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番外編、良かったら読んで下さい
可愛く愛らしい恋人 その八
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紅視点
俺に抱っこを要求した葵が可愛すぎてヤバかったがそのあとの行動と言動に違和感を感じて菫を起こしている紫を指さして葵に紫が誰か分かるか聞くと葵は小さい頃に使っていた一人称である“ぼく”を使い答えた。
葵の異常をほとんど確信して白と鈴を呼ぶと二人も葵の異常に気づいたみたいだったがそこで暗を呼ぶ黒の叫び声を聞いた。
(なんだ!?)
「黒?」
「暗李に何かあったのか?」
「黒先生があんな風に叫び声をあげるのは初めてじゃねぇか?紅も聞いた事ねぇだろ?」
「白、鈴、行くぞ」
「「ああ!」」
葵を抱き抱えながら白と鈴と一緒に黒の側に行くとそこには焦った顔をした黒と顔を青くした明無先生がいた。
(黒も珍しい顔してるが明無先生がこんなに顔色を変えるのは異常だぞ!なにが、、、あそこで丸くなっているのは暗か?)
「黒、どうした?」
「、、、紅?」
「なにがあった?明無先生があんなに顔色を変えるってことはよほどの事なんだろ?」
「あ、、、ああ、、、暗、暗が、、」
「暗がどうした?」
「むか、昔に、子供の頃に戻って、怖がって、怯えて」
「黒!落ち着け!ゆっくり息を吸え!そして吐け!」
「え?息を?、、、、スー、、ハー、、、すまない、落ち着いた」
いつも比較的に冷静な黒がここまで取り乱すのはかなり珍しい事だ。
(さっきの叫び声からしても暗に何かあったみたいだが)
「で、何があった?」
「はぁ、、、暗をそろそろ起こそうと思い起こしたその瞬間だ」
「ああ」
「、、、暗が目を覚ますと突然震え出した。何事だと思い声をかけると暗は部屋のすみに行ったんだが、すみで体を丸めた暗は小さい声でずっと言っていたんだ」
「何を」
「それが、、、“ごめんなさい”“お父さん、ごめんなさい”“怖い、痛い、怖い”“誰か助けて”“ここどこ?黒どこ?怖い”とずっと言っているんだ。小さい頃みたいに大人のとくに男が怖いみたいでな、、、俺の事も起きた時は目の焦点が合ってなかったみたいで俺だと分かって無いみたいでな。それと男が多いこの空間が怖いらしく震えているんだ。精神も小さい頃に戻ってしまったみたいに」
「いや、黒、精神も子供の頃に戻ってる。葵もそうみたいだからな」
「は?なら暗は明無の事も分からないのか?」
「いや、それが葵の反応では何となく誰かは分かってるみたいなんだよ」
俺と黒が話していると明無先生が真っ青な顔をしながら暗に近づいていた。
(明無先生?、、、暗は明無先生が近づいても大丈夫なのか?大人の男が怖いんだよな?)
「、、、あ、暗、、、私が分かるかい?、、、近づいても大丈夫かい?」
「、、、あ、あ、、、明?」
「ああ、そうだよ」
「明!」
暗は明無先生に気づくと明無先生に抱きつくように飛び込んだ。
(んん?)
「明!明!怖い、怖い、明、、、はなれないで」
「もちろん!私が暗を手離すはずが無いだろう!」
「だって、さっきまでいっしょじゃなかった、、」
「ゴメン!暗が怖がるかと思って」
「明がいっしょじゃない方が怖い、、、黒は?黒はどこ?黒?」
暗は明無先生に抱きつきながら黒を必死に探していた。
(あれはヤベェな)
「黒さっさと暗の所に行ってやれ」
「あ、ああ、すまない」
黒は暗の所に行くと明無先生に抱かれた暗の頭をゆっくり撫でながら暗を落ち着かせていた。
「暗、暗、俺だよ。遅くなって悪かったな?もう大丈夫だからな?」
「黒、黒、、、はなれないで」
「ああ、離れないよ。明無も俺も暗の側に居る」
「、、、うん」
暗が落ち着いてくると俺の近くに緑が近づいて来た。
(ん?緑?なんか元気がねぇな)
「、、、紅先輩、、、暗は大丈夫ですかね?」
「まぁ大丈夫だろ。さっきよりは落ち着いてきたみたいだからな」
「、、、そうですね、、、葵には近づいても大丈夫ですか?怖がらないですか?」
「、、ああ、なるほどな。葵は大丈夫だ暗とは違ってそういうトラウマはねぇからな。それに」
「それに?」
「暗の奴お前を探してるみたいだぜ?」
「え?」
緑は暗のトラウマを刺激しないように暗から離れていたみたいだが、少し落ち着いた暗はキョロキョロと誰かを探していた。
「誰か探してるみたいですけどボクじゃ無いですよ。葵か菫を探してるんじゃないですか?」
「そりゃどうかな?暗はお前にかなり懐いてるんだぜ?誰かに甘えたい時はその懐いてる奴を探すんじゃねぇのか?」
「、、、そうですかね?」
「緑!」
「ほら、暗はお前をご指名みたいだが?」
「、、、、うん!紅先輩、ボクは、ボクは暗の所に行きますね!」
「ああ、行ってこい!暗が待ってるぞ?」
「はい!」
キョロキョロと誰か探していた暗は緑を見つけると緑に両手を伸ばし緑の名を呼んだ。
それを見た緑はさっきまでの暗い表情が嘘の様に満面な笑みで暗の所に走って行った。
(可愛い奴)
「クスクス」
「なに笑ってんだ白?鈴もニヤニヤしやがって」
「いや~?ナニって言われてもな?」
「クスクス、、、そうだな鈴矢。ただ微笑ましいと思っただけだが?」
「微笑ましい?それでなんでそんな笑ってんだ?」
「いや、緑はいつも慕ってくれてる暗が今は自分も怖がるだろうと思い暗から離れたが明無先生と黒先生のやり取りを見て寂しくなってしまったのだろう?そこが緑の可愛い所だが、その緑を慰めている紅を見れたのは嬉しい事だと思っただけだ」
「白銀は紅の見たことがない姿を見て惚れ直したのかも知れないがオレはただ好きな奴には相変わらずアマアマで優しいな~っと思っただけだぜ?」
「白は良いが鈴は死ね」
「イヤン!紅くんったらひど~い!」
「うるせぇ!」
「静かにして欲しかったら葵ちゃんをオレに抱かせてくれ」
「駄目だ」
「ケチ!ブラコン!心狭い!」
鈴の文句は無視しながら小さくなった一人の菫の方に行く。
(菫の方は何もねぇと良いが)
俺に抱っこを要求した葵が可愛すぎてヤバかったがそのあとの行動と言動に違和感を感じて菫を起こしている紫を指さして葵に紫が誰か分かるか聞くと葵は小さい頃に使っていた一人称である“ぼく”を使い答えた。
葵の異常をほとんど確信して白と鈴を呼ぶと二人も葵の異常に気づいたみたいだったがそこで暗を呼ぶ黒の叫び声を聞いた。
(なんだ!?)
「黒?」
「暗李に何かあったのか?」
「黒先生があんな風に叫び声をあげるのは初めてじゃねぇか?紅も聞いた事ねぇだろ?」
「白、鈴、行くぞ」
「「ああ!」」
葵を抱き抱えながら白と鈴と一緒に黒の側に行くとそこには焦った顔をした黒と顔を青くした明無先生がいた。
(黒も珍しい顔してるが明無先生がこんなに顔色を変えるのは異常だぞ!なにが、、、あそこで丸くなっているのは暗か?)
「黒、どうした?」
「、、、紅?」
「なにがあった?明無先生があんなに顔色を変えるってことはよほどの事なんだろ?」
「あ、、、ああ、、、暗、暗が、、」
「暗がどうした?」
「むか、昔に、子供の頃に戻って、怖がって、怯えて」
「黒!落ち着け!ゆっくり息を吸え!そして吐け!」
「え?息を?、、、、スー、、ハー、、、すまない、落ち着いた」
いつも比較的に冷静な黒がここまで取り乱すのはかなり珍しい事だ。
(さっきの叫び声からしても暗に何かあったみたいだが)
「で、何があった?」
「はぁ、、、暗をそろそろ起こそうと思い起こしたその瞬間だ」
「ああ」
「、、、暗が目を覚ますと突然震え出した。何事だと思い声をかけると暗は部屋のすみに行ったんだが、すみで体を丸めた暗は小さい声でずっと言っていたんだ」
「何を」
「それが、、、“ごめんなさい”“お父さん、ごめんなさい”“怖い、痛い、怖い”“誰か助けて”“ここどこ?黒どこ?怖い”とずっと言っているんだ。小さい頃みたいに大人のとくに男が怖いみたいでな、、、俺の事も起きた時は目の焦点が合ってなかったみたいで俺だと分かって無いみたいでな。それと男が多いこの空間が怖いらしく震えているんだ。精神も小さい頃に戻ってしまったみたいに」
「いや、黒、精神も子供の頃に戻ってる。葵もそうみたいだからな」
「は?なら暗は明無の事も分からないのか?」
「いや、それが葵の反応では何となく誰かは分かってるみたいなんだよ」
俺と黒が話していると明無先生が真っ青な顔をしながら暗に近づいていた。
(明無先生?、、、暗は明無先生が近づいても大丈夫なのか?大人の男が怖いんだよな?)
「、、、あ、暗、、、私が分かるかい?、、、近づいても大丈夫かい?」
「、、、あ、あ、、、明?」
「ああ、そうだよ」
「明!」
暗は明無先生に気づくと明無先生に抱きつくように飛び込んだ。
(んん?)
「明!明!怖い、怖い、明、、、はなれないで」
「もちろん!私が暗を手離すはずが無いだろう!」
「だって、さっきまでいっしょじゃなかった、、」
「ゴメン!暗が怖がるかと思って」
「明がいっしょじゃない方が怖い、、、黒は?黒はどこ?黒?」
暗は明無先生に抱きつきながら黒を必死に探していた。
(あれはヤベェな)
「黒さっさと暗の所に行ってやれ」
「あ、ああ、すまない」
黒は暗の所に行くと明無先生に抱かれた暗の頭をゆっくり撫でながら暗を落ち着かせていた。
「暗、暗、俺だよ。遅くなって悪かったな?もう大丈夫だからな?」
「黒、黒、、、はなれないで」
「ああ、離れないよ。明無も俺も暗の側に居る」
「、、、うん」
暗が落ち着いてくると俺の近くに緑が近づいて来た。
(ん?緑?なんか元気がねぇな)
「、、、紅先輩、、、暗は大丈夫ですかね?」
「まぁ大丈夫だろ。さっきよりは落ち着いてきたみたいだからな」
「、、、そうですね、、、葵には近づいても大丈夫ですか?怖がらないですか?」
「、、ああ、なるほどな。葵は大丈夫だ暗とは違ってそういうトラウマはねぇからな。それに」
「それに?」
「暗の奴お前を探してるみたいだぜ?」
「え?」
緑は暗のトラウマを刺激しないように暗から離れていたみたいだが、少し落ち着いた暗はキョロキョロと誰かを探していた。
「誰か探してるみたいですけどボクじゃ無いですよ。葵か菫を探してるんじゃないですか?」
「そりゃどうかな?暗はお前にかなり懐いてるんだぜ?誰かに甘えたい時はその懐いてる奴を探すんじゃねぇのか?」
「、、、そうですかね?」
「緑!」
「ほら、暗はお前をご指名みたいだが?」
「、、、、うん!紅先輩、ボクは、ボクは暗の所に行きますね!」
「ああ、行ってこい!暗が待ってるぞ?」
「はい!」
キョロキョロと誰か探していた暗は緑を見つけると緑に両手を伸ばし緑の名を呼んだ。
それを見た緑はさっきまでの暗い表情が嘘の様に満面な笑みで暗の所に走って行った。
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「クスクス」
「なに笑ってんだ白?鈴もニヤニヤしやがって」
「いや~?ナニって言われてもな?」
「クスクス、、、そうだな鈴矢。ただ微笑ましいと思っただけだが?」
「微笑ましい?それでなんでそんな笑ってんだ?」
「いや、緑はいつも慕ってくれてる暗が今は自分も怖がるだろうと思い暗から離れたが明無先生と黒先生のやり取りを見て寂しくなってしまったのだろう?そこが緑の可愛い所だが、その緑を慰めている紅を見れたのは嬉しい事だと思っただけだ」
「白銀は紅の見たことがない姿を見て惚れ直したのかも知れないがオレはただ好きな奴には相変わらずアマアマで優しいな~っと思っただけだぜ?」
「白は良いが鈴は死ね」
「イヤン!紅くんったらひど~い!」
「うるせぇ!」
「静かにして欲しかったら葵ちゃんをオレに抱かせてくれ」
「駄目だ」
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