦みたいなやり取りをしているのにだ」
「マジで?」
「マジだ」
鈴の兄さんの混乱状態は他人事ではない。
オレもかなり混乱したので、鈴の兄さんが落ち着くまで少し待つ。
「マジか~、、、アレで?、、、白銀はともかく紅が?、、、気づいてねぇのにあんなに自分のモノだってアピールしてたのか?マジで?」
「まぁ、兄さんが白兄を誰かにやる事なんてあり得ないからな」
「あ~、、、まぁ、紅はそうだろうな」
鈴の兄さんが少し落ち着いてきたのでオレは本題を言った。
「それで、鈴の兄さんに相談ってのはあの2人をどうやって早急にくっ付けるかなんだが」
「いや、どっちかがコクれば直ぐ終わるだろ?」
「、、、未だにアレなのにか?アレなのにどちらもまだ告白の『こ』もしてねぇぞアレは」
「、、、あ~、、、無理か」
「理想は兄さんから告白することなんだが」
「まぁ、白銀よりはする可能性が高いしな」
「白兄は告白どころか見守る体勢だからな」
その日は混乱が勝って冷静に考えることが無理だとなったのでまた次の日に日を改めることにした。
現在 昼、大広間
ここまで話すとみんな驚愕した顔をして私を見ていた。
ちなみに、鈴の兄さんは苦笑いをしていて、兄さんと白兄は床(畳だけど)に沈んで顔を上げない。
「え?アレで?え?ボ、ボクと付き合った時にはもう2人は付き合ってたんだよね?」
「、、、いや、この中で兄さんと一番最初に付き合ったのは緑さんだ」
「え?マジで?あの時まだ2人は付き合ってなかったの?アレで?ボクはもう2人は昔からの仲なんだと、、、アレで?」
「ちなみにだが、兄さんが付き合った順は緑さん→黒さん→紫さん→白兄だからな?」
「え?最後?アレで?ぼくが最後に紅と付き合ったんだと思ってた、、、アレで?」
「ああ、紫さんの後だ」
そこまで言うとみんなは混乱状態になった。
(いや、分かるよ?スッゴク分かるよ?私も葵に成ってから初めて知った驚愕的な事実だったからね?アレで、あんなにイチャイチャラブラブしてて付き合ってないとは誰も思わないよね!けど、けどね?兄さんは兄さんはね、)
「オレが出会って友人として親しくなった時にはコイツらはもう夫婦なんだと、、、は?アレで付き合ってなかった?それどころかお互いの想いにも気づいてなかった?アレでか?」
「ああ、兄さんは白兄にだけ何故か、何故か!酷く鈍感でな」
「いや~、、、オレも紅が白銀にだけ!あそこまで鈍感だとは思ってなかったからな」
そう、何故か兄さんは白兄にだけ主人公補正『鈍感』を発揮していた。
(いやいやいや!なんでピンポイントで白兄にだけ発揮したのかな?一番発揮しちゃダメな人に何で?そこで主人公補正を発揮しなくていいよね?)
「それから、オレと鈴の兄さんは色々とやった」
「あ~、、、うん、色々、、、うん、本当に色々やったな」
「例えば、兄さんと白兄を2人っきりでデートさせるためにオレと別れて帰らせたり (葵の鈴矢への片思いが明らかになる場面)したんだが、その時は何故かオレが兄さん達2人で帰って欲しいとお願いしたあとに、鈴の兄さんが絶対に安全に家まで送ると約束してなんとかデートさせれたな?2人はオレを心配し過ぎだと思うんだが?」
「いや、アレはそうなるよ?葵ちゃん、あの時1人で帰ろうと思ってただろ?」
「ああ、兄さん達2人をどうしてもデートさせたかったからな?」
「はぁ、、、この2人が大事な大事な葵ちゃんを1人で帰らせるはずないじゃん。オレが居なかったら絶対にデートはしなかったよこの2人。オレも葵ちゃんを1人で帰すなんて絶対にさせなかったしな」
「??オレは男だぞ?しかも成人男性だぞ?」
「葵ちゃんが何歳でも!性別がなんでも!オレ達が大事な葵ちゃんを1人にさせるはずねぇだろ?」
この世の常識だろ?って顔しながら鈴の兄さんはそう言うし、兄さん達も当たり前のことだろ?って顔で頷いていたので私はモヤモヤしながらも(否定したら面倒臭そうだから)頷いておいた。
(ま、まぁ?葵は可愛いし?兄さん達は超絶ブラコンだから?葵を心配するのも分かるし?、、、??、、、葵は普通に強いからそこらの奴ら(雑魚)なんかに負けないと思うんだけど?まぁ、兄さん達と比べたら弱いけど、、、え?私が変なの?)
「まぁ、それはいい。話の続きだ」
そして私は気分を切り替えてからみんなに昔話の続きを話した。
130
お気に入りに追加
3,050
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる