R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉

あおい夜

文字の大きさ
上 下
136 / 167
五章 本当の問題

第86話(人は可愛いで死ねる)菫視点

しおりを挟む
 お昼になりお昼ご飯の少し前に葵ちゃんは何とか布団から出て私と暗になら顔を見せてくれた。
そして三人で葵ちゃんの部屋でお昼ご飯のカレーライスを食べようとしている。
(今日はカレーなんだ、、、スプーンだけど葵ちゃん手痛いよね?)

「葵」
「ん?なんだ?」
「スプーンを貸せ」
「何でだ?」
「その手じゃ痛いだろ?俺達が食べさせる。ちなみに拒否権は無い」
「は?」
「紅達に葵に手を使わせない様にと念を押されているんだ。それと俺達も葵に痛い思いはさせたく無い」
「あ~、、、はぁ、、分かった」
「あ、なら最初はボクがやって良い?」
「ああ、順番な」
「うん!」

どうやら暗は紅さん達に葵ちゃんの事を頼まれ(脅され)たみたいだ。
私は暗と交代で葵ちゃんにカレーを食べさせながら昨日の事を思い出していた。
(葵ちゃんにあ~んが出来るなんて嬉しい!暗が葵ちゃんにしてる所はとっても可愛いし最高!昨日は、、、昨日は可愛過ぎて死んだからね、、、)



昨日の昼頃

暗と少し話していたらそれは起こった。
(え?なになに?これ以上とか私無理なんですけど!)

「ふぁ、、、」
「葵、寝ような?」
「もう眠いだろう?わたし達も側に居るから安心して眠れ」
「我慢するのは良くないからな?って、葵ちゃん?」
「うー、、、やぁ、、、兄さん達が、、ふぁ、、一緒に、、ん、眠ってくれないなら、、んん、、ぼくまだ寝ない」

葵ちゃんは凄く眠そうにしながらもそう言って眠るのを拒否していた。
(グフッ、、、もうお腹いっぱいです葵さん、、、けど、けど、、、可愛い!)

「グッ、、、俺達が葵が寝るまで一緒に居てやるから寝ような?な?葵」
「うっ、兄さん達は寝ないのか?」
「わたし達はまだやることがあるからな」
「だからぼくと一緒に寝ない?」
「あ~、、、けど葵ちゃんが寝るまでは一緒に居るから寝ような?」
「、、、っ、、うっ、、」
「葵?」

紅さん達が一緒に寝れないと言うと葵ちゃんの様子が少しおかしくなった。
(葵ちゃんどうかしたのかな?ちょっと震えてるみたいだけど)

「っ、、、ならぼく寝ない」
「けど葵は疲れてるだろ?ちゃんと寝よ、」
「う~、、、やだ、、ぼく、、ひっ、、うっ、兄さん達と一緒が良い、、う~」
「え?あ、葵ちゃん?ちょっ!泣いてんのか?」
「葵?大丈夫か?わたし達が一緒じゃないと嫌なのか?ほら、良い子だから泣くな」
「、、、ハッ、、葵?泣くな。兄さんが何でもしてやるから、な?」
「なら、ぼくと一緒に寝て?兄さん達にぎゅうってされながら寝たい、、、だめ?」

葵ちゃんは紅さん達とどうしても一緒に寝たいみたいでそんな我が儘?(いや、天使のお言葉かな?)を言った。
(うわ、うっわぁ~。これは断れないでしょ!だってあの天使(葵ちゃん)が泣きながらあんなに可愛く頼んでるんだから断れたら尊敬する!)

「んグッ、、、だが、、いや、、葵のお願い、、、わ、分かった、一緒に寝てやるから、な?」
「ぎゅうっは?」
「ンン、、もちろんぎゅうっもしてやるよ!ほら、ぎゅう~っ」
「ん、、、鈴の兄さんと白兄は?」
「もちろん、オレもしてやるよ!」
「もちろん、わたしもやるぞ!」

葵ちゃんは紅さん達三人に抱きつかれて嬉しそうにしながら眠そうにコクコクしてきた。
(ワォ!可愛い!なにあの幼馴染み組団子!可愛い!葵ちゃんも嬉しそうな顔しながら眠りそうだし!可愛い!)

「ほら、寝ような?な、葵?」
「オレ達が側に居るから安心して良いよ葵ちゃん」
「ゆっくり眠れ。わたし達が居るから怖くないだろう?」
「ん、、、うん、、、寝る、、、ぼく、、寝る、、、、すう、、、ふふふ」
「ん?なんだ突然笑って?」

葵ちゃんは三人に抱きしめられて安心したのか眠りそうになっていたが突然幸せそうに笑いだした。
(どうしたんだろ?)

「ん~、、、あのな?ふふ、、」
「なんだよ~、勿体振らずに言えよ~」

紅さんがそう言ったあと葵ちゃんが可愛いの猛威を振るいこの後も色々あって私達はこの後一日中使いものにならなくなる(幸せそうな死体になる)のである。

「ふふ、、、兄さん達から安心する匂いがしてぼく、、嬉しいんだ。一緒に居ると凄く安心するんだ。それがぼくの兄さん達であるのが嬉しくて、、、ふぁ、、自慢したくなりゅんだ、、、んぅ、、、ぼく、、みんなに嫉妬しゃれるの仕方ないな、、、けど、ぼくの兄さん達だから誰にもあげにゃい、、、“コクコク”、、、紫さんや緑さんや黒さんは大好きだから良いんだぞ?、、ふにぅ、、、ぬ、、、」
「~っ、、、グッ、、」
「それとな、、、オレ、ぼく、、、菫や暗やその恋人の灰炉さんや明さんも大好きだから、、、じゅっと、、、このまま、、、」
「葵?」
「みんなと一緒に居たいんだ、、、」
「っ、あったり前だろ!葵が嫌だと言ってもずっと一緒に居てやるよ!」
「オレは葵ちゃんから離れる気はこれっぽっちも無いから!」
「わたし達が葵を一人にするはずが無いだろう!」
「ふふ、しょっかぁ~、、、嬉しいなぁ~、、、ふぁ、、菫も暗達も一緒に居てくれるか?」

葵ちゃんがこっちを見ながら少し不安そうに目を潤ませながら首を可愛らしく傾げながら聞いてきた。
私達は眠くて舌足らずになっている葵ちゃんに萌えて震えながらも頑張って答えた。
(くっ!こんな可愛らしい葵ちゃんのためにも頑張って答えないと!萌えてる場合じゃない!萌えてたいけど!)

「当たり前だよ!ボクもずっと葵ちゃんと一緒に居たいよ!」
「俺もだ。葵の側にいられないのは嫌だ」

私は暗の言葉を聞いて暗の言葉可愛いと思った瞬間、葵ちゃんは私達の言葉に安心したのか“ふにぁん”と音がしそうなほどの可愛らしい笑顔を浮かべて最後の最大最強の爆弾を落とした。

「ふふ、みんな一緒、、、ぼく、、寂しくない、、、嬉しち、、ん、、、一緒、、、何処にも行かないで、、寂しいのやだ、、ずっと一緒が良い、、、ふぁ、、ぼく、も、眠い、、兄さん達、、一緒だからな?何処にも行かないで、く、れ、、スゥ、、」
「、、、、。」
「、、、、。」
「、、、っ、」

爆弾を落とした罪深い葵ちゃんは安らかな可愛らしい寝顔をしていた。
あまりの可愛い言葉に固まっていたみんなの中で始めに動いたのは紅さんだった。

「アー!なっんで!な・ん・で!こんなに俺の弟可愛いの?意味分からない!何、寂しいって?俺達が居ないと寂しいって事ですよね?分かってますけど?言い方可愛いんだよ!」
「、、、分かるぜ紅、、、しかも舌足らずの口調が可愛さを増長させるし!ずっと一緒が良い?当たり前だろ!ずっと一緒に決まってる!ホンットに可愛い!」
「そうだな、、、『ぼく』は反則だろう?しかも何処にも行かないで?行くわけ無い!葵を置いて何処に行くというのか!しかも不安なのか手をぎゅうっと握ってくるのがまた可愛い!」
「、、ん、、、んん?、、」

紅さん達がたまらずに叫んだ(叫ぶのも内容も納得する)からか葵ちゃんが起きそうになったけど明先生の能力くが効いてるのか起きなかったが反則級(私達が死ぬ)の寝言を言ってきた。

「、、、んみゅ、、、みんな、、、一緒、、、」
「ああ、みんな一緒だぞ」
「、、、ふふ、、、みんな、、、大好き、、愛してるんだ、、、ぞ」
“、、、ドサッ”

葵ちゃんが紅さん達の手をぎゅうっと握りしめながらふわふわな笑顔(可愛い!)でそう言ったあとみんなが床に倒れた。
いや、明先生だけは倒れなかったけど(凄い)あとから暗に聞くと顔は真っ赤だったらしい。
(あ、あい、愛、愛してるって、、、あ、葵ちゃんが、、、私達を愛してるって!)

「あ、あい、愛、愛し、、、愛して、、グフッ」
「、、、す、菫、、、しっかり、、いや、、、俺も、、や、やや、ヤバい、、なんだあのいい、いりょく」

私が死にそう(死んでた?)になっていたらまだ正気が残っていた暗(さすが実の妹)が声をかけてくれた。
ちなみにこれも後から暗に聞いたんだけど、暗と明先生と灰炉くん以外は完全に幸せそうな顔をしながら死んで(気絶?眠って?)いたらしい。
死んでなかった灰炉くんも今は私を抱きしめながら震えて私と同じ様に『あ、愛、あい、愛して?』と言っていた。
ちなみに何故か私はその後の記憶がまったく無い。(気絶してたから)


気がついたらいつの間にか夕方になりそうな時間になっていた。





しおりを挟む
感想 189

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...