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五章 本当の問題
第94話(少しの間の休息)
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学園に向かう途中で昨日ある事情(察して)で学園を休んだ私に昨日の学園の様子を話してくれた、、、暗が。
(まぁ、同じクラスの暗が説明してくれた方が分かりやすいけどね?菫は、、、大丈夫かな?なんか少し顔色が悪い。紫さん達が学園に来るの止めなかったから大丈夫なんだろうけど、、、心配だな。それに兄さん達は周りを警戒しながらこれからの事を話してるから私に説明出来ないしね?寂しいとか思って無い、、、いや、スッゴく寂しいけどそれは仕方ないからいいんだけどね?、、、けどヤッパリ寂しい)
「つまり昨日も混乱は続いてたんだな?」
「ああ、だが紅や白銀達が登校したからかだいぶ前よりはマシだったな」
「ん?つまり前の剣聖さんみたいに襲われはしなかったってことか?」
「ああ、さすがにあんな不機嫌ですってオーラを垂れ流しにしてる紅達に近づく勇気あるバカは居なかったみたいだからな」
「あ~、、、白兄はよく(学園では)不機嫌そうにしてるが兄さんもか、、、それは近づく勇気はねぇだろうよ」
「うん、、、それと葵」
「ん?」
「寂しいならちゃんと言った方が良いぞ?あいつら(紅達)ならむしろ喜ぶだろう?」
「っ!」
最後に私の心情を当てられ驚いたし恥ずかしいしで慌てそうになったけど暗が心が読めるのを思い出し(恥ずかしいのは恥ずかしいが)落ち着いた。
(うわぁ、、、暗が読もうとして私の心を読んだわけじゃないだろうから、、、つまり心の声が大きいってことで、、、うわぁ)
「、、、ハズイ」
「大丈夫だ。可愛いだけだからな」
「それは大丈夫じゃ無いだろ」
そんなことを話ながら学園の門を潜り抜け兄さん達と離れて自分の教室に向かおうとした。
「?、、、兄さん?」
「今日は俺達でお前をクラスまで送る」
「は?」
「ほら、行くぞ」
「兄さん?」
どうやらこのままみんなで私の教室まで来るみたいだ。
(、、、菫は顔色が悪いし心配だろうから紫さん達がクラスまで送って行くのは分かるよ?私も心配だったから菫の教室まで送ろうと思ってたし?けど、、、みんなで?私の?教室に?)
「みんなで?」
「おう」
「、、、、。」
私はあまりの事に呆然としてしまった。
(え?、、、無理無理無理!ムリ!めっちゃ目立つじゃん!注目の的だよ!やだよ!私も葵も目立つの苦手な上に嫌いなのに!)
紅「葵?どうかしたか?」
葵「、、、、。」
暗「俺は嫌だぞ」
紅「暗?」
白「何が嫌なんだ?」
暗「目立つ」
白「いや、だが」
暗「目立つ」
鈴「危な」
暗「目立つ」
鈴「その」
暗「目立つ」
鈴「あのな?」
暗「目立つ」
紅「危ねぇから少しくらい我慢しろ!」
暗「目立つ上に絶対にお前らが帰ったあとウザい事になる。ウザい事になる」
鈴「、、、目立つのとウザい事になるのが嫌なんだな?」
鈴の兄さんが最後にそう言うと暗はハッキリと誰もが分かる感じで力強く頷いた。
ちなみに私も暗の横で力強く頷いていた。
(私も同じだよ!暗と同じだよ!)
「、、、目立つ上にウザい事になるのは分かったが、、、送らないって選択肢は俺には無い!」
「、、、兄さん、、、悪いが暗、オレと一緒に注目の的になってくれ。こうなると兄さんは絶対に引かねぇ」
「、、、、、はぁ、、、分かった。葵と一緒になら我慢する」
「わりぃな」
色々と諦めた私と暗は兄さん達と教室に向かう事にした。
(菫は、、、)
「兄さん」
「反対は認めねぇ」
「そうじゃねぇ。菫がヤバい」
「ん?あ~、、、紫、灰炉、お前達で菫を黒の所まで連れてってやれ」
「ああ」
「そうするわ」
「菫、大丈夫?やっぱり休ませれば良かった」
「けどお兄様今日は誰も居ねぇから黒先生の所の方が安全じゃね?」
そう言いながら二人(灰炉さんから離れられない縁完さんと炎信さんも一緒)は菫を黒さんが居るであろう保健室に連れていく。
最後に見た菫の顔色は誰が見ても分かる程に真っ青だった。
(気分が悪いのが悪化したのかな?休んで少しでも良くなれば良いけど)
「具合いが悪い菫には悪いが今日は家も人が居ねぇからこっちに居た方が安全だから連れて来たが、、、、大丈夫か?」
「黒さんが診てくれるなら大丈夫だと思うぞ?」
「まぁそうだな。じゃ、俺達も行くか」
そう言うと兄さんは私達の教室に向かった。
私と暗は少し憂鬱になりなが兄さんの後に続いた。
兄さん達はホームルームが始まる直前まで私達の教室に居た。
(、、、暗の顔がいつも以上に死んでる)
「ホームルームを始めるぞ!」
兄さん達が出て行ってから直ぐに先生が来たので誰にも何も聞かれなかったが視線がスッゴく感じる。
(ほとんどこっち見てる!視線が痛い!ホームルーム終わったら絶対にこっち来るよね?、、、先生!行かないで!今日はずっとここに居て!)
「来て早々にで悪いが、これから二週間ほど学園全体を休みにする事になった」
「え?」
「休み?」
「二週間も?」
教室にざわめきが起きるが先生はそのまま話を続ける。
(二週間休み?)
「この学園でかなりの行方不明者が出てる。ぶっちゃけその調査に人が居ると邪魔だから二週間の休みって事だ。分かったか?」
「、、、はあ?」
「いや、先生、ぶっちゃけ過ぎだろ」
「そこはもう少しオブラートに包むとか」
「うるせぇ!面倒だろそんなオブラートに説明するとか」
「、、、先生」
「まぁ、先生だもんな」
「うん、先生だもんね」
実は私達の担任はかなり愉快でいい性格をしている。
生徒達はそんな先生の性格に慣れているので諦めるのも早い。
(まぁ、私はそんな先生が好きだけどね。というか、本当はみんな先生のこと大好きなんだよね)
「で、これからって何時からですか?」
「ん?ああ、このホームルームが終わったらだ」
「え?」
「だからこのホームルームが終わったら二週間の休みだ」
「、、、ハア?」
「つまり今から休みだ。さっさと帰れ」
「え?、、、い、い、い、」
「今から!?」
「と、いうわけでホームルーム終わり!さっさと帰りの用意して速やかに帰れよ。じゃあ二週間後にな」
そう言うと先生は教室から出て行った。
(、、、え?)
「え?え?帰れ?」
「ホームルーム終わり?もう帰り?」
「二週間の休み?」
「速やかに帰れって、、、はあ?」
「ちょっ、先生!待って!」
先生の爆弾発言によりみんなは私達の事を忘れたらしい。
私達もあまりの事に少しの間そのことを忘れたので何も言えないけど。
(、、、は!暗!暗!聞こえる?)
{聞こえるよ}
{今のうちに教室出よう!みんなが私達の存在を忘れてるうちに!}
{うん、そうだね。静かにけど素早く出よう}
みんなが先生に気を取られてる間に私は暗と一緒にカバンを持って(怪我をしてる私のカバンは暗が自分のと一緒に持ってくれた)そっと教室を出る。
{どこ行く?}
{う~ん、、、黒さんの所に行こうか。あそこなら鍵もかかるからそこら辺をうろうろしてるより安全だしね}
{分かった。菫の様子も気になるしね}
{うん}
そうして突然の休みを言い渡された私達は安全そうな黒さんの居る保健室に向かった。
私達は思わぬ所で束の間の休息を得た。
(まぁ、同じクラスの暗が説明してくれた方が分かりやすいけどね?菫は、、、大丈夫かな?なんか少し顔色が悪い。紫さん達が学園に来るの止めなかったから大丈夫なんだろうけど、、、心配だな。それに兄さん達は周りを警戒しながらこれからの事を話してるから私に説明出来ないしね?寂しいとか思って無い、、、いや、スッゴく寂しいけどそれは仕方ないからいいんだけどね?、、、けどヤッパリ寂しい)
「つまり昨日も混乱は続いてたんだな?」
「ああ、だが紅や白銀達が登校したからかだいぶ前よりはマシだったな」
「ん?つまり前の剣聖さんみたいに襲われはしなかったってことか?」
「ああ、さすがにあんな不機嫌ですってオーラを垂れ流しにしてる紅達に近づく勇気あるバカは居なかったみたいだからな」
「あ~、、、白兄はよく(学園では)不機嫌そうにしてるが兄さんもか、、、それは近づく勇気はねぇだろうよ」
「うん、、、それと葵」
「ん?」
「寂しいならちゃんと言った方が良いぞ?あいつら(紅達)ならむしろ喜ぶだろう?」
「っ!」
最後に私の心情を当てられ驚いたし恥ずかしいしで慌てそうになったけど暗が心が読めるのを思い出し(恥ずかしいのは恥ずかしいが)落ち着いた。
(うわぁ、、、暗が読もうとして私の心を読んだわけじゃないだろうから、、、つまり心の声が大きいってことで、、、うわぁ)
「、、、ハズイ」
「大丈夫だ。可愛いだけだからな」
「それは大丈夫じゃ無いだろ」
そんなことを話ながら学園の門を潜り抜け兄さん達と離れて自分の教室に向かおうとした。
「?、、、兄さん?」
「今日は俺達でお前をクラスまで送る」
「は?」
「ほら、行くぞ」
「兄さん?」
どうやらこのままみんなで私の教室まで来るみたいだ。
(、、、菫は顔色が悪いし心配だろうから紫さん達がクラスまで送って行くのは分かるよ?私も心配だったから菫の教室まで送ろうと思ってたし?けど、、、みんなで?私の?教室に?)
「みんなで?」
「おう」
「、、、、。」
私はあまりの事に呆然としてしまった。
(え?、、、無理無理無理!ムリ!めっちゃ目立つじゃん!注目の的だよ!やだよ!私も葵も目立つの苦手な上に嫌いなのに!)
紅「葵?どうかしたか?」
葵「、、、、。」
暗「俺は嫌だぞ」
紅「暗?」
白「何が嫌なんだ?」
暗「目立つ」
白「いや、だが」
暗「目立つ」
鈴「危な」
暗「目立つ」
鈴「その」
暗「目立つ」
鈴「あのな?」
暗「目立つ」
紅「危ねぇから少しくらい我慢しろ!」
暗「目立つ上に絶対にお前らが帰ったあとウザい事になる。ウザい事になる」
鈴「、、、目立つのとウザい事になるのが嫌なんだな?」
鈴の兄さんが最後にそう言うと暗はハッキリと誰もが分かる感じで力強く頷いた。
ちなみに私も暗の横で力強く頷いていた。
(私も同じだよ!暗と同じだよ!)
「、、、目立つ上にウザい事になるのは分かったが、、、送らないって選択肢は俺には無い!」
「、、、兄さん、、、悪いが暗、オレと一緒に注目の的になってくれ。こうなると兄さんは絶対に引かねぇ」
「、、、、、はぁ、、、分かった。葵と一緒になら我慢する」
「わりぃな」
色々と諦めた私と暗は兄さん達と教室に向かう事にした。
(菫は、、、)
「兄さん」
「反対は認めねぇ」
「そうじゃねぇ。菫がヤバい」
「ん?あ~、、、紫、灰炉、お前達で菫を黒の所まで連れてってやれ」
「ああ」
「そうするわ」
「菫、大丈夫?やっぱり休ませれば良かった」
「けどお兄様今日は誰も居ねぇから黒先生の所の方が安全じゃね?」
そう言いながら二人(灰炉さんから離れられない縁完さんと炎信さんも一緒)は菫を黒さんが居るであろう保健室に連れていく。
最後に見た菫の顔色は誰が見ても分かる程に真っ青だった。
(気分が悪いのが悪化したのかな?休んで少しでも良くなれば良いけど)
「具合いが悪い菫には悪いが今日は家も人が居ねぇからこっちに居た方が安全だから連れて来たが、、、、大丈夫か?」
「黒さんが診てくれるなら大丈夫だと思うぞ?」
「まぁそうだな。じゃ、俺達も行くか」
そう言うと兄さんは私達の教室に向かった。
私と暗は少し憂鬱になりなが兄さんの後に続いた。
兄さん達はホームルームが始まる直前まで私達の教室に居た。
(、、、暗の顔がいつも以上に死んでる)
「ホームルームを始めるぞ!」
兄さん達が出て行ってから直ぐに先生が来たので誰にも何も聞かれなかったが視線がスッゴく感じる。
(ほとんどこっち見てる!視線が痛い!ホームルーム終わったら絶対にこっち来るよね?、、、先生!行かないで!今日はずっとここに居て!)
「来て早々にで悪いが、これから二週間ほど学園全体を休みにする事になった」
「え?」
「休み?」
「二週間も?」
教室にざわめきが起きるが先生はそのまま話を続ける。
(二週間休み?)
「この学園でかなりの行方不明者が出てる。ぶっちゃけその調査に人が居ると邪魔だから二週間の休みって事だ。分かったか?」
「、、、はあ?」
「いや、先生、ぶっちゃけ過ぎだろ」
「そこはもう少しオブラートに包むとか」
「うるせぇ!面倒だろそんなオブラートに説明するとか」
「、、、先生」
「まぁ、先生だもんな」
「うん、先生だもんね」
実は私達の担任はかなり愉快でいい性格をしている。
生徒達はそんな先生の性格に慣れているので諦めるのも早い。
(まぁ、私はそんな先生が好きだけどね。というか、本当はみんな先生のこと大好きなんだよね)
「で、これからって何時からですか?」
「ん?ああ、このホームルームが終わったらだ」
「え?」
「だからこのホームルームが終わったら二週間の休みだ」
「、、、ハア?」
「つまり今から休みだ。さっさと帰れ」
「え?、、、い、い、い、」
「今から!?」
「と、いうわけでホームルーム終わり!さっさと帰りの用意して速やかに帰れよ。じゃあ二週間後にな」
そう言うと先生は教室から出て行った。
(、、、え?)
「え?え?帰れ?」
「ホームルーム終わり?もう帰り?」
「二週間の休み?」
「速やかに帰れって、、、はあ?」
「ちょっ、先生!待って!」
先生の爆弾発言によりみんなは私達の事を忘れたらしい。
私達もあまりの事に少しの間そのことを忘れたので何も言えないけど。
(、、、は!暗!暗!聞こえる?)
{聞こえるよ}
{今のうちに教室出よう!みんなが私達の存在を忘れてるうちに!}
{うん、そうだね。静かにけど素早く出よう}
みんなが先生に気を取られてる間に私は暗と一緒にカバンを持って(怪我をしてる私のカバンは暗が自分のと一緒に持ってくれた)そっと教室を出る。
{どこ行く?}
{う~ん、、、黒さんの所に行こうか。あそこなら鍵もかかるからそこら辺をうろうろしてるより安全だしね}
{分かった。菫の様子も気になるしね}
{うん}
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