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四章 葵虐め事件の決着への道
第56話(影響は人によって違う?)
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兄さんは私を一回撫でてから話し出した。
「葵を傷つけた奴の事を考えた時に何か違和感があったんだ」
「違和感?」
「ああ。その時俺が考えるよりも先に思った事が違和感をさらに加速させた」
「思った事っていうのは?」
「まず、最初に考えてた事は相手は何故葵を傷つけるのか?何故俺達のファンだという奴があそこまで葵を嫌うのか?そして、どうして葵に味方が少ないのか?だ」
「わたし達に可愛がられてる葵に身のほど知らずにも嫉妬して妬んでいるのではないのか?」
白兄の言う通り私に嫉妬したり妬んだりしてるから葵虐め事件が起ったんだと私達は思って白兄の言葉に頷いた。
(ん?何か違和感が、、、?葵虐め事件、葵虐め事件、、、何か忘れてる様な気がする?)
「俺も始めはそう思ってた」
「今はそうではないのか?」
「ああ。葵に味方が少ないのかを考えようとした時俺は思ったんだ。高校の時はあんなにモテてたのにってな」
「そういえば高校の時はモテてたな。愚かにも告白しようとする輩が多くて色々と面倒だったが見る目はある輩共だったな」
「確かにこの学園に来てからは葵ちゃんに告白したりしようとした奴は今のところ円鏡くらいしか居ねぇな」
鈴の兄さんが円鏡さんの事を言った後、私を抱き締めている鈴の兄さんの腕の力が少し強くなった。
(自分で言って嫉妬したのかな?何か鈴の兄さん可愛いな)
「へぇー、やっぱり葵ってモテたんだ!まぁ、当然だよね!黙って居ても葵ってカッコいいもんね!」
「まぁ、確かに葵くんがモテるのは変では無いな。むしろモテ無いのが少しおかしい気がする様な?」
「、、、そういえば何であいつらはぼく達が葵を可愛がってるって知ってるんだろう?」
「俺や白は態度があからさまに違うからな。白は学園でも葵が居れば笑うしな」
「そうじゃなくて、、、葵とぼく達が一緒に居るのはほとんど放課後くらいでしかもぼく達以外の人が居ない時が多いのに何で知ってるの?見た奴から聞いたとしても自分で見なければ信じるのも嫉妬するのも難しいのに」
「それは、、、そうだな」
私達が考える様に一斉に黙り混むと明さんが静かに喋った。
「君達の話を聞いてるとまるで誰かに洗脳されてるみたいだね?そう思い込まさせているみたいだ」
「、、、洗脳、、、思い込まさせて、、、あいつらの中に俺達と同じ様な能力を持った奴が居るって事か?」
「そうなるんじゃないか?学園全ての人間にこの能力が完璧に効いているわけでは無さそうだけどね?葵の事をあまり興味もなく知りもしなかった私や灰炉は別としても、葵に近しい者達が葵が嫌われて居る事に違和感を感じ無かったって事は少し影響があるのかも知れないね?」
明さんの言葉にみんな思い当たる事があるのか“はっ!”っとした顔をした。
(私や暗や菫はゲームの先入観で葵が嫌われてるのを知ってたからってのもあるだろうけど、相手の能力の影響もあったのかな?私や菫はもしかしたらあったかも知れないけど暗はこの学園に来てそんなに経ってないし、、、どうなんだろう?)
「そう言われると葵に会う前のぼくはかなり影響を受けてたのかも。葵と会う前までは何故かその存在が嫌で仕方なかったからね。会ったとたんに一瞬で無くなったけど」
「紫先輩はそんな感じだったんだ。それならボクはそんなに影響は受けて無かったのかも?ボクは嫌だって思った事無かったし」
「緑くんもか?俺もそうだ特に何も嫌だとかは考えなかったな。葵くんと会った後に葵くんが紅達に我が儘を言ってるというあり得ない噂を生徒から聞いたがその生徒はその噂を信じて居るみたいだったな」
紫さんは緑さんと黒さんよりも影響を受けて居たみたいだ。
(何で紫さんだけ影響が強かったんだろう?)
「明は?明は初めて葵に会った、、、ちゃんと会った時はどう思った?」
「何も?私は暗以外はどうでも良いからね?けど見てると暗の友達だけあってかなり可愛いなって思ったくらいかな」
人に欠片の興味も無いだろう明さんがそう答えたのでびっくりした。
暗は特別なので興味どころの問題では無いから良いとして、黒さんには友人としての情はあるだろう。
けど私は暗の友人ってだけの存在で明さんにとっては欠片も興味を抱かない存在だと思っていたので可愛いと思われていた事にびっくりしたのだ。
(しかも、かなり可愛いって、、、葵は可愛いもんね!って気持ちと男になったからか可愛いって言われると複雑な気持ちにもなるんだよね)
「あ、あの、灰炉くんは?葵ちゃんに初めて会った時どう思ったの?」
「、、、あー、、、菫達と一緒に居るのを見ると癒されるなってのとオレもこんな可愛い弟が欲しかったとかだな。それと、、、」
「灰炉くん?」
「、、、もし特殊能力ならオレに使っても意味が無ねぇからオレは参考にはならねぇと思うぞ?」
「え?」
灰炉さんの言葉に菫だけではなく私達全員が?マークを浮かべた。
(どういう意味?)
「葵を傷つけた奴の事を考えた時に何か違和感があったんだ」
「違和感?」
「ああ。その時俺が考えるよりも先に思った事が違和感をさらに加速させた」
「思った事っていうのは?」
「まず、最初に考えてた事は相手は何故葵を傷つけるのか?何故俺達のファンだという奴があそこまで葵を嫌うのか?そして、どうして葵に味方が少ないのか?だ」
「わたし達に可愛がられてる葵に身のほど知らずにも嫉妬して妬んでいるのではないのか?」
白兄の言う通り私に嫉妬したり妬んだりしてるから葵虐め事件が起ったんだと私達は思って白兄の言葉に頷いた。
(ん?何か違和感が、、、?葵虐め事件、葵虐め事件、、、何か忘れてる様な気がする?)
「俺も始めはそう思ってた」
「今はそうではないのか?」
「ああ。葵に味方が少ないのかを考えようとした時俺は思ったんだ。高校の時はあんなにモテてたのにってな」
「そういえば高校の時はモテてたな。愚かにも告白しようとする輩が多くて色々と面倒だったが見る目はある輩共だったな」
「確かにこの学園に来てからは葵ちゃんに告白したりしようとした奴は今のところ円鏡くらいしか居ねぇな」
鈴の兄さんが円鏡さんの事を言った後、私を抱き締めている鈴の兄さんの腕の力が少し強くなった。
(自分で言って嫉妬したのかな?何か鈴の兄さん可愛いな)
「へぇー、やっぱり葵ってモテたんだ!まぁ、当然だよね!黙って居ても葵ってカッコいいもんね!」
「まぁ、確かに葵くんがモテるのは変では無いな。むしろモテ無いのが少しおかしい気がする様な?」
「、、、そういえば何であいつらはぼく達が葵を可愛がってるって知ってるんだろう?」
「俺や白は態度があからさまに違うからな。白は学園でも葵が居れば笑うしな」
「そうじゃなくて、、、葵とぼく達が一緒に居るのはほとんど放課後くらいでしかもぼく達以外の人が居ない時が多いのに何で知ってるの?見た奴から聞いたとしても自分で見なければ信じるのも嫉妬するのも難しいのに」
「それは、、、そうだな」
私達が考える様に一斉に黙り混むと明さんが静かに喋った。
「君達の話を聞いてるとまるで誰かに洗脳されてるみたいだね?そう思い込まさせているみたいだ」
「、、、洗脳、、、思い込まさせて、、、あいつらの中に俺達と同じ様な能力を持った奴が居るって事か?」
「そうなるんじゃないか?学園全ての人間にこの能力が完璧に効いているわけでは無さそうだけどね?葵の事をあまり興味もなく知りもしなかった私や灰炉は別としても、葵に近しい者達が葵が嫌われて居る事に違和感を感じ無かったって事は少し影響があるのかも知れないね?」
明さんの言葉にみんな思い当たる事があるのか“はっ!”っとした顔をした。
(私や暗や菫はゲームの先入観で葵が嫌われてるのを知ってたからってのもあるだろうけど、相手の能力の影響もあったのかな?私や菫はもしかしたらあったかも知れないけど暗はこの学園に来てそんなに経ってないし、、、どうなんだろう?)
「そう言われると葵に会う前のぼくはかなり影響を受けてたのかも。葵と会う前までは何故かその存在が嫌で仕方なかったからね。会ったとたんに一瞬で無くなったけど」
「紫先輩はそんな感じだったんだ。それならボクはそんなに影響は受けて無かったのかも?ボクは嫌だって思った事無かったし」
「緑くんもか?俺もそうだ特に何も嫌だとかは考えなかったな。葵くんと会った後に葵くんが紅達に我が儘を言ってるというあり得ない噂を生徒から聞いたがその生徒はその噂を信じて居るみたいだったな」
紫さんは緑さんと黒さんよりも影響を受けて居たみたいだ。
(何で紫さんだけ影響が強かったんだろう?)
「明は?明は初めて葵に会った、、、ちゃんと会った時はどう思った?」
「何も?私は暗以外はどうでも良いからね?けど見てると暗の友達だけあってかなり可愛いなって思ったくらいかな」
人に欠片の興味も無いだろう明さんがそう答えたのでびっくりした。
暗は特別なので興味どころの問題では無いから良いとして、黒さんには友人としての情はあるだろう。
けど私は暗の友人ってだけの存在で明さんにとっては欠片も興味を抱かない存在だと思っていたので可愛いと思われていた事にびっくりしたのだ。
(しかも、かなり可愛いって、、、葵は可愛いもんね!って気持ちと男になったからか可愛いって言われると複雑な気持ちにもなるんだよね)
「あ、あの、灰炉くんは?葵ちゃんに初めて会った時どう思ったの?」
「、、、あー、、、菫達と一緒に居るのを見ると癒されるなってのとオレもこんな可愛い弟が欲しかったとかだな。それと、、、」
「灰炉くん?」
「、、、もし特殊能力ならオレに使っても意味が無ねぇからオレは参考にはならねぇと思うぞ?」
「え?」
灰炉さんの言葉に菫だけではなく私達全員が?マークを浮かべた。
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