R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

あおい夜

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番外編、良かったら読んで下さい

可愛く愛らしい恋人 その六

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鈴矢視点

紅が親父さんが居る部屋に声をかける。

「親父、母さん、来たぞ」
「おう、紅か?入れ」

そう親父さんに言われたので紅は襖を開けて中に入る。
オレ達も紅の後に続き部屋に入るとそこには予想通り紅の親父さんとお袋さんがいた。
紅の親に会うので慣れているオレと白銀以外はかなり緊張していた、、明無先生以外は。
(あの人は鋼の心臓でも持ってるのか?いや、まぁ、ただ人に興味がこれっぽっちも無いだけだろうけどよ)

「で?何の用だ?葵達を待たせてんだから早く言ってくれ」
「おうおう、そう急かすな」
「葵が待ってるって言ってるだろ?」
「その事であんた達にお願いがあるんだよ」
「母さん?」

紅と親父さんが話していると紅のお袋さんが話しかけてきた。
(そういやぁ話があるって言ってたのはお袋さんだったな)

「何だよ願いってのは?」
「お前、こいつの話は大人しく聞くのな?」
「うるせぇ、母さんの話なら聞くだろ。親父みたくウゼェ、、、とくに何でもねぇ話じゃねぇんだからな」
「おま、ウゼェって言っているじゃねぇか!」
「ほら、アナタも落ち着いて。それより話って言うのは葵の事よ」
「葵の?」
「葵とそのお友達の二人が小さくなったって言うじゃない?」
「ああ、だから早く戻りてぇんだが」
「直ぐに終わるから待ちなさい」

そう言うとお袋さんは何かを取り出して紅の前に置いた。
(ん?あれは、、、)

「これは、、、カメラ?」
「ええ、そうよ」
「あ~、、、母さんのお願いって?」
「決まってるじゃない?葵の可愛い姿をいっぱい撮ってきて欲しいのよ!」
「、、、、えーっと、、、、葵の?」
「そうよ。それと可愛らしいっていう葵のお友達も一緒にね」
「、、、誰から葵の友(だち)が可愛らしいって聞いたんだ?」
「え?葵からよ?」
「、、、、は?、、、葵が?」
「え?俺それ聞いて無いんだが?」
「ええ、可愛い友達が出来たって報告してくれたわよ?、、、私だけに」

紅の親父さんが驚いてお袋さんに聞いたが、お袋さんがさらなる爆弾を落とし親父さんは沈んだ。
(うわぁ、、、お袋さんにだけ報告したのか葵ちゃん。しかも可愛い友達って確かにあの二人は可愛いけどよ、、、どんなふうに報告したのか気になるな)

「え?俺は?俺には何故言ってくれなかったんだ葵~!」
「うるせぇ!俺の可愛い葵が母さんに報告しただけだろ!親父に報告なんかしたらウゼェ事になるからしなかっただけだろ!」
「うわ、酷い、、、母さん」
「アラアラ、アナタは可愛いわねぇ。葵がアナタに報告しなかったのは私に報告しに来た時にアナタがたまたま居なかったからよ?けど残念ね?あんな可愛い顔して話す葵を見れなかったのは」
「え?俺の可愛い葵はどんな顔して話してたんだ?」
「俺も気になるな。俺の可愛い可愛い葵はどんな顔して話してたんだ?」
「ア?親父に可愛い葵の事を話すのは勿体無いんだが?それと葵の事を可愛いってあんたが言うな」
「ん~?葵は俺の可愛い可愛い息子なんだから構わないだろ?」

紅がイライラした顔をしながら親父さんを睨みつけるのに対して親父さんはニヤニヤしながら余裕の顔して紅を楽しげに見ていた。
(あ~、、、また始まったよ。紅は親父さんの事嫌っては無いんだが好きなモノが同じだから気にくわないんだよな~、親父さんはそれを分かっててからかってるんだよな~)

「、、、あんた達」
「「、、、はい」」
「まだ私が話している途中だよ?」
「「スミマセン」」
「はぁ、それで話の続きを話すわよ?」
「「どうぞ」」

紅と親父さんはお袋さんの冷たい目と声を聞いて静かになった。
(二人ともお袋さんには敵わないんだから始めからしなければいいのにな?)

「それで、撮ってくれるの?」
「あ~、、それくらいなら」
「あら、本当に?ありがとう鈴矢くん」
「それで葵の写真を撮ってくるだけで良いのですか母君?」
「ええ、それだけよ白銀くん。だからたくさん撮ってきてね?紅も聞いてたわよね?」
「、、、分かった」
「ご褒美に撮ってきた写真をあなた達にもあげるからたくさん撮ってきなさい」

お袋さんの威圧感が凄かったせいで脅された気分になりながらオレ達はお袋さんに渡されたカメラを持って葵ちゃん達の所に戻った。



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