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五章 本当の問題
第75話(目ぇ覚ませ!助けてやる!)紅視点
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俺達は事前に掴んでいた情報で分かっていたあいつらの集まって居る学園の地下に向かった。
静まり返った地下鉄を歩いて行くと大勢の人の気配がする部屋にたどり着く。
「お前ら覚悟は良いな?行くぞ!」
俺はみんなの顔を見た後そのドアを躊躇い無く開けた。
“ギィ~”
「な!誰、、、紅様?」
「白銀様も、、、鈴矢様も?」
「皆様方が何故ここに?」
「え、縁完様!」
「どう致しましょう?」
「、、、紅、やっと来たか」
「おう、来てやったぜ?」
大勢の人が居る中心に縁完が感情が無い様な顔に苦笑いをのせながら俺達を迎えた。
(本当に人形みてぇだ。誰がお前をそんなにしたんだ?)
「で?俺の大事な弟は何処だ?」
「何の事だ?」
「とぼけるなよ、お前が連れ去ったのをこの二人が見て居たんだからな?」
「、、、、。」
俺が菫と暗を示しそう言うと縁は表情を一切変えずに答えた。
「お前の弟はこの地下の何処かに閉じ込めている、、、探しに行くか?」
「この地下に?、、、ああ、直ぐにでも探しに行きてぇがここに少し用事があってな?今直ぐに探しに行くのは無理そうだ、、、葵に何もしてねぇだろうな?」
「ああ、傷つけては無い。今は眠ってるんじゃねぇか?」
俺が直ぐに葵を探しに行かないのが意外だったのか表情を変えなかった縁が少し驚いた顔をした。
(完全に感情が無くなってるわけじゃないみてぇだな)
「お前が大事にしてる弟を後回しにするほどの用事ってのはなんだ?」
「後回しにしたわけじゃねぇよ。お前が閉じ込めているって言ったから本当に閉じ込めているだけなんだろうと思ったから直ぐに探しに行かなくても無事だろうって思っただけだ。簡単に言うと縁、お前のそういう所は信頼してんだよ俺は」
「、、、何バカな事を言って、」
「それと俺が葵を直ぐに探しに行かないほどの俺の用事ってのはお前の事だ、縁」
「は?、、、オレ?、、、何でだ?オレが今までやってた事を調べて知ってるんだろ?そのオレに何の用事があるっていうんだ?」
俺の言葉に縁は困惑していた。
(感情がだんだん出てきたな、、、ったく、何でこいつは助けてくれって言えねぇんだ。目は助けを求めてるくせに、、、助けてやるさ)
「しっかりしろよ縁!ちゃんと言え!目ぇ覚ませ!そしたらちゃんと助けてやる!」
「な、何を言って、、オレは、、助けなんて求めてねぇ」
「お前は本当にバカだな」
「俺もそう思う」
縁が反論すると縁を囲って頭から布を被っている連中の中からそんな声がした。
「ったく、、、紅も予定を変更するなら言えってんだよ」
「本当だよな。こっちはいきなりお前らが来てビックリしたっての」
「は、、、?、、!?な、何でお前らまで!」
“バサッ”
「何でって」
「お前をぶっ飛ばす為だけど?」
被っていた布を取った二人はの正体は夕と剣だ。
本当ならここの連中に紛れて引っ掻き回す役目の二人は作戦を変更していきなり来た俺達にさぞ驚いただろう。
(まぁ、理由が理由だから二人も納得してくれんだろ)
「で?何で予定を変更したんだ?」
「縁完の様子がおかしいから変更した理由はそれだろうが、どういう事だ?」
「今日の朝とある情報から黒幕は縁完だが、とある情報を持って来た者がその縁完も何かに操られてる様な様子を昨日見たらしい。なのでわたし達は縁完を助ける事にしたんだ」
「本当ですか白銀様!だから予定を変更したのですか?全く、縁完の奴は仕方ない奴だな」
「やっぱりな、縁完がこんな事するのはおかしいと思っていたが自分の意思ではねぇんだな?面倒くせぇが仕方ないな」
「「助けてやるよ!」」
事情がなんとなく分かった二人は縁に揃ってそう言った。
縁は驚いた顔をしながら固まっている。
(予想外なんだろうな。だが、俺達がお前を友(だち)を見捨てるわけねぇだろ)
「オレを助ける?何を言ってるんだ?俺は、俺は、、、助け、、違、、う、ッ、、紅、頼む、、オレを、、止めて、、ッ、くれ、っ、、時間が、、ねぇ、、オレを、、はッ、、殺し、、ぐっ!、、、オレは助けなんて求めてねぇよ?」
「縁、、お前、、」
縁は苦しそうに俺に助けを求めていたが次の瞬間、何の感情も無い顔で助けを求めて無いと言った。
(だが、何故急に?、、、まさか!)
「近くにお前を操ってる奴が居るのか?」
「操って居る?何を言ってるんだ紅?俺は誰にも操られてねぇよ?」
「今のお前には何を言っても無駄ってわけか、、ッくそ!誰がお前をこんなっ」
“ダンッ!”
その瞬間、大きな音がしたのでその方向を見てみると、一人の布を被ってる奴が地面を蹴って居た。
その人物はみんなが自分の方を向いたと分かると布を取った。
“バサッ”
「な、何でお前がここに?、、、円鏡」
「何故?昨日からお前の様子がおかしかったからだ!それから、、炎信(えんしん)!居るんだろう!出て来い!」
「、、、うるさいなぁ、円鏡は。僕はここだよ、何かよう?」
「お前、オレがお前の能力を知らないとでも思っていたのか?縁完の事をこんな風にしたのはお前だろう?早く戻せ!」
急に現れた円鏡が炎信という奴を呼んだと思ったらその炎信というのは前に見た縁の弟の名前だったみたいだ。
炎信はこっちに近づいて来たが縁の後ろに隠れながら円鏡と話した。
「何で?完兄もこっちの方が幸せだよ?なのに何で戻さないといけないの?」
「お前、、、お前もか?お前達兄弟をそんな風にしたのは誰だ?」
「何の事?」
「ちっ、これでは伝わらないか、、、お前達兄弟が頻繁に会って居る人物は誰だ?」
「何でそんな事今聞くの?」
「どうしても今でないといけないからだ。で?誰だ?」
「ふぅ~ん?、、まぁ、いいか、頻繁に会って居る人は叔父様だよ。僕達兄弟と円鏡、君にとっても叔父にあたるあの人だよ。あの人は僕達兄弟にとても優しくしてくれるんだよ?ねぇ、完兄?」
「、、、ああ」
「あのくっそ忌々しい叔父か!」
「、、、円鏡、話を聞いていたが本当の黒幕はお前らの叔父って事でいいんだな?」
「はい、そうです。あのくそみたいな叔父はこんな事をやる奴なので」
「そうか、、、それで、縁は、、、ついでにその弟も助けられるか?」
どうやら本当の黒幕っていうのは縁の叔父らしいが、今は縁とついでにその弟も今助けられるか円鏡に聞くと、円鏡は難しい顔をして何か考える様に黙った。
(やはり、難しいのか?)
「、、、もしも、縁完にかけられている能力が炎信のモノなら解くのは簡単ですが、、、オレは叔父が能力をもし持っていたら何の能力か知りませんので叔父の能力もかけられているなら解くのは難しいかも知りません」
「まぁ、やってみてから後の事は考えればいい。まずは炎信って奴の能力を解くにはどうしたらいい?」
「炎信の能力は人を一人だけですが人形の様に感情を無くさせて操る事が出来ます。能力を解くにはまず、かけられている者に強い意思があり、そのかけられている者がどうしてもこっちに戻りたいと思う事をこっち、、つまりオレ達がすれば少しこっちに戻ってきます。最後に操っている炎信に操るのを辞めさせるか気絶させれば戻せます」
「強い意思ってのはあいつならバッチリだな。戻りたい意思か、、、あいつは何回か戻ってきてるがあいつが何を欲しているかだな、、、」
俺が縁が何を欲しているか考えていると、今まで俺達の邪魔をして縁を刺激しない様に黙っていた菫と暗が俺に少ししゃがんで欲しいと言ったのでしゃがんむと内緒話をする様に俺の耳に手を当て他の奴らに聞こえない様に静かな声で暗が話した。
「(俺が葵から聞いた話では縁完は円鏡に惚れているみたいだ)」
「はぁ!」
「く、紅さん!静かに!(なので円鏡さんにそれを知らせない様にさせながら円鏡さんに話しかけてもらえれば、もしかしたら戻って来るかもしれません)」
「わりぃ、少し驚いてな、、、そうだなそれが一番良いだろうな。円鏡」
「はい?」
「俺はあいつの身内じゃねぇから知らない事があるからお前も縁の説得を手伝ってくれ」
「あ、そうですね、分かりました」
「白、鈴、夕、剣、お前らも頼むな?」
俺がそう言うとみんな頷いて縁に向き合った。
(戻ってこいよ、縁)
「言っとくけどな、俺は葵にした事を許したわけじゃねぇ。だが、お前は俺にとってなくしたくねぇ友(だち)だと思ってるんだよ!戻ってこい!縁!」
「わたしも葵にした事を許したわけではないが、気難しいわたしの数少ない友であるお前をわたしも失いたくないのだ。しっかり意思を持て縁完!」
「オレの葵ちゃんを傷つけたのは許せねぇが、オレもお前と一緒に居るのは楽しいと思えるんだ。オレが信用している数少ない奴でもあるんだから、早く戻ってこい縁完!」
「全くお前はまたバカやったんだろ?俺はお前のそうやって苦しくても助けを求めないで笑うところが嫌いだ!だがお前と一緒に居るのは結構好きなんだから戻ってこいよ縁完!」
「俺は、、、賑やかなところもうるさいところも好きじゃない。だが、お前達とバカやってる時はとても楽しかったんだ。だからまたみんなでバカやる為に早く戻ってこい縁完!」
「オレは叔父の事が元々大嫌いだったがオレの大事な従兄弟をこんなにされて嫌悪以外向けられない。縁完、お前はオレにとって大事な従兄弟で優しい兄みたいな奴だ。お前がそのままだと、、、その、、っ、、オレが寂しいだろ!早く戻れ!」
「あ、、紅、鈴、白銀、夕、剣、、円鏡、、、オレは、、オレッ!」
「ダメだよ完兄?戻ったらまたあの感情を味わう事になるんだから」
俺達の言葉に反応して震える縁に炎信が触りまた無表情の人形になりそうになった縁の後ろから灰炉が近づいて縁と炎信の腕を掴んだ。
(灰炉?あいつ何を、、そうか!あいつの能力は、)
「なっ!いきなり何をするんだよ!」
「、、、ッ!は?え?オレ?、、意思が?」
「、、オレの能力を教えてやるよ。オレの能力は能力を無効にさせる能力だ」
「「は?、、、はぁ!?」」
みんなが驚いたその時、入り口のドアが開いた。
“ガチャ、ギィ~”
「、、~ゃん、、、兄さん!」
葵の声が聞こえた。
静まり返った地下鉄を歩いて行くと大勢の人の気配がする部屋にたどり着く。
「お前ら覚悟は良いな?行くぞ!」
俺はみんなの顔を見た後そのドアを躊躇い無く開けた。
“ギィ~”
「な!誰、、、紅様?」
「白銀様も、、、鈴矢様も?」
「皆様方が何故ここに?」
「え、縁完様!」
「どう致しましょう?」
「、、、紅、やっと来たか」
「おう、来てやったぜ?」
大勢の人が居る中心に縁完が感情が無い様な顔に苦笑いをのせながら俺達を迎えた。
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「何の事だ?」
「とぼけるなよ、お前が連れ去ったのをこの二人が見て居たんだからな?」
「、、、、。」
俺が菫と暗を示しそう言うと縁は表情を一切変えずに答えた。
「お前の弟はこの地下の何処かに閉じ込めている、、、探しに行くか?」
「この地下に?、、、ああ、直ぐにでも探しに行きてぇがここに少し用事があってな?今直ぐに探しに行くのは無理そうだ、、、葵に何もしてねぇだろうな?」
「ああ、傷つけては無い。今は眠ってるんじゃねぇか?」
俺が直ぐに葵を探しに行かないのが意外だったのか表情を変えなかった縁が少し驚いた顔をした。
(完全に感情が無くなってるわけじゃないみてぇだな)
「お前が大事にしてる弟を後回しにするほどの用事ってのはなんだ?」
「後回しにしたわけじゃねぇよ。お前が閉じ込めているって言ったから本当に閉じ込めているだけなんだろうと思ったから直ぐに探しに行かなくても無事だろうって思っただけだ。簡単に言うと縁、お前のそういう所は信頼してんだよ俺は」
「、、、何バカな事を言って、」
「それと俺が葵を直ぐに探しに行かないほどの俺の用事ってのはお前の事だ、縁」
「は?、、、オレ?、、、何でだ?オレが今までやってた事を調べて知ってるんだろ?そのオレに何の用事があるっていうんだ?」
俺の言葉に縁は困惑していた。
(感情がだんだん出てきたな、、、ったく、何でこいつは助けてくれって言えねぇんだ。目は助けを求めてるくせに、、、助けてやるさ)
「しっかりしろよ縁!ちゃんと言え!目ぇ覚ませ!そしたらちゃんと助けてやる!」
「な、何を言って、、オレは、、助けなんて求めてねぇ」
「お前は本当にバカだな」
「俺もそう思う」
縁が反論すると縁を囲って頭から布を被っている連中の中からそんな声がした。
「ったく、、、紅も予定を変更するなら言えってんだよ」
「本当だよな。こっちはいきなりお前らが来てビックリしたっての」
「は、、、?、、!?な、何でお前らまで!」
“バサッ”
「何でって」
「お前をぶっ飛ばす為だけど?」
被っていた布を取った二人はの正体は夕と剣だ。
本当ならここの連中に紛れて引っ掻き回す役目の二人は作戦を変更していきなり来た俺達にさぞ驚いただろう。
(まぁ、理由が理由だから二人も納得してくれんだろ)
「で?何で予定を変更したんだ?」
「縁完の様子がおかしいから変更した理由はそれだろうが、どういう事だ?」
「今日の朝とある情報から黒幕は縁完だが、とある情報を持って来た者がその縁完も何かに操られてる様な様子を昨日見たらしい。なのでわたし達は縁完を助ける事にしたんだ」
「本当ですか白銀様!だから予定を変更したのですか?全く、縁完の奴は仕方ない奴だな」
「やっぱりな、縁完がこんな事するのはおかしいと思っていたが自分の意思ではねぇんだな?面倒くせぇが仕方ないな」
「「助けてやるよ!」」
事情がなんとなく分かった二人は縁に揃ってそう言った。
縁は驚いた顔をしながら固まっている。
(予想外なんだろうな。だが、俺達がお前を友(だち)を見捨てるわけねぇだろ)
「オレを助ける?何を言ってるんだ?俺は、俺は、、、助け、、違、、う、ッ、、紅、頼む、、オレを、、止めて、、ッ、くれ、っ、、時間が、、ねぇ、、オレを、、はッ、、殺し、、ぐっ!、、、オレは助けなんて求めてねぇよ?」
「縁、、お前、、」
縁は苦しそうに俺に助けを求めていたが次の瞬間、何の感情も無い顔で助けを求めて無いと言った。
(だが、何故急に?、、、まさか!)
「近くにお前を操ってる奴が居るのか?」
「操って居る?何を言ってるんだ紅?俺は誰にも操られてねぇよ?」
「今のお前には何を言っても無駄ってわけか、、ッくそ!誰がお前をこんなっ」
“ダンッ!”
その瞬間、大きな音がしたのでその方向を見てみると、一人の布を被ってる奴が地面を蹴って居た。
その人物はみんなが自分の方を向いたと分かると布を取った。
“バサッ”
「な、何でお前がここに?、、、円鏡」
「何故?昨日からお前の様子がおかしかったからだ!それから、、炎信(えんしん)!居るんだろう!出て来い!」
「、、、うるさいなぁ、円鏡は。僕はここだよ、何かよう?」
「お前、オレがお前の能力を知らないとでも思っていたのか?縁完の事をこんな風にしたのはお前だろう?早く戻せ!」
急に現れた円鏡が炎信という奴を呼んだと思ったらその炎信というのは前に見た縁の弟の名前だったみたいだ。
炎信はこっちに近づいて来たが縁の後ろに隠れながら円鏡と話した。
「何で?完兄もこっちの方が幸せだよ?なのに何で戻さないといけないの?」
「お前、、、お前もか?お前達兄弟をそんな風にしたのは誰だ?」
「何の事?」
「ちっ、これでは伝わらないか、、、お前達兄弟が頻繁に会って居る人物は誰だ?」
「何でそんな事今聞くの?」
「どうしても今でないといけないからだ。で?誰だ?」
「ふぅ~ん?、、まぁ、いいか、頻繁に会って居る人は叔父様だよ。僕達兄弟と円鏡、君にとっても叔父にあたるあの人だよ。あの人は僕達兄弟にとても優しくしてくれるんだよ?ねぇ、完兄?」
「、、、ああ」
「あのくっそ忌々しい叔父か!」
「、、、円鏡、話を聞いていたが本当の黒幕はお前らの叔父って事でいいんだな?」
「はい、そうです。あのくそみたいな叔父はこんな事をやる奴なので」
「そうか、、、それで、縁は、、、ついでにその弟も助けられるか?」
どうやら本当の黒幕っていうのは縁の叔父らしいが、今は縁とついでにその弟も今助けられるか円鏡に聞くと、円鏡は難しい顔をして何か考える様に黙った。
(やはり、難しいのか?)
「、、、もしも、縁完にかけられている能力が炎信のモノなら解くのは簡単ですが、、、オレは叔父が能力をもし持っていたら何の能力か知りませんので叔父の能力もかけられているなら解くのは難しいかも知りません」
「まぁ、やってみてから後の事は考えればいい。まずは炎信って奴の能力を解くにはどうしたらいい?」
「炎信の能力は人を一人だけですが人形の様に感情を無くさせて操る事が出来ます。能力を解くにはまず、かけられている者に強い意思があり、そのかけられている者がどうしてもこっちに戻りたいと思う事をこっち、、つまりオレ達がすれば少しこっちに戻ってきます。最後に操っている炎信に操るのを辞めさせるか気絶させれば戻せます」
「強い意思ってのはあいつならバッチリだな。戻りたい意思か、、、あいつは何回か戻ってきてるがあいつが何を欲しているかだな、、、」
俺が縁が何を欲しているか考えていると、今まで俺達の邪魔をして縁を刺激しない様に黙っていた菫と暗が俺に少ししゃがんで欲しいと言ったのでしゃがんむと内緒話をする様に俺の耳に手を当て他の奴らに聞こえない様に静かな声で暗が話した。
「(俺が葵から聞いた話では縁完は円鏡に惚れているみたいだ)」
「はぁ!」
「く、紅さん!静かに!(なので円鏡さんにそれを知らせない様にさせながら円鏡さんに話しかけてもらえれば、もしかしたら戻って来るかもしれません)」
「わりぃ、少し驚いてな、、、そうだなそれが一番良いだろうな。円鏡」
「はい?」
「俺はあいつの身内じゃねぇから知らない事があるからお前も縁の説得を手伝ってくれ」
「あ、そうですね、分かりました」
「白、鈴、夕、剣、お前らも頼むな?」
俺がそう言うとみんな頷いて縁に向き合った。
(戻ってこいよ、縁)
「言っとくけどな、俺は葵にした事を許したわけじゃねぇ。だが、お前は俺にとってなくしたくねぇ友(だち)だと思ってるんだよ!戻ってこい!縁!」
「わたしも葵にした事を許したわけではないが、気難しいわたしの数少ない友であるお前をわたしも失いたくないのだ。しっかり意思を持て縁完!」
「オレの葵ちゃんを傷つけたのは許せねぇが、オレもお前と一緒に居るのは楽しいと思えるんだ。オレが信用している数少ない奴でもあるんだから、早く戻ってこい縁完!」
「全くお前はまたバカやったんだろ?俺はお前のそうやって苦しくても助けを求めないで笑うところが嫌いだ!だがお前と一緒に居るのは結構好きなんだから戻ってこいよ縁完!」
「俺は、、、賑やかなところもうるさいところも好きじゃない。だが、お前達とバカやってる時はとても楽しかったんだ。だからまたみんなでバカやる為に早く戻ってこい縁完!」
「オレは叔父の事が元々大嫌いだったがオレの大事な従兄弟をこんなにされて嫌悪以外向けられない。縁完、お前はオレにとって大事な従兄弟で優しい兄みたいな奴だ。お前がそのままだと、、、その、、っ、、オレが寂しいだろ!早く戻れ!」
「あ、、紅、鈴、白銀、夕、剣、、円鏡、、、オレは、、オレッ!」
「ダメだよ完兄?戻ったらまたあの感情を味わう事になるんだから」
俺達の言葉に反応して震える縁に炎信が触りまた無表情の人形になりそうになった縁の後ろから灰炉が近づいて縁と炎信の腕を掴んだ。
(灰炉?あいつ何を、、そうか!あいつの能力は、)
「なっ!いきなり何をするんだよ!」
「、、、ッ!は?え?オレ?、、意思が?」
「、、オレの能力を教えてやるよ。オレの能力は能力を無効にさせる能力だ」
「「は?、、、はぁ!?」」
みんなが驚いたその時、入り口のドアが開いた。
“ガチャ、ギィ~”
「、、~ゃん、、、兄さん!」
葵の声が聞こえた。
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