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五章 本当の問題
第73話(正面突破だ!)紅視点
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朝早くから考えた作戦を実行する為に学園に来た。
だが校門に行く前の道で菫と暗が泣いていた。
「菫!」
「暗!」
灰炉と明無先生が二人の名前を呼びながら二人の元へ駆け寄った。
その二人の声に続く様に紫と黒も二人の元に向かうが動揺し過ぎて声にならないのか何も喋らない。
驚き動揺した俺達も四人に続き混乱しながらも二人の元に向かう。
(、、、何があった?二人、、菫はともかくあの暗が泣くほどの事があったのか?)
「、、、、ッ」
「うっ、、ふぅッ、、ひっく、、ふぇッ、、ッ」
「暗?大丈夫かい?暗がこんなに悲しそうに泣く姿を初めて見たよ。何かあったのかい?」
「菫、ほらもう大丈夫だ。ゆっくり深呼吸しろ。ゆっくりで良い」
暗は声も出さずに静かに泣き、菫は呼吸を乱しながら痛々しい感じがする泣き方をしていた。
二人は恋人に気づき安心したのか、それぞれの恋人に抱きつ少し落ち着いてきたのか顔を上げると俺の方を見た。
「紅?、、ッ、、ふぅ、はぁ、、、紅に言わなければならない事がある」
「紅さん?良かっ、、ううっ、良かっ、、た。ボ、ボク達、ひっく、紅さん達に言わなければならない事が、、」
「落ち着け。ゆっくりで良い、何があった?暗、お前が泣くほどの事なんだろう?ゆっくり落ち着いて話せ」
「うん、、、けど、落ち着いてる暇は無いよ。早く行かないと」
「紅さん達!葵ちゃんを葵ちゃんを助けて下さい!」
「ッ!葵に何かあったのか!?」
「葵ちゃんに!?」
「葵に、、、ッ、、落ち着け二人共。それで葵に何があった?ゆっくり落ち着いて話してくれ」
葵に何かあったみたいで動揺した俺と鈴矢を自分も動揺しただろうにそれを律しながら白は俺達二人を落ち着けて、暗達に先をうながした。
(葵、、、落ち着け俺、、、今しなければならない事は二人の話を冷静に聞く事だ)
「悪い、、、二人共話してくれ」
「うん。俺と菫と葵は紅達に伝えたい事があったから三人で紅達より早く学園に来たんだ」
「ボクも話します。それで紅さん達を待っていたら妄想日記に書いてあった人達に見つかって声をかけられたからボク達逃げたんです」
「逃げた所は俺達三人が入った事が無い所で一番前に居た俺の勘である教室に入ったんだ。その教室は少し狭く普通の教室の半分くらいしかなかった。その教室にはボードとその後ろにダンボールが積んであった」
「そこで少し休んでいたら葵ちゃんが気配を察したみたいで誰かがその教室に向かって来て居たんです。葵ちゃんはダンボールの入っていた物を取り出してボク達二人をそのダンボールの中に入れて隠して、自分はボードの後ろに隠れたんです」
「入って来た奴は初めは俺達に気がつかなかったかの様に教室を出て行ったんだ。葵はそいつがちゃんと離れたか確かめる為にドアに耳を当てていたんだ」
「そしたら葵ちゃんがヤバいって顔してそのドアから離れようとした瞬間、ドアが開いたんです」
「葵は逃げようとしていたが入って来た奴が葵に何かを無理矢理飲ませて葵がふらついた瞬間に抱き上げて葵を連れて行ったんだ」
「ボク達のダンボールの上には中身が入ったダンボールが乗っていて中々出られなくて、葵ちゃんが連れて行かれるのを黙って見ているいか、、ッひっく、ご、ごめんなさい」
「俺もだ、すまん」
「お前らが謝る必要はねぇよ。お前らを怒ったら俺が葵に怒られる。葵はお前らには無事に逃げて欲しかっただろうからな」
事情を説明してその時の事がよみがえってきたのだろう。
菫はまた泣き出し、暗はいつも無表情な表情を少し歪めて俺達に謝ってきた。
(そうだ、こいつらが謝る必要はねぇ、、、、ふざけやがって俺の葵を連れて行っただと?)
「それと、、、連れて行ったのは縁完だった。泣きそうな顔をしながら連れて行ったよ」
「は?、、、あいつが葵を?、、泣きそうな顔(ツラ)?」
「その事で紅さん達に話したい事があるんです。葵ちゃんが紅さん達に伝えたい事がそれなんです」
「泣きそうな顔(ツラ)の事か?」
「ああ、葵がお前らに伝えたい事って言うのは、、、」
俺達は葵が能力を使って(後でこの事は叱っておく)学園で俺達の事の様子を見ようとして(叱っておくのは辞めておく事にした。俺の弟本当に可愛い!)俺達を探していたら縁と円鏡が話して居たのを聞いてしまったらしい。
内容的には円鏡はやはり何も知らないみたいだが、縁が何かしているのを察したのか縁に忠告を受けていたみたいだ。
円鏡が立ち去った後に縁に異変が起こったらしい。
縁は俺に自分を止めて貰いと苦しそうにしながら言った後に人形の様に無表情で無感情の様な感じで立ち去ったらしい。
(縁の奴も何かに操られているのか?)
「もしかしたら段々感情が無くなっていっているのかもしれない。早く何とかしないと取り返しがつかない事になるかも知れない。葵はお前らにそれを伝えたかったんだ」
「葵が、、、、、お前ら」
「なんだ」
「作戦を考えたが悪いなあれは取り消しだ、、、葵を取り返しに行くぞ」
「何処に?」
「あいつらの集まってる所に正面突破だ!」
俺がそう言うとみんな黙って頷いてあいつらが集まって居るだろう場所に向かった。
(縁、お前は何を隠してる?苦しいクセに強がりやがって!ぶっ飛ばして目を覚まさせてやる!、、、葵、直ぐに行くから待ってろ)
だが校門に行く前の道で菫と暗が泣いていた。
「菫!」
「暗!」
灰炉と明無先生が二人の名前を呼びながら二人の元へ駆け寄った。
その二人の声に続く様に紫と黒も二人の元に向かうが動揺し過ぎて声にならないのか何も喋らない。
驚き動揺した俺達も四人に続き混乱しながらも二人の元に向かう。
(、、、何があった?二人、、菫はともかくあの暗が泣くほどの事があったのか?)
「、、、、ッ」
「うっ、、ふぅッ、、ひっく、、ふぇッ、、ッ」
「暗?大丈夫かい?暗がこんなに悲しそうに泣く姿を初めて見たよ。何かあったのかい?」
「菫、ほらもう大丈夫だ。ゆっくり深呼吸しろ。ゆっくりで良い」
暗は声も出さずに静かに泣き、菫は呼吸を乱しながら痛々しい感じがする泣き方をしていた。
二人は恋人に気づき安心したのか、それぞれの恋人に抱きつ少し落ち着いてきたのか顔を上げると俺の方を見た。
「紅?、、ッ、、ふぅ、はぁ、、、紅に言わなければならない事がある」
「紅さん?良かっ、、ううっ、良かっ、、た。ボ、ボク達、ひっく、紅さん達に言わなければならない事が、、」
「落ち着け。ゆっくりで良い、何があった?暗、お前が泣くほどの事なんだろう?ゆっくり落ち着いて話せ」
「うん、、、けど、落ち着いてる暇は無いよ。早く行かないと」
「紅さん達!葵ちゃんを葵ちゃんを助けて下さい!」
「ッ!葵に何かあったのか!?」
「葵ちゃんに!?」
「葵に、、、ッ、、落ち着け二人共。それで葵に何があった?ゆっくり落ち着いて話してくれ」
葵に何かあったみたいで動揺した俺と鈴矢を自分も動揺しただろうにそれを律しながら白は俺達二人を落ち着けて、暗達に先をうながした。
(葵、、、落ち着け俺、、、今しなければならない事は二人の話を冷静に聞く事だ)
「悪い、、、二人共話してくれ」
「うん。俺と菫と葵は紅達に伝えたい事があったから三人で紅達より早く学園に来たんだ」
「ボクも話します。それで紅さん達を待っていたら妄想日記に書いてあった人達に見つかって声をかけられたからボク達逃げたんです」
「逃げた所は俺達三人が入った事が無い所で一番前に居た俺の勘である教室に入ったんだ。その教室は少し狭く普通の教室の半分くらいしかなかった。その教室にはボードとその後ろにダンボールが積んであった」
「そこで少し休んでいたら葵ちゃんが気配を察したみたいで誰かがその教室に向かって来て居たんです。葵ちゃんはダンボールの入っていた物を取り出してボク達二人をそのダンボールの中に入れて隠して、自分はボードの後ろに隠れたんです」
「入って来た奴は初めは俺達に気がつかなかったかの様に教室を出て行ったんだ。葵はそいつがちゃんと離れたか確かめる為にドアに耳を当てていたんだ」
「そしたら葵ちゃんがヤバいって顔してそのドアから離れようとした瞬間、ドアが開いたんです」
「葵は逃げようとしていたが入って来た奴が葵に何かを無理矢理飲ませて葵がふらついた瞬間に抱き上げて葵を連れて行ったんだ」
「ボク達のダンボールの上には中身が入ったダンボールが乗っていて中々出られなくて、葵ちゃんが連れて行かれるのを黙って見ているいか、、ッひっく、ご、ごめんなさい」
「俺もだ、すまん」
「お前らが謝る必要はねぇよ。お前らを怒ったら俺が葵に怒られる。葵はお前らには無事に逃げて欲しかっただろうからな」
事情を説明してその時の事がよみがえってきたのだろう。
菫はまた泣き出し、暗はいつも無表情な表情を少し歪めて俺達に謝ってきた。
(そうだ、こいつらが謝る必要はねぇ、、、、ふざけやがって俺の葵を連れて行っただと?)
「それと、、、連れて行ったのは縁完だった。泣きそうな顔をしながら連れて行ったよ」
「は?、、、あいつが葵を?、、泣きそうな顔(ツラ)?」
「その事で紅さん達に話したい事があるんです。葵ちゃんが紅さん達に伝えたい事がそれなんです」
「泣きそうな顔(ツラ)の事か?」
「ああ、葵がお前らに伝えたい事って言うのは、、、」
俺達は葵が能力を使って(後でこの事は叱っておく)学園で俺達の事の様子を見ようとして(叱っておくのは辞めておく事にした。俺の弟本当に可愛い!)俺達を探していたら縁と円鏡が話して居たのを聞いてしまったらしい。
内容的には円鏡はやはり何も知らないみたいだが、縁が何かしているのを察したのか縁に忠告を受けていたみたいだ。
円鏡が立ち去った後に縁に異変が起こったらしい。
縁は俺に自分を止めて貰いと苦しそうにしながら言った後に人形の様に無表情で無感情の様な感じで立ち去ったらしい。
(縁の奴も何かに操られているのか?)
「もしかしたら段々感情が無くなっていっているのかもしれない。早く何とかしないと取り返しがつかない事になるかも知れない。葵はお前らにそれを伝えたかったんだ」
「葵が、、、、、お前ら」
「なんだ」
「作戦を考えたが悪いなあれは取り消しだ、、、葵を取り返しに行くぞ」
「何処に?」
「あいつらの集まってる所に正面突破だ!」
俺がそう言うとみんな黙って頷いてあいつらが集まって居るだろう場所に向かった。
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