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六章 昔の話
第102話(宝珠の好きな所)
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現在
私達は体を洗い終わりお風呂の中に入って温まっていた。
(暖かいなぁ~)
「、、、ねぇ、葵ちゃん」
「ん?」
「鈴矢さんの刺青って」
「ああ、鈴の兄さんの青い龍はオレだろうな。今のオレ(私)に成ったから気づいがそうじゃなけりゃ今でもオレは、、、葵は気づかなかっただろうな」
「そうかなぁ?」
「まぁ、葵はそういうのは鈍そうだからな。付き合っていても気づかなくてもおかしくはないな」
「ああ~、、、確かに葵ちゃんはそういうのは鈍そう」
「、、、葵に成ってるオレでもそう思う。まぁ、そこが可愛いんだかな」
「「分かる!」」
私達三人はうんうんと真剣な顔で頷きあった。
(葵は男らしいけど変にずれてるというか、、、天然というか、、、そういうちょっとしたすきが良いんだよねぇ)
「葵ちゃんのその刺青には葵ちゃんの宝物が詰まってるんだね」
「ん?まぁな。オレにとって兄さん達は龍の珠と同じ、、、いや、それ以上に大切な人達だからな。オレにとってなによりも大事で大切な人達だよ、、、ハズイから本人達には言わねぇがな」
“ガッ”
「、、、?、、、!、、、、葵」
「何だ?暗」
「いや、、、、、、本人達が居ない今だから聞きたいんだが」
「何だ?」
「あいつらの何処が好き何だ?」
「ボクも聞きたい」
「まぁいいが」
暗が何故か楽しそうに面白そうにしながら(顔は無表情だけど雰囲気でわかる)聞いてきたので本人達も居ないし良いかと思って暗の質問に答える事にした。
(暗、なんか楽しそう?というか面白そうだな?)
「何処が好きかといわれてもな、、、全部好きなんだが」
“バシャッ”
「ん?」
「悪い、俺だ。少しアツくてな」
水を弾く様な音が聞こえたけど暗が桶に入ってるの水を湯の中に入れた音だったらしい。
(確かに少し熱いかな?)
「続けてくれ。それとたくさんあるなら一つくらいでいいぞ?それと葵がどう思ってるかも聞きたい」
「ああ。オレにとって兄さんは居て当たり前の存在で居なかったらオレは生きていけねぇくらい大事な人だよ。兄さんの一番好きな所は、、、笑顔だな。兄さんが嬉しそうに楽しそうに笑ってくれたら何もいらねぇよ」
“ヒュン、ガッ、カランカラン”
「暗?」
「悪い。また水を入れようと思ったんだが葵の話に萌えて手元が狂った。後で隣の風呂から取ってくる」
「いや、ならいいんだが」
まぁ確かに萌えると変に力が入ってしまう事もあるなっと思い私はそのまま話を続ける事にした。
(私も葵に萌えてポテトチップスをばらまいた事あるしね)
「白兄は綺麗で空気も綺麗な人で兄さんの側に、、、ついでにオレの側にずっと居てくれたら幸せだろうと兄さんと白兄が付き合うまでは思っていたが今ではついでではなくオレの側にもずっと居て欲しいと思う人だ。白兄の一番好きな所は簡単に言えばオレに甘い所だな」
「簡単に言えば?」
「どういう事だ?」
「これはオレの意地が悪い話にもなるんだが、、、何時も誰にもそれこそ兄さんにさえみんなの前では甘い顔をしない白兄がオレにだけどんな所だろうと誰と居ても甘いというか甘やかしてくれるのは優越感がある上、、、白兄の特別だとなによりも分かるから嬉しいんだ」
「あ~、、、確かに白銀さんは葵ちゃんが居ると雰囲気変わるよね」
「それだけ葵が好きなんだろう。それに本当にそうなんだから優越感を感じるのは普通だろう」
「そうか?」
そう聞くと二人は首を縦に振ったので少し安堵した。
「で、最後に鈴矢は?」
「鈴の兄さんの一番好きな所は声と匂いだな」
「声と匂い?」
「ああ、オレを大事に思ってくれているのは知っていたからなその思いが出ている声が好きだな」
「匂いはどうしてだ?」
「、、、少し恥ずかしい事なんだがなんというか、、、欲情する」
「は?」
「欲情するのか?」
「まぁ、そういう意味で欲情する事もあるが、、、甘えたくなるのが大半だな。声も似た様な気分になるが」
「あ~、、、まぁ、鈴矢さんは葵ちゃんに向ける声は確かに」
「甘々で砂糖に蜂蜜をかけ(かけ算のかける)てその上甘ったるいチョコレートでもかけるかの様な甘さだからなそれが匂いと合わさったらそれは欲情もするな。だが声なら紅と白銀も同じだがな」
「そうだな。兄さん達の声も好きなんだが鈴の兄さんは好きな人だったからよけいにそれが好きなんだ」
私がそう言うと二人は何か納得したような顔をしながら頷いた。
(まぁ、だからよけいに兄さん達にはこんなこと聞かせられないんだけど。恥ずかしいし)
「で?」
「ん?」
「もう一つは?」
「、、、鈴の兄さんは元々が初恋の人でそのあともずっと好きな人だったからな、、、あのまま家族の様な関係が無くなるのも嫌だったが、、、ずっと、、、」
「ずっと?」
「葵ちゃん、大丈夫?」
「あ、ああ。ずっと好きだったからそのまま誰のものにもならずに、、、弟と思われていても一番好かれていたのは知っていたからな、ずっとオレを一番に思っていて欲しいという我が儘でいっぱいだったな」
「ボクは鈴矢さんと長い付き合いじゃないけど初めて会ったときは葵ちゃんの事が特別なんだなっていうのが分かるくらいには特別だったよ」
「俺が会ったときはすでに付き合った後だったが鈴矢がなによりも優先するのは葵だしそれに心の声が、、、いや、これは別にいい。まぁ好きな奴に独占欲を抱くのは普通だろう」
「ボクも灰炉くんが他の人を好きになるのは嫌だよ。もし灰炉くんがボクの事を好きじゃなくても一番の友達くらいにはなりたかったし、、、誰にも恋なんてして欲しくないって思うよ」
「俺の場合は俺の環境がアレだったから普通とは違うだろうが、、、明の姿を一日一回くらいは見たいと思っただろうな。誰かと幸せそうな姿だったとしても、な」
「そうか?まぁ、オレにとって鈴の兄さんは鈴の兄さんの一番にオレをずっとおいて欲しい人だな」
私がそう言い終わると二人は優しい眼差しを向けながら静かに頷いてくれた。
(ん~、、、ちょっと長風呂しちゃったかな?もう上がらないと逆上せるかな?)
“ガラガラ、バンッ!”
「「!?」」
「来たか」
「兄さん達?何故ここに?」
そろそろ上がろうと思った瞬間すごい勢いでお風呂のドアが開いた。
私と菫は驚いてそっちを見ると兄さん、白兄、鈴の兄さんの三人が私に近づいて私の頭を撫でた。
菫の方には紫さんと灰炉さん(後で聞いたら縁完と炎信は眠ってしまったので部屋に居るらしい)が近づいて頭を撫でていた。
兄さん達が来ても落ち着いて驚かなかった暗は明さんと黒さんと緑さんに撫でられていた。
(え?何で居るの?え?っていうかさっきの話聞かれた!?)
「兄さん達は何処に?」
「、、、隣」
「隣?、、、隣の風呂か?」
「ああ」
それを聞いた私はお風呂に浸かっているからだけではなく恥ずかしさから全体が一気に真っ赤になるのを感じた。
(完璧に聞かれた!はず、恥ずかしい!)
私達は体を洗い終わりお風呂の中に入って温まっていた。
(暖かいなぁ~)
「、、、ねぇ、葵ちゃん」
「ん?」
「鈴矢さんの刺青って」
「ああ、鈴の兄さんの青い龍はオレだろうな。今のオレ(私)に成ったから気づいがそうじゃなけりゃ今でもオレは、、、葵は気づかなかっただろうな」
「そうかなぁ?」
「まぁ、葵はそういうのは鈍そうだからな。付き合っていても気づかなくてもおかしくはないな」
「ああ~、、、確かに葵ちゃんはそういうのは鈍そう」
「、、、葵に成ってるオレでもそう思う。まぁ、そこが可愛いんだかな」
「「分かる!」」
私達三人はうんうんと真剣な顔で頷きあった。
(葵は男らしいけど変にずれてるというか、、、天然というか、、、そういうちょっとしたすきが良いんだよねぇ)
「葵ちゃんのその刺青には葵ちゃんの宝物が詰まってるんだね」
「ん?まぁな。オレにとって兄さん達は龍の珠と同じ、、、いや、それ以上に大切な人達だからな。オレにとってなによりも大事で大切な人達だよ、、、ハズイから本人達には言わねぇがな」
“ガッ”
「、、、?、、、!、、、、葵」
「何だ?暗」
「いや、、、、、、本人達が居ない今だから聞きたいんだが」
「何だ?」
「あいつらの何処が好き何だ?」
「ボクも聞きたい」
「まぁいいが」
暗が何故か楽しそうに面白そうにしながら(顔は無表情だけど雰囲気でわかる)聞いてきたので本人達も居ないし良いかと思って暗の質問に答える事にした。
(暗、なんか楽しそう?というか面白そうだな?)
「何処が好きかといわれてもな、、、全部好きなんだが」
“バシャッ”
「ん?」
「悪い、俺だ。少しアツくてな」
水を弾く様な音が聞こえたけど暗が桶に入ってるの水を湯の中に入れた音だったらしい。
(確かに少し熱いかな?)
「続けてくれ。それとたくさんあるなら一つくらいでいいぞ?それと葵がどう思ってるかも聞きたい」
「ああ。オレにとって兄さんは居て当たり前の存在で居なかったらオレは生きていけねぇくらい大事な人だよ。兄さんの一番好きな所は、、、笑顔だな。兄さんが嬉しそうに楽しそうに笑ってくれたら何もいらねぇよ」
“ヒュン、ガッ、カランカラン”
「暗?」
「悪い。また水を入れようと思ったんだが葵の話に萌えて手元が狂った。後で隣の風呂から取ってくる」
「いや、ならいいんだが」
まぁ確かに萌えると変に力が入ってしまう事もあるなっと思い私はそのまま話を続ける事にした。
(私も葵に萌えてポテトチップスをばらまいた事あるしね)
「白兄は綺麗で空気も綺麗な人で兄さんの側に、、、ついでにオレの側にずっと居てくれたら幸せだろうと兄さんと白兄が付き合うまでは思っていたが今ではついでではなくオレの側にもずっと居て欲しいと思う人だ。白兄の一番好きな所は簡単に言えばオレに甘い所だな」
「簡単に言えば?」
「どういう事だ?」
「これはオレの意地が悪い話にもなるんだが、、、何時も誰にもそれこそ兄さんにさえみんなの前では甘い顔をしない白兄がオレにだけどんな所だろうと誰と居ても甘いというか甘やかしてくれるのは優越感がある上、、、白兄の特別だとなによりも分かるから嬉しいんだ」
「あ~、、、確かに白銀さんは葵ちゃんが居ると雰囲気変わるよね」
「それだけ葵が好きなんだろう。それに本当にそうなんだから優越感を感じるのは普通だろう」
「そうか?」
そう聞くと二人は首を縦に振ったので少し安堵した。
「で、最後に鈴矢は?」
「鈴の兄さんの一番好きな所は声と匂いだな」
「声と匂い?」
「ああ、オレを大事に思ってくれているのは知っていたからなその思いが出ている声が好きだな」
「匂いはどうしてだ?」
「、、、少し恥ずかしい事なんだがなんというか、、、欲情する」
「は?」
「欲情するのか?」
「まぁ、そういう意味で欲情する事もあるが、、、甘えたくなるのが大半だな。声も似た様な気分になるが」
「あ~、、、まぁ、鈴矢さんは葵ちゃんに向ける声は確かに」
「甘々で砂糖に蜂蜜をかけ(かけ算のかける)てその上甘ったるいチョコレートでもかけるかの様な甘さだからなそれが匂いと合わさったらそれは欲情もするな。だが声なら紅と白銀も同じだがな」
「そうだな。兄さん達の声も好きなんだが鈴の兄さんは好きな人だったからよけいにそれが好きなんだ」
私がそう言うと二人は何か納得したような顔をしながら頷いた。
(まぁ、だからよけいに兄さん達にはこんなこと聞かせられないんだけど。恥ずかしいし)
「で?」
「ん?」
「もう一つは?」
「、、、鈴の兄さんは元々が初恋の人でそのあともずっと好きな人だったからな、、、あのまま家族の様な関係が無くなるのも嫌だったが、、、ずっと、、、」
「ずっと?」
「葵ちゃん、大丈夫?」
「あ、ああ。ずっと好きだったからそのまま誰のものにもならずに、、、弟と思われていても一番好かれていたのは知っていたからな、ずっとオレを一番に思っていて欲しいという我が儘でいっぱいだったな」
「ボクは鈴矢さんと長い付き合いじゃないけど初めて会ったときは葵ちゃんの事が特別なんだなっていうのが分かるくらいには特別だったよ」
「俺が会ったときはすでに付き合った後だったが鈴矢がなによりも優先するのは葵だしそれに心の声が、、、いや、これは別にいい。まぁ好きな奴に独占欲を抱くのは普通だろう」
「ボクも灰炉くんが他の人を好きになるのは嫌だよ。もし灰炉くんがボクの事を好きじゃなくても一番の友達くらいにはなりたかったし、、、誰にも恋なんてして欲しくないって思うよ」
「俺の場合は俺の環境がアレだったから普通とは違うだろうが、、、明の姿を一日一回くらいは見たいと思っただろうな。誰かと幸せそうな姿だったとしても、な」
「そうか?まぁ、オレにとって鈴の兄さんは鈴の兄さんの一番にオレをずっとおいて欲しい人だな」
私がそう言い終わると二人は優しい眼差しを向けながら静かに頷いてくれた。
(ん~、、、ちょっと長風呂しちゃったかな?もう上がらないと逆上せるかな?)
“ガラガラ、バンッ!”
「「!?」」
「来たか」
「兄さん達?何故ここに?」
そろそろ上がろうと思った瞬間すごい勢いでお風呂のドアが開いた。
私と菫は驚いてそっちを見ると兄さん、白兄、鈴の兄さんの三人が私に近づいて私の頭を撫でた。
菫の方には紫さんと灰炉さん(後で聞いたら縁完と炎信は眠ってしまったので部屋に居るらしい)が近づいて頭を撫でていた。
兄さん達が来ても落ち着いて驚かなかった暗は明さんと黒さんと緑さんに撫でられていた。
(え?何で居るの?え?っていうかさっきの話聞かれた!?)
「兄さん達は何処に?」
「、、、隣」
「隣?、、、隣の風呂か?」
「ああ」
それを聞いた私はお風呂に浸かっているからだけではなく恥ずかしさから全体が一気に真っ赤になるのを感じた。
(完璧に聞かれた!はず、恥ずかしい!)
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