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四章 葵虐め事件の決着への道

第58話(違和感の正体は)

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 私は二人が揃った所で違和感を二人に話した。

{急にごめん!けど少し話したい事があって}
{大丈夫だよ。何を話したいの?}
{話してみて?}
{あのね、葵虐め事件の集団リンチ事件って本当は兄さんの友達に私って眠らさせられるじゃない?}
{そういえば、あの時に葵を眠らせたのはクラスメイトだったよね}
{そうなんだけど、その事を考えてたら何か違和感があって}
{違和感?}
{うん。それで少しその違和感がどこでするか考えて分かったんだ}
{どこでしたの?}
{兄さんの友達}
{へ?}
{紅の友達?}
{葵が学園に通ってから少しして兄さんに紹介してもらった人だから兄さんとはかなり仲が良い友達だと思うんだけど}
{葵虐め事件のリンチ事件の紅さんの友達ってそんなに仲が良かった人なんだ?}
{それでその紅の友達がどうかしたの?}

私は兄さん達がまだ話し合ってるのを見てから話を続けた。

{顔が思い出せないんだ。しかも顔だけじゃないんだ名前も思い出せないんだ。覚えているのは兄さんと同い年の男っていう事だけなんだ}
{え?、、、確かその紅さんの友達ってゲームでも脇役として出てたキャラだよね?、、、アレ?私も名前と顔が思い出せない}
{私はうっすら顔を覚えてるくらいかな?名前は、、、思い出せない}
{ストーリーが変わったのかファンディスクのストーリーなのか分からないけど兄さんの友達を覚えてないのはおかしいよね?}
{しかもゲームでも出てたキャラを覚えてないのも変だよ} 
{あのさ、、、}
{暗?どうかした?}
{それって葵虐め事件の黒幕かその黒幕の近くに居るのがその紅の友達なんじゃない?}
{あ、}
{確かに、そうじゃなきゃ覚えてないってのは変だもんね}
{でもそれをどう兄さん達に言うかだね}
{急に言っても変だし私と菫が紅の友達を知ってるのも変だろうしね}

三人で黒幕の手がかりを見つけたがどう兄さん達に伝えるかを迷ってた。
そうして少しすると兄さん達も話し合いが終わったのかこっちを見た。

「お前ら少しいいか?」
「ああ、大丈夫だ」
「俺達三人で今回の事を話し合って分かった事が少しある」
「まず、今回の鈴矢の怪我は銃を使われてる。このことから分かるのは相手側にわたし達と同じ極道者が居るという事だ」
「それと葵ちゃんが学園に通って少し、、、多分半年くらいかな?それくらいの頃までは葵ちゃんは高校の時みたいにモテてたし悪意を持つ奴もあんまり居なかった。しかも紅の弟って知ってる奴はかなり少ないから嫉妬とかは無かったんだ。けど半年後にはそれが一切無くなってた」
「何故そんなに早くこんな事になっていたのかを話し合った結果、葵の事を葵が学園に入学した時又はする前から知っている者が今回の黒幕ではないかと考えた。何故、葵の事をそんなに早くから知っているのかというのは」
「俺の近くに多分かなり仲が良い奴が今回の黒幕なんだろうって事だ」
「っ!紅先輩の友達がって事ですよね?」
「ああ」
「しかもかなり仲が良い紅の友達って事だろう?」
「ああ」
「誰だか分かったの?」
「いや、三人くらい候補が居る」
「三人か、、、」
「紅先輩、、、その、辛いですよね?そんなに仲が良い友達が今回の黒幕なんて」
「まぁ、少しな?だが、俺にとっては葵の方が大切だからそいつの事は斬り捨てる事になっても後悔はしねぇな」

兄さん達の話し合いでも兄さんの友達が今回の黒幕という結果らしい。
(兄さんは情に厚い人でもあるから今回の事は辛いだろうな。けど私達が話し合った人の事を兄さんに言うチャンスだ)



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