120 / 167
五章 本当の問題
第72話(逃げる!)
しおりを挟む
私と菫と暗の三人は朝早くから学園に来てる。
兄さん達はまだ来て居ない様なので少し安心した。
「けど葵ちゃん本当に大丈夫?体調はもう良いの?それとあの時庇ってくれて本当にありがとう」
「ん?ああ、もう体調は昨日から良いから問題無い。怪我じゃなけりゃオレも治りは早いからな」
「怪我じゃなければ?、、、ああ、そうだった葵のはそれだったな。俺は眠くて仕方なくなるからな」
「ボクは体が弱いのがそれみたい」
「おいおい、三人て何してんだ?まぁいいけど俺達お前ら三人にちょっと用事があるから着いて来いよ」
兄さん達を待ちながら三人で話して居ると見た目は強そうなゴリゴリマッチョの男が話しかけてきた。
(うわぁ、絶対に罠じゃん。着いて行くわけ無いけど他にも何人か、、、う~ん、葵の感覚だとかなりの人数が私達を狙ってるみたい。迎え撃つにも私は手の怪我がまだ治って無いし菫はこんな事に慣れてないだろうし暗は多分少しなら倒せるだろうけどこの人数はヤバいだろうからここは、、、)
「暗、菫、逃げるぞ!」
「「分かった!」」
「おい!こら!待て!」
私達三人はスタコラサッサという音がしそうなほど見事にその場から逃げ出した。
私達三人は学園の中で行った事が無い場所に入って逃げて居るのでここが何処かも何に使われている場所なのかも分からずに気配が無くなるまで走っていた。
ちなみに、向かう方向はこの中で一番足が早い暗の勘に任せて適当に走って逃げている。
気配が無くなったのを確認してから誰も居ない教室に入った。
「ハァハァ、、、こんなに、ふぅ、走ったの、はぁ、初めてかも」
「ハァハァ、んっ、ふぅ、、、俺も体力はあまり無いから疲れた」
「ふぅ、オレはまだ大丈夫だが二人にはキツかったよな?だが、何故こんな朝早くからあいつらが居るんだ?」
「はぁ、、、やっと落ち着いた。あいつらって多分あの妄想日記の人達の仲間だよね?」
「だろうな。しかし何故この時間に居るのか分からないな。俺達を捕まえようとしていたみたいだしな」
「もしかすると兄さん達が朝早くからこの学園に来て決着をつけようとしていたのは、あいつらが今日朝早くから学園に居ると調べて知っていたからじゃねぇか?」
「「あ!」」
「あいつらは元々いつかまたは今日中にオレ達を捕まえ様としていたが、たまたま偶然に朝早くに居るオレ達を見つけたから捕まえ様としてたんじゃ?」
「その可能性は高いよね?あの人達もボク達に何かしようとしてたみたいだし」
「それなら捕まったら紅達に迷惑をかける上に人質にされたら厄介だぞ」
「、、、ここは逃げ切るしかねぇな。だが、ここも時期に見つかるだろうな。どう逃げるか」
「見つからない様に逃げるのが一番良いんだけどね」
「俺と菫は体力が無い上に戦うのは苦手、葵は強いが今は手に怪我をしてまだ治って無いだからな逃げるしか選択肢は無いだろう。逃げるにも俺達を探して居る奴らがどれくらい居るかだけど」
「あ~、、、たくさん居るよね?何か下でも上でもバタバタとたくさんの足音が聞こえるし。あいつらは何処だって言う大声も聞こえるもんね」
逃げ場が無い様な状況でどう逃げるか三人で考えて居る時だった。
こっちに向かって来る様な足音が聞こえた。
「菫、暗、誰かがこっちに向かって来るぞ。人数は三人くらいだが、、、この教室の何処かに隠れろ」
多分、外からも見張られて居るので窓の外に隠れる事も窓から外に行く事も出来なかったので教室の何処かに隠れる事にした。
隠れられる所はあまり無いけどこの教室は荷物置き場なのだろう。
私はダンボールが積み重なっているボードの裏に隠れる事にした。
菫と暗はその積み重なったダンボールの中の物を出してから二人をダンボールの中に入れて隠した。
私が隠れた瞬間、この教室のドアが開いた。
三人分の足音が聞こえたので居るのは三人だけみたいだ。
(雑魚なら怪我してる私一人でも倒せるだろうけど、、、三人でしか来ないって事は強い人の可能性が高い。私達に気づかないで早く教室から出て行ってくれないかな?)
“コツコツ、、、コツコツコツ”
“ガラッ”
出ていったみたいだけど慎重に気配を探ってから教室の中を見た。
(良かった、居ないみたい。戻って来ないか足音を聞いてみてから二人を出そう、、、足音が聞こえない?さっき出て行ったのに?あ、まさか!ヤバい、隠れないと、)
“ガラッ”
「あ、ッ!、、、、んっ、ぐっ、やめっ、ぐっ!“ゴク、ゴク、ゴクリ、、ポンッ”ごほッ、、、うっ、、、」
「、、、、。」
ドアに近づく私を待って居た人がドアを開けて私に何かを飲ませた。
私に何かを飲ませた人は頭がぼーっとして急激な眠気に襲われ倒れそうになった私を支えて抱き上げ何処かに連れて行く。
私は眠気に勝てずに意識がだんだん無くなっていった。
最後に見たのは私を大事そうに抱き上げながら泣きそうな顔をしていた縁完さんだった。
兄さん達はまだ来て居ない様なので少し安心した。
「けど葵ちゃん本当に大丈夫?体調はもう良いの?それとあの時庇ってくれて本当にありがとう」
「ん?ああ、もう体調は昨日から良いから問題無い。怪我じゃなけりゃオレも治りは早いからな」
「怪我じゃなければ?、、、ああ、そうだった葵のはそれだったな。俺は眠くて仕方なくなるからな」
「ボクは体が弱いのがそれみたい」
「おいおい、三人て何してんだ?まぁいいけど俺達お前ら三人にちょっと用事があるから着いて来いよ」
兄さん達を待ちながら三人で話して居ると見た目は強そうなゴリゴリマッチョの男が話しかけてきた。
(うわぁ、絶対に罠じゃん。着いて行くわけ無いけど他にも何人か、、、う~ん、葵の感覚だとかなりの人数が私達を狙ってるみたい。迎え撃つにも私は手の怪我がまだ治って無いし菫はこんな事に慣れてないだろうし暗は多分少しなら倒せるだろうけどこの人数はヤバいだろうからここは、、、)
「暗、菫、逃げるぞ!」
「「分かった!」」
「おい!こら!待て!」
私達三人はスタコラサッサという音がしそうなほど見事にその場から逃げ出した。
私達三人は学園の中で行った事が無い場所に入って逃げて居るのでここが何処かも何に使われている場所なのかも分からずに気配が無くなるまで走っていた。
ちなみに、向かう方向はこの中で一番足が早い暗の勘に任せて適当に走って逃げている。
気配が無くなったのを確認してから誰も居ない教室に入った。
「ハァハァ、、、こんなに、ふぅ、走ったの、はぁ、初めてかも」
「ハァハァ、んっ、ふぅ、、、俺も体力はあまり無いから疲れた」
「ふぅ、オレはまだ大丈夫だが二人にはキツかったよな?だが、何故こんな朝早くからあいつらが居るんだ?」
「はぁ、、、やっと落ち着いた。あいつらって多分あの妄想日記の人達の仲間だよね?」
「だろうな。しかし何故この時間に居るのか分からないな。俺達を捕まえようとしていたみたいだしな」
「もしかすると兄さん達が朝早くからこの学園に来て決着をつけようとしていたのは、あいつらが今日朝早くから学園に居ると調べて知っていたからじゃねぇか?」
「「あ!」」
「あいつらは元々いつかまたは今日中にオレ達を捕まえ様としていたが、たまたま偶然に朝早くに居るオレ達を見つけたから捕まえ様としてたんじゃ?」
「その可能性は高いよね?あの人達もボク達に何かしようとしてたみたいだし」
「それなら捕まったら紅達に迷惑をかける上に人質にされたら厄介だぞ」
「、、、ここは逃げ切るしかねぇな。だが、ここも時期に見つかるだろうな。どう逃げるか」
「見つからない様に逃げるのが一番良いんだけどね」
「俺と菫は体力が無い上に戦うのは苦手、葵は強いが今は手に怪我をしてまだ治って無いだからな逃げるしか選択肢は無いだろう。逃げるにも俺達を探して居る奴らがどれくらい居るかだけど」
「あ~、、、たくさん居るよね?何か下でも上でもバタバタとたくさんの足音が聞こえるし。あいつらは何処だって言う大声も聞こえるもんね」
逃げ場が無い様な状況でどう逃げるか三人で考えて居る時だった。
こっちに向かって来る様な足音が聞こえた。
「菫、暗、誰かがこっちに向かって来るぞ。人数は三人くらいだが、、、この教室の何処かに隠れろ」
多分、外からも見張られて居るので窓の外に隠れる事も窓から外に行く事も出来なかったので教室の何処かに隠れる事にした。
隠れられる所はあまり無いけどこの教室は荷物置き場なのだろう。
私はダンボールが積み重なっているボードの裏に隠れる事にした。
菫と暗はその積み重なったダンボールの中の物を出してから二人をダンボールの中に入れて隠した。
私が隠れた瞬間、この教室のドアが開いた。
三人分の足音が聞こえたので居るのは三人だけみたいだ。
(雑魚なら怪我してる私一人でも倒せるだろうけど、、、三人でしか来ないって事は強い人の可能性が高い。私達に気づかないで早く教室から出て行ってくれないかな?)
“コツコツ、、、コツコツコツ”
“ガラッ”
出ていったみたいだけど慎重に気配を探ってから教室の中を見た。
(良かった、居ないみたい。戻って来ないか足音を聞いてみてから二人を出そう、、、足音が聞こえない?さっき出て行ったのに?あ、まさか!ヤバい、隠れないと、)
“ガラッ”
「あ、ッ!、、、、んっ、ぐっ、やめっ、ぐっ!“ゴク、ゴク、ゴクリ、、ポンッ”ごほッ、、、うっ、、、」
「、、、、。」
ドアに近づく私を待って居た人がドアを開けて私に何かを飲ませた。
私に何かを飲ませた人は頭がぼーっとして急激な眠気に襲われ倒れそうになった私を支えて抱き上げ何処かに連れて行く。
私は眠気に勝てずに意識がだんだん無くなっていった。
最後に見たのは私を大事そうに抱き上げながら泣きそうな顔をしていた縁完さんだった。
12
お気に入りに追加
3,056
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる