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五章 本当の問題
第84話(過去を消したい!切実に!)
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私は今自分の部屋の布団に潜り込み顔を真っ赤にしながら頭を抱えていた。
(誰か!誰か!どうか私に過去を消す力を!)
「っ~、、、、」
「葵、、、」
「葵ちゃん、、、」
「、、、死にてぇ」
ちなみに私の部屋には暗と菫が居る。
他の人達は私が部屋に入れなかったので私の部屋の外に居るのだろう。
何故こうなっているのかというと話は昨日に遡る。
昨日の昼頃
私は嫌な夢を見て途中で起こされた事もあってとても眠かったのだが、またあの夢を見るのが怖くて眠りたくなかった。
だから白兄に眠るかと聞かれてとっさに膝で立っている白兄の胸元の服を縋る様に両手で掴んで、いつもと違い私の上の方にある白兄の顔を怖くなって少し潤んだ目で見上げながら言った。
「あの夢を見るかも知れないから嫌だ!白兄ぃ、、、怖い」
「、、、、、カハッ」
「は、白?」
「は、白銀が死んだ、、、羨ましいが、、、これはヤバい」
兄さんと鈴の兄さんは私の真後ろに居たのだがいきなり白兄が気絶してしまった事に驚いているみたいだ。
(あれ?白兄急に寝ちゃった?何で?)
「紅兄さん、鈴の兄さん、白兄が急に寝た」
「あ~、、、すぐ起きるから大丈夫だ」
「うん、ただ少し(萌えの)刺激が強すぎただけだから大丈夫だよ葵ちゃん」
「白兄は大丈夫なのか?、、、なら、、良い、、」
「あー、、葵、眠いんだろ?」
「ん、、、だが、、」
「大丈夫だよ葵ちゃん。明無先生に頼んでアレは葵ちゃんの中に入れさせないなら」
「ん?」
「眠すぎて頭が回ってねぇのか。葵、明無先生に頼んでアレの夢を見ない様にしてやるから大丈夫だぞ?」
「、、、本当か?」
「俺達が葵に嘘を言った事があるか?」
「、、、ううん、、、無い」
「だから大丈夫だ。白、そろそろ起きろ」
「ハッ!わたしはいったい、、、おそろしく可愛い葵を見た様な、、、」
「夢じゃないぞ白銀」
「兄さん達、、、ありがとう!」
そう言って兄さん達三人に順番(白兄、鈴の兄さん、兄さんの順番)に笑顔で抱きついたのだが、兄さん達は私が抱きついた後に何故か畳を叩いていた。
その後は明無先生に能力を使ってもらいあの怖い夢は見なかったのだが、その時(能力を使ってもらう前後)の記憶が何故かごっそりないので自分が何をしたのか(怖い事に)全然分からないのが不安を煽る。
現在
私は昨日の昼頃から今日の朝(といっても昼に近い)までグッスリ眠っていたが、目を覚まし少しする(寝起きがかなり悪いのでなかなか頭がちゃんと起きない)と昨日の事を思い出して死にたくなった。
私も葵も酔っていた時の事はバッチリ記憶に残るタイプなのだ。
そう、、、兄さん達にあんな態度(甘えたい小さな子供みたいな態度)と口調(舌ったらずで幼児みたいな口調)で甘えて我が儘を言った事も完璧に覚えている。
(私が起きた後すぐに何故かみんなで私の部屋に来たけど!菫と暗以外を追い出したのは仕方ないじゃん!菫と暗は私的にまだセーフだけど他の人は無理!今会ったら死ぬ!私が!恥ずかしいを通り越して何か泣きたい!)
「葵ちゃん、、、」
「葵、大丈夫だから落ち着くまで俺達は待つ」
「うん、ボクもちゃんと待つから落ち着こう?ほら、ゆっくりで良いから深呼吸して?ね?」
「、、、ああ、ワリィ」
「ううん、大丈夫だよ」
「アレを全部覚えているっていうのは地獄みたいなもんだから仕方ない」
「、、、、悪いがもう少し待っててくれ」
「うん」
「大丈夫だ、俺達も分かっている」
「すまねぇ」
暗も菫も何もしないで私が落ち着くまで待っててくれている。
だからこの二人は私の部屋に入れてもオッケーだったのだ。
(二人とも良い子だ、、、だけどすぐに落ち着けない!本当に誰でも何でも良いから私に過去を消す力を下さい!今だけでも良いから!)
私はその後もすぐには顔を見せる事が出来ずに唸っていた。
お昼ご飯(ちなみにカレーライス)は部屋で菫と暗と一緒に食べた。
その時には暗と菫の二人だけにならなんとか顔を見せる事が出来る様になっていたがまだ兄さん達に顔を見せる事が出来なかった。
私が兄さん達に顔を見せれる様になったのはその日の夕方だった。
(誰か!誰か!どうか私に過去を消す力を!)
「っ~、、、、」
「葵、、、」
「葵ちゃん、、、」
「、、、死にてぇ」
ちなみに私の部屋には暗と菫が居る。
他の人達は私が部屋に入れなかったので私の部屋の外に居るのだろう。
何故こうなっているのかというと話は昨日に遡る。
昨日の昼頃
私は嫌な夢を見て途中で起こされた事もあってとても眠かったのだが、またあの夢を見るのが怖くて眠りたくなかった。
だから白兄に眠るかと聞かれてとっさに膝で立っている白兄の胸元の服を縋る様に両手で掴んで、いつもと違い私の上の方にある白兄の顔を怖くなって少し潤んだ目で見上げながら言った。
「あの夢を見るかも知れないから嫌だ!白兄ぃ、、、怖い」
「、、、、、カハッ」
「は、白?」
「は、白銀が死んだ、、、羨ましいが、、、これはヤバい」
兄さんと鈴の兄さんは私の真後ろに居たのだがいきなり白兄が気絶してしまった事に驚いているみたいだ。
(あれ?白兄急に寝ちゃった?何で?)
「紅兄さん、鈴の兄さん、白兄が急に寝た」
「あ~、、、すぐ起きるから大丈夫だ」
「うん、ただ少し(萌えの)刺激が強すぎただけだから大丈夫だよ葵ちゃん」
「白兄は大丈夫なのか?、、、なら、、良い、、」
「あー、、葵、眠いんだろ?」
「ん、、、だが、、」
「大丈夫だよ葵ちゃん。明無先生に頼んでアレは葵ちゃんの中に入れさせないなら」
「ん?」
「眠すぎて頭が回ってねぇのか。葵、明無先生に頼んでアレの夢を見ない様にしてやるから大丈夫だぞ?」
「、、、本当か?」
「俺達が葵に嘘を言った事があるか?」
「、、、ううん、、、無い」
「だから大丈夫だ。白、そろそろ起きろ」
「ハッ!わたしはいったい、、、おそろしく可愛い葵を見た様な、、、」
「夢じゃないぞ白銀」
「兄さん達、、、ありがとう!」
そう言って兄さん達三人に順番(白兄、鈴の兄さん、兄さんの順番)に笑顔で抱きついたのだが、兄さん達は私が抱きついた後に何故か畳を叩いていた。
その後は明無先生に能力を使ってもらいあの怖い夢は見なかったのだが、その時(能力を使ってもらう前後)の記憶が何故かごっそりないので自分が何をしたのか(怖い事に)全然分からないのが不安を煽る。
現在
私は昨日の昼頃から今日の朝(といっても昼に近い)までグッスリ眠っていたが、目を覚まし少しする(寝起きがかなり悪いのでなかなか頭がちゃんと起きない)と昨日の事を思い出して死にたくなった。
私も葵も酔っていた時の事はバッチリ記憶に残るタイプなのだ。
そう、、、兄さん達にあんな態度(甘えたい小さな子供みたいな態度)と口調(舌ったらずで幼児みたいな口調)で甘えて我が儘を言った事も完璧に覚えている。
(私が起きた後すぐに何故かみんなで私の部屋に来たけど!菫と暗以外を追い出したのは仕方ないじゃん!菫と暗は私的にまだセーフだけど他の人は無理!今会ったら死ぬ!私が!恥ずかしいを通り越して何か泣きたい!)
「葵ちゃん、、、」
「葵、大丈夫だから落ち着くまで俺達は待つ」
「うん、ボクもちゃんと待つから落ち着こう?ほら、ゆっくりで良いから深呼吸して?ね?」
「、、、ああ、ワリィ」
「ううん、大丈夫だよ」
「アレを全部覚えているっていうのは地獄みたいなもんだから仕方ない」
「、、、、悪いがもう少し待っててくれ」
「うん」
「大丈夫だ、俺達も分かっている」
「すまねぇ」
暗も菫も何もしないで私が落ち着くまで待っててくれている。
だからこの二人は私の部屋に入れてもオッケーだったのだ。
(二人とも良い子だ、、、だけどすぐに落ち着けない!本当に誰でも何でも良いから私に過去を消す力を下さい!今だけでも良いから!)
私はその後もすぐには顔を見せる事が出来ずに唸っていた。
お昼ご飯(ちなみにカレーライス)は部屋で菫と暗と一緒に食べた。
その時には暗と菫の二人だけにならなんとか顔を見せる事が出来る様になっていたがまだ兄さん達に顔を見せる事が出来なかった。
私が兄さん達に顔を見せれる様になったのはその日の夕方だった。
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