R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

黒(攻略キャラで受け)の従兄弟(非攻略キャラ)に成っていた

第３話(こんなの反則だよ！)

 私は自宅に帰り心を落ち着けようとしたけどどうしても明無の姿が忘れられない。
(一目見ただけなのに、、、、う～)

「あ、もう一時間たつな、、、黒の家に行くか、、、はぁ」

また明無に会うのかと思うと嬉しさと虚しさが同時ににやってくる。
憂鬱になりながら自分の家のドアを開けると目の前に明無が立って居た。
(え？、、、あ、明無も帰る為に今家を出たのか！、、、ビックリしたぁ～)

「、、、、。」
「ん？、、、あれ？君、、」
「今帰るのか？」
「え？、、あ、うん、そうだよ。君は？」
「俺は一時間たったから黒の家に行く所だ。黒は少し心配性だからな」
「そう、、、、君は」
「、、、！」

明無が突然私の頭を撫でてきたので驚いて私は明無に撫でられながら明無の顔を見た。
(ほえ？、、っうえぇ～！な、何でそんな、、、そんな顔、、うわぁ～)

「君は優しいんだね？」
「別に、、、黒の事は嫌いじゃないから、、、心配はさせたく無いだろ」
「そう、、、けどやっぱり君は優しいよ」
「、、、君じゃない」
「ん？」
「俺の名前は暗李だ、、、、黒と同じ様に暗って呼んで良い」
「え、、、良いのかい？」
「勝手にすれば良い、、、ただし俺もお前の事は明無って呼ぶ」
「暗、、、暗か、、、」
「おい、聞いてるのか？、、、やっぱり明って呼ぶぞ！」
「っ！もちろん！もちろんそれで良いよ、、、暗」
「～っ、、、なっ、、、、もう俺は黒の家に行くから」
「ああ、そうか」
「っ、、、、。」

私を愛しそうに優しく微笑んでいた明は私が黒の家に行くと言うと捨てられそうな小動物みたいな顔をした。
(だから！それは、その顔は反則でしょ！あー、、、もう、、、可愛いなぁ～)

「、、、はぁ、、、明」
「ん？」
「またな」
「っ！あ、ああ、、、暗、、、また」
「ああ」
「また、私に会ってくれるかい？」
「～っ、、、、だから、またなって言ってる」
「うん、うん、、、それでは、、、名残惜しいけど、、、また」
「っ！、、、～っ、、、」

明は帰って行った。
帰る間際に甘えるかの様に私の頬に自分の頬を擦り付けて帰って行った。
(な、ななななっ、、、何あれ！何あれ！何あれ！わ、私のほっぺたに、、頬っぺたに、、、スリスリって、、、ああ～、、、くそ！可愛いんだよ！ああもう可愛い！)

「ズルいだろ、、、あれは」

私は顔を真っ赤にさせながら表情筋が死んだ様に動かなかった私の顔が動くのに気づいた。
私は黒の家の窓で自分の顔を見るとそこには顔を真っ赤にさせながら困った様な嬉しそうな顔をしている自分(暗)の顔が写っていた。
(うわぁ、、、もう完璧に明の事を好きになっちゃったよねコレは、、、、好きになる事くらいは良いよね？明は私の事を好きになるはず無いんだろうけど、、、私が好きなくらいは良いよね？) 

“ガチャ”
「っ！」
「、、、ん？暗？なかなか来ないから心配したぞ？、、どうかしたか？」
「いや、、、何でもない。今から黒の家に行こうとしたら黒が出てきて驚いただけだ」
「そうか？まぁいいが早く家に入ろう？」
「ああ」

黒に見られる前にいつもの表情に戻った私は黒の家に入りながら明の事を思った。
(、、、早くもう一度会いたいな、、、)