15 / 167
番外編、良かったら読んで下さい
可愛く愛らしい恋人 その九
しおりを挟む
白銀視点
暗李は何とか落ち着いたみたいだが菫の方も何かありそうだ。
黒先生の叫び声は紫達にも聞こえていたはずだがこちらに来なかった事からそれは明らかだった。
(菫にはとくにトラウマは無かったと思ったのだが)
「紫が菫を抱き抱えてるみたいだが、、、ん?」
「白も気づいたか?」
「ああ、菫は紫が抱き抱えていて見えないが」
「紫と灰炉の顔色がヤバイな」
「鈴も気づいたか、、、ヤッパなんか合ったみたいだな」
「まぁ、黒先生の叫び声が聞こえていたはずなのに来なかったくらいだからな。菫に何か合ったんだろうが」
「しかしわたし達が声をかけても大丈夫なのか?」
「あ~、、、紫が珍しく動揺してるみたいだもんな。反射的に俺達に攻撃しちまうかもな」
この部屋はそこまで広く無い上に葵達三人は手を繋いで寝ていたのでわたし達もお互いにかなり近くに居るのだが、紫は動揺していたりすると近づく者に反射的に攻撃してしまうのだ。
なのでわたし達もどう声をかけるか迷っていた。
「ん?葵?どうした?」
「、、紅兄さんおろして」
「分かった。トイレか?」
「ううん」
「ならどうした?」
先ほどまで大人しく紅に抱き抱えられていた葵が降ろして欲しいと言ったので紅が葵を降ろすと葵はそのまま紫の方に向かって行った。
「待て!危ねぇぞ葵!」
「行くな!葵!」
「葵ちゃん!今の紫は危ないか、、ら、、?、、へ?」
葵は幼い身とは思えない素早さで紫に近づくと紫が攻撃体制に入ったのでわたし達は慌てて葵を追いかけたのだが、紫は何故か攻撃体制のまま動かなかったのだ。
(あの紫が?いや、葵が無事なのはとても良かったのだが、、、無意識に近づく者を排除する紫が動かなかった?)
「菫、、あっ!」
“ペチり”
「「「あ、、葵(ちゃん)!」」」
葵は紫達の所にたどり着く前に可愛らしい音をたてながら転んだのでわたし達は急いで葵に駆け寄った。
(葵には悪いが、、、可愛らしい!転んだ音まで可愛らしい!)
「葵、大丈夫か?怪我はねぇか?」
「ほら、葵ちゃん立てる?痛い所は?」
「頭は打って無いな?」
「~っ、、うん、、だいじょうぶ。ぼくけがしてない」
紅や鈴矢も葵の心配をしているが顔がニヤケてるのでわたし同様に転んだ時の葵に可愛らしく思ったのだろう。
葵は大きな目を潤ませながら怪我はしていないとわたし達に教えてくれた。
(グッ、、、可愛らし過ぎてわたし達がどうにかなりそうだ)
「、、、紅?」
「あ、、、」
気がついたらわたし達は紫達の目の前まで来ていたみたいだ。
(よく攻撃されなかったな。しかし近くで見てみるといっそう紫と灰炉の顔色はかなり悪いな何が合ったのだ?)
暗李は何とか落ち着いたみたいだが菫の方も何かありそうだ。
黒先生の叫び声は紫達にも聞こえていたはずだがこちらに来なかった事からそれは明らかだった。
(菫にはとくにトラウマは無かったと思ったのだが)
「紫が菫を抱き抱えてるみたいだが、、、ん?」
「白も気づいたか?」
「ああ、菫は紫が抱き抱えていて見えないが」
「紫と灰炉の顔色がヤバイな」
「鈴も気づいたか、、、ヤッパなんか合ったみたいだな」
「まぁ、黒先生の叫び声が聞こえていたはずなのに来なかったくらいだからな。菫に何か合ったんだろうが」
「しかしわたし達が声をかけても大丈夫なのか?」
「あ~、、、紫が珍しく動揺してるみたいだもんな。反射的に俺達に攻撃しちまうかもな」
この部屋はそこまで広く無い上に葵達三人は手を繋いで寝ていたのでわたし達もお互いにかなり近くに居るのだが、紫は動揺していたりすると近づく者に反射的に攻撃してしまうのだ。
なのでわたし達もどう声をかけるか迷っていた。
「ん?葵?どうした?」
「、、紅兄さんおろして」
「分かった。トイレか?」
「ううん」
「ならどうした?」
先ほどまで大人しく紅に抱き抱えられていた葵が降ろして欲しいと言ったので紅が葵を降ろすと葵はそのまま紫の方に向かって行った。
「待て!危ねぇぞ葵!」
「行くな!葵!」
「葵ちゃん!今の紫は危ないか、、ら、、?、、へ?」
葵は幼い身とは思えない素早さで紫に近づくと紫が攻撃体制に入ったのでわたし達は慌てて葵を追いかけたのだが、紫は何故か攻撃体制のまま動かなかったのだ。
(あの紫が?いや、葵が無事なのはとても良かったのだが、、、無意識に近づく者を排除する紫が動かなかった?)
「菫、、あっ!」
“ペチり”
「「「あ、、葵(ちゃん)!」」」
葵は紫達の所にたどり着く前に可愛らしい音をたてながら転んだのでわたし達は急いで葵に駆け寄った。
(葵には悪いが、、、可愛らしい!転んだ音まで可愛らしい!)
「葵、大丈夫か?怪我はねぇか?」
「ほら、葵ちゃん立てる?痛い所は?」
「頭は打って無いな?」
「~っ、、うん、、だいじょうぶ。ぼくけがしてない」
紅や鈴矢も葵の心配をしているが顔がニヤケてるのでわたし同様に転んだ時の葵に可愛らしく思ったのだろう。
葵は大きな目を潤ませながら怪我はしていないとわたし達に教えてくれた。
(グッ、、、可愛らし過ぎてわたし達がどうにかなりそうだ)
「、、、紅?」
「あ、、、」
気がついたらわたし達は紫達の目の前まで来ていたみたいだ。
(よく攻撃されなかったな。しかし近くで見てみるといっそう紫と灰炉の顔色はかなり悪いな何が合ったのだ?)
51
お気に入りに追加
3,050
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる