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六章 昔の話
第105話(みんなには内緒だよ)
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学園が2週間の休みに入った翌日は朝から忙しく兄さん達は父さん達(白兄の父親も一緒)と何処かへ出かけた。
たぶん家(極道)の仕事で何かあったのだろう。
そして教師の2人は学園(明日から本格的な休みになるらしい)に行き今はいない。
紫さんも家(忍びの家)で何かあったらしく朝出かけて行った。
他のみんなは必要な物(着替えとか)を取りに一旦家に帰り取りに行った。
なので今この家に居るのは数人の家の構成員と菫(どうせ家に帰るからついでに菫の分の物も持って来ると紫さんが言っていたので居る)と暗(黒さんが帰りに家によって暗の分も持って来ると言っていたので居る)と私(特になにもする事がない)だけだ。
今はお昼を食べ終わり3人で私の部屋に居る。
「葵ちゃんが昔の話をしてくれてあることを思い出して思ったんだけど、、、葵ちゃんは苛められなかった?」
「、、、いったい菫は何を思い出したんだ?」
「えっと、昔は苛められたというか、、、兄上の弟だったボクに嫉妬してちょっといきすぎた嫌がらせをしようとした人達がいたから葵ちゃんは大丈夫だったかな?って思って」
「あ~、、、確かに兄さん達のファンというか、、、もうあれは信者だったがそういう奴にちょっかいをかけられたりはよくあったな」
「俺には特にそういうことは無かったというかその前に家庭が最悪だったから少しそういう話に興味があるな」
唐突に菫がそう話だしそれに返事をすると興味あるから話して欲しいという顔(無表情だけど雰囲気が)を暗がした。
(あ~、、、面白い話じゃないんだけど仕方ないな)
「、、、分かった話してやるが他の奴等には内緒だぞ。兄さん達が知らない話の上知ったらブチギレるだろう話だからな」
「分かった、誰にも言わない」
「じゃあ、まずは話を降ってきた菫から話してくれ」
「え?ボクから?まぁボクが話し始めたからね。ボクの話も誰にも言わないでね?」
「もちろん言わない」
「オレも知られたくねぇ話をするからな、誰にも言わねぇよ」
私達の返事を聞いて安心した顔をして菫は話し出した。
「兄上は職業柄目立つのが嫌いで存在感を薄くするのが得意なんだけど学校とかに行くと他の人とも交流しないといけないから存在感を薄くする事は出来ないしあの容姿だからね嫌でも目立っちゃうんだ」
「まぁ学校ってのは一種の社交場みてぇなもんだからな」
「確かに、俺、、、本物の暗は学校にはあまり行けなかったからコミュニケーション能力が無いしどう接していいか分からないからあまり人と話せないから無口だ。俺が成り代わらなかったらどうなってたんだろうな?」
「暗、、、妹の方は普通に人とは話せるから本物の方よりは大分マシって事だよな?」
「確かにボクも本物の菫よりは人と接触したことがあるから人見知りもそこまで酷くないし、、、本物だったらどうなってたんだろうね?」
少し話が脱線したけど直ぐに菫は話を戻した。
(本物だったらか、、、本当にどうなってたんだろう?)
「話を戻すね?あの容姿の兄上の弟がボクみたいなモヤシで取り柄がない奴だったのが苛ついたみたいでよく嫌がらせを受けたんだ」
「菫は可愛いだろう?あの灰炉さんが惚れたくらいだぞ?」
「菫がモヤシなら俺は爪楊枝か?」
「そうだよね?ボクもボク、、、菫の顔を初めて見た時は儚可愛いって思ったもん!って違う!」
「何が違うんだ?」
「えっと、ボクって何時も学園とかではメガネをかけてるでしょ?」
菫は私達以外と会うときや外に出る時はメガネをしているので頷くと話を進めた。
「ボクのメガネって目が見えないくらい厚いでしょ?これは幽霊が見えすぎるからあまり幽霊を見えなくするためにかけてるのは知ってるよね?」
「ああ」
「うん」
「これをかけると相手からはボクの目が見えないよね?しかもよく風邪を引くからいつもマスクをしていたんだ」
「あ~、、、つまり菫の顔立ちがよく分からなかったと?」
「だから嫌がらせしてきた奴等は菫の顔は普通だと思ってたって事?」
「うん、そうだよ」
そこまで話せば何故嫌がらせを受けていたのかは分かった。
(バカなのかな?紫さんの顔を見れば菫の顔も相当良いのは分かりそうなものなのに)
「で?どんな嫌がらせをしてきたんだ?」
「多いのはボクの悪口かな。兄上の弟なのに何も出来ないヘッポコだの兄上のお荷物だの言ってたよ」
「ムカつく奴等だな」
「というか紫のお荷物とか、、、紫の地雷そう」
「うん、まぁ、たまたま兄上も聞いちゃう事があって、、、その、まぁ、最悪だと笑いながら、、、ね?」
「ブチギレじゃねぇか」
「ボコボコにしたのか。まぁ紫なら菫のことを嬉々として運びそうだけどな、、、それこそ大事にお姫様の様に」
「、、、否定出来ない」
暗が言ったように紫さんが嬉々として菫をそれこそ王子様が愛するお姫様にするように抱き上げるのをたやすく想像出来る。
(兄さん達もかなりブラコンだけど紫さんも負けてないからね)
「だが、それは紫さんは知ってるって事だよな?他に何かあったのか?」
「うん、、、、その、、、容姿がバレて襲われた事が何回か」
「は?」
「それは、、」
「あ!大丈夫だよ!いつも相手は1人だったし服を脱がされそうになった瞬間に全力で逃げてたから!」
「つまりオレと会った時は何人か居て逃げれなかったって事か?」
「うん、そうだよ。いつもだったら逃げれたんだけどね」
「確かにそれは他の奴等には言えないね。特に紫には」
「うん。ボクを嫌ってた人達もボクの顔を見たら直ぐに襲って来たからその時の菫は何でか分からなかったみたいだけどボクに成ってからわかったよね、、、この顔に欲情して衝動で襲って来たってのが」
成り代わって気づいた事はたくさんあるけど、あまり気づきたくない事までも気づいちゃうんだよね。
(私の話も似たようなものなんだけど)
「じゃあ、次は葵ちゃんだね?」
「葵の話も凄そうだな」
「そんなに期待するもんでもねぇぞ?」
そう言ってからこれから話す内容に少し苦笑いをした。
(兄さん達にバレたらヤバいものなんだけどなぁ)
たぶん家(極道)の仕事で何かあったのだろう。
そして教師の2人は学園(明日から本格的な休みになるらしい)に行き今はいない。
紫さんも家(忍びの家)で何かあったらしく朝出かけて行った。
他のみんなは必要な物(着替えとか)を取りに一旦家に帰り取りに行った。
なので今この家に居るのは数人の家の構成員と菫(どうせ家に帰るからついでに菫の分の物も持って来ると紫さんが言っていたので居る)と暗(黒さんが帰りに家によって暗の分も持って来ると言っていたので居る)と私(特になにもする事がない)だけだ。
今はお昼を食べ終わり3人で私の部屋に居る。
「葵ちゃんが昔の話をしてくれてあることを思い出して思ったんだけど、、、葵ちゃんは苛められなかった?」
「、、、いったい菫は何を思い出したんだ?」
「えっと、昔は苛められたというか、、、兄上の弟だったボクに嫉妬してちょっといきすぎた嫌がらせをしようとした人達がいたから葵ちゃんは大丈夫だったかな?って思って」
「あ~、、、確かに兄さん達のファンというか、、、もうあれは信者だったがそういう奴にちょっかいをかけられたりはよくあったな」
「俺には特にそういうことは無かったというかその前に家庭が最悪だったから少しそういう話に興味があるな」
唐突に菫がそう話だしそれに返事をすると興味あるから話して欲しいという顔(無表情だけど雰囲気が)を暗がした。
(あ~、、、面白い話じゃないんだけど仕方ないな)
「、、、分かった話してやるが他の奴等には内緒だぞ。兄さん達が知らない話の上知ったらブチギレるだろう話だからな」
「分かった、誰にも言わない」
「じゃあ、まずは話を降ってきた菫から話してくれ」
「え?ボクから?まぁボクが話し始めたからね。ボクの話も誰にも言わないでね?」
「もちろん言わない」
「オレも知られたくねぇ話をするからな、誰にも言わねぇよ」
私達の返事を聞いて安心した顔をして菫は話し出した。
「兄上は職業柄目立つのが嫌いで存在感を薄くするのが得意なんだけど学校とかに行くと他の人とも交流しないといけないから存在感を薄くする事は出来ないしあの容姿だからね嫌でも目立っちゃうんだ」
「まぁ学校ってのは一種の社交場みてぇなもんだからな」
「確かに、俺、、、本物の暗は学校にはあまり行けなかったからコミュニケーション能力が無いしどう接していいか分からないからあまり人と話せないから無口だ。俺が成り代わらなかったらどうなってたんだろうな?」
「暗、、、妹の方は普通に人とは話せるから本物の方よりは大分マシって事だよな?」
「確かにボクも本物の菫よりは人と接触したことがあるから人見知りもそこまで酷くないし、、、本物だったらどうなってたんだろうね?」
少し話が脱線したけど直ぐに菫は話を戻した。
(本物だったらか、、、本当にどうなってたんだろう?)
「話を戻すね?あの容姿の兄上の弟がボクみたいなモヤシで取り柄がない奴だったのが苛ついたみたいでよく嫌がらせを受けたんだ」
「菫は可愛いだろう?あの灰炉さんが惚れたくらいだぞ?」
「菫がモヤシなら俺は爪楊枝か?」
「そうだよね?ボクもボク、、、菫の顔を初めて見た時は儚可愛いって思ったもん!って違う!」
「何が違うんだ?」
「えっと、ボクって何時も学園とかではメガネをかけてるでしょ?」
菫は私達以外と会うときや外に出る時はメガネをしているので頷くと話を進めた。
「ボクのメガネって目が見えないくらい厚いでしょ?これは幽霊が見えすぎるからあまり幽霊を見えなくするためにかけてるのは知ってるよね?」
「ああ」
「うん」
「これをかけると相手からはボクの目が見えないよね?しかもよく風邪を引くからいつもマスクをしていたんだ」
「あ~、、、つまり菫の顔立ちがよく分からなかったと?」
「だから嫌がらせしてきた奴等は菫の顔は普通だと思ってたって事?」
「うん、そうだよ」
そこまで話せば何故嫌がらせを受けていたのかは分かった。
(バカなのかな?紫さんの顔を見れば菫の顔も相当良いのは分かりそうなものなのに)
「で?どんな嫌がらせをしてきたんだ?」
「多いのはボクの悪口かな。兄上の弟なのに何も出来ないヘッポコだの兄上のお荷物だの言ってたよ」
「ムカつく奴等だな」
「というか紫のお荷物とか、、、紫の地雷そう」
「うん、まぁ、たまたま兄上も聞いちゃう事があって、、、その、まぁ、最悪だと笑いながら、、、ね?」
「ブチギレじゃねぇか」
「ボコボコにしたのか。まぁ紫なら菫のことを嬉々として運びそうだけどな、、、それこそ大事にお姫様の様に」
「、、、否定出来ない」
暗が言ったように紫さんが嬉々として菫をそれこそ王子様が愛するお姫様にするように抱き上げるのをたやすく想像出来る。
(兄さん達もかなりブラコンだけど紫さんも負けてないからね)
「だが、それは紫さんは知ってるって事だよな?他に何かあったのか?」
「うん、、、、その、、、容姿がバレて襲われた事が何回か」
「は?」
「それは、、」
「あ!大丈夫だよ!いつも相手は1人だったし服を脱がされそうになった瞬間に全力で逃げてたから!」
「つまりオレと会った時は何人か居て逃げれなかったって事か?」
「うん、そうだよ。いつもだったら逃げれたんだけどね」
「確かにそれは他の奴等には言えないね。特に紫には」
「うん。ボクを嫌ってた人達もボクの顔を見たら直ぐに襲って来たからその時の菫は何でか分からなかったみたいだけどボクに成ってからわかったよね、、、この顔に欲情して衝動で襲って来たってのが」
成り代わって気づいた事はたくさんあるけど、あまり気づきたくない事までも気づいちゃうんだよね。
(私の話も似たようなものなんだけど)
「じゃあ、次は葵ちゃんだね?」
「葵の話も凄そうだな」
「そんなに期待するもんでもねぇぞ?」
そう言ってからこれから話す内容に少し苦笑いをした。
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