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五章 本当の問題
第89話(ちょっと素直に行動したら大惨事)
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時刻は16時、私は暗と菫と一緒に自分の部屋を出て兄さん達が居るであろうよく使う居間に向かっている。
(うぅ~、、、私が近くに来たら兄さん達は気配で分かるだろうな)
「はぁ」
「頑張れ、葵」
「ここまで来たんだから頑張ろう?紅さん達も早く会いたいだろうし」
「そうだな、暇な時は葵の部屋の前まで来てうろうろしてたからな」
「声はかけてこなかったけどもの凄くソワソワしてたもんね」
「、、、分かってる。覚悟を決めたからいま兄さん達の所に向かってるんだからな」
そして兄さん達の気配がするよく使う居間の前まで来た。
私は襖(ふすま)に手をかけて意を決して襖を引いた。
(えーい!ままよ!)
“スーッ”
「、、、。」
「葵ちゃんもう大丈夫みたいです」
「悪いな葵の兄達、葵を、、、可愛らしい葵をしばらく借りていたぞ。ちなみに今日のお昼のカレーライスは俺と菫であーんして食べさせたからな。とっても可愛かったがどうだ?羨ましいか?」
「え?暗?」
「、、、めっっっちゃ羨ましい!ゼッテェ可愛いじゃねぇか!」
「え?兄さん?」
「そうだろう。菫が葵に食べさせてる姿はどっちも可愛かったぞ?」
「ボクより暗の方が可愛かったよ」
「ちょっ」
「そうだろうな。暗李と菫とそれに葵がそんなことしていたら可愛くないわけが無いからな」
「白兄?」
「オレも葵ちゃんに食べさせてぇな」
「鈴の兄さんもか?」
「ふっ、、、菫が葵に食べさせてる写真ならあるぞ」
「「「下さい!」」」
「兄さん達!」
この部屋にはまだ兄さんと鈴の兄さんと白兄しか居ないみたいだけど私が何か喋る前に話がどんどんおかしな方へ進んでいった。
(何でカレーライスを食べさせた話?、、、あー、何を話そうかと思ってた私に暗が気を使ってくれたんだろうな)
「、、、悪いな暗、助かった。だが、写真ってのはなんだ?」
「ん?可愛らしかったから撮った」
「実はボクも暗が葵ちゃんに食べさせてる写真を撮ったよ。ごめんね葵ちゃん、可愛らしくてつい」
「マジか?なら菫のもくれ」
「兄さん、、、はぁ、まぁいい。それよりしばらく部屋から出なくて悪かったな」
「別にそれはいいが、、、怪我は?」
「あー、、、今のところそんなに痛みはねぇよ」
「こっち座ってオレに怪我してる所見せてみろ」
「、、、分かった」
私は兄さんの近くに座り両手と怪我してる方の足を兄さんに向けた。
鈴の兄さんと白兄も兄さんと一緒に私の包帯を外して怪我を見た。
(そんなに痛みは無いけどやっぱりちょっとだけズキズキはするんだよね。って自分の怪我ちゃんと見て無かったからどんな風になってるか知らなかったけどこれは痛そう)
「本当に大丈夫なのか?」
「ああ、少しズキズキする程度だ」
「紅、黒先生が渡してくれた薬だ」
「お、サンキュー白。葵ちょっとこの薬塗るぞ?」
「塗る時は少し痛いかもって黒先生が言ってたけど大丈夫か葵ちゃん?」
「ああ、そのくらい我慢出来るから塗ってくれ」
「分かった、、、塗るぞ?」
兄さんが慎重に私の怪我に薬を塗ってくれてるけど思ったほどの痛みは無い。
(もう少し痛いかと思ったんだけどこれなら大丈夫そう)
「痛くねぇか?」
「大丈夫だ兄さん、思ったほど痛くはねぇ」
「じゃ、さっさと終わらせるな?」
「ああ」
兄さんが薬を塗り終わった場所を鈴の兄さんがガーゼを素早く当てて白兄が包帯を巻いていく。
息の合った連携で直ぐに終わったけどその後すぐに兄さん達三人は私の頭を撫でた。
(え?え?何で頭撫でてるの?)
「悪かったな葵」
「?」
「朝起きた時俺達が側に居なくて」
「!?」
「寂しい思いさせたな?」
「なっ!」
「葵、わたし達は何で葵が部屋から出て来なかったのかちゃんと分かってるぞ?」
「え?」
「葵ちゃんが部屋から出なかったのは恥ずかしかったからで、その後もなかなか出て来なかったのとオレ達を追い出したのは拗ねてたからだよな?」
「うっ」
「葵には会いたかったが葵が拗ねるなんて可愛らしい事してんだから無理に会おうと思わなかったんだぜ?しかも理由は起きた時に俺達が居なかくて寂しかったからだろ?」
「っ~」
「凄い!葵ちゃんは何も言ってないのによくわかりますね」
「菫!」
「その通りなんだから素直にお兄さん達に甘えればいいんじゃないか?」
「暗!」
私は図星を指されて恥ずかしくて顔を真っ赤にさせた。
兄さん達はニヤニヤしながら私の頭を撫でながら私を逃がさない様に腰や腕を掴んでる。
(うぅ~、、、暗ならまだしも何で兄さん達は分かったんだろう?しかもあの顔は満足するまで甘やかす時の顔だ)
「紅さん達は何で葵ちゃんが拗ねてるって分かったんですか?」
「わたし達が何年一緒に居ると思ってる?雰囲気や仕草などで何となく分かるさ」
「あの時(オレ達を追い出す時)の葵ちゃん顔を真っ赤にして恥ずかしさを全面に押し出してたけど」
「よく見ると目や口元は寂しそうにこっちを見てたからな、これは拗ねてるなって直ぐ分かったぜ?」
「うっ」
「だから葵、俺達に甘えろよ。俺達は葵を甘やかしたくて仕方ねぇんだからな」
そう言うと兄さんは私に優しく微笑み私を抱き締めた。
(、、、確かに寂しかったし、、、少しなら甘えても良いかな?)
“ギュっ”
「、、、兄さん達のせいだ、、、慰めてくれ」
「ウッグ、、、可愛い、俺の弟可愛い、、、」
「兄さん?」
「ハッ、もちろん慰めるに決まってんだろ」
「なら鈴の兄さんと白兄も抱き締めてくれ、、、これだと少し寂しい」
「「~っ、、、もちろん抱き締めてやる!」」
「ふふっ、、、暖かいな」
少し(いや、だいぶ?)恥ずかしかったけど兄さん達に少し我が儘を言うとちゃんと叶えてくれた。
(ふふっ、ちょっと我が儘言ったけどこれは暖かいし嬉しいな。寂しかったモヤモヤが嘘みたいに消えてく)
「もう少しこのままでいてくれ」
兄さん達は誰も返事をしなかったけど抱き締める力が少し強くなったので了承してくれたのだろう。
(気持ちいい、、、落ち着くな~、、、兄さん達大好き)
この時、兄さん達と暗と菫が顔を真っ赤にしながら萌えとデレの過剰摂取で倒れそうなのを頑張って堪えていたのを私は知らなかった。
(うぅ~、、、私が近くに来たら兄さん達は気配で分かるだろうな)
「はぁ」
「頑張れ、葵」
「ここまで来たんだから頑張ろう?紅さん達も早く会いたいだろうし」
「そうだな、暇な時は葵の部屋の前まで来てうろうろしてたからな」
「声はかけてこなかったけどもの凄くソワソワしてたもんね」
「、、、分かってる。覚悟を決めたからいま兄さん達の所に向かってるんだからな」
そして兄さん達の気配がするよく使う居間の前まで来た。
私は襖(ふすま)に手をかけて意を決して襖を引いた。
(えーい!ままよ!)
“スーッ”
「、、、。」
「葵ちゃんもう大丈夫みたいです」
「悪いな葵の兄達、葵を、、、可愛らしい葵をしばらく借りていたぞ。ちなみに今日のお昼のカレーライスは俺と菫であーんして食べさせたからな。とっても可愛かったがどうだ?羨ましいか?」
「え?暗?」
「、、、めっっっちゃ羨ましい!ゼッテェ可愛いじゃねぇか!」
「え?兄さん?」
「そうだろう。菫が葵に食べさせてる姿はどっちも可愛かったぞ?」
「ボクより暗の方が可愛かったよ」
「ちょっ」
「そうだろうな。暗李と菫とそれに葵がそんなことしていたら可愛くないわけが無いからな」
「白兄?」
「オレも葵ちゃんに食べさせてぇな」
「鈴の兄さんもか?」
「ふっ、、、菫が葵に食べさせてる写真ならあるぞ」
「「「下さい!」」」
「兄さん達!」
この部屋にはまだ兄さんと鈴の兄さんと白兄しか居ないみたいだけど私が何か喋る前に話がどんどんおかしな方へ進んでいった。
(何でカレーライスを食べさせた話?、、、あー、何を話そうかと思ってた私に暗が気を使ってくれたんだろうな)
「、、、悪いな暗、助かった。だが、写真ってのはなんだ?」
「ん?可愛らしかったから撮った」
「実はボクも暗が葵ちゃんに食べさせてる写真を撮ったよ。ごめんね葵ちゃん、可愛らしくてつい」
「マジか?なら菫のもくれ」
「兄さん、、、はぁ、まぁいい。それよりしばらく部屋から出なくて悪かったな」
「別にそれはいいが、、、怪我は?」
「あー、、、今のところそんなに痛みはねぇよ」
「こっち座ってオレに怪我してる所見せてみろ」
「、、、分かった」
私は兄さんの近くに座り両手と怪我してる方の足を兄さんに向けた。
鈴の兄さんと白兄も兄さんと一緒に私の包帯を外して怪我を見た。
(そんなに痛みは無いけどやっぱりちょっとだけズキズキはするんだよね。って自分の怪我ちゃんと見て無かったからどんな風になってるか知らなかったけどこれは痛そう)
「本当に大丈夫なのか?」
「ああ、少しズキズキする程度だ」
「紅、黒先生が渡してくれた薬だ」
「お、サンキュー白。葵ちょっとこの薬塗るぞ?」
「塗る時は少し痛いかもって黒先生が言ってたけど大丈夫か葵ちゃん?」
「ああ、そのくらい我慢出来るから塗ってくれ」
「分かった、、、塗るぞ?」
兄さんが慎重に私の怪我に薬を塗ってくれてるけど思ったほどの痛みは無い。
(もう少し痛いかと思ったんだけどこれなら大丈夫そう)
「痛くねぇか?」
「大丈夫だ兄さん、思ったほど痛くはねぇ」
「じゃ、さっさと終わらせるな?」
「ああ」
兄さんが薬を塗り終わった場所を鈴の兄さんがガーゼを素早く当てて白兄が包帯を巻いていく。
息の合った連携で直ぐに終わったけどその後すぐに兄さん達三人は私の頭を撫でた。
(え?え?何で頭撫でてるの?)
「悪かったな葵」
「?」
「朝起きた時俺達が側に居なくて」
「!?」
「寂しい思いさせたな?」
「なっ!」
「葵、わたし達は何で葵が部屋から出て来なかったのかちゃんと分かってるぞ?」
「え?」
「葵ちゃんが部屋から出なかったのは恥ずかしかったからで、その後もなかなか出て来なかったのとオレ達を追い出したのは拗ねてたからだよな?」
「うっ」
「葵には会いたかったが葵が拗ねるなんて可愛らしい事してんだから無理に会おうと思わなかったんだぜ?しかも理由は起きた時に俺達が居なかくて寂しかったからだろ?」
「っ~」
「凄い!葵ちゃんは何も言ってないのによくわかりますね」
「菫!」
「その通りなんだから素直にお兄さん達に甘えればいいんじゃないか?」
「暗!」
私は図星を指されて恥ずかしくて顔を真っ赤にさせた。
兄さん達はニヤニヤしながら私の頭を撫でながら私を逃がさない様に腰や腕を掴んでる。
(うぅ~、、、暗ならまだしも何で兄さん達は分かったんだろう?しかもあの顔は満足するまで甘やかす時の顔だ)
「紅さん達は何で葵ちゃんが拗ねてるって分かったんですか?」
「わたし達が何年一緒に居ると思ってる?雰囲気や仕草などで何となく分かるさ」
「あの時(オレ達を追い出す時)の葵ちゃん顔を真っ赤にして恥ずかしさを全面に押し出してたけど」
「よく見ると目や口元は寂しそうにこっちを見てたからな、これは拗ねてるなって直ぐ分かったぜ?」
「うっ」
「だから葵、俺達に甘えろよ。俺達は葵を甘やかしたくて仕方ねぇんだからな」
そう言うと兄さんは私に優しく微笑み私を抱き締めた。
(、、、確かに寂しかったし、、、少しなら甘えても良いかな?)
“ギュっ”
「、、、兄さん達のせいだ、、、慰めてくれ」
「ウッグ、、、可愛い、俺の弟可愛い、、、」
「兄さん?」
「ハッ、もちろん慰めるに決まってんだろ」
「なら鈴の兄さんと白兄も抱き締めてくれ、、、これだと少し寂しい」
「「~っ、、、もちろん抱き締めてやる!」」
「ふふっ、、、暖かいな」
少し(いや、だいぶ?)恥ずかしかったけど兄さん達に少し我が儘を言うとちゃんと叶えてくれた。
(ふふっ、ちょっと我が儘言ったけどこれは暖かいし嬉しいな。寂しかったモヤモヤが嘘みたいに消えてく)
「もう少しこのままでいてくれ」
兄さん達は誰も返事をしなかったけど抱き締める力が少し強くなったので了承してくれたのだろう。
(気持ちいい、、、落ち着くな~、、、兄さん達大好き)
この時、兄さん達と暗と菫が顔を真っ赤にしながら萌えとデレの過剰摂取で倒れそうなのを頑張って堪えていたのを私は知らなかった。
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